映画『チャーリーズ・エンジェル』は2020年2月21日より日本公開!
国際機密企業「チャーリー・タウンゼント社」に所属するエージェント「チャーリーズ・エンジェル」達が活躍する、新世代の注目女優が集結した、映画『チャーリーズ・エンジェル』。
新生「チャーリーズ・エンジェル」と、新たなシステムの軍事利用を企む組織との戦いを描いた、本作の魅力をご紹介します。
映画『チャーリーズ・エンジェル』の作品情報
【日本公開】
2020年(アメリカ映画)
【原題】
Charlie’s Angels
【監督・脚本】
エリザベス・バンクス
【キャスト】
クリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカ、エリザベス・バンクス、ジャイモン・フンスー、サム・クラフリン、ノア・センティネオ、パトリック・スチュワート、ルイス・ヘラルド・メンデス、ジョナサン・タッカー、ナット・ファクソン
【作品概要】
1976から5年間、アメリカのABCネットワークで放送された人気シリーズを、2000年の『チャーリーズ・エンジェル』、2003年の『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』に続き、3度目の映画化。
キャストは、メインキャラクターのエレーナ役に、2019年の『アラジン』でジャスミン姫役を演じ大ブレイクした、ナオミ・スコット。
新生エンジェルの1人、サビーナを2008年の『トワイライト~初恋~』で大ブレイクしたクリステン・スチュワート、重火器のエキスパート、ジェーンを本作のオーディションで大抜擢されたエラ・バリンスカが演じています。
「ハンガーゲーム」シリーズ、「ピッチ・パーフェクト」シリーズで知られる女優エリザベス・バンクスが、本作では監督と脚本だけでなく、エンジェル達を支えるレベッカ役として出演しています。
映画『チャーリーズ・エンジェル』あらすじ
リオデジャネイロ
やり手の実業家ジョニーは、ブロンドのロングヘアーが特徴的な女性、サビーナを高級なホテルで口説きます。
ジョニーは、サビーナを自身の所有物のように話しますが、サビーナは「女性には意思がある」と伝え、近くにあったカーテンをジョニーの首にからめ、窒息させようとします。
ジョニーの異変に気付いた、ボディーガード達は、サビーナに銃を向けますが、建物に侵入してきたジェーンにより倒されます。
サビーナとジェーンは、国際機密企業「チャーリー・タウンゼント社」に所属するエージェント「チャーリーズ・エンジェル」でした。
「チャーリーズ・エンジェル」達は、「チャーリー・タウンゼント社」の「ボスレー」達に統括されており、「ボスレー」の1人、ジョンにその場を任し、サビーナは、ブロンドのロングヘアーのウィッグを外し、ジェーンと共に立ち去ります。
ハンブルク
1年後、巨大テクノロジー企業のプログラマー、エレーナは、自身が開発した新型エネルギー装置「カリスト」の危険性について、上司であるフレミングに訴えます。
「カリスト」は、エネルギーを放つ際、パルスを放出する為、人間の脳を直接攻撃し、破損する恐れがあります。
この技術を利用すれば、意図的に人の脳を攻撃する兵器になってしまう可能性を、エレーナは力説しますが、フレミングは聞く耳を持ちません。
悩むエレーナに、廊下ですれ違った女性が、あるカードを渡します。
そのカードには、「チャーリー・タウンゼント社」の連絡先が記載されていました。
ロンドン
国際機密企業「チャーリー・タウンゼント社」では、「ボスレー」を引退するジョンの送別会が開催されていました。
元エンジェルであり、現在は「ボスレー」となっているレベッカは、「チャーリーズ・エンジェル」を組織として作り上げたジョンに感謝し、シャンパンを勧めます。
ハンブルク
リングの上で「ボスレー」のエドガーと格闘の訓練をするジェーン。
そこで、ジェーンは、新たな任務が与えられた事を聞かされ、チームを組むのがサビーナである事が分かります。
サビーナは、リオデジャネイロでの件を覚えていましたが、ジェーンは忘れた様子でした。
ハンブルクのカフェで、エドガーはエレーナに会い、「カリスト」の問題点を聞かされます。
そこに従業員として変装していたジェーンは、鏡越しにエレーナを監視する怪しい男に気付きます。
エレーナを逃がそうとした瞬間、怪しい男は立ち上がり、エレーナに銃口を向けます。
怪しい男は、ホダックという殺し屋で、ジェーンはホダックとカフェ店内で格闘になります。
その間に、エレーナをエドガーの車に乗せ、ジェーンも車に乗り込み逃走します。
ジェーン達の車をホダックが追って来た為、ジェーンは車内から銃で車のタイヤを狙撃します。
ですが、車内から銃を発砲したホダックの銃弾により、エドガーが意識を失い、ジェーンとエレーナを乗せたまま、川の中に車ごと沈みます。
ホダックは、ジェーンとエレーナが川から浮き上がって来た所を狙い撃ちしようと待ち構えますが、そこへバイクに乗って来たサビーナが体当たりを仕掛けます。
サビーナはホダックを捕獲しようとしますが、ホダックは近くにあった自分の車を爆破させ、その間に姿を消してしまいます。
映画『チャーリーズ・エンジェル』感想と評価
国際的な機密組織「チャーリー・タウンゼント社」に所属する、女性エージェント「チャーリーズ・エンジェル」の活躍を描く本作は、アメリカのABCネットワークで1973年に放送されたテレビシリーズのリブートとなっています。
近年だと、2000年に公開された映画版の『チャーリーズ・エンジェル』が印象に残っている人も多いのではないでしょうか?
2000年版の『チャーリーズ・エンジェル』では、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューという当時の人気女優が集結した作品でしたが、今回の『チャーリーズ・エンジェル』は、新世代の注目女優で構成されており、特にジェーンを演じるエラ・バリンスカは、オーディションで大抜擢され、今作の出演を決めています。
設定も、最初から3人が、チームとして完成されていた2000年版とは違い、新生『チャーリーズ・エンジェル』は、当初は急造チームだった3人が、ストーリーが進むにつれて、お互いを認め合い、チームとして完成されていく様子が描かれています。
それぞれのバックボーンや、特技などが丁寧に描かれる為、中盤以降はそれぞれのキャラクターに感情移入できるようになっています。
登場するキャラクターや設定は違いますが、これはテレビ版が基本女性3人という形は守りながらもメンバーが変わっていった部分を反映させての事です。
作品の内容は2000年版の、テンション高めの、良い意味での「めちゃくちゃさ」は受け継がれており、本作は、様々なシチュエーションのアクションシーンが盛り込まれています。
まず序盤の、エレーナを守ろうとするジェーンと、殺し屋ホダックとの激しいカーチェイス。
中盤の、「カリスト」を盗み出す為、ジェーンとサビーナが変装し、エレーナの会社に潜り込む潜入アクション。
そして、クライマックスの採掘場で、ジェーンとサビーナが武器商人グループと戦う場面では、エレーナが採掘場のシステムをハッキングし、採掘する為の機械を操りながら、ジェーンとサビーナをサポートするという、ジャッキーチェンのアクションシーンに近い、見ていてい楽しい戦いが繰り広げられます。
そして、ラストのジェーンとホダックが、決着をつける戦いでは、小細工無しの肉弾戦が繰り広げられます。
目まぐるしく展開されるアクションに、「裏切り者は誰か?」という要素も加わる為、上映時間の2時間弱、全く観客を飽きさせない、エンターテイメント作品に振り切っています。
まとめ
女性の「性差別」による被害が社会問題になり、「MeToo運動」が、エンターテイメント業界に多大な影響を及ぼしている今、新たな『チャーリーズ・エンジェル』が誕生したのは、もちろんそういった時代背景を受けての事です。
テレビ版ではエンジェルをサポートしていたジョン・ボスレーを本作では敵にし、チャーリーも女性だったという、「チャーリー・タウンゼント社」を徹底した女性の組織にしており、エンドクレジットで、エレーナが訓練を受ける場面では、男性優位の世界で活躍する、世界のさまざまな「強い女性」が出演しています。
ただ、社会的なメッセージはその部分でとどめており、前述したように、映画の内容はエンターテイメント作品に振り切り、ストーリー展開もアクションも目まぐるしく変化する為、本作は本当に楽しい作品となっています。
「性差別」が社会問題になっている現代の世の中に「チャーリーズ・エンジェル」が復活した事が、何より大きなメッセージです。
それだけ世界中の人が、文句なしに認める存在である「強い女性」の象徴であるエンジェル達の、今後の活躍に期待したいですね。