2015年に公開された映画『ハッピーアワー』は、ロカルノ国際映画祭コンペ部門で最優秀女優賞で旋風を巻き起こしたのを記憶する映画ファンも多いはず。
その際に監督を務めたのは濱口竜介監督。監督の2018年次回作は芥川賞作家の柴崎友香の原作「寝ても覚めても」を実写映画化が発表となりましたね。
主演に東出昌大を迎え、1人2役の演技に挑戦するそうです!今回は濱口竜介の新作『寝ても覚めても』の映画のあらすじと、エキストラ募集についてご紹介します。
CONTENTS
1.映画『寝ても覚めても』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【監督】
濱口竜介
【キャスト】
東出昌大(亮介役)唐田えりか(朝子役)ほか
【作品概要】
芥川賞作家である柴崎友香が第32回野間文芸新人賞を受賞した恋愛小説「寝ても覚めても」を映画化。
演出は『ハッピーアワー』で世界的に注目を集めた濱口竜介監督が務め、2017年公開『関ケ原』『散歩する侵略者』などの東出昌大が1人2役を果たします。
2.原作「寝ても覚めても」をなぜ映画化するのか?
2010年に芥川賞作家で知られる柴崎友香が発表した、「寝ても覚めても」は第32回野間文芸新人賞を受賞した恋愛小説です。
かつて消息を絶った忘れられない恋人と、同じ顔をした男性を恋人にしたことにより、揺れ動く女性の日々を描いたもので、女性たちから大いに共感を集めた原作を実写として映画化が決まりました。
監督は日本映画界の若手実力派として、『ハッピーアワー』で一躍知名度を上げた濱口竜介監督!
『ハッピーアワー』(2015)
2015年公開の『ハッピーアワー』は、ロカルノ国際映画祭をはじめ、ナント、シンガポールなど多くの国際映画祭で主要賞を受賞しました。
また、キネマ旬報ベスト・テン日本映画部門で第3位を獲得したほか、芸術選奨新人賞も受賞しています。
日本映画界で次回作が待望される1人となった濱口竜介監督が、自ら映画化を強く望んだ小説が「寝ても覚めても」だそうです。
濱口竜介監督は原作ものを映画化することについて、このように述べています。
「私自身が心から面白いと思っている小説の映画化、その監督を任されたことに興奮と緊張を同時に感じています。
長い企画開発中、「同じ顔を持つ二人の男を愛してしまう女」という荒唐無稽さと、緻密な生活描写を併せ持つこの小説の「面白さ」はそもそも映像化可能なのかと不安にもなりました。
そんな中、主人公の「麦 / 亮平」として東出昌大さん、「朝子」として唐田えりかさんを迎えられたことで、この小説はむしろ映像化されることをずっと待っていたのではないか、そんな心持ちになりました。
この小説とキャストの出会いを、この上ない幸運と感じています。今もリハーサルしつつも続く脚本直しの中で、
「寝ても覚めても」(タイトルがまたとても好きです)という原作の、途方もない面白さや、懐の広さを改めて感じているところです。そしてキャストの2人の存在が、私の緊張を和らげてくれています。きっと、この上なく面白い映画になるでしょう。期待してお待ちください」
濱口監督が原作の魅力の1つに挙げられる、朝子や亮介の生活模写をどのように描くのか楽しみですね。
また、そのことに不安を抱きつつ、キャストの東出昌大と唐田えりかと一緒になって、どのように映像化したのか注目です。
2018年に満を持して商業映画デビューを果たす濱口竜介監督。良質な作品を求める映画ファンにとっては、これは楽しみな作品になるでしょう。
3.映画『寝ても覚めても』の東出昌大(亮介)とは?
現在、メディアに発表されている今作『寝ても覚めても』に出演する俳優は、亮介役の東出昌大と朝子役の唐田えりかのみとなています。
これについては追って、当サイトで調査していきたいと思います。
さて、主演は東出昌大。
1988年2月1日に埼玉県生まれ。高校時代に第19回メンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリを獲得しモデルとしてデビュー。
その後も2006年から2011年まで、パリ・コレクションに出演して活躍しました。
しかし、東出昌大は2012年に運命を変えた作品と出会います。
『桐島、部活やめるってよ』(2012)
吉田大八監督の秀作『桐島、部活やめるってよ』に菊池宏樹役で俳優デビュー。
これをきっかけにファッションモデルとしての活動から、俳優に転身します。
その際に第67回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞や第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞に輝きます。
その後も『寄生獣』『クローズEXPLODE』の演技が評価され、2014年に第27回日刊スポーツ映画大賞石原裕次郎新人賞や第88回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を獲得します。
2013年にテレビドラマでもNHK連続テレビ小説『あまちゃん』や『ごちそうさん』に出演を果たし、2017年のTBSドラマ『あなたのことはそれほど』の渡辺涼太役は記憶に残っているのでじゃないでしょうか。
今後2017年に映画公開が待たれるのは、『関ケ原』『散歩する侵略者』『菊とギロチンー女相撲とアナキストたちー』と話題作が続いていますね。
俳優として魅力を広げている東出昌大が、2018年公開の『寝ても覚めても』で初の1人2役という、映画ならではの魅力的なモチーフに挑戦!
そのことについて東出昌大はこのように語ってくれました。
このお話を伺ったのは2年前でした。それから、ずっとずっと首を長くして、今夏ようやっとクランクインを迎えられます。今は嬉しくて堪りません。不安と好奇の入り混じった複雑な想いで、台本と睨めっこしている日々を過ごしておりますが、奇跡のような映画を作れればと思っております。頑張りますので、楽しみに待っていて下さい。宜しくお願いします。
(公式HPから)
待ちますよ!待ちます!2018年公開される作品で、これから本格的な撮影に入る映画です。
東出昌大はどのよう“奇跡のような映画”を見せてくれるか期待大ですね。
4.映画『寝ても覚めても』の唐田えりか(朝子)とは?
映画『寝ても覚めても』のヒロインに第抜擢されたのは唐田えりか。
1997年9月19日に千葉県生まれで女優としてフラーム所属しています。
ソニー損保のテレビCMで注目を集め、フジテレビのテレビドラマ『恋仲』で女優デビュー。
唐田えりかの感覚的な様子も楽しみな彼女のInstagram。その透明感ある存在が今話題も急上昇で、これからブレイ間違いない19歳です!
今回は初スクリーンデビュー!初ヒロイン役!
“現在の恋人の亮介と過去の恋人麦という、ふたりの男の間で揺れ動く9年に渡る心情を体当たりで演じてくれます。
そのことに唐田えりかはこのように映画に挑む心境を語ってくれました!
「初めて台本を読んで泣きました。とっても素敵な物語で、胸が苦しくなったり、温かくなったりと感情移入してしまいました。 オーディションが終わってからずっと受かってますようにと願っていたので、受かったよと聞いたときは本当に嬉しかったです!!ですがこんな大役をやらせて頂くのは初めてなので不安や恐怖もあり、プレッシャーを感じていたのですが、東出さんに、「朝子があなたで本当に良かった。」と言って頂けた瞬間に、思わず嬉し泣きしてしまいました。それからは私で良かったんだと自信が持てるようになりました。 素敵な方々とご一緒できるのが、既に楽しみで幸せで仕方がないです。
この作品に私の全てを、それ以上をかけます!
十代最後の夏、大恋愛します!」
(公式HPから引用)
唐田えりかはやはり感情が豊かのようですね。
初映画のヒロインに重荷な重圧もあるでしょうが、確かに10代最後の夏を朝子に成り切ることで楽しんでもらいたいですね。
“大恋愛します!”(笑)大恋愛これ楽しみですねー。
原作柴崎友香や共演の東出昌大、また濱口竜介監督と才能に出会えた唐田えりかに要注目です!
5.映画『寝ても覚めても』のあらすじ
大阪に住む21歳の朝子は、青年の麦(バク)と運命的な恋に落ちます。
しかし、麦はある日、忽然と朝子の前から姿を消してしまいます。
2年後、東京に引っ越した朝子は、麦にそっくりな顔をした亮平と出会いました。
麦のことを忘れられない朝子は、亮平に見絵隠れする麦の存在が気になり、彼を避けようとします。
しかし、亮平のほうは朝子に好意を抱いてくるのです。
やがて、戸惑いながら朝子も亮平に惹かれていきます。
麦と亮平―同じ顔をした、過去の”恋”と、現在の”愛”が朝子の心を微妙に揺らしはじめます…。
6.映画『寝ても覚めても』エキストラ募集
映画『寝ても覚めても』のエキストラ募集は登録制になっているようです。
下記のような「エキストラ募集」に興味を持たれたあなたは、ぜひ、こちらの情報も読んでみてくださいね。
プロフィールを登録した方に、随時、具体的な募集日程情報が送られる「事前登録」形式の募集。
ご興味お持ちになったかたは、まずは登録をされてはいかがでしょう。
【エキストラ募集の情報】
映画『寝ても覚めても』は、7月下旬~8月下旬に都内近郊・大阪府内で行われる撮影にご協力頂ける、ボランティアエキストラを大募集しております!
【撮影日程】
2017年7月下旬~8月下旬
※現時点での詳細日程は未定。詳細が決まり次第随時登録者の方にメール配信しますので、ご希望の方はまずはご登録をお願いします!
※8月3日(木)4日(金)に、物語のターニングポイントとなる大掛かりなシーンの撮影を予定しております。
詳細が決まり次第メールでご連絡させていただきますので、皆さまのご応募お待ちしております!
【撮影場所】
都内近郊・大阪府内
【募集対象】
年齢問わず老若男女
ご出演の御礼:映画オリジナル記念品
【応募方法】
以下のアドレスにアクセスし、登録フォームからご応募ください。
*PC/スマホ用
※応募完了後に返信メールが届きます。
メールが届かない場合はこちらの当選メールも不着となってしまいますので、netemo.ex@gmail.comとsystem@fomman.comのアドレスをドメイン解除して受け取れるようにしてください。
【注意事項】
食事は当日の撮影スケジュールに応じて提供させていただきます。
撮影現場への車での来場は、駐車スペースの状況によりご遠慮いただく場合がございます。
作品内容や出演者に関する質問には、製作の都合上ご返答できない場合がありますので、ご了承ください。
ボランティアエキストラのため、出演料や交通費(駐車場代含)の支給はございません。
撮影当日の出演者のサイン、握手、撮影現場の写真及びムービー撮影は禁止とさせていただきます。
配信メールや出演により知り得た撮影の内容及び情報に関して、インターネット上の掲示板やSNS、個人のブログ、ツイッター等に掲載は厳禁です。
スタッフの指示に従っていただけない場合は、出演をご辞退頂く場合もございます。酒気帯びの参加はお断りしております。
天候や製作側の事情で急遽スケジュールが変更になる場合がございます。ご理解ください。
応募多数の場合は抽選の上、当選された方にメールもしくはお電話にて撮影の詳細をお知らせいたします。
ご入力いただいた情報は、本映画制作に関わることにのみ使用させていただき、終了後は消去いたします。
この作品で撮影されたすべての映像・音声の著作権は制作プロダクション(C&Iエンタテインメント)に帰属し、制作プロダクションはすべての映像・音声を自由に使用します。
【お問合せ】
濱口竜介組エキストラ担当:安河内
Eメール:netemo.ex@gmail.com
※お問い合わせはメールのみで受け付けております。文面に必ずお名前のご明記をお願い致します。
まとめ
インディーズ監督として知られる濱口竜介監督が、初商業デビューの恋愛映画『寝ても覚めて』は、近頃ではみられない恋愛映画の秀作になりそうな匂いを感じますね。
また、キャストの東出昌大と唐田えりかの共演は楽しみですね。
原作者の柴崎友香は今作の映画化について、このようにコメントを寄せています。
誰かに恋をしたとき、なぜどうしてもその人でなければならないのか。
誰かを想うとき、最後に残る強い気持ちはなにか。それを知りたくて手探りでこの小説を書きました。
今回の映画ではどんな風景が見えるのだろう。
きっとわたし自身も驚くようなことが起こる、そんな予感を持って、完成を心待ちにしています。
やはり、恋愛映画の秀作の気配…。
ビターズ・エンドが贈る恋愛映画『寝ても覚めて』は2018年公開です!濱口竜介監督の新作を期待して待ちましょうね!