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Entry 2017/06/15
Update

悪と仮面のルール新木優子(ホステス香織役)の演技評価と感想!

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

芥川賞作家の中村文則によるサスペンス小説『悪と仮面のルール』を玉木宏主演で映画化。

ヒロインのホステス香織役に、テレビドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『100万円の女たち』『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3rd season』でなどで大注目の新木優子が決まりました!

今作は2013年に『Evil and the Mask』英訳タイトルで、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のベストミステリーの10作品に選ばれた小説。

新木優子がヒロインを務めた『悪と仮面のルール』をご紹介します!


(C)中村文則/講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会

1.映画『悪と仮面のルール』の作品情報


(C)中村文則/講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会

【公開】
2018年(日本映画)

【監督】
中村哲平

【原作】
中村文則

【キャスト】
玉木宏、新木優子、久喜文宏、新谷弘一

【作品概要】
日本人で初めて「デイヴィッド・グディス賞」受賞して、現在アメリカで最も注目されている日本人作家の中村文則の傑作。

主演に『のだめカンタービレ』『あさが来た』などの玉木宏、『インターン』『僕らのごはんは明日で待ってる』など新木優子がヒロイン役を務めます。

2.ヒロイン香織役の新木優子のプロフィールは?

🌹 #coachspace

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新木優子(あらきゆうこ)は、1993年12月15日生まれの東京都出身の女優でファッションモデル。事務所スターダストプロモーション所属

事務所にスカウトされたのは小学生のころだそうです。

2008年に『錨を投げろ』に主人公の直美役を演じてスクリーンデビュー。

その後、同年公開の『青い鳥』や2011年『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』などの映画出演を果たしています。

映画やテレビドラマだけではなく、CMなど着実なキャリアを積んだ彼女は、2014年には人気雑誌『non-no』の専属モデルとしても採用。

可愛らしい風貌を活かしてマルチに活躍を続けています。

美的7月号発売中です☺❤️ #美的 #河北祐介

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【映画】
『錨を投げろ』(2008)主演・直美役
『青い鳥』(2008)片山舞役
『告白』(2010)
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(2011)
『少女たちよ』(2011)
『スクールガール・コンプレックス-放送部篇-』(2013)江里口フタバ役
『ゆるせない、逢いたい』(2013)橋本マリ役
『家族ごっこ』(2015)
『風のたより』(2015)主演・くるみ役
『泣き虫ピエロの結婚式』(2016年9月24日)稲葉真紀役
『インターン!』(2016年11月5日、BS-TBS)主演・川倉晴香役
『僕らのごはんは明日で待ってる』(2017)ヒロイン・上村小春役
『悪と仮面のルール』(2018年公開) ヒロイン・久喜香織役

【テレビドラマ】
『リアル・クローズ (第7話)』(2009)
『ドラゴン青年団』(2012)ユカ役
『仮面ライダーウィザード(第34話:第35話)』(2013)清水千明役
『いつかティファニーで朝食を』(2015)新井里沙役
『監獄学園-プリズンスクール(2015)杏子役
『家売るオンナ』(2016)室田まどか役
『ラブラブエイリアン』(2016)主演・石橋園美役
『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(2017)大山玲 役
『100万円の女たち(2017)開菜々果役
『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3rd season』(2017)横峯あかり役

映画にドラマと活躍は仕切りなしに続いていますね。現在、新木優子は最も注目を集める大人気の若手女優といってよいでしょう。

また、彼女の可愛らしい魅力もさることながら、演技力にも期待値の高い存在なのです。

3.新木優子から『悪と仮面のルール』の印象について!

新木優子はオファーを受けた際の心境について次のように述べました。

「原作を読んでいたので、原作ファンとして嬉しくもあり、またプレッシャーも感じました。」

ヒロインの香織役を演じた感想については、新木優子はこのように語っています。

「香織は私が演じた女性の中でもすごく純粋で心の綺麗な女性でした。
私も香織を演じることで人に対する想いの強さ、大切さを実感できました。
繊細で上品な香織を演じるにあたって、いつもの自分より喋るスピードをゆっくりにしたり、瞬きをなるべくしないようにしていました。」

新木優子から映画館に来られる観客へのメッセージです。

「暗い始まりから想像もつかないようなラストに、台本を何度も読んだのにもかかわらず、アッとびっくりしました。愛する人、誰か想う人がいる人の強さは圧倒的だなと思いました。
この作品を見ることによって人を思うことがどれだけのエネルギーになるのか実感してほしいです。」

原作『悪と仮面のルール』のファンで原作から読んでいた新木優子。演じた香織を純粋で心の綺麗な女性と評し、役柄を演じることで人に対する想いの強さの大切さを実感したようですね。

また、映画が始まりから予想がつかないラストと見どころとして、何度も台本を読み返した新木優子の演技に要注目ですね!

4.映画『悪と仮面のルール』のあらすじ


(C)中村文則/講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会

財閥の久喜家に生まれた文宏は10歳の少年となると、⾃⾝の出⽣の秘密を知ることになります。

狂気で巨悪である文宏の実父は、文宏が純粋悪となることのみを望まれて生まれた存在だということでした。

また、“悪”となるための教育として、14歳の誕生日に「お前に地獄を見せる」と告げられます。

その日までに1年を切ったある日、文宏は父の部屋を覗き見ると久喜家の養女の香織が父の手により汚されるという地獄絵図。

“地獄”とは文宏を“悪”にするために、香織の全てが父により損なわれてしまうことだったのです。

香織を守るため文宏は父の命を殺めます。その行為もまた、父が理想として望んだ文宏が悪に近づくこと…。

やがて、次第に歪み憎悪する父の面影を宿していくことを恐れた文宏は、父の面影に怯える香織の前から去って行く決意をします。

10数年後…。

久喜文宏は姿を消してから、新谷弘一というまったくの別人になりすまし、影ながら香織を見守り続けていました。

ある日、香織の身を狙う存在を知ることとなります。その人物とは⽗と同じ歪みを持つ、文宏の兄というかでの存在だった…。

まとめ

映画『悪と仮面のルール』の松橋真三プロデューサーは、話題の映画『黒執事』『女子ーズ』『オオカミ少女と黒王子』などの作品制作をしたスタッフの1人です。

人気作品生み出し続ける松橋プロデューサーは、新木優子の演技に関して次のような評価をしています。

「ヒロイン「香織」は、登場するだけで観ているすべての男性が守ってあげたくなる存在感がなければなりません。
お会いした時から、相応しいのは彼女しかいないと思えるくらい、女優として発展途上の新木さんは輝いていました。
つらい過去を背負いながら明るく生きていこうとする「香織」は、玉木宏さん演じる主人公「文宏」にとっての希望でありながら、作品全体にとっても希望の光の象徴です。
設定よりも実年齢が少し若い新木さんですし、プレッシャーも相当あったと思いますが、見事に演じてくださいました。観客の皆さんにもぜひ作品を見ていただいて彼女に恋をしてほしいと思います。」

発展途上の女優である新木優子だからの希望の光とはどのようなものなのか?

香織を演じた彼女の姿を見るのが楽しみになってきましたね。テレビドラマとは一味違う映画女優としての演技が見られそうですね。

アメリカを中心に世界的に評価を受けた中村文則の原作『悪と仮面のルール』は、連載小説でもあるそうです。

2018年公開『悪と仮面のルール』待ち遠しいですね。

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