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海辺の生と死キャストとあらすじ&試写会情報【満島ひかり主演映画】

  • Writer :
  • リョータ

そこは“神の島”―。はかない恋の一瞬のきらめきを描いた恋愛映画がここに誕生。

『夏の終り』以来4年ぶりの単独主演を務めた満島ひかりさんの野生の魅力が溢れた『海辺の生と死』をご紹介します。

映画『海辺の生と死』の作品情報

【公開】
2017年(日本)

【監督】
越川道夫

【キャスト】
満島ひかり、永山絢斗、井之脇海、秦瀬生良、蘇喜世司、川瀬陽太、津嘉山正種

【作品概要】
松坂慶子さん主演で映画化もされた島尾敏雄さんの『死の棘』や、その妻である島尾ミホさんの小説『海辺の生と死』などを基に描かれた、はかない恋模様を描いた作品。

主人公・トエを満島ひかりさんが、海軍特攻艇隊長の朔中尉を永山絢斗さんがそれぞれ演じ、2015年に『アレノ』で監督デビューを果たした越川道夫さんがメガホンを取っている。

映画『海辺の生と死』のキャスト一覧

大平 トエ / 満島ひかり


(C)2017 島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ

1997年、7人組ユニット「Folder(後にFolder5へ改組)」としてデビューを果たした満島ひかりさん。

グループの活動休止後は女優として、『ウルトラマンマックス』(2005~06)などに出演するなど女優の道へと進むことに。

彼女を女優として一躍有名にしたのは園子温監督の映画『愛のむきだし』でしょう。

この時はほぼ無名だったにも関わらず、第83回キネマ旬報ベスト・テンにおいて助演女優賞を受賞するなど最高の評価を受け、女優・満島ひかりの名を世に轟かせることになります。

その後も石井裕也監督の『川の底からこんにちは』、安藤モモ子監督の『カケラ』や李相日監督の『悪人』など話題の作品に出演し続け、2017年もTBSドラマ『カルテット』で注目を集めましたね。

本作は『夏の終り』以来4年ぶりの単独主演作となる満島ひかりさんが演じるのは、奄美で国民学校教員として働く大平トエ。

満島さん自身のルーツも奄美大島にあるようで、この作品ついて公式サイトでは以下のようなコメントを残されています。

私のルーツは奄美大島にあります。おばあちゃんから聞いていた海や空や生き物たちの話、アダンの木の下でのロマンの話、戦争中に「あにーあにー」と叫びながら飛行機を追いかけた話。おとぎ話のような本当のことが、この『海と生と死』には描かれていました。この脚本と共に、私の本性を自らあばいてやろうと思いました。
(公式サイトより引用)

内地からやってきた特攻隊員の朔中尉に恋をしてしまうトエを待ち受ける運命とは一体…?そして、満島ひかりさんがその様をどのように表現してくれるのか…要注目です!

朔中尉 / 永山絢斗


(C)2017 島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ

俳優の瑛太さんの実弟として知られる永山絢斗(ながやま けんと)さんは、1989年3月7日生まれで現在28歳。

俳優としてデビューを果たしたのは、2007年の日本テレビドラマ『おじいさん先生』のようですね。

翌2008年にはテレビ朝日ドラマ『パズル』、TBSテレビドラマ『恋空』、映画『フレフレ少女』といった作品にメインキャストとして出演し、注目を集めます。

2010年には『ソフトボーイ』で映画初主演を果たし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。同年には他にも『ソラニン』や『LIAR GAME The Final Stage』、『悪人』などにも出演し、俳優としての評価を高めることに。

その後も、テレビ朝日ドラマ『アスコーマーチ〜明日香工業高校物語〜』(2011)や、映画『ふがいない僕は空を見た』(2012)、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』(2016)など、常に話題作に出演し続けていますね。

そんな永山絢斗さんが本作で演じることになるのは、海軍特攻艇の隊長である朔(さく)中尉。

この役柄について、永山さんご本人は…

朔という一人の男の胸の内の葛藤に、僕自身も苦しみ、心が同じように高鳴って、幸せを感じることが不思議なまでに出来ました。そして僕の中で朔という男は、今でも軍服を着たままの姿で、壁一枚隔てたすぐ向こう側にいるように感じるのです。
(公式サイトより引用)

…と、語っておられました。果たしてどのようの人物像を描き出してくれるのか…注目して見ていきたいと思います!

大坪 / 井之脇海


(C)2017 島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ

1995年11月24日生まれで現在21歳の井之脇海(いのわき かい)さんは、元々子役として活動しており、2007年の佐々部清監督作品『夕凪の街 桜の国』で映画初出演を飾りました。

翌2008年には黒沢清監督の『トウキョウソナタ』に出演し、第82回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞受賞や高崎映画祭新人俳優賞を受賞

その後も、『告白』(2010)、『Another』(2012)、『中学生円山』(2013)、『合葬』(2015)など話題の映画に次々と出演を果たします。

2017年には本作の他にも『帝一の國』(4月29日より公開開始)、『あゝ荒野』(公開予定)などの作品に出演しており、今後の活躍がますます期待されている若手実力派俳優のひとりですね。

今回井之脇海さんは、朔中尉の部下である大坪を演じており、彼がどのような演技を披露してくれるのかに期待しましょう!

隼人少尉 / 川瀬陽太


(C)2017 島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ

元々助監督をしていた川瀬陽太さんが俳優としてデビューしたのは、福居ショウジン監督の自主映画『RUBBER’S LOVER』(1995)でした。

この時監督から急に主役を演じるように言われたことが、俳優へと転身するきっかけとなったそうですね。

1997年に出演した瀬々敬久監督作の『KOKKURI・こっくりさん』以降、『アントキノイノチ』(2011)や『64-ロクヨン-』(2016)などの瀬々作品のほぼ全てに名を連ね、もはや欠かせない存在となっていますね。

2015年公開の『ローリング』と『犯る男』では、日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞を受賞

2017年にも公開を控えている作品(『蟲毒 ミートボールマシン』など)を多数抱えており、独特の存在感を放つ映画俳優してその名を轟かせています。

本作では隼人少尉という人物を演じており、彼がどのような役回りを果たすのかに注目して見ていきたいと思います!

トエの父 / 津嘉山正種


(C)2017 島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ

俳優のみならず、声優としても著名な津嘉山正種さんは、地元沖縄で舞台役者としてキャリアをスタートさせました。

1964年に青年座に入団以降は、『NINAGAWA マクベス』などで存在感を見せつけることとなり、舞台役者としての地位を確立することに。

映像媒体では、NHK大河ドラマに欠かせない存在であり、これまでに11もの作品に出演を果たしているというのですから驚きもひとしおですね。

映画では『男はつらいよ』シリーズ『踊る大捜査線』シリーズ、『どら平太』(2000)、『陽はまた昇る』(2002)、最近では『ちはやふる』(2016)にも出演しており、常に第一線で活躍し続けています。

そんな津嘉山正種さんは本作でトエの父を演じており、彼女と朔の恋路に対してどういった反応を見せるのか…要注目です!

映画『海辺の生と死』のあらすじ


(C)2017 島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ

時は昭和19年(1944年)12月。

舞台は奄美・カゲロウ島

国民学校で教員として働く大平トエは、最近内地から駐屯してきた海軍の特攻艇の隊長・朔中尉と出会います。

きっかけは、兵隊の教育のために本を借りたいと朔が申し入れたことでした。

こうして2人は知り合い、互いに少しずつ惹かれ合っていくことに。

内地から来たにも関わらず、島の子供たちからは慕われ、軍歌よりも島唄を好む朔。

そんな軍人らしくない姿にトエは惹かれていったのです。

ある日、トエは朔から「今夜9時頃浜辺に来て下さい」と記された一通の手紙を受け取ります。

そこから互いの気持ちを素直にぶつけ合い、逢瀬を重ねるようになったトエと朔。

しかし、時を経るにつれて戦況は悪化し、やがて沖縄が陥落。広島にも新型の爆弾が落とされてしまいます。

そして、ついに朔にも出撃命令が下りました。

出撃当日、母の遺品である喪服を身に纏い、短刀をしのばせて家を飛び出したトエ。

行先はいつも逢瀬を重ねたあの浜辺…。トエはその場所へ無我夢中で駆け抜けました…。

映画『海辺の生と死』公開はいつから?


(C)2017 島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ

映画『海辺の生と死』の劇場公開は、2017年7月29日(土)よりスタートすることが決定しています。

前売券はすでに発売を開始しており、各劇場窓口の他、「major」(https://www.major-j.com/info.php?f=umibenoseitoshiM20170429005)でもオンライン購入が可能です。

前売券特典として、ポストカードセット(3枚1組)が付いてきますので、お早目のご購入をお勧めいたします。(※数量限定)

公開劇場はきわめて少なく、例えば東京では「テアトル新宿」の1館のみとなっており、規模としてはかなり小さなものとなっていますね。

さらにご注意いただきたいのは、劇場によって公開開始日が異なっているということ。

7月29日(土)から公開が始まるのは以下の4館のみとなっております。

東京

テアトル新宿

神奈川

シネマ・ジャック&ベティ

宮城

フォーラム仙台

愛知

名演小劇場

その他の劇場については、現時点で近日公開としか発表されておりませんので、鑑賞の際は各劇場HPでご確認頂きますよう、お願い致します。

この作品は、島尾敏雄さんの『死の棘』やその妻である島尾ミホの小説『海辺の生と死』など、様々な要素を織り交ぜたものとなっており、この夫婦をめぐる様々な逸話は現在でも有名ですので、かなり興味深い内容ではありますね。

2016年には、梯久美子さんが『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ―』として妻・ミホの生涯を綴った評伝作品も発表しており、かなり話題性は高いはず。

2015年に『アレノ』で監督としてデビューした越川道夫さんが、これらをどのように再構築しているのか、その辺りでかなり集客力にも差が出そうです。

元々はプロデューサーとして名を馳せていた方だけに、その辺りは抜かりないとは思いますので、もしかしたら小規模上映から徐々に拡大していくようなヒット作になっていくのかもしれませんね。

映画『海辺の生と死』試写会はある?


(C)2017 島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
※映画『海辺の生と死』試写会は、現在の所予定されておりません。新たな発表があり次第、情報を更新してまいります。

まとめ

満島ひかりさんと永山絢斗さんという人気・実力共に兼ね備えた2人が共演するとあって、非常に大きな話題を集めている映画『海辺の生と死』。

上述した梯久美子さんの著作物もあってか、多く方がこの作品を心待ちにしていると思われます。

公開規模がかなり小さいのが玉に瑕ですが、評判次第では上映館数増(+ロングラン)も十分に考えられますので、今後も注視していきたいと思います。

注目の映画『海辺の生と死』の劇場公開は、2017年7月29日(土)より開始されます。ぜひ劇場で観る者の心揺さぶる恋愛映画をご覧ください!

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