これがレディー・ガガの真の音楽性、そして、演技力だ!
誰も観たことのないレディー・ガガにして、誰もが観たかったレディー・ガガの姿がここにはある!!
CONTENTS
映画『アリー/スター誕生』の作品情報
【公開】
2018年(アメリカ映画)
【原題】
A Star Is Born
【監督】
ブラッドリー・クーパー
【キャスト】
レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー、サム・エリオット、アンドリュー・ダイス・クレイ、デイヴ・シャペル、レベッカ・フィールド、マイケル・ハーネイ、ホールジー、アンソニー・ラモス
【作品概要】
名作ミュージカル『スタア誕生』(1937)の3度目のリメイクです。監督は『世界にひとつのプレイブック』(2012)や『アメリカン・ハッスル』(2013)などでアカデミー賞にもノミネートされた俳優ブラッドリー・クーパーが監督と主演を務めました。
主人公アリーには奇抜な衣装と音楽性で社会現象にまでなり、近年では『アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル』など女優としても活躍をみせるレディー・ガガを起用。
ブラッドリー・クーパー監督のプロフィール
参考映像:『世界にひとつのプレイブック』(2012)
ブラッドリー・クーパーは、1975年1月5日生まれ、アメリカ・ペンシルベニア出身の俳優・映画監督です。
1998年にテレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』で俳優としてのキャリアをスタートさせます。
2001年には『Wet Hot American Summer』(日本未公開)で映画デビューを果たしますが、『エイリアス』などテレビドラマを中心に活躍していました。
映画にも定期的に出演していましたが、脇役が多い時代が続きました。
2009年に転機となる「バンクオーバー!!」シリーズに主演として抜擢されたことで一気に知名度が上がることになりました。
2012年に出演した『世界にひとつのプレイブック』ではアカデミー賞主演男優賞やゴールデングローブ賞主演男優賞など多数の映画賞にノミネートされました。
2013年に『アメリカン・ハッスル』、2014年公開『アメリカン・スナイパー』でもアカデミー賞にノミネートされたことから、3年連続のノミネートと話題になりました。
俳優だけに留まらず、作品によっては製作も担当する様になり、今回の作品では監督デビューを果たしました。
2012年から『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でロケット・ラクーンの声を担当しているため、「アベンジャーズ」の4作目にも出演が決定しています。
映画『アリー/スター誕生』の主なキャスト
レディー・ガガ(アリー役)のプロフィール
レディー・ガガ は、1986年3月28日生まれ、アメリカ・ニューヨーク州出身の歌手・女優です。
イタリア系アメリカ人の実業家の娘であり、幼い頃からピアノを弾きならすなど生活環境と音楽の才能に恵まれて、お嬢様として育ちます。
17歳で超難関校と言われるニューヨーク大学芸術学部に入学。音楽を本格的に学びますが1年で退学してしまい、薬物中毒に陥ってしまいます。
しかし、ブリトニー・スピアーズやビヨンセなど音楽業界で活躍するスターに触発され、再び音楽業界に進むことを決意し、自らの意思で薬物中毒を克服しました。
19歳の時にリアーナやニーヨなどが所属するデフ・ジャム・レコーディングス、20歳のときにブリトニー・スピアーズやファーギーなどが所属するインタースコープ・レコードとソングライターとして契約をしますが、仕事の少ない時期はストリップクラブで働き生計を立てていました。
2008年に自ら作詞・作曲・歌も担当したデビューアルバム「ザ・フェイム」が世界的に大ヒット、奇抜なファッションと音楽性も話題となり、一躍スターの仲間入りを果たしました。
2009年の第51回グラミー賞でノミネートされますが、惜しくも受賞を逃します。しかし、翌年の第52回グラミー賞では見事に受賞を果たしました。
女優しては『メン・イン・ブラック3』(2012)や『マペッツ』(2014)にカメオ出演したことや自身のアーティストとしてのドキュメンタリー映画を除くと『マチェーテ・キルズ』(2014)が実質的にデビュー作となります。
2015年には『シン・シティ 復讐の女神』にも出演しますが、どちらの作品も女優として評価されて出演したというよりも、レディー・ガガが登場するという宣伝に使うための出演でした。
映像業界の中でレデー・ガガの印象を変えた作品は、2015年にスタートしたテレビドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル』でした。
この作品で初主演を果たしたレディー・ガガは見事な演技力でゴールデングローブ賞の女優賞を受賞しました。
サム・エリオット(ボビー役)のプロフィール
ジェームズ・コーデン は、1944年8月9日生まれ、アメリカ・カリフォルニア出身の俳優です。
10代の頃から俳優に興味を持っていましたが、俳優の道には進まず、オレゴン大学で英文学と心理学を学び、水難救助指導員としても活躍していました。しかし、どうしても俳優への夢が諦められませんでした。
大学卒業後、兵役を経てハリウッドに渡り、工事現場で働きながら夜間の演劇学校で演技を学びました。
その後FOXと契約を交わし、1969年に『明日に向かって撃て』で映画デビューを果たします。
『特捜刑事サム』(1969)や『巨人の惑星』(1969)などのテレビシリーズにも積極的に出演することで演技力と知名度を高めていきました。
1991年にテレビムービー『CONAGHTER』でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネート、1995年の『バッファロー・ガールズ』では助演男優賞にノミネートされました。
2016年からスタートしたNetflixのミニシリーズ『ザ・ランチ』ではメインキャストとしてシーズン5まで全てに出演しています。
映画『アリー/スター誕生』のあらすじ
アリーの夢――それは歌手になること。なかなか芽が出ず諦めかけていたある日、世界的シンガーのジャクソンと出会います。
彼女の歌にほれ込んだジャクソンに導かれるように華々しいデビューを飾り、瞬く間にスターダムを駆け上るアリー。
激しく恋に落ちて固い絆で結ばれる2人でしたが、アリーとは反対に、全盛期を過ぎたジャクソンの栄光は陰り始めていきます……。
ラストステージ――ジャクソンの愛が、アリーの覚悟が、そして2人の歌が、見るものすべての心を震わす感動のエンタテイメント!
映画『アリー/スター誕生』の感想と評価
奇抜なファッションと音楽性で日本でも話題となった歌姫、レディー・ガガですが、彼女が成功するまでの道のりは決して平たんなものではありませんでした。いじめやドラッグで悩んでいたことや、ストリッパーをしていたとしいう経験などレディー・ガガ自身の経験がストーリー反映されてすると言ってもいいほどです。
オリジナルの『スタア誕生』(1937)はハリウッド・スターを目指している主人公に対して、今回のリメイクは新人歌手がスターになる道のりを描くというもので、映画業界から音楽業界へと舞台が変更になっています。
バーブラ・ストライサンドのリメイク版『スター誕生』(1976)の場合も、バーブラ・ストライサンドが歌手として活躍していたことによる設定変更がされ、映画業界から音楽業界に変更されました。
今回のリメイクもレディー・ガガ寄りの内容で現代風に大幅アレンジされています。
もはやオリジナルとは別ものと言ってもいいほどですが、主演女優の特性に合わせることで、より共感性の高い作品に仕上げるということ自体が『スタア誕生』という映画の本質なのかもしれません。
レディー・ガガ演じるアリーがスターになる道のりを炎が燃え上がっていくと例えるのであれば、ブラッドリー・クーパー演じるジャクソンは、消えゆく炎、ふたりの炎は決して同じ状態になることも交わることはありません。
そんな二人の愛や絆が試されるという音楽映画の王道的ストーリーでありながら、レディー・ガガの驚異の歌声やカリスマ性がストーリーに色付けをしていきます。
まとめ
レディー・ガガ主演ということも話題ではありますが、もうひとつの注目すべき点はブラッドリー・クーパーの初監督作品ということです。
クリント・イーストウッドの作品に認められた演技力をもつ俳優ではあります。当初の予定ではクリント・イーストウッド監督・ビヨンセ主演だった企画ですがブラッドリー・クーパーが監督だったからこそ、クリント・イーストウッドも作品を託したのかもしれません。
演技や監督業に加えて、この作品で最も気になるのは歌唱力です!
ブラッドリー・クーパーが演じているジャクソンも歌手という設定ですから。もちろん歌は唄っています。しかも多いです!!
今までミュージカルに出演したこともなければ、唄うシーンがある映画もほとんどありませんでした。ブラッドリー・クーパーの歌唱力が気になるファンは多いはずだと思います。
予告編でもレディー・ガガの歌声は聴こえてきますが、ブラッドリー・クーパーの歌声は聴くことができません。
グラッドリー・クーパーファンは映画公開までこの焦らしに耐えられるのでしょうか。