映画にドラマ、バラエティに大活躍中の大泉洋。これまで30本近くの映画に出演し、すっかり邦画に欠かせない俳優の一人として定着しましたね。
大泉洋は、大学在学中より北海道のローカル番組「水曜どうでしょう」に出演し、道内だけでなく全国に人気が広がりました。またそれと並行して演劇ユニット“TEAM NACS”で舞台公演を行い、「救命病棟24時」「ハケンの品格」などのTVドラマにも出演しで俳優業を本格化させました。
映画では『アフタースクール』や、北海道が舞台の『探偵はBARにいる』、『しあわせのパン』などの作品に主演、スタジオジブリ作品などでは声優としても活躍するなど、マルチな才能を発揮しています。
日本アカデミー賞やブルーリボン賞などの映画賞を受賞したこともあり、その高い演技力が認められています。
今回は、俳優として着々とキャリアを重ねている大泉洋の出演映画から厳選した5作品をピックアップしてお届けします!
CONTENTS
1.想像を超える展開が待つ“大人の放課後”『アフタースクール』(2007)
『アフタースクール』の作品概要
2007年の日本映画。監督は、『運命じゃない人』の内田けんじ。出演は、大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、田畑智子、常盤貴子、伊武雅刀ほか。
第32回日本アカデミー賞脚本賞ノミネート。
『アフタースクール』のあらすじ
母校の中学校で働くお人好しな教師・神野(大泉洋)のもとに、かつての同級生だと名乗る探偵(佐々木蔵之介)が尋ねてきます。探偵は神野の幼馴染で、今は一流企業に勤める木村(堺雅人)を探しているといいます。
探偵の強引なペースに巻き込まれて、心ならずも木村探しに巻き込まれるうちに、神野の知らない木村の姿が明らかになり、事態は誰もが予想しない展開に向かっていきます。
『アフタースクール』のおすすめポイント
30代になった、かつての同級生たちが織り成す“大人の放課後”を、細部まで練り込まれた脚本と巧みな構成で描いたサスペンス・コメディ映画です。
大泉洋は堺雅人や佐々木蔵之介のかつての同級生、神野を演じています。主演の3人がとてもハマり役でそれぞれの魅力が発揮されています。
映画は、ラストの大どんでん返しが心地よい作品となっているため、予備知識はほどほどにしてまずは見ていただきたい作品です!
2.カッコいいアクションにも注目!『探偵はBARにいる』(2011)
『探偵はBARにいる』の作品概要
2011年の日本映画。監督は、『相棒 劇場版Ⅵ』の橋本一。出演は、大泉洋、松田龍平、小雪、西田敏行、マギー、田口トモロヲほか。
第35回日本アカデミー賞作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞、音楽賞にノミネート。
作家・東直己のデビュー作「探偵はバーにいる」を1作目とする「ススキノ探偵シリーズ」の第2作「バーにかかってきた電話」の映画化。
2013年には続編『探偵はBARにいる ススキノ大交差点』が公開。2017年冬には第3弾『探偵はBARにいる3』が公開されます。
『探偵はBARにいる』のあらすじ
札幌・ススキノにある行きつけのバーにいた探偵(大泉洋)とその相棒の高田(松田龍平)は、コンドウキョウコという女からの依頼の電話を受けて早速行動を開始します。
簡単な依頼のはずが、何者かに連れ去られて雪に埋められてしまうという事態に。
報復しようと立ち上がった2人の前に、謎の女・沙織(小雪)と実業家・霧島(西田敏行)という人物、そして4つの殺人事件が浮かび上がり…。
『探偵はBARにいる』のおすすめポイント
ススキノのバーに入り浸る私立探偵とその助手・高田が、ある事件に巻き込まれながらもその真相を追っていくハードボイルド映画です。
大泉洋と松田龍平の凸凹コンビの掛け合いが絶妙で、要所要所に笑えるシーンがちりばめられています。また“コンドウキョウコ”は何者なのか?目的は何なのか?といった謎解きも軽妙なテンポで展開していきます。
『相棒』のスタッフが多いだけあって、カメラワークや流れるような映像は緊迫感が漂います。また大泉洋の体当たりのアクションにも注目して下さい。
3.劇団ひとり初監督のヒューマンドラマ『青天の霹靂』(2014)
『青天の霹靂』の作品概要
2014年の日本映画。監督は、劇団ひとり。自身の書き下ろし小説を初監督で映画化。出演は、大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとり、笹野高史、風間杜夫、柄本佑ほか。
『青天の霹靂』のあらすじ
学歴もなければ、金もない、恋人もいない平凡な男、晴夫35歳。売れないマジシャンの晴夫は、母に捨てられ、父とは絶縁状態にありました。
ある日、父の訃報を聞いて絶望している中、青く晴れた空から突然雷が落ち、晴夫は意識を失います。
気がつくと晴夫は40年前の浅草にタイムスリップしていました。そこで若き日の父と母と出会い、自身の出生の秘密と向き合うことになります。
『青天の霹靂』のおすすめポイント
作家や俳優としても活躍するお笑い芸人の劇団ひとりが書き下ろした小説を、自らメガホンを取って実写化したヒューマンドラマです。
ある時40年前にタイムスリップしてしまった主人公・晴夫が、ひょんなことから父親とコンビを組むことになったり、自分を捨てた母親と出会ったりして、家族の秘密が明かされていきます。不思議な体験をする晴夫を大泉洋が見事に演じていて、劇団ひとり演じる父親と絶妙の掛け合いを魅せています。
劇団ひとりの才能、大泉洋の演技力を再確認できる作品です。ミスチルの主題歌も映画を盛り上げてくれます。また大泉洋が4か月特訓をしたというマジックのシーンにも注目です。
4.駆込み寺が舞台の新感覚時代劇『駆込み女と駆出し男』(2015)
『駆込み女と駆出し男』の作品概要
2015年の日本映画。監督は、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人。出演は、大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名、キムラ緑子、樹木希林、堤真一、山崎努ほか。
井上ひさしの小説『東慶寺花だより』を原案とした作品。
第39回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、優秀助演女優賞受賞。第58回ブルーリボン賞主演男優賞(大泉洋)。
『駆込み女と駆出し男』のあらすじ
江戸時代、幕府公認の縁切寺として名高い東慶寺には、複雑な事情を抱えた女たちが離縁を求め駆け込んできます。
女たちの聞き取り調査を行う御用宿・柏屋の居候する戯作者志望で駆出しの医者でもある信次郎(大泉洋)は、柏屋の主・源兵衛(樹木希林)とともに、ワケあり女たちの人生の新たな出発を手助けすることに。
『駆込み女と駆出し男』のおすすめポイント
江戸時代に実在した縁切寺を舞台に、男との離縁を求めて寺に駆け込んだ女たちの悲喜こもごもを、原田監督独特の映像センスで描いた人間ドラマです。
大泉洋はコミカルでハイテンションな駆け出しの離縁調停人を演じており、大泉洋らしさが炸裂した役どころです。駆け込んでくる女性たちの味方をする存在感抜群の熱演は必見です。
また、駆け込んでくる女性たちの自分らしく生きたいと願う気持ちが痛いほど伝わってきて、見ている女性も彼女たちの思いに共感できると思います。
5.ねずみ男がハマり役!名作漫画の実写映画化『ゲゲゲの鬼太郎』(2007)
『ゲゲゲの鬼太郎』の作品概要
2007年の日本映画。監督は、『超高速!参勤交代』の本木克英。出演は、ウエンツ瑛士、井上真央、田中麗奈、大泉洋、間寛平、西田敏行、小雪、室井滋、中村獅童ほか。
第31回日本アカデミー賞新人俳優賞ノミネート(ウエンツ瑛士)。
2008年には続編『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い唄』が公開されています。
『ゲゲゲの鬼太郎』のあらすじ
妖怪が暮らすゲゲゲの森。父親の目玉おやじや妖怪仲間に囲まれて暮らす鬼太郎(ウエンツ瑛士)のもとに、ある日、妖怪ポストに投函された手紙が届きます。助けを求めたのは小学生の三浦健太でした。
健太が暮らしている団地では、テーマパーク建設のための工事が始まって以来、不気味な妖怪が出現して転居を拒む住民を脅かしているのでした。
『ゲゲゲの鬼太郎』のおすすめポイント
1965年の連載開始以来、日本に妖怪ブームを巻き起こし5度に渡ってアニメ化された水木しげるの名作妖怪漫画を、最先端のVFX満載で初の劇場版実写映画化されたエンターテインメント作品です。
大泉洋は、小憎らしいねずみ男を演じています。…すごく似合っていますよね(笑)。話し方や表情、あのねずみ男そのままの雰囲気を見事に再現していてまさにハマり役。
アニメの実写映画化は難しいといわれますが、最新技術を駆使して見事に原作の世界観を再現しています。豪華キャスト陣のなり切りぶりも見どころです。
まとめ
大泉洋の出演映画から厳選した5作品をピックアップしてお届けしました。
普段は芸人顔負けのコメディセンスを発揮している大泉洋ですが、映画の中ではいつもの彼とは一味違ってシリアスものからアクションまで、様々な演技で映画ファンを楽しませてくれていますね。
2017年も様々なジャンルの映画に出演します。夏には『東京喰種 トーキョーグール』、冬には『鋼の錬金術師』、そして人気シリーズの第3弾『探偵はBARにいる3』が公開されます。…こちらも楽しみですね!