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Entry 2025/05/16
Update

ドキュメンタリー『OKAは手ぶらでやってくる』あらすじ感想評価。カンボジアの子供達を救うために生涯を捧げた男性の活動に迫る

  • Writer :
  • 谷川裕美子

映画『OKAは手ぶらでやってくる』は2025年5月24日(土)よりシアターセブン、6月6日(金)より出町座、6月13日(金)より神戸映画資料館、豊岡劇場にて公開

『OKAは手ぶらでやってくる』は、東南アジアで「ひとりNGO」として活動し、2022年に71歳で他界した「OKA」こと栗本英世の人生をたどるドキュメンタリーです。

監督は、⺠俗⾏事や芸能、NPO映像を撮影してきた牧⽥敬祐。本作は東京ドキュメンタリー映画祭2024の⻑編部⾨グランプリを受賞しました。

OKAはいつも「手ぶら」で人々の元を訪れていました。その深い理由に胸打たれるドキュメンタリー作品です。

映画『OKAは手ぶらでやってくる』は2025年5月24日(土)よりシアターセブン、6月6日(金)より出町座、6月13日(金)より神戸映画資料館、豊岡劇場にて公開!

映画『OKAは手ぶらでやってくる』の作品情報


(C)2024 NPO法人映像記録/ウェストサイドプロダクツ

【日本公開】
2025年(日本映画)

【監督・脚本】
牧⽥敬祐

【編集】
細川雅浩

【作品概要】
東南アジアで「ひとりNGO」として活動し、2022年に71歳でこの世を去った「OKA」こと栗本英世の⼈⽣を、⽣前の彼の映像や、関係者の証⾔でひも解くドキュメンタリー。

監督を、主に近畿圏の⺠俗⾏事や芸能を記録し、市⺠活動やNGOを映像で⽀援するNPO映像も撮影してきた牧⽥敬祐が務め、東京ドキュメンタリー映画祭2024にて⻑編部⾨グランプリを受賞しました。

⼈⾝売買や地雷の危険にさらされた⼈々を⽀援し、⼦どもの教育のため草葺きの寺⼦屋を⽴てるなど、各地を奔⾛した栗本。いつも⼀⽂なしで、⼿ぶらで現れることから、いつしか「OKA(カンボジア語でチャンスの意)」と呼ばれるようになりました。

1996年から内戦終了後のカンボジアに⼊り、難⺠たちが暮らす地雷原の村々で現地の⼈たちと協⼒し合って地雷を取り除き、草葺きの学校を建てて回る姿に迫ります。

映画『OKAは手ぶらでやってくる』のあらすじ


(C)2024 NPO法人映像記録/ウェストサイドプロダクツ

1980年代後半、日本から東南アジアへ飛び出した栗本英世は、ラオスやタイの山岳地帯で売られる子どもを助けようとしますが、親が立ちはだかり失敗続きでした。

やがて内戦終了後のカンボジアにたどりついた彼は、タイから帰国した難民が暮らす地雷原の村々で、現地の人たちとともに地雷撤去に奔走します。

その一方で、孤児たちを人身売買から守る「こどもの家」を開設し、識字教育をするため草葺きの寺子屋づくりを始めました。

「慈悲魔(じひま)」というインドのアウトカーストの⼦どもが喜捨をもらい物乞いをして⽣きていけるようにと、⼿⾜を切断されるような構造が、カンボジアにもあてはまりました。

それは⽀援する側の責任であることをOKAは告発し、お⾦に頼らないで⾃⽴を促すような⽀援活動を模索し続けます。

そんな栗本の人生を、生前の映像や関係者の証言を通して紐解いていきます。

映画『OKAは手ぶらでやってくる』の感想と評価


(C)2024 NPO法人映像記録/ウェストサイドプロダクツ

カンボジアの子供達のために奔走し、真の意味での支援活動を続けたOKAこと栗本英世の半生に迫るドキュメンタリーです。

タイトルにある「手ぶら」という言葉の重みに気づかされます。

物乞いの子に金をあげてしまうと、その子は一生物乞いで生きていくことしか考えなくなってしまいます。だから、栗本はいつも手ぶらで歩き、「あげられるものは何もない」とこたえていました。

学校に通わせ、知識や技術を身につけて自立できるように育ててやることこそが本当の支援なのだとOKAは考え、それを実践したのです。

OKAが行った支援活動の中で最も大きなものは、「寺小屋」を各地に建てることでした。子供だけではなく、親にも教育することが大きな目的で、子供を売ってはいけないという啓蒙に加え、子供の出席をとることで行方不明の子供をなくすことにも寺子屋は貢献していました。

何百万個も埋められている地雷、その被害に遭って腕や足を失った人達、大勢の孤児、親が揃っていても売られてしまう子供達。

悲しみの連鎖がどこまでも続く中で、必死で支援を続けるOKAの美しく強い精神力に胸打たれます。

貧しい生まれで苦難の中育ったOKAが、キリスト教精神に支えられて、苦しんでいる人達に笑顔をもたらすために生きる姿から、人間が生きていくために何が一番大切なのか考えさせられる作品です。

まとめ


(C)2024 NPO法人映像記録/ウェストサイドプロダクツ

カンボジアの子供達を救うためにすべてを捧げた「ひとりNGO」の栗本英世の生涯に迫る『OKAは手ぶらでやってくる』。「ボランティアは誰でもできる」という彼の言葉にハッとさせられます。

OKAと同じことはおそらく誰にもできないでしょう。しかし、それぞれの立場でできる「何か」はあるのかもしれません。苦しんでいる人達、困っている人達を笑顔にするために、手を差し伸べられるようになりたいと強く思わされます。

映画『OKAは手ぶらでやってくる』は2025年5月24日(土)よりシアターセブン、6月6日(金)より出町座、6月13日(金)より神戸映画資料館、豊岡劇場にて公開です。


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