「バイオハザード」シリーズ主要キャラが夢の共演!
世界中のゲームファンから絶大なる人気を誇るサバイバル・ホラーゲーム「バイオハザード」シリーズ。
ゲームを原作としたCGアニメ化作品も、ついに第5作が誕生しました。
対バイオテロ部隊「BSAA」に所属するクリスとジルは、アドバイザーの教授レベッカとともに、サンフランシスコを中心に発生した事件を調査していました。
クリスの妹クレアの所属するNGO団体の調査によると、ウィルスの感染者には「アルカトラズ島を訪ねていた」という共通点が。調査のため島へ向かったクリスたちは、国の機密情報を握るテイラー博士を追跡していたレオンの姿もありました。
レオン、クリス、ジル、クレア、レベッカと主役級のキャラクターがワンチームを結成。ゲームの世界を飛び出して、新たな世界の危機に立ち向かいます。
映画『バイオハザード:デスアイランド』の作品情報
【公開】
2023年(日本映画)
【監督】
羽住英一郎
【脚本】
深見真
【英語版キャスト】
マシュー・マーサー、ケビン・ドーマン、ニコール・トンプキンス、ステファニー・パニセロ、エリン・ケイヒル、ダマン・ミルズ
【日本語吹き替え版キャスト】
森川智之、東地宏樹、湯屋敦子、甲斐田裕子、小清水亜美、子安武人
【作品概要】
カプコンの人気サバイバル・ホラーゲーム「バイオハザード」シリーズを原作とする長編CG映画『バイオハザード:デスアイランド』。
監督は「海猿」シリーズをはじめ『太陽は動かない』(2021)などサバイバルアクション作品を多数手がけ、Netflixで配信されたフルCG連続ドラマ作品『バイオハザード:インフィニット ダークネス』(2021)も手がけた羽住英一郎。
脚本はCGアニメ映画『バイオハザード:ヴェンデッタ』(2017)に引き続き深見真が担当。シリーズを知り尽くしたスタッフが再結集し、ゲームでは語られなかった新たな物語が誕生しました。
映画『バイオハザード:デスアイランド』のあらすじとネタバレ
かつて製薬会社アンブレラ社の拠点であり、世界の絶望が始まった街ラクーンシティ。
当時派遣された特殊部隊の隊員たちは、Tウィルスによって変貌した市民、そして感染した仲間の命をも奪わなければなりませんでした。そして地獄のような事件の後、世界ではTウィルスを使用した生物兵器(B.O.W.)が姿を現すようになります。
アメリカ大統領直属のエージェントとして活動するレオンは、機密情報を握るアントニオ・テイラー博士を拉致した武装集団を追っていました。しかしバイクで誘拐車両に迫る中、突如現れた謎の女の妨害に遭い、犯人たちを取り逃がしてしまいます。
一方その頃、バイオテロや薬剤被害者の救済を行うNGO団体「テラセイブ」の職員であるクレアは、海岸に打ち上げられたシャチの調査にあたっていました。
シャチの身体には、噛み殺された跡が残っています。シャチをも噛み殺す巨大な生物の仕業でしょうか。
クレアの兄クリスは、ともに対バイオテロ部隊「BSAA」に所属するジルとともに、サンフランシスコを中心に起きている感染経路不明のウィルス事件を担当していました。
調査のため、ひとり洋館へと潜入するジル。暗闇の中で襲いかかってきたゾンビを仕留めますが、無茶な行動をクリスに咎められます。かつて後輩を守れなかったつらい経験から、クリスはジルに単独行動をしてほしくないだけでした。
以前、裏切者のウェスカーによりTウィルスを投与され洗脳されたジルは、図らずも仲間に襲いかかり自らバイオテロへと加担した過去を抱えていました。過去を悔やむジルも「もう仲間を危険な目にあわせたくない」「自分の責任は自分でとる」と苦しんでいたのです。
クリスとジルは、アドバイザーを務める大学教授レベッカの元を訪ねます。レベッカの分析とクレアの調査結果もあり、感染者の共通点が見つかりました。
被害者たちは全員、ある観光地を訪ねていました。それとは、かつて刑務所として使用されていた監獄島アルカトラズでした。
クリス、ジル、クレアは調査のため島へ上陸。観光客に交じり調査を続けていると、観光客のひとりが突然発症し襲いかかってきました。どうにか食い止めようとするも、狭く薄暗い牢獄の中で、次から次へとゾンビ化していく観光客を止めることはできませんでした。
さらに、これまでの変異体と大きく異なっている点があります。人々は感染者に噛まれていないのに感染が始まったのです。
戦闘中にはぐれたジルは、下水道を進んでいました。そこで、テイラー博士を追ってこの島に来ていたレオンと遭遇。
ともに地上を目指すも、現れたのは巨大トカゲのような変異体クリーチャーのリッカー。目は見えておらず、動くものに反応するようです。
走り抜けるジルの足へ、リッカーの長い舌が巻きつきます。音に反応し増殖する謎の生物たち。レオンは、爆発を起こし焼き払うことに成功しました。
地下には研究施設があり、武器倉庫や何らかの培養装置も稼働しています。まずは、クリスたちとの合流を目指します。
クリスとクレアも、通信が途絶えたジルを探していました。途中で隠れていた男を助けたものの、突然謎の痛みに襲われ気を失ってしまいました。男は驚愕し逃げるように去っていきます。
気づくと、牢屋の中。クリスとクレアは、息も荒く顔色も良くありません。クレアが閉じ込められている牢屋には、逃げたはずの男が一緒に捕まっていました。
その頃、レベッカは連絡が途絶えたクリスたちを心配し、調査を進めていました。レオンの指示係ハニガンから情報を得ます。
ハニガン曰く、何者かがクリス、クレア、ジル、レオンの情報を抜き取った跡があるとのこと。4人はあの島へ意図的に集められた可能性がある……ワクチンを持って、チームとともにアルカトラズ上陸を目指します。
映画『バイオハザード:デスアイランド』の感想と評価
1996年に原点となるゲーム『バイオハザード』が誕生してから、全世界でシリーズ累計出荷本数が1憶3000万本を超えるというサバイバルホラーゲーム「バイオハザード」シリーズ。これまで実写映画化もされた中、ゲームを原作としたCGアニメ作品としては本作が第5作目となります。
本作は、ゲーム『バイオハザード6』と『バイオハザード7:レジデント・イービル』の間に起こった出来事として描かれています。
さらにゲームシリーズの世界では見られない、クリス、クレア、ジル、レオン、レベッカと主役級のキャラが一度に集結。ワンチームとなり戦う、ゲームファンにはたまらないストーリーとなっています。
ゲームもしかり、時代とともに進化してきた映像技術。最新3DCGにより再現されるバイオハザードの世界は、よりリアルで迫力満点です。
「バイオハザード」シリーズといえば、人間が変異するゾンビにくわえ、何らかの生き物とウィルスの融合によって作り出されたクリーチャーも登場します。
本作ではゲームの世界にも登場する、ヤモリのように壁に張りつく「リッカー」が登場。巨大な爪と長く伸びる舌でレオンたちを狙います。
その他にも、ドローンを使ったウィルス投与により変異したゾンビは動きも早く凶暴。サメ型のB.O.W.やディランを吸収し巨大化したクリーチャーと敵もパワーアップしていきます。
シリーズを通して悪役は、クリーチャーを生物秘密兵器B.O.W.として悪用しようとする権力者たちですが、本作の黒幕は悲劇の街ラクーンシティで、つらい経験からトラウマを抱えたディランという男。
ディランは次々と変異していく仲間の姿に混乱し、自ら仲間を撃ち殺してしまいます。自分の犯した罪の償い、自分たちだけ助かろうとする政府関係者への復讐、その思いが人類滅亡へと彼を駆り立てていました。
正義などない。そしてターゲットは権力者たちのもと、命をかけ戦う戦闘員たちへ。「仲間を信じられるのか」……ディランは、ジルに自身と同じ思いをさせようと策略します。
それでも最後まで仲間を信じ合うジルたち。立場は違えど、これまでの戦闘で培ってきた硬い絆がありました。
バイオハザードCGアニメ作品では初登場となるジル。本作はゲーム『バイオハザード5』で彼女が経験した屈辱を克服する作品にもなっています。
敵に操られていた際にクリスたち仲間を襲ってしまったジルは、自分が許せず殻に閉じこもっていました。しかし、再びクリスたちとともに戦い抜いたことで、自身を取り戻すことができました。
「バイオハザード」シリーズの魅力は、ゾンビとの戦いやストーリーの面白さにもありますが、主要キャラクターたちのかっこよさにもあります。
それぞれのルックスはもちろん、正義感と行動力をあわせもち、高い戦闘能力でゾンビに立ち向かっていくヒーローたち。バイオハザードの世界が初めてという方でも、それぞれのキャラクターが好きになるはずです。
まとめ
人気サバイバル・ホラーゲーム「バイオハザード」シリーズから生まれたCGアニメ長編映画『バイオハザード デスアイランド』を紹介しました。
これまでの歴代主人公であるレオン、クリス、ジル、クレア、レベッカが一同に集結。バイオハザードシリーズでは初となる贅沢なチームが結成されました。
何より、ゲームでは描かれていないもうひとつのストーリーをCGアニメで堪能できるのが一番の魅力。ゲーム経験者には分かる共通点やそれぞれのキャラのつながりが垣間見え、納得のいく作品になっています。
またリアルで迫力ある3DCGアニメは、ゲームの経験がない人でも充分楽しめる映像にもなっています。迫りくるゾンビの恐怖を体感ください。