Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

連載コラム

Entry 2023/08/24
Update

『オペレーション・フォーチュン』あらすじ感想と評価解説。“最強スパイ映画”をジェイソン・ステイサムとガイ・リッチー監督のタッグで魅せる痛快エンターテインメント|映画という星空を知るひとよ167

  • Writer :
  • 星野しげみ

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第167回

ジェイソン・ステイサム扮する型破りな諜報員のオーソン・フォーチュンが世界狭しと駆けまわり、その無双ぶりを見せつける痛快エンターテインメント『オペレーション・フォーチュン』。

アクションヒーローの代名詞ジェイソン・ステイサムがガチで取り組んだ、本格派のスパイ・アクション大作です。

主人公の諜報員オーソン・フォーチュンは、ジェームズ・ボンドよりも砕けた感じの個性派諜報員。イーサン・ハントを凌ぐ強引さで寄せ集めのチームを率いて、キングスマン以上にぶっ飛んだオペレーションを実行します。

独特なユーモアとストーリー構成にスピーディーなテンポ感などを加えた作風が真骨頂のガイ・リッチー監督ですから、ジェイソン・ステイサム演じる最強スパイのオーソン・フォーチュンの活躍を、彼らしく描き出しました。

映画『オペレーション・フォーチュン』は、2023年10月13日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショーです。

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

映画『オペレーション・フォーチュン』の作品情報


(C)2023 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. ALL MOTION PICTURE ARTWORK(C)2023 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

【日本公開】
2023年(イギリス、アメリカ合作映画)

【監督】
ガイ・リッチー

【脚本】
ガイ・リッチー、アイヴァン・アトキンソン、マーン・デイヴィース

【製作】
ガイ・リッチー、アイヴァン・アトキンソン、ビル・ブロック

【キャスト】
ジェイソン・ステイサム、オーブリー・プラザ、ジョシュ・ハートネット、ケイリー・エルウィズ、バグジー・マローン、エディ・マーサン、ヒュー・グラント

【作品概要】
『オペレーション・フォーチュン』は、『キャッシュトラック』(2021)『リボルバー』(2008)などのガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサムが5度目のタッグを組んだスパイアクション。

個性的な主人公の諜報員フォーチュン役をジェイソン・ステイサムが魅力的に演じます。また、サラ役をオーブリー・プラザ、JJ役を『ジェントルメン』(2019)にも出演したバグジー・マローン、フランチェスコ役をジョシュ・ハートネットがそれぞれ担当します。

武器商人グレッグ役は、『ジェントルメン』(2019)『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015)などのガイ・リッチー作品に出演してきたヒュー・グラントです。

映画『オペレーション・フォーチュン』のあらすじ


(C)2023 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. ALL MOTION PICTURE ARTWORK(C)2023 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ウクライナの研究施設を謎の武装集団が襲撃。強奪された正体不明のアイテム“ハンドル”を回収せよ――そんな極秘指令が英国秘密情報部MI6のコーディネーター・ネイサン(ケイリー・エルウィズ)に下されました。

危険と思われる任務を任せられるのは、オーソン・フォーチュン(ジェイソン・ステイサム)しかいません。彼は、ネイサンの盟友にして、潜入捜査におけるプロ中のプロでした。

任務のためと称してプライベートジェットや超高級ワインを要求してくるので、英国政府には嫌われていますが、一刻を争う事態ゆえ、他に選択肢はありません。

ネイサンは休暇でモロッコに滞在していたフォーチュンを強引にミッションに引き入れ、チームリーダーに据えました。

そのミッションは、正体不明の“ハンドル”を追跡し、回収することでした。“ハンドル”が何かは知らされておらず、100億ドルで取引される、とてつもなくヤバいブツということ以外に情報はありません。

フォーチュンは、毒舌の天才ハッカー・サラ(オーブリー・プラザ)、新米スナイパーのJJ(バグジー・マローン)という即席チームを率いて行動を開始します。

チームはまずマドリードに飛び、政府が雇った別の諜報チームと競合しながら、ハンドルにつながるハードディスクを入手。

その結果、ハードディスクの引き取り手が悪名高き武器商人グレッグ(ヒュー・グラント)で、彼がハンドルの仲介人であることが判明しました。

フォーチュンは、グレッグが能天気ハリウッドスターのダニー(ジョシュ・ハートネット)の熱烈なファンであることを知ります。さらにグレッグがカンヌで船上の慈善パーティを開催する情報を得ます。

フォーチュンは、ダニーを無理矢理任務に巻き込み、武器商人グレッグに大胆不敵に接近する作戦を考えました。

こうして、フォーチュンチームは、カンヌへ向かうことになりました。

次第に明らかになっていく巨大な陰謀を、フォーチュンたちは阻止できるのでしょうか? そして、最高機密“ハンドル”の正体とは!?

映画『オペレーション・フォーチュン』の感想と評価


(C)2023 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. ALL MOTION PICTURE ARTWORK(C)2023 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

型破りな諜報員のオーソン・フォーチュンが活躍する痛快エンターテイメント『オペレーション・フォーチュン』

監督のガイ・リッチーと5度めのタッグを組むことになったジェイソン・ステイサムが、恐れを知らぬ大胆不敵なオーソン・フォーチュンを演じています。

また、サイバーテクノロジーの専門家である米国人女性サラを演じるオーブリー・プラザ、フォーチュンをリスペクトする若きオールラウンダー、JJに扮するバグジー・マローンといった芸達者な俳優も集結。

フォーチュンチームはキャストの持ち味も充分活かされたユニークな最強チームとなりました。能天気ハリウッドスターのダニーもこのチームにおいて、いい雰囲気を出しています。

またその舞台設定は、ロンドンからマドリード、ロサンゼルス、モロッコ、カンヌ、トルコ、ドーハへと、世界の高級リゾート地を転々とします。

スパイ映画らしいワイルドなスケールを感じさせるだけでなく、有名観光地を訪れているようなゴージャスな気分を味わうことができるとても贅沢な作品であること、間違いありません。

まとめ


(C)2023 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. ALL MOTION PICTURE ARTWORK(C)2023 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

映画『オペレーション・フォーチュン』をご紹介しました。

ミッションに向かっての戦いぶりはもちろん、相手の懐に飛び込む作戦を企てたりと、頭のキレも抜群のメンバーたちです。

ガイ・リッチー監督お得意の辛口のユーモアも交えたスピーディーな展開は、観る者を飽きさせません。

あまり残酷さを感じず、楽しく観れるガイ・リッチー作品を、どうぞお楽しみください。

映画『オペレーション・フォーチュン』は、2023年10月13日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー!

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

星野しげみプロフィール

滋賀県出身の元陸上自衛官。現役時代にはイベントPRなど広報の仕事に携わる。退職後、専業主婦を経て以前から好きだった「書くこと」を追求。2020年よりCinemarcheでの記事執筆・編集業を開始し現在に至る。

時間を見つけて勤しむ読書は年間100冊前後。好きな小説が映画化されるとすぐに観に行き、映像となった活字の世界を楽しむ。



関連記事

連載コラム

映画『僕らをつなぐもの』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。同性婚カップルのもとに“生まれた少年”の成長をユーモアたっぷりに描く理由|Netflix映画おすすめ90

連載コラム「シネマダイバー推薦のNetflix映画おすすめ」第90回 『僕らをつなぐもの』は、Netflixで2022年3月4日から配信が始まったイタリア映画。 同性婚の2人の父親の元で育った息子レオ …

連載コラム

映画『ベトナムを懐う』感想と内容解説レビュー。孫娘タムが感じる違和感と理解| アジアン電影影戯2

連載コラム「アジアン電影影戯」第2回 今回は、2019年3月23日(土)より新宿K’s cinemaにて公開されるベトナム映画『ベトナムを懐(おも)う』を取りあげます。 急速な経済発展を遂げているベト …

連載コラム

韓国映画『ブルドーザー少女』あらすじ感想と評価解説。キャストのキム・ヘユンが演技力を魅せた“大人になる”ことへの不安と決断に刮目せよ|大阪アジアン映画祭2022見聞録1

2022年開催、第17回大阪アジアン映画祭上映作品『ブルドーザー少女』 毎年3月に開催される大阪アジアン映画祭も、2022年で17回目。今年は3月10日(木)から3月20日(日)までの10日間にわたっ …

連載コラム

映画『特捜部Q知りすぎたマルコ』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。人気北欧ミステリーシリーズ最新作がキャスト一新で登場!【未体験ゾーンの映画たち2022見破録20】

連載コラム「未体験ゾーンの映画たち2022見破録」第20回 映画ファン待望の毎年恒例の祭典、今回で11回目となる「未体験ゾーンの映画たち2022」が今年も開催されました。 傑作・珍作に怪作、本格ミステ …

連載コラム

『ある惑星の散文』あらすじ感想と評価解説。深田隆之監督が横浜ロケハンからシナリオ発想した初劇場公開作|映画という星空を知るひとよ101

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第101回 神奈川県横浜市の本牧を舞台に、人生の岐路に立つ2人の女性が織りなすささやかな物語を描いたドラマ『ある惑星の散文』。 濱口竜介監督の『偶然と想像』(2 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学