フランスで今もっとも注目されている作家デルフィーヌ・ド・ヴィガンの小説「デルフィーヌの友情」を巨匠ロマン・ポランスキー監督が映画化!
『告白小説、その結末』は6月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBIS GARDEN CINEMAほか順次全国ロードショーされます!
CONTENTS
映画『告白小説、その結末』の作品情報
【公開】
2018年(フランス・ベルギー・ポーランド映画)
【原題】
D’apres une histoire vraie
【監督】
ロマン・ポランスキー
【キャスト】
エマニュエル・セニ、エヴァ・グリーン、バンサン・ペレーズ、ドミニク・ピノン、ジョゼ・ダヤン、ブリジット・ルアン、ノエミ・ルボフスキー
【作品概要】
鬼才ロマン・ポランスキー監督が、『毛皮のヴィーナス」』以来4年ぶりに手がけた監督作。フランスの女性作家デルフィーヌ・ドゥ・ビガンの小説『デルフィーヌの友情』を映画化。
作家とそのファンというふたりの女性の関係性の変化をサスペンスフルに見つめている。
エマニュエル・セニエ(デルフィーヌ役)のプロフィール
1966年6月22日生まれ。フランス・パリ出身。
祖父は俳優のルイ・セニエ。父は写真家。母はジャーナリスト。14歳からモデルの活動を始め、国際的な人気を集めました。
ジャン=リュック・ゴダール監督の『ゴダールの探偵』(1985)で映画デビューを果たします。
1989年にロマン・ポランスキーと結婚。
マゾッホの自伝的小説を基にした戯曲を映画化したポランスキー監督の前作『毛皮のヴィーナス』(2013)では、オーディション会場で舞台演出家を惑わす無名の女優を演じ、セザール賞主演女優賞にノミネートされました。
『フランティック』(1988)、『赤い航路』(1992)、『ナインスゲート』(1999)といったポランスキー作品を始め、『オディールの夏』(1994/クロード・ミレール監督)、『ヴァンドーム広場』(1998/ニコール・ガルシア監督)、『潜水服は蝶の夢を見る』(2007/ジュリアン・シュナーベル監督)、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』(2007/オリビエ・ダアン監督)、『エッセンシャル・キリング』(2010/イエジー・スコリモフスキ監督、『母の身終い』(2012/ステファヌ・ブリゼ監督)、『危険なプロット』(2012/フランソワ・オゾン監督)など多数の話題作に出演。
2016年の『あさがくるまえに』(2016/カテル・キレベレ監督)では、交通事故に遭い、脳死の判定を受けた少年の母親を演じ、記憶に残る演技を見せてくれました。
エヴァ・グリーン(エル役)のプロフィール
1980年7月6日生まれ。フランス・パリ出身。
母親はルネ・クレマン監督の『雨の訪問者』(1970)などで知られる女優のマルレーヌ・ジョベール。
パリのエヴァ・サン=ポール演劇学校、ロンドンのウェバー・ダグラス演技学校で学んだ後、舞台役者としてキャリアをスタートさせます。
巨匠ベルナルド・ベルトルッチの『ドリーマーズ』(2003)で映画デビューを果たします。この作品が目に止まり、リドリー・スコット監督の『キングダム・オブ・ヘブン』(2005)に抜擢されました。
『007/カジノ・ロワイヤル』(2006/マーティン・キャンベル監督)ではボンドガールを務め、英国アカデミー賞のライジング・スター賞を受賞しています。
2016年のティム・バートン監督『ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち』では、異能の子どもたちを守るミス・ペレグリンを演じました。
そのほかの主な出演作に『ルパン』(2004/ジャン=ポール・サロメ監督)、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(2007/クリス・ワイツ監督)、『パーフェクト・センス』(2011/デビッド・マッケンジー監督)、『ダーク・シャドウ』(2012/ティム・バートン監督)、『シン・シティ 復讐の女神』(2013/ロバート・ロドリゲス監督)、『300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~』(2014/ノーム・ムロ監督)、『悪党に粛清を』(2015/クリスチャン・レブリング監督)、TVシリーズ『ナイトメア ~血塗られた秘密~』(2014~)などがあります。
アルマーニ、クリスチャン・ディオールなどのモデルとしても活躍しています。
映画『告白小説、その結末』のロマン・ポランスキー監督とは?
ロマン・ポランスキーは、1933年8月18日生まれ。フランス・パリ出身。
3歳の時にポーランドに移り住みますが、第二次世界大戦が勃発し、ナチのユダヤ人狩りで両親が収容所に送られてしまいます。自身も逃亡生活を余儀なくされなんとか生きながらえます。
戦争終結後は、ポーランンドのウッチ映画大学で学び、短編映画を制作しました。
1962年、サスペンス映画『水の中のナイフ』で長編監督デビューを果たします。
『反撥』(1964)でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞し、続く不条理喜劇『袋小路』(1966)では同・金熊賞を受賞しました。
60年代半ばにアメリカに渡り、1967年の作品『吸血鬼』に出演した女優シャロン・テートと1968年に結婚します。
しかし、1969年8月にチャールズ・マンソン率いるカルト集団に妻を殺害されてしまいます。
その悲劇を乗り越え、1974年、ジャック・ニコルスンを主演に迎えたハードボイルド探偵映画『チャイナタウン』を監督し、アカデミー賞11部門にノミネートされました。
トマス・ハーディの原作を映画化した文芸大作『テス』(1979)でもアカデミー賞7部門にノミネートされました。
しかし、1977年には、子役モデルへの淫行で有罪判決を受けました。アメリカを脱出し、フランスに移住。今なおアメリカから身柄引き渡しを求められています。
アメリカ脱出後は、ヨーロッパで作品を撮り、『フランティック』(1988)や『赤い航路』(1992)『死と処女(おとめ)』(1995)など、精力的に作品を発表。
2002年に発表した『戦場のピアニスト』は、ナチスドイツ侵攻下のポーランドで生きた実在のユダヤ人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの自伝の映画化作品で、ロマン・ポランスキー自身の当時の過酷な体験が反映されています。
作品は絶賛され、カンヌ国際映画祭パルムドール、アカデミー賞・監督賞などを受賞しました。
2010年の作品『ゴーストライター』はベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞しています。
その人生は波乱に満ちており、波瀾万丈の人生を語ったドキュメンタリー『ロマン・ポランスキー 初めての告白』(2012/ロラン・ブーズロー監督)も制作されています。
1989年には本作『告白小説、その結末』の主演女優エマニュエル・セニエと3度目の結婚をしています。
その他の監督作品に『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)、『マクベス』(1971)、『ポランスキーの欲望の館』(1972・未)、『テナント/恐怖を借りた男』(1976・未)、『ナインスゲート』(1999)、『おとなのけんか』(2011)、『毛皮のヴィーナス』(2013)などがあります。
映画『告白小説、その結末』のあらすじ
心を病んで自殺した母親との生活を綴った私小説がベストセラーとなった後、極度のスランプに陥っているデルフィーヌの前に、ある日、熱狂的なファンだと称する美しい女性エル<彼女>が現れます。
「自分の家族を晒している」と非難する差出人不明の脅迫状にも苦しめられていたデルフィーヌは、本音で語り合え、支えてくれるエルに信頼を寄せていきます。
ふたりは共同生活を始めるほどの仲になりますが、エルは時折、ヒステリックになり、不可解な言動でデルフィーヌを翻弄するのでした。
はたしてエルは何者なのか? なぜデルフィーヌに近づいてきたのか? 次第に彼女に疑問を持ち始めるデルフィーヌ。
そんな中、エルの身の上話に衝撃を受けたデルフィーヌは、彼女の壮絶な人生を小説にしようと決意しますが、その先には想像を絶する「結末」が待ち構えていました…。
本作を上映する劇場情報
【北海道地区】
北海道 ディノスシネマズ札幌劇場 6/23~
【東北地区】
青森 シネマディクト ルアール/ルージュ 8/4~8/17
青森 フォーラム八戸 順次公開
岩手 フォーラム盛岡 順次公開
宮城 チネ・ラヴィータ 8/3~
山形 フォーラム山形 順次公開
福島 フォーラム福島 順次公開
【関東地区】
千葉 キネマ旬報シアター 8/18~8/31
東京 ヒューマントラストシネマ有楽町 6/23~
東京 YEBISU GARDEN CINEMA 6/23~
神奈川 シネマジャック&ベティ 6/23~
神奈川 川崎市アートセンター アルテリオ映像館 8/4~
群馬 シネマテークたかさき 順次公開
『中部地区】
長野 長野ロキシー 順次公開
長野 塩尻東座 9/15~9/28
静岡 静岡シネギャラリー 8/18~8/31
静岡 CINEMAe_ra 順次公開
愛知 伏見ミリオン座 6/23~
三重 伊勢進富座本館 9/8~9/21
【近畿地区】
京都 出町座 6/23~
大阪 テアトル梅田 6/23~
兵庫 シネ・リーブル神戸 6/30~
【中国・四国地区】
岡山 シネマクレール丸の内 8/18~
【九州・沖縄地区】
福岡 KBCシネマ 6/30~
熊本 Denkikan 順次公開
宮崎 宮崎キネマ館 9/1~9/14
沖縄 桜坂劇場ホール 7/21~
まとめ
鬼才ロマン・ポランスキー監督が、『毛皮のヴィーナス』以来4年ぶりにメガホンを取りました。
『ゴーストライター』をはじめ、ミステリアスでスリリングな物語は、ポランスキー監督の独壇場であり、本作への期待が高まります。
『パーソナル・ショッパー』(2016)で独特のサスペンスフルな世界を築いてみせたアリヴィエ・アサイヤス監督が、共同脚本を手がけているのにも注目です。
女性作家に近づいたファンの目的は何か?!どのような結末が彼女たちを待ち受けているのか!?
『告白小説、その結末』は6月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBIS GARDEN CINEMAほか、順次全国ロードショーされます!