連載コラム「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」第112回
深夜テレビの放送や、レンタルビデオ店で目にする機会があったB級映画たち。現在では、新作・旧作含めたB級映画の数々を、動画配信U-NEXTで鑑賞することも可能です。
そんな気になるB級映画のお宝掘り出し物を、Cinemarcheのシネマダイバーがご紹介する「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」第112回は、ハンク・ブラクスタン監督が演出を務めた、映画『デッドゾーン 殲滅領域』です。
謎のウイルスによって人口のほとんどがゾンビと化した世界。政府は放射線爆弾を使って、ゾンビの一掃作戦を実行。しかしその爆破地点「デッドゾーン」に指定された場所には、試作ワクチンの開発ラボがあったのです。
ワクチン奪還のため、ハイテク装甲の精鋭特殊部隊が放射線汚染を生き延びたゾンビたちの巣窟と化した「デッドゾーン」へ潜入。しかし「デッドゾーン」には、放射線によって特殊変異を繰り返した最強進化系のゾンビがいて…。
2022年製作のアメリカのSFアクション映画『デッドゾーン 殲滅領域』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。
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映画『デッドゾーン 殲滅領域』の作品情報

(C) 2022 BEAST MODE, LLC
【公開】
2022年(アメリカ映画)
【脚本】
ジェフリー・ガイルズ
【監督】
ハンク・ブラクスタン
【キャスト】
マイケル・ジェイ・ホワイト、チャド・マイケル・コリンズ、ジェフ・フェイヒー、Jマイケル・ワイス、タルカン・ドスピル、アントゥーン・トーバート
【作品概要】
『アンナチュラル』(2015)や『ジュラシック・ツアーズ』(2021)などを手掛けたハンク・ブラクスタンが監督を務めた、アメリカのSFアクション作品です。
『スポーン』(1998)や『アサルト33 要塞病棟』(2021)などに出演するマイケル・ジェイ・ホワイトが主演を務めています。
映画『デッドゾーン 殲滅領域』のあらすじとネタバレ

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謎のウイルスが突如として世界を席巻し、ウイルスに感染しゾンビと化した者たちが凶暴化。
政府は住民を避難させて、放射線爆弾による感染者の殲滅作戦を実行。その爆破地点を「デッドゾーン」と呼びました。
しかし1ヶ月前、アメリカの保健福祉省所管の感染症対策の総合研究所「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)」が設置した試作ワクチンの開発ラボがデッドゾーンに指定されたのです。
選ばれし米軍の精鋭特殊部隊に、その開発ラボの閉鎖と試作ワクチンの回収の任務を命じられます。
選ばれたのは、米海軍の特殊部隊「ネイビーシールズ」の不屈の黒人兵士ボスと、彼が率いるチームのメンバーである狙撃兵のシンクレア一等軍曹とトン一等軍曹、通信兵のダンナー二等兵曹の4名。
それからボスの同期で、現在は研究開発担当のエイジャックス上等兵曹の合計5名です。
エイジャックスは研究開発に異動する前、ボスの妹と交際。彼女にフラれるまではボスと義兄弟同然の存在でした。
ボスたちの上官であるキャラハン司令官曰く、彼らに下された任務は過去に経験してきたどの任務よりも危険なものだといいます。
なぜならデッドゾーンに蔓延る感染者の一部が、放射線爆弾による爆破を生き延びたのです。
しかもその生き延びた感染者は声を発せず、これまでの感染者よりも俊敏で凶暴でした。
ですが、そんな強化された感染者だらけのデッドゾーンに数百の米兵を送り込み、ウイルスを治せるという確証もないワクチンを回収させるわけにはいきません。大量の犠牲者が出すだけ。
それよりも少数精鋭の部隊を、飛行機からデッドゾーンへHARO(高高度降下低高度開傘)降下し、潜入させる方がいいと判断されました。
この前代未聞の任務に挑むこととなったボスたちには、使い慣れた装備に加え、サーモバリック爆薬(爆発によって高温高圧状態を発生させ、広範囲に被害を与える気体爆薬)とサイレンサー付きの銃。
ネイビーシールズのマスクを改良し放射線汚染下での呼吸を可能とした、AIと音声明瞭化機能を搭載したヘルメットと、明るさは失明するレベルで至近距離なら物も燃やせる50万ルーメンの光線を搭載したハイテク装甲といった、開発されたばかりの最新装備が支給されました。
ボスたちは飛行機からのHALO降下により、夜のデッドゾーンへ潜入。周囲を警戒しつつ、開発ラボ「DCDバイオテック」に向かいます。
映画『デッドゾーン 殲滅領域』の感想と評価

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「デッドゾーン」という名の死地に赴いたボスたち米軍の精鋭特殊部隊。任務を受けると決めてからある程度覚悟していた彼らですが、想像以上にデッドゾーンは死と隣り合わせの危険なところでした。
真っ暗闇の中、いつどこから感染者もといゾンビが襲い掛かってくるか分からない緊張感と恐怖がボスたちはもちろん、観ている人にも伝わってきてハラハラドキドキさせます。
声を発さず俊敏なゾンビの巣窟から生き残れることも危ういというのに、銃弾が一切効かない鋼の肉体に、ハイテク装甲を貫くほどの鋭く長い舌、耳をつんざくような叫び声で一時的に人間を無力化させることができる進化系ゾンビとボスたちは戦わなければなりません。
進化系ゾンビのせいで、次々と血を吸われ殺されていく兵士たち。その殺し方とおぞましい外見に背筋が凍りつくほどとても怖いです。
物語の終盤でボスとグッドマンが殺されかけた時、ああもうこれはバッドエンドかなと絶望します。
ですがボスたちは、進化系ゾンビの弱点である試作ワクチンを直接注入し、焼夷弾で倉庫もろとも爆殺したのです。
そしてついに、脱出地点に到達したボスたちが迎えに来たヘリに向かうところまでしか作中では描かれていませんでしたが、きっとその後無事に基地へと生還したことでしょう。
まとめ

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世界を救う可能性を秘めた試作ワクチンを回収するべく、声を発さず俊敏性が増したゾンビが蔓延る「デッドゾーン」に潜入したハイテク装甲の精鋭特殊部隊の戦いを描いた、アメリカのSFアクション作品でした。
本作の見どころは、通常装備に加えてハイテク装甲を装備した米軍の精鋭特殊部隊が、1ヶ月間デッドゾーンを生き延びた女性兵士と協力して、ゾンビの大群と最強変異型ゾンビに立ち向かうアクション場面です。
ハイテク装甲を装備したボスたちの姿は、『マーベル・コミック』の人気キャラクターであるアイアンマンを彷彿とさせます。
最強変異型ゾンビに簡単に貫かれてしまいましたが、開発されたばかりで実戦ではまだ未使用であるそのハイテク装甲を、たった数時間で使いこなすなんてボスたちは凄いです。
まだウイルスに効くと確証がない試作ワクチンを回収し、大勢の人々を救う英雄となるか、試作ワクチンを回収せずに地獄を見るか………。
世界の命運を託された米軍の精鋭特殊部隊の戦いを描いた、恐怖と緊張感に包まれるSFアクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

































