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Entry 2022/11/23
Update

真・事故物件パート2 全滅|あらすじ感想と考察解説。続編は“いわくつき”場所で起きた惨劇の謎があきらかに⁈

  • Writer :
  • 金田まこちゃ

映画『真・事故物件パート2 全滅』が、2022年12月23日(金)より全国順次公開。

2022年2月に公開され、手加減抜きのバイオレンス描写が話題になった『真・事故物件/本当に怖い住民たち』。

幽霊だけではなく、人間の恐怖も描いた前作でしたが「そもそも何故、あの惨劇が起きたのか?」に関しては、謎の部分が多いままでした。

謎の部分がが判明する『真・事故物件パート2 全滅』では、前作でも話題になった「ゴア描写」も更にパワーアップし見どころになっています。

「理不尽な恐怖」が倍増した、映画『真・事故物件パート2 全滅』の魅力をご紹介します。

映画『真・事故物件パート2 全滅』の作品情報


(C)2022 REMOW

【公開】
2022年公開(日本映画)

【監督・脚本】
佐々木勝己

【共同脚本】
久保寺晃一

【製作総指揮】
揖斐憲

【キャスト】
窪田彩乃、小野健斗、海老野心、ヨウジヤマダ、石川涼楓、福谷孝宏、旭桃果、河野知美、宮本和武、高見綾、広道優花、御法川イヴ、竹川由華、笹岡郁未、原田夕季叶

【作品概要】
YouTubeの企画で、無理やり事故物件に住むことになった、3人の女性が遭遇する恐怖を描いた『真・事故物件/本当に怖い住民たち』。

その続編となる『真・事故物件パート2 全滅』は、前作から引き続き佐々木勝己が監督と脚本を務めています。

事故物件の撮影に巻き込まれる、主人公の姫宮を、『ハニーレモンソーダ』(2021)の窪田彩乃が演じています。

また、前作に続き『天装戦隊ゴセイジャー』の小野健斗が、安藤役を続投しています。

映画『真・事故物件パート2 全滅』のあらすじ


(C)2022 REMOW
古いアパートで、謎の死を遂げたユーチューバーの事件が連日報じられている中、新たな事故物件企画が立ち上がります。

その内容は、事故物件に集められた男女の恋愛リアリティショーで、撮影に携わることになった姫宮伊吹は、キャスティングやロケ場所などを、監督に丸投げされます。

困り果てた姫宮は、以前一度だけ連絡を取り合ったことのある男、安藤の存在を思い出します。

撮影にADとして参加することになった安藤は、手際よく出演者を探し、事故物件の噂がある、かつて画家が使っていた一軒家を見つけて来ます。

そして迎えた撮影当日。

撮影場所には、迷惑系、美容系、オカルト系のユーチューバーの他、女優も参加し、更に霊媒師も合流する流れとなっています。

予定通り撮影が始まりますが、姫宮は謎の人影を目撃するなど、屋敷内に不気味な雰囲気を感じるようになります。

更に安藤も、不可解な動きを見せ始め、混乱し始めた事故物件での撮影は、やがて地獄のような現場となっていき…。

映画『真・事故物件パート2 全滅』感想と評価


(C)2022 REMOW
2022年2月に公開され、血と肉が飛び散る、いわゆる「ゴア描写」が話題となった『真・事故物件/本当に怖い住民たち』。

公開中の時点で、続編の話が噂されていましたが、僅か10ヵ月での続編公開となりました。

1作目では、事故物件の噂のあるいわくつきのアパートで、動画配信企画をやることになった、3人の女性が遭遇する恐怖を描いていました。

恐怖の主軸は事故物件の怪現象というより、その事故物件に住み続け、儀式を繰り返す謎の男の、不気味な存在でした。

表向きはまともに見える男の存在は、事故物件でなくても、身近な「隣人トラブル」を連想させ、人間の異常性が際立つ恐怖が特徴的でした。

全体的に、暗く陰湿な恐怖というより、明るくポップな作風で、それを象徴するのが、潔すぎるラストシーンではないでしょうか?

『真・事故物件パート2 全滅』でも、明るくポップな作風は引き継がれていますので、前作の作風が好きだった方は、間違いなく楽しめる作品となっています。

1作目では撮影企画に参加した、3人の女性目線で恐怖が展開される、オーソドックスな構成でした。

では『真・事故物件パート2 全滅』も、同じような構成なのか?と言うと、全くそんなことはありません

前作では謎のまま終わった「安藤は何者なのか?目的な何なのか?」という核心的な部分が、本作の物語の主軸となっています。

前作で唯一生き残ったのは安藤で「安藤が生き残るの?」と、モヤモヤした方も多いのではないでしょうか?

今回は事故物件での恋愛リアリティショーに参加する、ユーチューバー目線ではなく、それを撮影する制作スタッフ目線で物語が進み、暗躍する安藤と、その背後にある謎が描かれていきます。

構成が大きく変わった『真・事故物件パート2 全滅』ですが、前作から受け継がれているのが、容赦のない「ゴア描写」です。

特に後半で、ある存在が現れて以降「ゴア描写」が連発されていくので「R18指定」は伊達じゃないと感じました。

謎の男である安藤、動画の制作スタッフ、迷惑系に美容系、オカルト系ユーチューバー、そして霊媒師と、個性の強すぎるキャラクター達も魅力的で、確実に前作よりパワーアップした印象を受ける、残酷だけど楽しい映画に仕上がっています。

まとめ


(C)2022 REMOW
『真・事故物件パート2 全滅』は、一軒家の事故物件を舞台にしています。

いわくつきの一軒家と言えば「呪怨」シリーズを連想しますが、「呪怨」が絡むあるパロディ的な展開もあり、「ゴア描写」は強烈ながらも、楽しく笑える作品となっています。

前作の主人公、姫子を演じた海老野心が、続編にも出演することがすでに発表されていますが、とんでもない登場のしかたをしていますので、そこもお楽しみください。

ラストも前作に引き続き潔いですが、「全滅」というタイトルの意味を実感する、エンドロールにも注目です。



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