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Entry 2018/05/03
Update

アベンジャーズ インフィニティウォー |ネタバレあらすじ感想と考察解説。ラスト結末まで続編エンドゲームに続く“絶望”とは

  • Writer :
  • 金田まこちゃ

マーベルコミック原作のヒーロー・チームが
宇宙の危機を救うために戦う「アベンジャーズ」シリーズ第3弾。

宇宙の運命を握る、6つのインフィニティ・ストーンを巡り、最強の敵サノスとの争奪戦を描いた『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日に公開を迎えました。

今回は「マーベル・シネマティック・ユニバース」の集大成とも言える本作をご紹介します。

映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』の作品情報


(C)Marvel Studios 2018

【公開】
2018年(アメリカ映画)

【原題】
Avengers: Infinity War

【監督】
アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ

【キャスト】
ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、ドン・チードル、トム・ホランド、チャドウィック・ボーズマン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、ダナイ・グリラ、レティーシャ・ライト、イドリス・エルバ、ピーター・ディンクレイジ、ベネディクト・ウォン、ポム・クレメンティエフ、カレン・ギラン、デイブ・バウティスタ、ゾーイ・サルダナ、ビン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、グウィネス・パルトロウ、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、クリス・プラット

【作品概要】
共有された世界観で、ヒーロー達の戦いを描く「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズ作品。

新たにスパイダーマンやドクターストレンジ、ブラックパンサーなどが加わり、シリーズ最強の敵サノスをヒーローチームが迎え撃ちます。

監督は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟。

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』のあらすじとネタバレ


(C)Marvel Studios 2018

宇宙・宇宙船内

地球に向かっていたソーと、アスガルドの民達は、インフィニティ・ストーンを狙うサノス達の襲撃を受けます。

抵抗するソーとロキですが、既にパワーストーンを得ていたサノスの圧倒的な力の前に歯が立たず、最強クラスの戦闘力を持つ、ハルクも倒されてしまいます。

ソーの仲間ヘイムダルは、最後の力を使い、ハルクを地球に送ります。

ソー達が持っていた四次元キューブから、スペース・ストーンが奪われ、最後の抵抗を見せたロキも、サノスに殺されてしまいます。

全てを奪われ放心状態となるソー。

地球・ニューヨーク

地球に送られたハルクは、サンクタムのドクター・ストレンジの下に落下します。

ストレンジとウォンに助けられ、ハルクから元の姿に戻ったブルースは「サノスが来る」と伝えます。

一方、トニー・スタークは、恋人のペッパーと結婚に関する話をしていました。

そこへ、ブルースと共にストレンジが現れます。

サンクタムに招かれたトニーは、ウォンからインフィニティ・ストーンの説明を受け、タイム・ストーンをストレンジが持っていると聞かされます。

「タイム・ストーンを破壊するべき」と提案するトニーに、「守り通す事が使命」と譲らないストレンジ、2人の間に、軋轢が生まれます。

また、マインド・ストーンがヴィジョンの額に埋め込まれている事から、ブルースはヴィジョンと連絡を取る事を提案しますが、トニーはヴィジョンの居場所が分からない事を告げます。

そして、唯一居場所を知っている可能性のある、キャプテン・アメリカこと、スティーブ・ロジャースとは仲違いをし、アベンジャーズが解散した事も。

そこへ、突然巨大な地響きが起こります。

異変を感じたトニー達は外へ出ると、巨大な宇宙船が現れ、サノスの部下である、エボニー・マウが降り立ちます。

ストレンジのタイムストーンが狙いと分かったトニーは、スーツを纏いアイアンマンとなります。

ブルースが、何故かハルクに変身できない為、2人で戦うアイアンマンとドクター・ストレンジ。

そこへ、異変を感じ駆けつけたピーター・パーカーがスパイダーマンとなり参戦します。

エボニー・マウはストレンジからタイムストーンを奪おうとしますが、呪文がかかっており取り出す事は不可能。

エボニー・マウは、ストレンジを宇宙船に連行します。

ストレンジ救出の為に、アイアンマンとスパイダーマンは宇宙船に乗り込み、地球を離れていきます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』ネタバレ・結末の記載がございます。『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

宇宙

救援信号を受けたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、現場へと向かいます。

そこで、宇宙に放り出されたソーが、フロントガラスに衝突します。

ソーを救出し介護したガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、ソーからサノスの襲撃に遭った経緯を聞きます。

サノスの娘であるガモーラは、サノスの目的は宇宙の調和を保つ為に、宇宙の生命の半分を減らす事、そしてインフィニティ・ストーンを揃えて、指を鳴らせば全ては完了すると伝えます。

ガモーラの話から、次はコレクターが持っているリアリティストーンが危ないと感じたソー。

コレクターのいる惑星、ノーウェアに向かう必要がありますが、サノスの圧倒的な力を目にしたソーは、戦うには新たな武器が必要と判断し、ニダベリアへ向かいます。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、ロケットとグルートがソーと共にニダベリアへ、スター・ロードとガモーラ、ドラックス、マンティスはノーウェアに向かいます。

ガモーラは、自分がサノスに捕まった際には、自分を撃って欲しいとスターロードにお願いし、スターロードは、複雑な心境を抱えながらも了承します。

地球・スコットランド

スカーレット・ウィッチことワンダと、ヴィジョンは、スコットランドに身を隠していましたが、ヴィジョンの額に埋め込まれたマインド・ストーンを狙った、サノスの部下の襲撃を受けます。

不意打ちを受けて負傷したヴィジョンは苦戦を強いられ、ワンダも強力な敵の力を前に危機的な状況を迎えます。

そこへスティーブ・ロジャースが現れ、ファルコンとブラック・ウィドウと共に、2人を救出します。

トニー・スタークが行方不明になったという情報を得たスティーブは、アベンジャーズ本部へ向かいます。

地球・アベンジャーズ本部

アベンジャーズ本部では、トニーの盟友でウォーマシンとして戦ってきた、ローディが国務長官と通信していました。

反逆者となったスティーブ達の出現に、ローディは逮捕を命じられますが、これを無視します。

ブルースも交え、ヴィジョンの額に埋め込まれた、マインド・ストーンについて対策を練るスティーブ達。

ワンダの力で石を破壊する事が提案されますが、ヴィジョンが消滅する可能性があり、それは拒否されます。

ですが、マインド・ストーンのみを取り出し、破壊する事をブルースが発案します。

マインド・ストーンを取り出す為に、スティーブは、ある場所に向かう事を提案します。

宇宙・宇宙船内

エボニー・マウの宇宙船で、拷問を受けているストレンジ。

救出に来たトニーは、ピーターのアイデアで、エボニー・マウを宇宙船外に飛ばし、ストレンジを救出します。

地球に戻ろうとするストレンジですが、トニーは強大な力を持つサノスを地球で迎え撃つのは危険と判断、このまま宇宙空間でサノスを待ち伏せて、戦う事を考えます。

迷ったストレンジは、トニーとピーターの命より、タイム・ストーンを優先すると警告します。

宇宙・惑星ノーウェア

スター・ロード達がノーウェアに着くと、サノスがコレクターを尋問している所でした。

慎重に作戦を進めようとするスター・ロードを無視して、サノスに攻撃を仕掛けるガモーラとドラックス。

ガモーラは、幼少期にサノスから譲り受けた、均衡を象徴するナイフをサノスの胸元に突き刺します。

崩れ落ちるサノスですが、それは幻影でした。

サノスに捕まったガモーラを救出しようとするスター・ロードですが、ガモーラは約束通り、自分を撃つことを望みます。

スター・ロードは意を決してガモーラを撃ちますが、サノスの力により発射されたのはシャボン玉でした。

呆気に取られるスターロードを置いて、サノスはガモーラを連れ去って行きます。

宇宙・惑星ニダベリア

惑星ニダベリアへ到着したソーですが、ニダベリアはサノスによって壊滅状態になっていました。

唯一生き残っていた、ドワーフのエイトリを説得したソーは、新たな武器を作ろうとしますが、動力源が止まっており製造が不可能な状態になります。

ソーは自らの命を捨てる覚悟で動力源に突入し、動かす事に成功しますが、重症を負います。

新たにできた刃の部分に、ソーの命がけの行動に感銘を受けたグルートが柄を作り、ソーの新たな武器が完成します。

宇宙・サノスの拠点

サノスに連れ去られたガモーラは、そこで妹のネビュラが拘束されている所を目撃します。

未だ見つかっていないソウル・ストーンの場所を、ガモーラはサノスに問いただされますが、知らないと言い張ります。

しかし、ネビュラに記憶されていた過去の映像が映し出され、ソウル・ストーンの場所が書かれた地図を、ガモーラが焼き払った事が発覚します。

サノスはソウル・ストーンの場所を聞き出す為に、ガモーラの前でネビュラを拷問、耐えられなくなったガモーラはサノスを、ソウル・ストーンの場所に案内します。

宇宙・惑星ヴォルミール

惑星ヴォルミールに到着した、サノスとガモーラ、そこへ現れたレッドスカルにより、2人は試練の場所に案内されます。

ソウル・ストーンを手に入れる為の試練、それは愛する人を失う事でした。

「サノスに愛する人などいない」勝ち誇るガモーラですが、サノスは涙を流します。

レッドスカルは言います「その涙は、自分の為ではない」。

逃げ出そうとするガモーラを捉えたサノスは、ガモーラを渓谷の底へ突き落とします。

望み通り、ソウル・ストーンを手に入れたサノスですが、その目には涙が流れていました。

宇宙・惑星タイタン

トニー達は惑星タイタンに辿り着きますが、そこへガモーラを追ってきたスター・ロード達と遭遇、お互いをサノスの手先と勘違いし戦いが始まります。

戦いの中で勘違いに気づき、手を結ぶ事になりましたが、トニーの作戦を聞かず「ぶっつけ本番でケツを蹴飛ばす」と言うドラックスと、それを支持するスターロードにトニーは呆れます。

しかし、未来を見たストレンジは、1400万パターンの中で、たった一つだけ見えた勝利の未来があると伝え、チームは1つになります。

地球・ワガンダ

地球上で最新の科学技術を誇り、ブラックパンサーことティ・チャラが国を統治する、ワガンダへ到着したスティーブ達。

そこでスティーブは、かつての盟友、ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズと再開します。

ワガンダの科学力でヴィジョンの額からマインド・ストーンを取り出し破壊しようとしますが、そこへサノスの軍隊が現れます。

マインド・ストーンを取り出す為の時間を稼ぐために、サノスの軍隊と戦う事を決意したブラックパンサーとワガンダの軍隊。

新たな盾を手に入れたスティーブ達も、その戦闘に加わります。

次々と押し寄せるサノスの軍に、ワガンダのシールドが破られそうになり、ブラック・パンサーは一部のシールドを解除し、なだれ込んで来た軍隊を掃討する作戦に出ます。

侵入してきた軍隊との全面戦争が開始しました。

圧倒的な数に押され、危機的な状況を迎えるスティーブ達、ブルースもハルクに変身しようとしますが、ハルクに拒否されてしまいます。

そこへ巨大な光と共に、ソーとロケット、グルートが姿を現します。

新たに手に入れた斧の力で、瞬く間にサノスの軍を蹴散らすソーを先頭に、スティーブ達は反撃を開始します。

宇宙・惑星タイタン

惑星タイタンに姿を見せたサノス、待ち伏せしていたストレンジに、惑星タイタンがサノスの故郷で、かつては美しく、資源に溢れていた星であったと語ります。

ですが、人口が増えすぎ、資源が枯渇し滅びてしまった為、均衡を取るために、宇宙の生命を半分にし、生まれゆく生命を迎える事を考えたと告げます。

ストレンジはサノスの考えを否定し、アイアンマンやスパイダーマン、スターロード達とサノスへの攻撃を開始します。

勝てる可能性がある作戦はたった1つ、サノスが腕に付けている、インフィニティ・ガントレットを奪う事でした。

マンティスがサノスの意識を飛ばし、アイアンマンとスパイダーマンが、インフィニティ・ガントレットを奪う直前までいきますが、ガモーラがいない事に気付いたスターロードは、ガモーラの死を悟り、逆上してサノスに殴りかかります。

スターロードの攻撃で、意識が戻ったサノスは、アイアンマンとスパイダーマンを攻撃、ストレンジやスターロード達を次々と倒します。

圧倒的な力を前に、アイアンマンスーツも破壊されたトニーは、サノスが自分の名を呼んだ事に疑問を持ちながらも、死を覚悟します。

ですが、ストレンジがタイム・ストーンを差し出した事で、サノスはトニーを見逃し、姿を消します。

何よりもタイム・ストーンを守る事を優先させるはずだったストレンジの行動に、トニーは疑問を持ちますが、ストレンジは力なく笑うのみでした。

地球・ワガンダ

地球では、ヴィジョンとワンダがサノスの軍から逃げていました。

ですが、逃げることは不可能と感じたヴィジョンは、ワンダにマインド・ストーンの破壊を懇願します。

拒否しながらも、ヴィジョンに説得され、マインド・ストーンを破壊しヴィジョンを消滅させたワンダの前に、サノスが現れます。

タイム・ストーンの力でヴィジョンを蘇らせたサノスは、ヴィジョンからマインド・ストーンを奪い、インフィニティ・ストーンを全て揃えます。

絶対説明の状況の中、サノスの隙をついてソーが飛びかかり、サノスの心臓に斧を突き刺します。

しかしサノスは不敵に笑い、指を鳴らします。

次々と人が消えていき、ウィンターソルジャーやブラックパンサーも消えていきます。

残った、ソーやスティーブ、ブルース達は、目の前の光景に唖然とします。

宇宙・惑星タイタン

惑星タイタンではピーターや、スターロード、ストレンジ達が消えていき、トニーは1人残されます。

目的を達成したサノスは、満足そうな笑みを浮かべていました。

地球・ニューヨーク

一方、ニューヨークにいたニック・フューリーとマリア・ヒルは、目の前で次々と人が消えていく現象に遭遇します。

マリアも消えた事で、異変を察知したニック・フューリーは、何者かと通信を取ろうとしますが、ニック・フューリーも消えていきます。

落とされた通信機には、赤と青の紋章が表示されていました。

映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』の感想・評価


(C)Marvel Studios 2018
2008年の『アイアンマン』から始まった、マーベル・シネマティック・ユニバース10年間の集大成とも呼べる内容の本作。

これまで作中のいたる所で登場してきた、インフィニティ・ストーンが鍵を握っており、これまでの伏線を回収していく内容となっています。

また、新たなヒーローが登場した事で、『アベンジャーズ』シリーズのお祭り感が、今回は凄い事になっており、会って数分で口論を始めるトニーとストレンジや、ソーに謎の対抗心を燃やすスター・ロードなど、新旧ヒーローの掛け合いは必見ですよ。

特に、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの存在感は、この映画を明るくしており、彼らが絡むシーンは、劇場で笑いが起きていました。

今回、本格的に登場した最強の敵、サノスも魅力的に描かれており、自身の信念に基づき行動し、時には愛する者も犠牲にするサノスの純粋さは、それ故の恐怖を感じさせ、これまでとは違った敵キャラクターとなっています。

今回の主役は、むしろサノスなんじゃないかと思うほどの存在感を出していますよ。

10年間、たっぷりと広げた世界で、主役級キャラが激突する本作。

この規模の壮大なスケールの映画は、そう簡単には登場しないのではないでしょうか?

まとめ


(C)Marvel Studios 2018
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は、2部作の前編になっており、2019年公開予定のシリーズ第4作で完結すると言われています。

マーベル・シネマティック・ユニバースファンの方は、この1年でいろいろと想像して楽しめますし、今回始めて見た方は、過去作を見ていくと、いろいろと楽しめると思います。

第4作に関して、確実な情報は何も出ていませんが、今作はさまざまな謎が残されたままになっています。

・サノスは何故、トニーの名前を知っていた?
・ハルクが変身できないのは何故?解決方法は?
・ストレンジがタイム・ストーンを渡したのはトニーを守る為だったのか?
 何か仕掛けているのか?
・目的を果たしたサノスに、これ以上戦う意思があるのか?
・ニック・フューリーが連絡した相手は誰?
・決別状態のアイアンマンとキャプテンアメリカの今後は?

この辺りの謎が次回作の鍵になるかもしれませんし、今後公開されるマーベル・シネマティック・ユニバース作品でヒントがあるかもしれません。

世界では、初週末の世界興収680億円を記録し、世界最高記録を更新しました。

世界的お祭り状態になっている『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は絶賛公開中です。



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