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Entry 2018/02/07
Update

映画『白夜行』フル動画を無料視聴!PandoraやDailymotion紹介も

  • Writer :
  • Yasu

映画『白夜行』の原作はベストセラーとなった東野圭吾作の同名小説。

大きな十字架を背負いながら共に生きていくことを誓いながらも、陽の当たる場所では顔を合わせることができない、残酷なまでに儚い男女の人生を追いかけた物語。堀北真希の悪女っぷりにも注目の『白夜行』

本作のあらすじや作品解説、またパンドラTV(Pandora)やデイリーモーション(Dailymotion)の視聴方法から、おすすめなU-NEXTで無料視聴する方法まで、ご紹介いたします。

1.映画『白夜行』の作品情報


(C)2011 映画「白夜行」製作委員会

【公開】
2010年(日本映画)

【原作】
東野圭吾

【監督】
深川栄作

【脚本】
深川栄作、入江信吾、山本あかり

【キャスト】
堀北真希、高良健吾、船越英一郎、戸田恵子、田中哲司、姜暢雄、緑友利恵、中村久美、粟田麗栗、今井悠貴、福本史織

【作品概要】
テレビドラマにもなった東野圭吾のミステリー小説を『洋菓子店コアンドル』などで知られるの深川栄洋監督が演出を担当し映画化。

主人公唐沢雪穂役の主演は堀北真希、共演に高良健吾、船越英一郎が脇を固めています。

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2.映画『白夜行』のあらすじとネタバレ


(C)2011 映画「白夜行」製作委員会

廃ビルの殺人現場。殺されたのは質屋の主人、桐原洋介、48才。

事件当日のことについて、笹垣ら刑事達から聴取される、桐原の妻・弥生子、質屋の経理担当・松浦勇、そして桐原と弥生子の息子亮司。

桐原が事件当日、西本文代に会っていたこと判明したことで、笹垣達は文代宅へ向かいます。

笹垣ら刑事達は、質問に応じるものの、何かを隠している文代を容疑者としてピックアップします。

この時、笹垣は文代が聴取を受けている間、黙って小説「風と共に去りぬ」を読んでいる、文代の娘雪穂の姿が印象に残ります。

しかし、近所に住む主婦が事件発生の時刻に、西本文代が公園のブランコに揺られているのを見たという証言します。

それにより、今度は疑いの目が、文代の恋人寺崎に向きます。

その寺崎は睡眠薬入りジュースを飲み、交通事故を起こして命を落としてしまいます。

寺崎のジャケットからは桐原のライターが見つかりました。

さらに文代もガスを使用した自死を遂げます。

被疑者死亡とされ、縮小する捜査本部。事件は収束へと向かいます。

しかし、腑に落ちない笹垣は独自に捜査を続けます。

月日が流れ…、雪穂はお嬢様学校の高校生となっていました。

美人で才女だと評判の雪穂は裕福な女性の養女となり、唐沢雪穂として育っていました。

その頃、亮司は悪い仲間とつるむ、雪穂とは正反対の日々を過ごしています。

ある時から唐沢雪穂の母親は殺人者という噂がたちます。

その噂を広めた藤村郁子が何者かに強姦されてしまいます。

郁子は雪穂の友達である江利子をいじめてもいました。

そして亮司の仲間の1人である秋吉が、強姦罪犯で逮捕されます。秋吉は潔白を主張しましたが受け入れられません。

亮司は「俺は自分で売れるものをうってる。買うやつがいるから商売が成り立つ」と言いながら、女性相手に男を売って、お金を稼ぐようになります。

その頃、弥生子はスナックを開き、松浦が詐欺と恐喝で指名手配されます。

ダンスパーティに招待されるなど、すっかりセレブの仲間入りになっている雪穂。

ある日、「雪穂さん?桐原の質屋で働いてたっていえばわかるかな」と、松浦が突然現れます。

雪穂にお金をせびりに来たのです。

聞かれたくない会話を江利子に聞かれてしまった雪穂。

雪穂の過去を垣間見てしまった江利子は、大学で知り合ったお金持ちの篠塚とのデート当日、郵便局員に成りすました男に強姦されたことがきっかけで破局します。

男を売っていた時に知り合った女性と一緒に暮らしている亮司は、女性と性行為をしますが最後までイクことができませんでした。

やがてある日、亮司は松浦の居どころを突き止めます。雪穂は裏で亮司と繋がっていたのです。

あの廃ビルでの事件があった時からずっと顔を合わすことなく、繋がっていました。

笹垣は弥生子のスナックの常連客となっていましたが、ある日、店に飾られている切り絵に目が留まります。

その切り絵は亮司が作ったもので、幼いころの雪穂が愛読していた「風と共に去りぬ」に絡んでいるものでした。

雪穂と亮司の接点を感じる笹垣。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『白夜行』ネタバレ・結末の記載がございます。『白夜行』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
亮司は一緒に暮らしている女性を使って、青酸カリを手に入れます。

白骨遺体となって見つかる松浦。「どうして松浦が殺された?」と捜査する笹垣。

その笹垣が青酸カリが混入された混入されたコーヒーを飲まされかけます。

結果、間一髪飲むことはありませんでしたが、あきらかに標的にされました。

その頃、雪穂は、江利子が好きだった篠塚と交際しており、結婚へと向かいます。

陽の当たる世界を闊歩する雪穂と、陽の当らない暗い地下道を歩く亮司。

雪穂の未来を脅かす存在を徹底排除する役割を、どんな汚い手を使っても亮司は遂行してきました。

雪穂はそんな亮司に良心の呵責などいっさいなく、自分にとって負の存在を排除するよう亮司に指示します。

警察を定年退職する笹垣は、退職後も亮司を追い続けます。

雪穂は結婚し、篠塚と結婚することで得た資金を武器に事業で成功を遂げます。

ある日、笹垣は弥生子から「桐原洋介は大人の女が怖いのよ。西本文江の家に足しげく通っていいるのは、西本文江に会いに行っているのではない。文江の娘に会いに行っている」と告げられます。

亮司の切り絵を見る笹垣。

「明日妻の新しい店がオープンするんです」と篠塚が、訪ねてきた笹垣に話します。

「あなたは妻を訪ねてきたはじめての人です。あなたの知ってる雪穂はどんな女ですか?私はあることがきっかけで妻のことを調べようと探偵を雇ったことがあります。今では妻が人間の皮をかぶったおそろしい獣のかたまりに見える時がある」

「探偵は何をつきとめたんですか?」と質問する笹垣。

「妻は大学当時、親友だった女性をレイプさせている。証拠はないが、過去にも妻の周辺で女性が凌辱される事件がいくつも起きています」

「その探偵を紹介していただけませんか?」

「殺されました、青酸カリで。犯人は捕まっていない」

「奥さんは人から心を奪う方法を知っています。桐原亮司という男を知りませんか」

笹垣は篠塚に、雪穂とリョウジの過去を細かく語り出します。

・隣町にある児童館だけが雪穂が子供でいられる場所だったこと。
・そこにきていた老人は亮司と雪穂をかわいがったこと。
・リョウジは切り絵とアマチュア無線が得意だったこと。
・雪穂は手芸が得意だったこと。

昔のある日、廃ビルに雪穂を連れ込む桐原。それを見た亮司は、ダクトを通って廃ビルの中に入ります。

そこで亮司はダクトから網越しに桐原と雪穂を見た後、桐原の背中に雪穂と遊ぶために持っていたはさみで突き刺す。

やがて新しい店オープンの日。雪穂の新しい店の名前は「R&Y」で、亮司&雪穂を連想させるものでした。

篠塚はR&Yに笹垣を連れてきます。笹垣のことを覚えている雪穂。

「私のことを覚えているのですか」と驚く笹垣は、「桐原亮司はどこですか?今もあなたを見守っているはずだ」と雪穂に問いますが、彼女は答えません。

R&Yのビルの近くにあるビルの屋上に亮司の姿を見つけた笹垣は、亮司がいるビルの屋上へ向かいます。

しかし、追い詰められた亮司はビルの屋上から飛び降ります。

それは今まで自分が行った、郁子の強姦、江利子の強姦、洋介の殺害、文江の殺害、寺崎の殺害、松浦の殺害、探偵の殺害など、すべてを死を持って精算しようとしたのです。

笹垣は亮司を抱き起しながら「この男が誰だかわかりますか」と雪穂に問いかけます。

「私は知らない」と答える雪穂は、ほのかに笑みを浮かべます。

雪穂は「誰の人生にも昼と夜がある。太陽のように日の出と日没を繰り返すだけじゃない。私はいつも夜だった。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。明るくはないけれど私には十分だった」と言います。

太陽に代わるもの、それは亮司以外に他ありません。

3.映画『白夜行』の感想と評価

共に生きる亮司と雪穂ですが、陽の当たる場所で二人は会うことはありません。

また本作の中で二人が顔を合わせる場面は描かれず、唯一、終盤で命を落とした亮司を雪穂が眺める箇所があるだけです。

二人の距離感が独特です。

陽の当たる場所に現れることがない亮司に光を当て続けている笹垣

笹垣が亮司にあてている光は、雪穂という存在が遠くなるばかりの亮司にとって未来を照らす光だったように見て取れます。

東野圭吾の小説を筆者はいくつも愛読していますが、『白夜行』は東野作品の中でも上位にくるもので、映画を見る目が厳しくなってしまうのですが、堀北真希は可愛すぎますねぇ。

雪穂の抱えてしまった影を堀北真希の存在力ともいえる魅力が放つ光によって打ち消しているかのようです。

ラストの笑顔は一見、悪女っぽくないですが、それが返って良いのかもしれません。

また桐原亮司役でダブル主演を演じた高良健吾は、滅茶苦茶なまでに陰に覆われています。

劇中の台詞にある「太陽に代わるものがあったから。明るくはないけれど私には十分だった」の指すように、互いが互いを際立たせている関係性が特出ています。

東野原作を読み、TBSドラマ版も見ましたが、映画『白夜行』は光と陰なる堀北真希&高良健吾の良さは映画ならではと感じました。

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まとめ


(C)2011 映画「白夜行」製作委員会

桐原亮司役の高良健吾はハマってます。陽の当らない場所を歩き続けて、最後に愛しい人の名前と自分の名前が並んだ店名のショップの前で、朽ちるという役柄です。

また、この物語は人間ドラマとしてして秀逸なだけではありません。

原作『白夜行』の文庫本にある巻末のあとがきを書いた馳星周は、東野圭吾の形容して“トリックスター”と述べているだけあって、ミステリーとしても際立った設定を持っています。

人間ドラマのストーリーの色調に、密室やダクトといったモチーフがトリックのキーワードと見事にマッチしています。

ぜひ、東野圭吾の原作と映画『白夜行』を比較してみることもオススメです。

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