映画『キャラクター』は、2021年6月11日(金)より公開。
菅田将暉と、本作が俳優デビューとなる「SEKAI NO OWARI」のボーカルFukaseの共演による映画『キャラクター』が、2021年6月11日より公開となります。
『20世紀少年』など数多くの浦沢直樹作品にストーリー共同制作者として携わってきた長崎尚志によるオリジナル脚本を、『世界から猫が消えたなら』『帝一の國』の永井聡監督により映画化しました。
長崎尚志が10年の歳月をかけて練りに練り上げた企画を映像化したという本作。
キャストの演技力とスタイリッシュな構成により、アップテンポなエンタメ作品になりました。
映画『キャラクター』の作品情報
(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
【日本公開】
2021年(日本映画)
【原案】
長崎尚志
【監督】
永井聡
【キャスト】
菅田将暉、Fukase、高畑充希、中村獅童、小栗旬、中尾明慶、松田洋治、宮崎吐夢、岡部たかし、橋爪淳、小島聖、見上愛、テイ龍進、小木茂光
【作品概要】
『20世紀少年』『MASTERキートン』を始め、浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志が10年の歳月をかけて、練りに練り上げた企画を実写映画化。
『世界から猫が消えたなら』(2016)、『帝一の國』(2017)、『恋は雨上がりのように』(2018)など、作品ごとに新しい映像世界を作り上げてきた永井聡が監督を務めました。
主人公・山城圭吾(やましろけいご)を演じるのは、第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を始めとする各映画賞を総なめにし、若手屈指の演技派俳優として活躍が目覚ましい菅田将暉。
山城と出会い運命を狂わす天才的な殺人鬼・両角(もろずみ)を演じるのは、本作が俳優デビューとなる「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukase。
山城が描いた漫画『34』と殺人事件の関連性にいち早く気づき、その真相を探る刑事清田役に小栗旬。
清田の上司で、彼の良き理解者真壁役を中村獅童が演じます。山城を明るく支える恋人・夏美役には高畑充希。
映画『キャラクター』のあらすじとネタバレ
(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
漫画家デビューを目指しながら、有名ホラー漫画家・本庄のアシスタントを務めている山城圭吾。画力はあるものの、登場人物の“キャラクター”描写ができず、伸び悩んでいました。
漫画家デビューへの最後のチャンスを賭けた作品も、編集者からは酷評。漫画家への道を諦め、アシスタントも辞めることを決心します。
アシスタント業の最後の夜、本庄から「誰が観ても幸せそうな家」のスケッチを頼まれた山城は、ある一軒家をスケッチしに行きます。その家からはオペラの曲が大音量で流れていました。
玄関のドアが開き、山城は慌てて自分のことを説明しようとしますが、ドアはすぐに閉まってしまいます。
隣の住民から騒音への苦情を受けた山城は、警察への通報を恐れ、苦情があったことを伝えようとインターホンを押します。反応はありません。
玄関から家の中に入ると、そこは真っ暗で、床は謎の液体でベタついていました。
辿り着いたリビングには、テーブルを囲む4人の人物が。家の前を通った車のライトが家の中を照らすと、そこは血の海。4人も全員死んでいました。
山城は、庭に佇むひとりの青年と目が合います。ピンクの髪をした彼は、血塗れの刃物を持ったまま、ニヤリと笑いかけました。
しばらくして、警察がやってきます。事件の担当の刑事は、清田とその上司の真壁。被害者の船越一家は4人家族で、全員椅子に縛られて、全身刺し傷だらけという凄惨な状況でした。
清田と真壁は、事件の第一発見者である山城を取り調べます。犯人の影を見たと言う山城に犯人の顔をスケッチするよう頼みますが、顔は見ていないから描けないと答える山城。
その受け答えに不審なものを感じた清田ですが、本庄のスタジオを出た時刻と被害者の死亡時刻からアリバイが証明され、山城は解放されます。
山城は、犯人の顔をはっきりと見たことを隠していました。犯人が脳裏に蘇ります。山城はペンを取り、自分が見てしまった事件を描き始めます。
警察は、事件の容疑者をマークしていました。それは、事件現場の近くに住む、辺見という中年男性。30年以上前に、ストーカー殺人事件を起こし、医療少年院に入っていた過去があります。
警察が近づくと、辺見は謝りながら、一家殺人事件は自分がやったと言い出しました。しかし、事情聴取をしても、事件の詳細は曖昧。清田は真犯人は別にいるのでは無いかと疑います。
辺見逮捕のニュースを見た山城は、自分が見た犯人とは似ても似つかない辺見の顔に違和感を覚えます。描きかけのマンガの殺人鬼のキャラクターに、あのピンク髪の青年を描き込むと、それは驚くほど生き生きと動き始めました。
映画『キャラクター』の感想と評価

(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
『帝一の國』(2017)で永井監督との相性の良さを見せた菅田将暉。本作では帝一とは真逆な性格をした山城という人物を好演しています。
誠実だけれど自分の才能に自信が無い山城は、基本的に自分の感情を表出させることはありません。ですが、クライマックスで両角に馬乗りになった瞬間、ゾッとするような笑みを浮かべます。溜めに溜めて放たれる、その狂気のエネルギーは、菅田将暉の真骨頂とも言える演技でした。
対するFukaseも、初めての俳優業とは思えないほどの堂々たるサイコキラー役で魅了します。役作りにあたって、子どもの表情を演技の参考にしたというFukaseは、ピュアさと残酷さを併せ持つ人物として両角を浮かび上がらせます。
他人の言葉に食い気味に入ってくる早口の言葉、近ずぎる距離感、開きっぱなしの瞳孔、不規則に傾ける顔など、絶対にお近づきになりたくないキャラクターを体現します。こんなに不気味な両角なのに、不思議と心地よく感じてしまうのは、Fukaseの天性のリズム感のなせるわざでしょう。
夏美を演じた高畑充希は『明日の食卓』に続き、暗くなりがちな作品の清涼剤として、明るく輝きます。
メインキャストである中村獅童、小栗旬、中尾明慶、誰もが登場人物を活写し惹きつけてくれるんですが、特筆すべきは、辺見を演じた松田洋治です。
俳優としての活動はもちろん、『風の谷のナウシカ』のアスベルや、『もののけ姫』のアシタカ役の声で知られる松田が、辺見役を怪演しています。目つきや口調、歩き方、それら全てで「辺見」というキャラクターを描き出します。
ラストでは彼の登場はありませんでしたが、夏美を見つめていた視線は辺見のものだったと推測できます。両角と繋がっていた辺見がまだ夏美を狙っているという、続編を予感させる不穏な終わり方となりました。
まとめ
(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
「もしも、売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら?しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったとしたら??」というアイデアを基に、長崎尚志が10年の歳月をかけて練り上げた本作『キャラクター』。
タイトル通り、個々のキャラクターが生きる、ホラーテイストなエンタメ作品となりました。
殺人描写や流血、両角の突然の登場場面など、ドキッとさせる描写も多いため、心臓の弱い方はご注意ください。
菅田将暉演じる山城と、Fukase演じる両角による、奇妙な共犯関係も見どころです。ふたりが「鏡」のようになる瞬間をお見逃しなく。
映画『キャラクター』は、2021年6月11日(金)より公開。





































