Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

韓国映画『殺人者の記憶法』あらすじとキャスト。公開日と上映館は?

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

韓国映画『殺人の記憶法』は1月27日(土)より全国順次公開!

アルツハイマーになった元連続殺人犯の男ビョンス。偶然に接触事故に合った男テジュから異様な雰囲気を感じたビョンスは、彼も殺人犯であることを直感する⁈

しかもテジュはひとり娘のウンヒの前に現れた!新たな連続殺人事件は奴の仕業なのか?

1.映画『殺人者の記憶法』の作品情報


(C)2017 SHOWBOX AND W-PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

【公開】
2018年(韓国映画)

【原題】
살인자의 기억법(Memory of a Murderer)

【製作・監督】
ウォン・シニョン

【キャスト】
ソル・ギョング、キム・ナムギル、キム・ソリョン、オ・ダルス

【作品概要】
『監視者たち』や『シルミド SILMIDO』などで知られるで韓国の名優ソル・ギョングが、アルツハイマーとなり記憶が曖昧な元連続殺人犯を演じるミステリー・サスペンス映画。

相対する共演に『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』や『パイレーツ』のキム・ナムギルが、新たな連続殺人犯を演じて対決をみせます。

2.映画『殺人者の記憶法』のキャスト紹介

ソル・ギョング(キム・ビョンス役)


(C)2017 SHOWBOX AND W-PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

ソル・ギョングは、1968年5月1日生れ。当初は舞台役者として下積み時代をスタートさせ、その後、2000年に韓国大鐘賞の主要5部門を独占したイ・チャンドン監督の映画『ペパーミント・キャンディー』で一躍注目を集めます。

チャンドン監督とふたたびタッグを組んだ2004年の『オアシス』、同年の『シルミド /SILMIDO』で、日本でも認知されるようになりました。

2006年に公開された日韓合作『力道山』では、プロレスラーの力道山役を20キロ以上も体重を増量させ、日本語も修得するなどして役作りに挑み好演しました。

近年は映画『ソウォン/願い』(2014)や『監視者たち』(2014)に出演しています。

本作ではアルツハイマー病によって、記憶の曖昧な元殺人犯のビョンスを演じています。その病の演技と、父親として愛娘ウンヒへの親心をどのように演じているのか。サスペンス的にも注目ですね。

キム・ナムギル(ミン・テジュ役)


(C)2017 SHOWBOX AND W-PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

キム・ナムギルは1980年3月13日生れ。

2008年に映画『後悔なんてしない』でスクリーンデビューを初主演を果たします。

2010年には『美人図』、2015年に『パイレーツ』、2017年に『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』などのテレビドラマに多数出演。

カンヌ国際映画祭で上映された映画『無頼漢 渇いた罪』(2015)では、チョン・ドヨンと共演も務めています。

韓流ドラマの『グッバイ・ソロ』(2006)、『恋人』(2006)、『善徳女王』(2009)、『赤と黒』(2010)などに出演。2017年からはドラマ『名不虚伝(原題:ミョンブルホジョン)』も出演しています。

元殺人犯で今は獣医ビョンスから追われるテジュの秘密の真相とはいったい何か。ナムギルの新たな演技力の幅が楽しみです。

キム・ソリョン(キム・ウンヒ役)


(C)2017 SHOWBOX AND W-PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

キム・ソリョンは1995年1月3日生れ。

日本でも人気のガールズグループAOAのメンバーとして活躍しています。

2012年にイ・ボヨンとパク・へジン共演したドラマ『いとしのソヨン』で女優デビューすると、2013年にイム・ジュファン主演『おバカちゃん注意報~ありったけの愛~』(13)でも熱演を果たします。

2015年にイ・ミンホとキム・レウォン共演した映画『江南ブルース』や、同年のテレビドラマ『オレンジ・マーマレード』などに出演しています。

本作のひとりっ子である愛娘ウンスをソリョンはどう演じるのか。父親ビョンスとの親子の打つかり合いの果ての彼女の表情や演技は、今後の活躍を占うものとなるはずです。

名優ソル・ギョングのコラボレーションして、胸を借りた演技は如何に引き出されたのか注目です。

オ・ダルス(アン・ビョンマン署長役)


(C)2017 SHOWBOX AND W-PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

オ・ダルスは1968年6月15日生れ。

2004年に公開されたパク・チャヌク監督の復讐三部作の第2作となる『オールド・ボーイ』では、ダルスは迫真の演技を披露したことで人気となりました。

この作品は日本の原作・土屋ガロン&作画・嶺岸信明の同名コミックで、今なおファンを熱狂させる映画ですね。

また2007年に『夏物語』で利川春史大賞助演男優賞を獲得しています。

脇役として名バイプレイヤー俳優であるダルスは、“韓国映画界の妖精”として、彼が出演する映画ヒットするとまで言わしめる、皆に親しまれた存在です。

例えば『10人の泥棒たち』(2013)、『7番房の奇跡』(2014)、『国際市場で逢いましょう』(2015)、『ベテラン』(2015)、『弁護人』(2016)、『トンネル 闇に鎖(とざ)された男』(2017)など、の韓国で大ヒットした作品に立て続けに出演しています。

ダルスの安定感のある演技は韓国のみならず、日本にも彼のファンは多いはずです。

なんと韓国での出演作は累計1億人を突破する名実ともに韓国の国民的俳優ですね。

今回はアン・ビョンマン署長役です、それだけでダルスファンはたまりませんな!ヨダレものです!要注目です!

4.映画『殺人者の記憶法』のあらすじ


(C)2017 SHOWBOX AND W-PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

元連続殺人を犯した獣医のビョンスは、アルツハイマー病となり、記憶がおぼろな日々を送っていました。

彼はあやふやになる記憶への対処のために、日々の出来事を録音するこよを習慣付けて過ごしていました。

ある日、接触事故を起こしてしまい、偶然にもテジュという男と出逢います。

男の目付きに彼もまた殺人犯だと確信を抱くビョンス。その後、警察に通報しますが、まともには取りあってもらえません。

やがて、テジュはビョンスの愛娘ウンヒの恋人として目の前に現れます。

ビョンスは独りでテジュを捕らえようとしますが、アルツハイマーにより記憶の混乱は増していきます。

そしてまた始まった連続殺人事件は、テジュの仕業なのか…。

4.映画『殺人者の記憶法』の感想と評価

本作『殺人者の記憶法』見どころは、近年ではストーリー展開の王道ともいえる“度重なるどんでん返し”のドラマツルギーです。

“父と娘とその恋人”という世代と血の関係に、“元連続殺人犯と今の連続殺人犯の謎”が絡み合うことで、観る者を飽きさせません。

またそこにアルツハイマー病という記憶の曖昧なモチーフを使用し、深いテーマと展開の面白さを味付けしています。

さらにその味付けのスパイスに、サスペンスに効き目のあるユーモアまで兼ね備えたところは、あなたを虜にするクライム・スリラーです。

ウォン・シニョン監督にも注目!

参考映像:『サスペクト 哀しき容疑者』予告編

1969年10月23日生れのウォン・シニョン監督は、今後を期待される韓国若手監督の一角にいる映像作家です。

2006年にチェ・ミンソ主演のホラー映画『鬘 かつら』、2009年にはキム・ユンジン主演のサスペンス映画『セブンデイズ』で日本の映画ファンにも知られるようになりました。

また、人気俳優コン・ユを主演に迎えた映画『サスペクト 哀しき容疑者』(2014)は、派手なアクションやカーチェイスを盛り込無などしたことで、本国では「ボーン・アイデンティティーの韓国版だ!」といわれ人気を得ました。

そのシニョンがこれらの過去作の良い部分を活かした本作『殺人者の記憶法』は、ぜひ劇場で観ておきたい1作です。

6.映画『殺人者の記憶法』の公開される劇場は


(C)2017 SHOWBOX AND W-PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

北海道地区

北海道 ディノスシネマズ札幌劇場(2月10日公開〜)

関東地区

東京 シネマート新宿(1月27日(土)公開〜)
東京 立川シネマシティ(1月27日(土)公開〜)

神奈川 シネマジャック&ベティ(順次公開)
神奈川 川崎チネチッタ(1月27日(土)公開〜)
神奈川 小田原コロナシネマワールド(1月27日(土)公開〜)

栃木 小山シネマロブレ(2月24日公開〜)

千葉 T・ジョイ蘇我(1月27日(土)公開〜)

群馬 シネマテークたかさき(2月24日公開〜)

中部地区

新潟 新潟・市民映画館シネ・ウインド(3月公開)

石川 シネモンド(順次公開)

岐阜 大垣コロナシネマワールド(1月27日(土)公開〜)

愛知 中川コロナシネマワールド(1月27日(土)公開〜)
愛知 シネマスコーレ(順次公開)
愛知 半田コロナシネマワールド(1月27日(土)公開〜)

近畿地区

京都 T・ジョイ京都(1月27日(土)公開〜)

大阪 シネマート心斎橋(1月27日(土)公開〜)

兵庫 神戸元町映画館(順次公開)

中国・四国地区

岡山 シネマクレール丸の内(順次公開)
広島 横川シネマ(順次公開)
香川 ホール・ソレイユ(2月10日公開〜)
愛媛 シネマルナティック(2月10日公開〜)

九州・沖縄地区

福岡 KBCシネマ(2月10日公開〜)
大分 シネマ5(順次公開)
宮崎 宮崎キネマ館(順次公開)
沖縄 桜坂劇場ホール(順次公開)

まとめ


(C)2017 SHOWBOX AND W-PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

本作『殺人者の記憶法』の主演を務めた名優ソル・ギョングは、元連続殺人犯を演じるにあたり激痩せし老人に見える役作りで挑みました。

その父親ビョンスはアルツハイマー病のため、現実と妄想の間で混沌とする様子は、視線の変化のみの表現してみせ、シミョン監督や共演者たちを唸らせました。

謎の男テジュで共演したキム・ナムギルと一人娘ウンヒを演じたキム・ソリョンは、名優ギョングによって、どのように演技力が引き上げられるのか、大きなスクリーンで注目したいですね。

また、ご存知の韓国映画界の妖精オ・ダルスも警察署長役です。ダルスの名脇役に楽しみにしましょう。これだけでもダルスファンには必見です!

韓国映画『殺人の記憶法』は1月27日(土)より全国順次公開です。

ぜひ、お見逃しなく!

関連記事

ヒューマンドラマ映画

実写映画『蜜蜂と遠雷』あらすじネタバレと感想。キャストの松岡茉優×松坂桃李らが若きピアニストとなって音楽と向き合う

映画『蜜蜂と遠雷』は2019年10月4日(金)より全国ロードショー公開 恩田陸のベストセラー小説を『愚行録』などで知られる石川慶監督が映画化。 松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士、斉藤由貴、鹿賀 …

ヒューマンドラマ映画

【ネタバレ】トゥー・ダスト 土に還る|あらすじ結末感想と解説評価。ルーリグ・ゲーザ×ショーン・スナイダーで描く心温まるコメディ

悲しくも滑稽な“愛する者”との別れに慰めを求める旅 今回ご紹介する映画『トゥー・ダスト 土に還る』は、敬虔なユダヤ教信者の男が妻を癌で亡くし悲しみにくれつつ、その愛する妻の亡骸がどのように、“土に還る …

ヒューマンドラマ映画

【ネタバレ】共喰い|あらすじ感想と結末の評価考察。菅田将暉が芥川賞受賞作品で“秀逸な演技力”を魅せる

第146回芥川賞受賞の原作小説を映画化した『共喰い』をご紹介! 作家田中慎弥の芥川賞受賞作『共喰い』を青山真治監督が2013年に映像化。 山口県下関市を舞台に、高校生の遠馬、暴力的な性癖を持つ父、その …

ヒューマンドラマ映画

映画『ウォール街』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も【マイケルダグラス×チャーリーシーンおすすめ代表作】

1987年公開の名匠オリバー・ストーン監督のアメリカ映画『ウォール街』。 世界の金融市場の聖地として知られるアメリカ・ニューヨークのマンハッタンの南端部に位置する細い通りの俗称こそが、このウォール街と …

ヒューマンドラマ映画

映画『ブリグズビー・ベア』あらすじと感想。公開される劇場情報も

映画『ブリグズビー・ベア』は、6月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか公開。 サンダンス映画祭やカンヌ映画祭ほか、世界中の映画祭で話題を集めた作品で、「サタデー・ナイト …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学