『牙狼GARO 神ノ牙Kaminokiba』は、2018年1月6日より順次公開!
独特の世界観と美術、デザインで日本特撮界に独自の地位を築いている雨宮慶太監督の半ばライフワークと化した『牙狼GARO』シリーズの劇場版です。
CONTENTS
1.映画『牙狼GARO 神ノ牙Kaminokiba』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【原作・脚本・監督】
雨宮慶太
【アクション監督】
横山誠
【キャスト】
栗山航、池田純矢、青木玄徳、井上正大、南里美、桑江咲菜、松野井雅、屋敷紘子、佐咲紗花、くっきー、泉谷しげる、斉木しげる、工藤綾乃、脇崎智史、小松もか、黒木桃子
【作品概要】
雨宮慶太監督が、牙狼の称号を受け継ぐ魔戒騎士が人間の邪心を元に発生する怪物ホラーとの戦いを描いてきたシリーズ。
実写の『牙狼』シリーズは黄金の牙狼の鎧を一子相伝で受け継ぐ魔戒騎士“冴島鋼牙”シリーズと、黄金の鎧を手にしながらもまだ成長途中の魔戒騎士“道外流牙”シリーズの2シリーズがある中で本作は“道外流牙”シリーズの作品です。
2シーズンのテレビシリーズを受けての総決算的作品。第30回東京国際映画祭特別招待作品。
2.映画『牙狼GARO 神ノ牙Kaminokiba』のキャラクター紹介
道外流牙:ドウガイリュウガ(栗山航)
主人公黄金騎士牙狼の称号を持つ若き魔戒騎士。
蛇崩猛竜:ジャクズレタケル(池田純矢)
1stシリーズ『闇を照らす者』で流牙と共闘した炎刃騎士ゼン。
楠神哀空吏:クスガミアグリ(青木玄徳)
『闇を照らす者』で登場した天弓騎士ガイ。本作のカギとなる。
莉杏(南里美希)
流牙を公私に渡ってサポートする魔戒法師。
リュメ(桑江咲菜)
高位の魔戒法師。多くの法力を使い魔戒騎士を束ね、支える。
ジンガ(井上正大)
闇に落ちホラーと化したかつての魔戒騎士。
アミリ(松野井雅)
魔戒騎士時代からジンガを支える妖艶な美女。元魔戒法師。
蛮美:ばんび(屋敷紘子)
仮面を被った謎の魔戒法師。哀空吏の古い縁がある。
リンザ(佐咲紗花)
人の野心・邪心から芽生えたホラーの一団を束ねる女性体ホラー。
D・リンゴ(泉谷しげる)
ユキヒメ(黒木桃子)と暮らす魔道具屋、知識も豊富。
魔導輪ザルバ(VC影山ヒロノブ)
代々黄金騎士受け継いだ指輪。自我があり知識もある。
3.映画『牙狼GARO 神ノ牙Kaminokiba』のあらすじとネタバレ
リュメに呼び出された流牙と莉杏。
謎の仮面の魔戒法師蛮美が魔戒騎士の鎧を奪って回っているという事件の謎を追うように命令されます。
しかもその一件には魔戒騎士の存在も見え隠れしていました。にわかには信じられない二人ですが、その魔戒騎士が哀空吏で鎧を奪われた者が猛竜だと言われては信じないわけにはいきません。
リュメの宮殿で猛竜と合流した二人はホラーの気配を追ってたどり着いたところ黄金騎士の鎧をまとう寸前に蛮美が現れ鎧を奪われる。
蛮美はある儀式のために鎧の力を求めて、ホラーを束ねるリンザと組んでいたのです。
蛮美と幼馴染の哀空吏はそのために鎧の力を貸したものの力が足りず結果として流牙と猛竜の鎧を奪うことになったことを説明します。
蛮美の願いは鎧の力を使って闇に落ちたかつての恋人だった魔戒騎士の復活させること。月夜の中で一夜限りの復活する恋人に出会うため蛮美は自身もまた闇に落ちたのでした。
流牙たち魔戒騎士三人は鎧を召喚できないこともあって苦戦を強いられます。
儀式が進み蛮美の前に闇に落ちた恋人が戻ってきます。
しかし、戻ってきた男はかつて流牙と激闘を繰り広げた闇に落ちた魔戒騎士ジンガでした。
ホラーのリンザがギリギリでよみがえる相手をジンガにすり替えたのです。
リンザの狙いは“神の牙”といわれるホラーの箱舟を起動させることでした。
“神の牙”によって月に導かれたホラーは永遠の命を得ることができるのです。
そしてその“神の牙”の起動には闇に落ちた魔戒騎士が必要でした。
そのため、かつて世界を滅亡寸前までに導いたより闇の強いジンガの存在が必要でした。蘇ったジンガにはかつての記憶がありません。
しかし、流牙とのやり取りの中で少しずつ激闘の記憶を取り戻していきます。
そして、失意の蛮美の体を依り代に使ってかつての最愛のパートナーアミリを復活させます。
いよいよ“神の牙”が起動。鎧の召喚ができない3人ですがリュメが開いた突破口を使い莉杏とともに“神の牙”の起動、そして月への到達を防ぐために戦いに向かいます。
ホラーを3人の魔戒騎士と莉杏、各方面から“神の牙”の頂点に向かいます。
大量のホラーを哀空吏、猛竜を託して進む流牙と莉杏。莉杏の前にはアミリが立ちはだかります。
そして流牙の前にはジンガが、かつて激闘を繰り広げた者たちの戦いが始まります。
その一方で、倒れたと思ったリンザが“神の牙”の中に再び姿を現します。
リンザの真の狙いは月をゲートに使いホラーの始祖メシアを復活させることでした。
しかしジンガはその思惑を見抜いていました。そのうえで自身を復活させる計画に乗ったのでした。
ジンガの狙いはただ一つ、流牙との再戦だけでした。
伝説のホラーの箱舟“神の牙”を舞台にジンガ(“神”牙)と流牙(“牙”狼)の激闘が始まります。
4.映画『牙狼GARO 神ノ牙Kaminokiba』の感想と評価
本作が15周年のスタートとなる「牙狼」シリーズ。
前日談的な舞台もジンガ役の井上正大総指揮の元に上演されるなどシリーズ展開はドラマ、映画、アニメ、コミック、舞台、CRなど世界観は拡がり続けています。
深夜帯やCS放送を主戦場にしていることもあって独特のアクション描写、バイオレンス描写、セクシー描写は変わらず健在。
本作は映画ということもあって、より一層手間も時間も込められている感があります。
久々に猛竜と哀空吏が登場し、セカンドシリーズ『gold storm翔』で登場した高位の魔戒法師リュメや闇に落ちた魔戒騎士と魔戒法師ジンガ&アミリのコンビも再登場。
さらに莉杏との恋模様も進展するなどのファンサービスもたっぷり。
そして“冴島鋼牙”シリーズに登場したホラーの始祖メシアが再登場するなど両シリーズの融合も期待させます。
道外流牙シリーズの集大成作品として謳われる本作だが、これから先のシリーズ展開もあるのでしょうか。
まとめ
道外流牙役は本作『牙狼GARO 神ノ牙Kaminokiba』に出演した意気込みについて、次のように語っています。
「『闇を照らす者』のときは、2人を引っ張っていくという考えは全くなかったのですが、今回は自分が引っ張っていかないと、いい作品にならないという思いで挑みました。流牙として、そして栗山航としても成長した姿を、2人には見せたかったので、いい緊張感があり、それが上手く役に作用したと感じています」
このように語り、雨宮監督や横山アクション監督に認められることも多かったようで、いいアクションが撮影できたと自信を持っているそうです。
「牙狼」シリーズファンに観ていただきたい作品です。