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2018年1月公開の邦画メジャー&ミニシアターおすすめ映画4選!

  • Writer :
  • Cinemarche編集部

1月公開のおすすめ邦画は、「新参者」シリーズの加賀恭一郎の知られざる過去が明かされる『祈りの幕が下りる時』から、30年ぶりのシリーズ再開?という、ロックでコミカルな映画の『星くず兄弟の新たな伝説』まで!

メジャー作品からミニシアター系のアート作品まで幅広いジャンルの作品を厳選4作品紹介します。

1.邦画メジャー系おすすめ1:映画『嘘を愛する女』【1月20日公開】

【公開】
2018年(日本映画)

【監督】
中江和仁

【キャスト】
長澤まさみ、高橋一生、DAIGO木村、川栄李奈、野波麻帆、初音映莉子、嶋田久作、奥貫薫、津嘉山正種、黒木瞳、吉田鋼太郎

【作品概要】
長澤まさみと高橋一生が映画で共演を果たした作品で、恋人の隠していた嘘と過去に翻弄されるキャリアウーマンのラブ・サスペンス。演出は数多くのCMを手がけた中江和仁の初長編映画デビュー作。

映画『嘘を愛する女』のあらすじ


(C)2018「嘘を愛する女」製作委員会

飲料メーカー勤務する川原由加利は、ウーマン・オブ・ザ・イヤー受賞ほど業界の第一線で活躍するキャリアウーマン。

その姿は世の女性の誰もが憧れる理想的な存在そのものでした。

川原由加利は面倒見の良い恋人である小出桔平と、すでに同棲5年目を迎えていました。

ある日、由加利は自宅で帰りの遅い研究医の桔平を待っていると、突然、警察官が訪ねて来たのです。

彼女は尋ねます「一体、彼は誰ですか?」。くも膜下出血で倒れて意識不明のところを発見された桔平。

しかし、彼の所持していた医師免許証、運転免許証は全て偽造されたものだったのです。それは職業や名前すらも“嘘”という事実が判明した瞬間でした。

由加利は大切に思っていた暮らしの中で騙され続けていたショックと、“彼が何者なのか”という疑問を払拭できずにいました。

そんな由加利は私立探偵の海原匠を訪ね、その嘘と疑問の相談をするのです。

やがて、生前に桔平が書き溜めていた700ページほどにもなる書きかけの小説が見つかります。

その文面には誰かの故郷を示唆させるいくつかのヒントと、幸せな家族の様子が書かれていました。

私立探偵の海原の協力を得て、それが瀬戸内海のどこかであることを突き留めた由加利は桔平の秘密のある場所へと向かうのです…。

なぜ、桔平は全てを偽ってまで由加利を騙さなければならなかったのか?

また、由加利は病院で眠り続ける“名も知れぬ男性”の正体に辿り着くことができるのか…。

映画『嘘を愛する女』の見どころ


(C)2018「嘘を愛する女」製作委員会

企業CMで遠距離別居中の夫婦役を演じ、息もピッタリの長澤まさみと高橋一生が映画でも共演を見せた作品。

本作が劇場作品監督デビューとなるCM界の人気クリエーター中江和仁。彼がどのような演出を見せるのか、見どころです。

また共同脚本の近藤希実は元新聞記者。映画化するにあたり監督が新聞記事を読んだことようで、どのように事件性を描くのか注目です。

2.邦画メジャー系おすすめ2:映画『祈りの幕が下りる時』【1月28日公開】

【公開】
2018年(日本映画)

【原作】
東野圭吾

【監督】
福澤克雄

【キャスト】
阿部寛、松嶋菜々子、溝端淳平、田中麗奈、キムラ緑子、烏丸せつこ、春風亭昇太、音尾琢真、飯豊まりえ、上杉祥三、中島ひろ子、桜田ひより、及川光博、伊藤蘭、小日向文世、山崎努

【作品概要】
東野圭吾原作による「新参者」シリーズの完結編で、阿部寛主演。演出家の浅居博美役を松嶋菜々子が演じるほか、山崎努、及川光博、溝端淳平、田中麗奈、伊藤蘭、小日向文世たちが脇を固める共演を見せます。

映画『祈りの幕が下りる時』のあらすじ


(C)2018 映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会

東京都葛飾区小菅にあるアパート一室で女性が絞殺された事件が発生。被害者の名前は押谷直子、ハウスクリーニング会社で働く滋賀県在住の女性でした。

また、犯行現場となったアパートの住人の越川睦夫も行方不明になっています。

事件の捜査担当になったのは、松宮脩平たち警視庁捜査一課の刑事。

しかし、被害者の押谷直子と行方不明の越川睦夫の接点はまったく見つからず、捜査は難航していきます。

なぜ、滋賀県に住んでいた押谷直子が東京都葛飾にある見知らぬ越川睦夫のアパートで命を落としてしまったのか…。

真相究明するためにも被害者が東京を訪れた理由を掴む必要がありました。

やがて、その理由は明らかになっていくと、押谷直子は東京にいる演出家の浅居博美に会いに来たのです。

押谷直子と浅居博美は学生の頃からの同級生で、被害者は滋賀の老人ホームで博美の母親らしき人物を見かけて報告するために、浅居博美の元に会いに来た理由を掴みます。

しかし、被害者が東京を訪れた理由が分かっても捜査は進展を見せませんでした。

それは浅居博美と越川睦夫の間にも接点がなかったからです…。

松宮刑事は気になることがありました。被害者が殺害された同じ日に、近くでホームレスの変死体が見つかっていたことです。

事件の犯行日が同じことや、犯行現場からも近いこと、また、松宮刑事は越川睦夫とホームレスの生活に同じ印象を感じることなどから、2つの事件が繋がっているのではないかと推測します。

しかし、松宮刑事に確たる証拠を掴むことは出来ていませんでした。捜査が難航を見せる中、松宮刑事は従兄の加賀恭一郎刑事のところに会いに出かけます。

なぜなら松宮刑事が事情聴取で浅居博美の事務所を訪ねた際に、加賀の写った写真を見かけ、2人が知り合いだと知ったからです。

松宮刑事は加賀から重要なアドバイスを貰いました。それをきっかけにホームレスの変死体が越川睦夫であることが判明すると、松宮刑事の予想は的中、2つの事件は繋がっていたのです。

御礼も兼ねて加賀恭一郎に会った松宮脩平は、捜査一課が掴んでいる情報を彼に教えました。

その中には、変死体で見つかった越川のアパートにあるカレンダーに“12箇所の橋の名前”が書かれていると情報もありました。

その情報を知った加賀は激しく動揺をします。それは行方不明となった加賀の母親の残した遺品の中に、それと同じ“12箇所の橋の名前”が書かれたメモがあったのです…。

映画『祈りの幕が下りる時』の見どころ


(C)2018 映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会

演出を務めたのは、『半沢直樹』や『下町ロケット』など数多く人気ドラマを手がけた福澤克雄監督。

本作は2010年に放送された連続ドラマ『新参者』、スペシャルドラマ2本、映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』に続き、阿部寛が主人公の刑事・加賀恭一郎を演じています。

今回は恭一郎の父親との確執や母の失踪などの過去が明かされ、彼自身の謎が明らかとなる点が見所になっています。

3.おすすめミニシアター系1:映画『星くず兄弟の新たな伝説』【1月20日公開】

【公開】
2018年(日本映画)

【監督】
手塚眞

【キャスト】
三浦涼介、武田航平、荒川ちか、ISSAY、藤谷慶太朗、高木完、久保田慎吾、谷村奈南、田野アサミ、ラサール石井、板野友美、野宮真貴、浅野忠信、夏木マリ、井上順、内田裕也

【作品概要】
1985年に公開された原案は近田春夫、演出は手塚眞監督によるロックミュージカル映画『星くず兄弟の伝説』のシリーズ第2弾。第29回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門の「場外乱闘編(アウト・オブ・コンペティション)」上映されました。

映画『星くず兄弟の新たな伝説』のあらすじ


(C)2016「星くず兄弟プロジェクト」

近未来、東京の下町。かつてその昔、スターダスト・ブラザーズとして一斉を風靡したカンとシンゴ。

東京の下町にあるバーのオヤジとなったシンゴは、過去の栄光を夢見ています。

「地球がダメなら月でもう1度スターに‼」と奮起して、売れっ子DJとして活躍するカンを誘い、リ・エイジングスタジオで若返り、月へと旅立ちます。

月世界で彼らを迎えたのは、どうしようもないほどにダメダメな芸能プロダクションのアストロ・プロモーション。

アストロ南北社長は、地球では売れっ子スターだったと自称するものの、この事務所にはウサコとチェリー喜美雄という、パッとしない2人のタレントしか所属していませんでした。

しかも新・星くず兄弟の初ステージは、場末のショーパブ!

すっかり意気消沈した2人に酔っぱらいの老人から、「スターになりたかったら“ロックの魂”を探せ」と声をかけられます。

こうして謎の“ロックの魂”を求め、スターダスト・ブラザーズの2人の月世界の冒険がはじまります…。

映画『星くず兄弟の新たな伝説』の見どころ


(C)2016「星くず兄弟プロジェクト」

30年以上前に映画化された『星くず兄弟の伝説』の第2弾という、世紀を跨る久しぶりのシリーズ第2弾。前作からのオリジナルキャストの高木完、久保田慎吾も出演は見どころの1つ。

今回の主人公スターダスト・ブラザーズのカンとシンゴ役を『るろうに剣心』の三浦涼介と、『クローズZERO』の武田航平が演じていて、脇役にはクセの強い俳優の井上順、夏木マリ、内田裕也などが演じています。

監督の手塚眞と、ケラリーノ・サンドロヴィッチが共同脚本ということも、外せない要チェックポイントです。

2.邦画おすすめ2:映画『サラバ静寂』【1月27日公開】

【公開】
2018年(日本映画)

【監督】
宇賀那健一

【キャスト】
吉村界人、SUMIRE、若葉竜也、森本のぶ、斎藤工、川連廣明、泊帝、内木英二、美館智範、カトウシンスケ、影山祐子、高木直子、田山由起、細川佳央、杉山拓也、南久松真奈、高橋美津子、仲上満、古澤光徳、伏見狸一、ミヤザキタケル、ヒス、ソニー、灰野敬二、大貫憲章、仲野茂、今村怜央

【作品概要】
「黒い暴動」の宇賀那健一監督が、音楽や映画などが禁じられた世界で音楽に出会ってしまった若者たちを描いた作品。

映画『サラバ静寂』のあらすじ


(C)「サラバ静寂」製作委員会

娯楽を禁止する法律「遊楽法」が施工された日本では、音楽、映画、小説などあらゆるを楽しむことができません。

ネジ工場に勤務して、働くだけのつまらない日々を送っていたミズトとトキオ。

ある日、2人は根絶されたはずの音楽が大量に保存されている廃墟を偶然見つけてしまいます。

そこで音楽に衝撃を受けたミズトとトキオは廃墟に通いつめるようになります。

2人は次第に音楽の世界へと魅了されていきます。

さらにミズトとトキオは、「サノバノイズ」という闇ライブが今でも開催されていることを知りました。

そのライブに行くことを夢見ながら、2人は楽曲の作るようになります。

しかし音楽を心から憎む杉村率いる警察や、また音楽を所持している罪で父親の命を奪われたヒカリも廃墟へと歩みを向け始めていた…。

映画『サラバ静寂』の見どころ


(C)「サラバ静寂」製作委員会

本作の主演ミズト役に、映画『太陽を掴め』や『獣道』などで知られる吉村界人が務めています。

また俳優の浅野忠信と歌手Charaの娘でモデルのSUMIREが、ヒカリ役でスクリーンデビューを果たしたことに注目が集まっています。

また、最近では映画『blank13』で、監督としても評価を上げた斎藤工も警察官・杉村役を演じています。

まとめ

2018年1月は、東宝作品の長澤まさみ主演の『嘘を愛する女』と、阿部寛主演の『祈りの幕が下りる時』がメジャー作品としては、群を抜く勢いで突出して目立った存在となっています。

どちらもすでに大きな注目を集めた作品で、今後も露出度を上げて、皆さん目にすることも多いと思います。

また、ミニシアター系の作品では、宇賀那健一監督の『サラバ静寂』は野心的な作品で映画ファンの一部から大きな期待を受けている作品です。

さらに手塚眞監督の30年ぶりの続編も期待したい1本。邦画は様々な局面で映画の可能性と展開を見せていること大いに注目したいですね。

ぜひ、今回の作品の中で何かお気に入りの作品を見つけたら、ご鑑賞してみるのはいかがでしょうか。

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