映画「ルーム』で、2016年に米アカデミー賞の主演女優賞を受賞して以来、一気にスターダムにのし上がった女優ブリー・ラーソン。
彼女の魅了もさることながら、ハリウッドの子役ジェイコブ・トレンブレイの幼いながらも、見る者の心を掴んで放さない演技も注目です。
映画『ルーム』の作品情報
【公開】
2016年(アイルランド・カナダ映画合作)
【原題】
Room
【監督】
レニー・アブラハムソン
【キャスト】
ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョアン・アレン、ショーン・ブリジャース、ウィリアム・H・メイシー、トム・マッカムス
【作品概要】
アイルランドの作家エマ・ドナヒューの原作『部屋』を、エマ自身が脚本化し、『フランク』のレニー・アブラハムソンが映画化。
突如監禁された女性と監禁した男との間に生まれえ、その部屋の中だけで育ってきた息子が、外の世界へ脱出を試み、社会に適応していくまでの葛藤や苦悩を描いたヒューマンドラマです。
▼映画『ルーム』はHuluにて今すぐご覧いただけます。
映画『ルーム』を今すぐ見る
映画『ルーム』のあらすじとネタバレ
5歳のジャックと母親ジョイは、小さな部屋に押し込められ暮らしています。
2人は卵を使って料理をしたり、その殻で蛇のおもちゃを作ったりと日々を過ごしていますが、彼らは部屋から出ることができません。
幼いジャックがオールド・ニックと呼ぶ男に、ずっと監禁されているのです。
オールド・ニックは、毎週日曜になるとジョイが要求した日用品を持ちに部屋に訪れ、去り際にジョイに性的虐待をずっと続けてきてきました。
ジャックはオールド・ニックが来る前に、母親ジョイにクローゼットに隠され、男と直接は会わせないようにしていました。
男が会わせるように要求しても、ジョイはそれだけは絶対にさせまいと抵抗していました。
そんな毎日を繰り返し続けていると、あるときオールド・ニックは自分が失業したとジョイに伝え、今後は日用品を届けるのにも限界があると言い捨てます。
部屋にはある程度の設備がありましたが、オールド・ニックの失業によって殆どが機能しなくなり、2人の監禁生活はより苦しいものへと化していきます。
ジャックが5歳の誕生日を迎えても、ロウソクすら満足に揃えてあげられないだけでなく、彼はずっと部屋にあるテレビに映し出される番組は「宇宙」で行われていると思い込んでいます。
ジョイはなんとかしてジャックに外の世界を知ってもらおうと説明するも、ジャックは聞く耳を持たずに言い合いになってしまいます。
外の世界に出ることをジョイはジャックに何とか説得したことで、2人は協力して部屋からの脱出を試みます。
何度か失敗したこともあって、もう後がないと考えたジョイは、息子ジャックが亡くなったことにして、オールド・ニックに外へ運ばせようと作戦を考えます。。
ジャックが風邪をひいたという嘘から始まり、次第に衰弱しているように演じたジョイ。
最終的にオールド・ニックはカーペットに包まったジャックが、本当に亡くなってしまったと騙され、鬼気迫るジョイに促されると、死体を埋葬するために部屋からジャックを担ぎ出していきます。
ジョイの作戦は、運ばれている最中にジャックが自力でカーペットから脱出し、近くの人に助けを求めるというのもでした。
トラックの荷台に乗せられたジャックは、作戦通りにカーペットから抜け出すと、生まれて初めて本物の空を眺めて、その広さに驚きます。
車が停車した隙に、ジャックは荷台から飛び降りましたが、すぐにオールド・ニックに見つかってしまいます。
ジャックはたまたま通りがかった犬の散歩をしている男性に駆け寄るも、オールド・ニックに捕まってしまいます。
しかし男の子なのに髪が以上に長いジャックや、オールド・ニックの挙動を見た男は、警察に連絡すると、オールド・ニックは逃げるように去っていきます。
警察に保護されたジャック。
彼の拙い証言から警察は、母親ジョイの監禁されている場所を突き止め、2人は無事に再会を果たします。
映画『ルーム』の感想と評価
今作は原作者エマ・ドナヒュー自ら、脚本を映画化の話があがる以前から執筆していたそうです。
その甲斐もあってか、原作に描かれたジャックによる目線での語りも違和感なく映像化されています。
このほかにも原作者が脚本を執筆してよかった例に、2014年に映画化されたギリアン・フリンの『ゴーン・ガール』があります。
原作本は幼いジャックが語っているため、ひらがなばかりで誤字もあるような仕様になっており、よりジャックの目線で外の世界を知ることができるようになっています。
一方で映画は、ブリー・ラーソン演じるジョイの様子も鮮明になっているので、ジャックの外の世界とのふれあいと同じくらい、ジョイの空白を埋める過酷さが描かれいる点が原作とは異なる特徴となっています。
そのことでラストに向けて、感動がより迫ってきます。私は原作読んでたのですが、映画のラストで泣いてしまいました。
今後のジェイコブ・トレンブレイは?
ジャック演じるジェイコブ・トレンブレイの佇まいといいますか…、今後の彼の出演作が気になって仕方ありません!
彼は劇場未公開で『ソムニア 悪夢の少年』というサスペンス映画で主演を務めいます。
また、2018年公開予定の『シャット・イン』では、ナオミ・ワッツが母親となり、ジェイコブは極寒の日に行方不明になったのに、なぜか家の中でナオミ・ワッツに向けて存在感を出しまくるというホラー映画に出演しています。
ジェイコブくんに、乞うご期待!
まとめ
主演のブリー・ラーソンは、子役時代から活動している女優ですが、アカデミー賞ノミネートは今回が初にして、女優賞を受賞するという快挙を成し遂げており、彼女の代表作になったことは間違いありません。
子役のジェイコブ・トレンブレイも、彗星のごとく現れると、世界中の映画ファンを魅了する存在となりました。
ブリー・ラーソンは今作以降も、数々の話題作に出演しています。
ジェイコブ・トレンブレイはまだ日本未公開作などに留まっているのが惜しいので、今後の彼の出演作にも期待したいところです。
さて、『ルーム』が観られるHuluでは現在2週間無料トライアルを実施中。
無料トライアル期間に解約をすれば料金は一切かかりませんし、記事でご紹介した作品以外にも映画・海外ドラマ・国内ドラマ・アニメなど、大量の作品が見放題となっています。
作品によって追加料金がかかるVOD(定額制動画配信サービス)もありますが、Huluは全作品見放題というのも安心して使えるポイントですね!
▼映画『ルーム』はHuluにて今すぐご覧いただけます。
映画『ルーム』を今すぐ見る
※紹介している情報は2018年4月時点のものです。配信作品の状況が変わっている可能性もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。
映画『パニック・ルーム』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も
ずっと心理戦の映画。
映画グリーンルームあらすじネタバレと感想!ラスト犬の考察と解説も
ずっと痛い映画。
ブリー・ラーソン主演でずっと痛い映画。