連載コラム「未体験ゾーンの映画たち2020【延長戦】見破録」第21回
日本劇場公開が危ぶまれた、名作から珍作・怪作映画まで紹介する、劇場発の映画祭「未体験ゾーンの映画たち2020【延長戦】見破録」。第21回で紹介するのは『マッド・ハウス』。
あこがれのロサンゼルス、ハリウッドで新生活を始めた1人の女性。幸運なことに、親切な住人たちが住むアパートに選ばれて入居できました。
しかしこの物件、何かが奇妙です。彼女の疑念は恐るべき形で現実となりました。これから1人暮らしを始める人にはお勧めできない、恐怖の体験が描かれます。
【連載コラム】『未体験ゾーンの映画たち2020延長戦見破録』記事一覧はこちら
CONTENTS
映画『マッド・ハウス』の作品情報
【公開】
2020年(アメリカ映画)
【原題】
1BR
【監督・脚本・編集・製作総指揮】
デビッド・マルモール
【キャスト】
ニコール・ブライドン・ブルーム、ジャイルズ・マッシー、テイラー・ニコルズ、ナオミ・グロスマン
【作品概要】
あこがれの新居で起きた恐怖を描く、サイコスリラー映画。本作が長編映画デビュー作となる、デビッド・マルモールが監督したインディーズホラー映画です。主演は本作が初の長編映画主演作ながら、その演技が評価されスリラー映画『Here On Out』(2019)にも主演した、ニコール・ブライドン・ブルームが務めます。
『ジュラシック・パークⅢ』(2001)など多くの映画に出演するテイラー・ニコルズ、ドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー 精神科病棟』(2012~)『~怪奇劇場』(2014~)で強烈な印象を残すナオミ・グロスマンら、個性的な俳優が共演しています。
ナイトメアー・フィルム・フェスティバル2019で最優秀女優賞、フラクチャード・ビジョンズ・フィルム・フェスティバル2019で最優秀長編映画賞を獲得した作品です。
映画『マッド・ハウス』のあらすじとネタバレ
LAのハリウッドに、住人たちが交流し助け合って暮らす、美しいアパートがありました。
そのCDE不動産の所有するアパートに、空き室がありました。その内覧会にサラ(ニコール・ブライドン・ブルーム)がやって来ます。
玄関の防犯システムは、以前侵入者があった際に取り付けられたと、住人のブライアン(ジャイルズ・マッシー)から教えられるサラ。今は安全だと彼は言葉を添えました。
少し古めのアパートですが、中庭はプールや広場があり、家族連れや様々な世代の住民が暮らしています。そこで足元のふらついた年配の婦人に手を差し伸べるサラ。
椅子に座ったスタンホープ婦人に、同じアパートの住人ブライアンやジャニス(ナオミ・グロスマン)も寄り添いました。住人は互いに支え合って暮らしているようです。
空き部屋の見学に訪れたサラ。既に多数の入居希望者がいました。
諦めて帰ろうとしたサラに、管理人のジェリー(テイラー・ニコルズ)は先着順ではないよ、と声をかけました。その言葉を聞き彼女は部屋を見て回ります。
部屋は申し分ないものですが、壁に2箇所、不自然に補修した痕があると気付いたサラ。
ジェリーからペットは禁止、施設内は禁煙と教えられます。連絡先を聞かれたサラは、最近1人で越して来て、LAには知り合いはいないと告げます。
LAに来た理由を訊ねられ、新しい人生を始めようと思った、とサラは答えます。彼女の決断を良い事だと語り、ペットを飼っていないか確認するジェリー。
モーテルに戻ったサラは、ジャイルズと名付けた猫を飼っていました。すると父親から電話がかかって来ました。
いつ家に戻ってくる、と聞く父に忙しいと答えるサラ。服飾デザインを学んでいた彼女は、今は一時的に法律事務所で働き、生計を立てていると告げます。
私と後妻のダイアンを苦しめたいのか、と父は言います。父とサラの実母の間に何かあったようで、それが理由で彼女は家を出ていました。
父は娘とよりを戻したい様子ですが、それを拒絶して電話を切るサラ。
勤め先の法律事務所で、臨時雇用で働いているサラ。同僚のリサは映画女優を目指しながら働き、職場では上司に言い返せる人物でした。2人は挨拶を交わします。
そこに例のアパートから、入居者はサラに決まったと連絡が入ります。
早速引っ越しを開始するサラ。新たな入居者である彼女を、片目の住人が見つめていました。
彼女は荷物に猫のジャイルズを隠して運び込みます。すると以前顔をあわせた、住人のブライアンが声をかけてきます。
彼は今日行われる住民たちのバーベキューに、サラを招待しました。そして彼を含め住民たちで、荷物運びを手伝おうと提案します。猫の存在を知られたくなく断ったサラ。
サラはバーベキューに参加しました。内覧の日に会ったスタンホープ婦人が、政治家のオリバーと医者のエステルの夫婦など、他の住人を紹介します。
管理人のジェリーとジャニスは夫婦で、住人は皆家族同然に付き合っていると話します。彼らの娘も、他の住人と仲良く接していました。
すっかりくつろいだ彼女に、あの片目の男がこれを読んでくれ、と「the power of community(共同体の力)」と題された本を差し出します。
この本で自分の人生が変わった、と言う男。彼女が戸惑っていると、男は去って行きました。
話しかけてきたサラに、内覧の日にスタンホープ婦人を手助けした姿を、管理人のジェリーに話したと告げるブライアン。それで彼女が入居者に選ばれたのかもしれません。
疲れた様子のスタンホープ婦人を、サラは部屋まで送り届けます。彼女は今後エディと呼んで欲しいと言い、自分は元女優だと話しました。
今は1人暮らしだが、アパートの住人に支えられて暮らしている。女優として活躍した若い時より、今の方が幸せだと彼女に告げるスタンホープ婦人。
その夜、自室に戻ったサラはスケッチブックを開き、衣服のデザインを書いていました。それを終え眠ろうとしますが、天井から何やら物音が聞こえてきます。
何か工事しているような物音で、彼女はよく眠れませんでした。次の日荷物を運んでいたサラに、ブライアンが手助けしようと声をかけてきました。
サラは彼に昨夜工事があったか尋ねますが、彼は知らない様子です。ブライアンに惹かれ始めたものの、猫の存在を隠すため、彼と部屋の外で別れるサラ。
その夜は耳栓をして眠りにつこうとするサラ。すると部屋の扉が開いていると気付きます。外の様子を伺うと、廊下をスタンホープ婦人がフラフラと歩いていました。
婦人に声をかけ、彼女の部屋まで送ったサラ。エディことスタンホープ婦人は、薬を飲み忘れていました。サラは彼女のために、日々飲む薬をピルケースに入れ整理します。
自分は母のために同じ事をしていた、と話すサラは、スタンホープ婦人の部屋に本があると気付きます。それはチャールズ・D・エラビー博士の著した「共同体の力」でした。
バーベキューの時に、気味の悪い片目の男がこの本を渡そうとした、と告げたサラにそれはレスターだと教えるスタンホープ婦人。
彼女はレスターは、最近妻をガンで失った、気の毒な住人だと教えます。サラは夜聞こえる騒音について尋ねますが、彼女も知らない様子です。
しかしその夜も、サラは騒音に悩まされました。
翌朝、彼女が連絡を求める父からのメッセージを聞いていると、玄関の扉の下から紙が差し入れられたと気付きます。
それは彼女がアパートの規則を破って、猫を飼っていることを非難する、口汚い言葉で書かれたメッセージでした。
部屋から出たサラには、どの住民が自分にメッセージを送ったのか、見当も付きません。レスターに出会いましたが、彼は逃げるように去って行きます。
そこにブライアンが現れ、今夜7時に住人たちでパーティーを開くので、参加しないかと声をかけます。急な話に戸惑いつつも、参加を約束するサラ。
職場でサラは、上司からサービス残業を要求されます。彼女はそれを拒否できませんでした。
そんな彼女に、同僚のリサは上司の悪口を言い、親身に声をかけてきます。新居のアパートに問題があり、毎晩眠れないと打ち明けたサラは彼女と意気投合します。
その夜サラは、リサとアパートの自室で飲むことになります。帰ってきたサラにブライアンが声をかけます。彼女はパーティのことをすっかり忘れていました。
ブライアンはかまわない、良ければ後でデザートでも食べに来てくれと言います。リサは彼を魅力的だと褒め、その言葉を嬉しく思うサラ。
リサはアパートは良い環境だと褒めました。しかしサラは睡眠不足や仕事に追われ、服飾デザイナーを目指しているのに、課題を提出できなかったと打ち明けます。
弱気になり夢を諦め、父の元に帰るべきかもと言い出すサラ。母が闘病中に浮気をした父は、母の死後その相手と再婚し、サラは家を飛び出しました。
サラに対し、それが自分のクソみたいな人生と覚悟して、立ち向かうようアドバイスするリサ。
その夜サラは、火災報知器の音で目覚めます。原因を突き止めようと台所に向かった彼女は、オーブンの中で何かが燃えていると気付きます。
それは猫のジャイルズだと知ったサラ。彼女の背後で何者かが動きました。
その人物は彼女を捕まえ、イスに縛り付けました。相手をレスターだと思い、必死に止めるよう訴えるサラ。
男が電気を付け正体が判明します。それはブライアンでした。彼はカバンの中から注射器を取りだすと、サラに注射しようとします。
サラは倒れてイスを壊し、拘束を解き部屋から逃げ出しました。廊下に逃れた彼女は、出会った住人のエステルに助けを求めました。
しかし、エスエルもブライアンの仲間でした。捕まったサラはスタンガンを当てられます。
ブライアンに運ばれる自分を、アパートの住民は助けもせず見ていると気付くサラ。
とある一室に連れ込まれたサラ。そこには多くの住人の姿がありました。管理人のジェリーと、妻のジャニスも現れます。
どうして助けてくれないのと訴えるサラに、私たちはあなたを助けると告げるジェリー。彼女は首に注射を打たれ、意識を失いました。
彼女が目覚めると、窓を塞がれた部屋に監禁されていました。天井に監視カメラがあり、壁には赤いランプが付いています。
ジェリーとブライアンが現れます。サラに対し、昨日あなたは仕事を辞め、銀行口座も解約し、クレジットカードも使えなくなったと伝えるジェリー。
そして彼はサラのスマホに残るメッセージを再生します。それはサラが上司に告げ口した結果、クビになったと怒り、絶縁を宣言するリサの言葉が入っていました。
仕事を失い社会と切り離され、誰も助けに来ないとジェリーは告げます。困惑するサラに、ブライアンは壁に手をつくよう要求します。
内覧で見た壁の疵を思い出すサラ。彼女が拒否すると、このプログラムはシンプルで、あなたは従えば報われると告げるジェリー。
従わなければ罰を受けるだけだ、と話し彼はレスターを呼びます。大抵の者はすぐ従うが、レスターは抵抗したとジェリーは教えます。レスターの片目はえぐられていました。
改めてブライアンが、サラに壁に両手をつくよう命じます。その姿勢で体を後ろに引かせました。この姿勢は体に負荷を与え、やがて痛みを感じると言うブライアン。
壁のランプが点灯してる間は、何があってもこの姿勢を維持しろと命令します。ランプが消えれば休んで良い、彼女の姿は常にカメラで監視されていると説明します。
このプログラムはあなた自身のためになる、やがてそれを理解し、感謝するようになると告げて去るジェリー。
1人残されたサラは、指示された姿勢を続けていました。必ず脱出する、これが私のクソみたいな人生だ、と呟きます。
するとスピーカーから大音量で音楽が流れてきます。彼女は耐えるしかありません。やがて壁のランプが消え、彼女は床に倒れこみました。
扉の下の差し出し口から、飲み物が入れられました。それを口にしたサラ。
壁のランプが点灯します。彼女はまた同じ姿勢をとります。ランプが消え床に横たわると、スタンホープ婦人が現れます。
ジュリーが友人が必要だと言ったと告げ、彼女は話し始めました。このプログラムは楽しくないが、誰でも乗り越えられると語るスタンホープ婦人。
自分も乗り越えたという婦人に、これは狂気の沙汰だと告げるサラ。
彼女はサラに狂気とは、孤独を忘れるために薬と酒に頼り、自分の身勝手な夢のために家族を捨てた、あなた自身だと説明します。
そしてこのプログラムは狂気ではなく科学だと説明し、ジェリーは正確にあなたを矯正していると語りかけました。
ランプが点灯する間、同じ姿勢を保つサラの脳裏に、何度もスタンホープ婦人の言葉が甦ります。そして大音量の音楽だけでなく、激しい光の点滅が彼女を襲います。
プログラムは何度も繰り返されます。抵抗を止め、諦めれば苦痛から早く解放されると言う、婦人の言葉を思い浮かべたサラ。
もうろうとした彼女は、ランプが点いているのに壁から手を離し倒れました。するとジェリーとブライアンが入って来ます。
ランプは消えていないと言うジェリーに、もう無理だと懇願するサラ。すると終わりにしようかと、ジェリーは銃を抜きました。
必死に壁に向かい、手を付いたサラ。ブライアンは手伝うと言ってハンマーと釘を持ち出します。
止めてと懇願するサラ。しかし彼女に手を壁に戻させると悲鳴に構わず、釘で両手を壁に打ち付けたブライアン。
彼女は壁の疵痕が、どのようにして生まれたか思い知らされました。
痛みに耐え、必死に苦しい姿勢を続けるサラ。アパートの住人の言葉が脳裏に浮かびます。
すると助けに来たと言う、父親の言葉が聞こえます。壁を破った、今すぐ逃げろと叫ぶ父。
彼女はその声に従い、手を釘から引き抜きました。しかし彼女の前にあるのは塞がれた窓だけです。全ては幻聴に過ぎませんでした。
両方の手のひらから血を流すサラは、意識を失い床に崩れ落ちます。
どのくらい時間がたったのでしょうか。部屋の隅に座り込んでいたサラは、ランプが点灯すると同じ姿勢を取ろうと動きます。
そこにジェリーとブライアンが現れます。ジェリーはサラによく頑張った、誇りに思うと声をかけ、優しく抱きしめました。
サラもまた何も言わず、ジェリーの体を抱きしめます。
映画『マッド・ハウス』の感想と評価
参考映像:『スキャナー・ダークリー』(2006)
カルト集団が登場する映画と言えば、『ウィッカーマン』(1973)や『ミッドサマー』(2019)に登場する古代宗教の儀式や、チャールズ・マンソンに倣った悪魔を信奉する集団を描く、様々なホラー映画が思い浮かびます。
世が進むにつれ洗脳の手法が科学的に解明され、薬物の効果の研究が進むと、それらを悪用する集団も現れます。そんな団体が起こした凶悪事件には、ここでは触れずにおきましょう。
さて、『マッド・ハウス』は宗教絡みのカルト集団とは、ちょっと異なる団体が登場します。デビッド・マルモール監督は実在したカルト組織、「シナノン」をモデルにしたと語っています。
1913年生まれのチャールズE.デデリッチが、1958年に創設したシナノンは、当初はアルコール中毒患者、その後薬物中毒患者のリハビリを行う活動を開始します。
1960年頃には拡大する薬物依存問題に、グループセラピーで対処する団体として、メディアや政治家から注目と称賛を集めました。
ところがシナノンのプログラムを受けた者の多くは、社会に復帰せず団体の作り上げたコミュニティに留まることを選びます。これを社会復帰と呼べるか、議論が起きました。
やがてカルト集団を形成したシナノンは、1970年代に宗教団体化されます。そして脱退しようとした者への暴力行為などが表沙汰となり、社会問題化していきます。
様々な問題を経て、1991年にアメリカでは消滅したシナノン教団。科学的なアプローチによる更生プログラムは、洗脳であったと非難されつつも、治癒した人もいると議論の対象になりました。
そしてシナノンはフィリップ・K・ディックの小説、「暗闇のスキャナー」や「ヴァリス」に影響を与えています。
「暗闇のスキャナー」はリチャード・リンクレイター監督作、『スキャナー・ダークリー』として映画化されました。
身近な恐怖をカルトに描く
シナノンに付いて調べた監督は本当に恐ろしいのは、矯正を望まない人にも、団体側が矯正を望んでいることだと語っています。
カルト集団は、自分をカルトだと語って接近しない、常に別の顔を装って接近する。それは全てのカルト集団の常套手段であり、繰り返し描かれるテーマだと言う監督。
同時に映画は監督自身が、20代前半で誰1人知る者のいないLAに移り住み、孤独感に襲われた体験が元になっています。
その中で見たアパートの光景、美しく快適で隣人に手を振ると振り返してくれる、しかし彼らの顔を見知っても、実はどんな人物かは知らない。そんな経験が映画に生かされました。
本作の撮影期間は、15日しかありませんでした。映画がシンプルな構成になっているのも製作環境が要求する、必要性の結果だと説明しています。
監督・脚本・製作だけでなく、編集も務めた監督は、セミナーで聞いたリドリー・スコット監督の言葉を紹介してくれました。
監督を料理人に例えるなら、撮影は食材を買いに市場に出ることだ。そして編集作業こそ、料理という行為である。
なるほど、色々と納得させられるお言葉です。
名匠ロマン・ポランスキーを意識する
本作に登場人物が監禁され、拷問され、洗脳される姿を描いた、いわゆるハードな”拷問ポルノ”描写を期待した人は、少々期待外れに映るでしょう。
もっとヘビーな支配と隷属関係を望んだ人にも、物足りないかもしれません。映画は密室ホラーではなく、様々な意志や不満を持つ人々を内包した、カルト集団を描いています。
マルモール監督は今何が起きているか、つまり拷問的シーンを見せる事よりも、次に何が起きるかを想像させる、ロマン・ポランスキー監督作の様なスタイルを選びました。
ポランスキーの『反撥』(1965)や『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)、『テナント 恐怖を借りた男』(1976)といった、アパートを舞台にしたパラノイア的作品を意識したと語る監督。
『マッド・ハウス』の撮影では、これらの映画を意識し、全編に70年代の映画のような、控え目なトーンを維持するよう試みた、と監督は解説しています。
本作を地味な作品と感じた人もいるでしょうが、それにはこのような狙いがありました。
まとめ
カルト集団の恐怖を描いた『マッド・ハウス』、同時に都会の孤独と不安を描いた映画です。拷問ホラーではなく、心理ホラーとして楽しむべき作品です。
都会のアパートで1人暮らしを始めたら、他の住人が全て○○だった…。という体験談が無数に語られています。真偽はともかく都会人の不安をかき立てるからこそ、噂は広まるのでしょう。
突飛な設定ではなく、都市型の身近な恐怖に根ざした作品で、身近に感じる方もいるでしょう。
無論カルト集団や、そのマインドコントロールの手法にも焦点を当てています。そういったテーマに関心のある方も必見です。
B級ホラー映画に度々登場するカルト集団。その姿は映画の中で存分に楽しんでいますから、現実に関わるのは遠慮したいものです。
ともかく猫を焼き殺すような連中には、関わってはいけません。これが本作の教訓です。
次回の「未体験ゾーンの映画たち2020【延長戦】見破録」は…
次回の第22回は、仲間の罪を被り1人服役していた男が、南国の楽園を血で染める!ノワールアクション映画『リベンジ・アイランド』を紹介いたします。お楽しみに。
【連載コラム】『未体験ゾーンの映画たち2020延長戦見破録』記事一覧はこちら