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Entry 2020/08/14
Update

インド映画最新作やおすすめを上映!「インディアンムービーウィーク2020」開催情報とラインナップ紹介

  • Writer :
  • 石井夏子

話題のインド映画を上映する、「インディアンムービーウィーク 2020」開催決定!
全ラインナップ発表&メインビジュアル公開!

2019年開催の第1回に続き、話題作を集めたインド映画祭「インディアンムービーウィーク 2020」が開催されることが決定し、全ラインナップが出揃いました。

「インディアンムービーウィーク 2020」は、2020年9月11日(金)よりキネカ大森にて、9月25日(金)より新宿ピカデリーにて開催されます。

解禁された本映画祭のメインビジュアルは、各作品の本国版ポスターをコラージュして作成。様々な特色があふれるポスターデザインからも、インド映画の多様性が伝わってきます。

「インディアンムービーウィーク 2020」について

年間の映画製作本数が 2000本を超えるインド※。

主要な地域言語ごとに映画産業があり、作風が異なり、スター俳優がいます。作り手たちの間では若干の越境もありますが、市場としては各言語圏の独立性が高く、複数の映画界が並立しているのがインド映画のユニークさです。

キネカ大森にて9月11日(金)より開幕する「インディアンムービーウィーク 2020」では、映画製作が盛んな5つの言語圏(ヒンディー、タミル、テルグ、マラヤーラム、カンナダ)のヒット作、注目作品10作品を日本語字幕付きで上映します。ほぼ全作品が日本初上映です。

※2018年4月1日から2019年3月末日までに中央映画検定局の検閲を受けた長編劇映画作品は55言語2,446作品。

「インディアンムービーウィーク 2020」の開催概要

【開催場所と会期】
キネカ大森:2020年9月11日(金)〜10月8日(木)
新宿ピカデリー:2020年9月25日(金)〜(終了日未定)
ほか全国順次開催予定

【上映作品】
『無職の大卒』『ウイルス』『浄め』『僕の名はパリエルム・ペルマール』『ジャパン・ロボット』『お気楽探偵アトレヤ』『結婚は慎重に!』『ビギル 勝利のホイッスル』『ストゥリー 女に呪われた町』『伝説の女優 サーヴィトリ』

上映作品の紹介

映画『無職の大卒』の作品情報

【製作】
2014年(タミル語)

【原題】
VelaiillaPattadhari

【監督】
ヴェールラージ

【キャスト】
ダヌシュ(クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅)、サムドラカニ(カーラ 黒い砦の闘い)、アマラ・ポール(神さまがくれた娘)

【作品概要】
大学で土木工学を学んだラグヴァランは、花形のIT専攻でなかったばかりに職が見つかりません。ようやくチャンスを掴みますが、大手建設会社の御曹司と対決することになり…。

インド映画定番の「職のない若者」をダヌシュが好演した、爽やかで痛快な一作。日本初上映。

映画『ウイルス』の作品情報

【製作】
2019年(マラヤーラム語)

【原題】
Virus

【監督】
アーシク・アブ

【キャスト】
レーヴァティ(マルガリータで乾杯を!)、パールヴァティ(チャーリー)、クンチャーコー・ボーバン

【作品概要】
原因不明の高熱と嘔吐で病院に運び込まれた男性は、程なく死亡し…。

2018年にケーララ州北部で発生したニパ・ウイルス感染症。原因究明と感染拡大防止に努めた対策本部、治療に当たった医療従事者らを描く群像ドラマ。

日本語字幕版初上映。

映画『浄め』の作品情報

【製作】
2017年(カンナダ語)

【原題】
Shuddhi

【監督】
アーダルシュ. H. イーシュワラッパ

【キャスト】
ニウェーディタ、ローレン・スパルターノ

【作品概要】
インドを訪れた米国人女性が、バンガロールで拳銃を入手します。そこからマイソール、マンガロールと、一見ただの観光旅行にみえるその行程は、危険な使命を帯びた旅で…。

インドに根深い「女性への暴力」の問題と向き合う一作。日本初上映。

映画『僕の名はパリエルム・ペルマール』の作品情報

【製作】
2018年(タミル語)

【原題】
Pariyerum Perumal

【監督】
マーリ・セルヴァラージ

【キャスト】
カディル、アーナンディ、ヨーギ・バーブ

【作品概要】
弁護士を目指し法科大学に進学したパリエルム・ペルマール。ダリト(不可触民)出身の彼は、仲良くなった女子学生の親族から激しい差別を受け…。

インド社会の暗部であるカースト問題を、圧倒的なリアリズムと幻想的表現で描いた名作。日本初上映。

映画『ジャパン・ロボット』の作品情報

【製作】
2019年(マラヤーラム語)

【原題】
Android Kunjappan Version 5.25

【監督】
ラティーシュ・バーラクリシュナン・ポドゥヴァール

【キャスト】
サウビン・シャーヒル(ナイジェリアのスーダンさん、チャーリー)、スラージ・ヴェニャーラムード(アブ、アダムの息子)

【作品概要】
ケーララ州の片田舎にやってきた日本製ロボット。頑固老人の心はロボットの登場によって変化し、一人息子との関係も揺らぎ始め…。

着ぐるみ感満載のロボットなど脱力系コメディに見せかけ、鋭い皮肉を随所に散りばめます。日本初上映。

映画『お気楽探偵アトレヤ』の作品情報

【製作】
2019年(テルグ語)

【原題】
Agent Sai Srinivasa Athreya

【監督】
スワループ R. S. J.

【キャスト】
ナヴィーン・ポリシェッティ(きっと、またあえる)、シュルティ・シャルマー

【作品概要】
探偵業を始めたアトレヤは、レイプ殺人事件を調査するうちに、線路脇で身元不明死体が多数見つかる別の怪事件に絡め取られ、自身が容疑者となり…。

『きっと、またあえる』にも登場のナヴィーン・ポリシェッティ主演のユーモア探偵映画。日本初上映。

映画『結婚は慎重に!』の作品情報

【製作】
2020年(ヒンディー語)

【原題】
Shubh Mangal ZyadaSaavdhan

【監督】
ヒテーシュ・ケワルヤー

【キャスト】
アーユシュマーン・クラーナー(盲目のメロディ)、ジーテンドラ・クマール

【作品概要】
密かに愛を育んでいたカールティクとアマン。アマンが妹の結婚式のため帰郷した時、二人の関係が彼の父に知られてしまいます。両親に逆らえず、アマンは許嫁との結婚を承諾し…。

男性カップルの波乱を通じ、結婚と幸せについて疑問を投げかけます。

映画『ビギル 勝利のホイッスル』の作品情報

【製作】
2019年(タミル語)

【原題】
Bigil

【監督】
アトリ

【キャスト】
ヴィジャイ(サルカール 1票の革命)、ナヤンターラ(永遠の絆)、ヨーギ・バーブ(サルカール 1票の革命)

【作品概要】
花形サッカー選手だったマイケルは、友人に代わり女子サッカー州代表チームの監督となり、全国大会に進出し…。

女性のエンパワーメントをテーマに据える一方、ヴィジャイのダンス、アクション、一人二役も盛り込み、見どころ満載。

映画『ストゥリー 女に呪われた町』の作品情報

【製作】
2018年(ヒンディー語)

【原題】
Stree

【監督】
アマル・カウシュク

【キャスト】
ラージクマール・ラーオ(バレーリーのバルフィ)、シュラッダー・カプール(サーホー)

【作品概要】
祭りの季節になると女の幽霊(ストゥリー)が現れ、若い男性をさらうという伝説がある町。仕立て屋のヴィッキーはある日、謎めいた女性に出会います。その頃、ヴィッキーの友人が幽霊にさらわれ…。

都市伝説を基にした幽霊コメディ。日本初上映。

映画『伝説の女優 サーヴィトリ』の作品情報

【製作】
2018年(タミル語)

【原題】
NadigaiyarThilagam

【監督】
ナーグ・アシュウィン

【キャスト】
キールティ・スレーシュ(サルカール 1票の革命)、ドゥルカル・サルマーン(ウスタード・ホテル、チャーリー)、サマンタ・アッキネーニ(マッキー)

【作品概要】
1940年代末、女優になろうと「映画の都」マドラスにやって来た少女サーヴィトリ。小さな役を求めて奔走していた彼女は、数年の後に大スターとなっていました。

実在の大女優の一代記。豪華絢爛なソングと古映画の再現シーンが見もの。日本初上映。

まとめ

参考:『伝説の女優 サーヴィトリ』主演キールティ・スレーシュのTwitter

 

本映画祭の看板作品を挙げるならば、『伝説の女優 サーヴィトリ』(監督:ナーグ・アシュウィン)です。

1950年代から80年代にかけての「映画の都」マドラス(現在のチェンナイ)を舞台にした、実在の大女優サーヴィトリの一代記を情感豊かに描きます。

物語は、意識不明で病院に搬送されたかつての大女優サーヴィトリ(キールティ・スレーシュ)の人生を、サマンタ・アッキネーニ(マッキー)演じる新聞記者が取材を通じて明かしていくという形で展開。

本作はタミル、テルグの2言語で製作され、ナーグ・アシュウィン監督の母語であるテルグ語のバージョンは、主要な映画賞を総ざらいしました。

本作のヒットにより、アシュウィン監督は、「バーフバリ」シリーズのプラバースと、ハリウッドでの活躍も目覚ましいディーピカー・パードゥコーンというビッグスター共演作の監督という大役をまかされることになりました。

見逃せない話題作を集めた「インディアンムービーウィーク 2020」に、ぜひご期待ください。

「インディアンムービーウィーク 2020」は、2020年9月11日(金)よりキネカ大森にて、9月25日(金)より新宿ピカデリーにて開催されます。

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