スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞や海外の国際映画祭でも話題となった『ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件』。
前代未聞の猟奇事件を追う2人の刑事は、何かと問題行動の多いハビエル&ルイス。
連続老女強姦殺人事件の真相は?真犯人は誰なのか?“スパニッシュ・ミステリー”という新ジャンルを告げた衝撃作とは?
CONTENTS
1.映画『ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件』の作品情報
【公開】
2017年(スペイン映画)
【原題】
Que Dios nos perdone (英題:May God Save Us)
【監督】
ロドリゴ・ソロゴイェン
【キャスト】
アントニオ・デ・ラ・トレ、ロベルト・アラモ、ハビエル・ペレイラ、ルイス・サエラ、ラウル・プリエト
【作品概要】
連続殺人事件を追う刑事コンビの戦いを描くスパニッシュ・ミステリー作品。『私が、生きる肌』のロベルト・アラモは刑事ハビエル役を演じてゴヤ賞にて主演男優賞を受賞。
一方の刑事ルイス役に『マーシュランド』のアントニオ・デ・ラ・トレが演じています。
日本公開は「ワールド・エクストリーム・シネマ(WEC)2017」上映作品。
2.映画『ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件』の見どころ
この作品は刺激的なモチーフである「連続老女強姦殺人」という事件をモチーフにストーリーは展開。
テンポよく見せるサスペンスに、ロドリゴ・ソロゴイェン監督の骨太な演出手腕と力量を見せる作品です。
前代未聞の猟奇事件を追う刑事の“スパニッシュ・ミステリー”と呼べる映画として結実しています。
ハビエル役(ロベルト・アラモ)
その刑事たちは直情的な暴力刑事のハビエル役に、映画『私が、生きる肌』などで知られるロベルト・アラモ。
ルイス役(アントニオ・デ・ラ・トレ)
高い捜査能力を持ちながらもコミュニケーション能力に難のあるルイス役に、映画『マーシュランド』のアントニオ・デ・ラ・トレが演じています。
そのほかスペイン語圏ではおなじみのキャストたち、ハビエル・ペレイラ、ルイス・サエラ、ラウル・プリエトらが渾然一体となって超一級のミステリーとなっています。
もちろん、映画の醍醐味であるサスペンスとしても秀でたことで、本作はサン・セバスティアン国際映画祭や釜山国際映画祭など、各国の映画祭でも公式上映されました。
また、本国スペイン・アカデミー賞といわれるゴヤ賞では、6部門(作品賞/監督賞/脚本賞/主演男優賞/助演男優賞/編集賞)を含む23の賞にノミネートされ、ロベルト・アラモがゴヤ賞主演男優賞を受賞して大きな賞賛を浴びました。
3.刑事ハビエル役のロベルト・アラモのプロフィール
ロベルト・アラモ(Roberto Álamo)は1970年にスペインのマドリードで生まれた俳優。
演劇の学校を卒業した後、テレビドラマで人気を得て、1996年にスクリーンデビューを果たします。
それ以来、数多くのテレビドラマに出演、またシリアスなものからコメディ作品まで50本以上の映画に出演をする、スペインでは人気のある役者です。
日本の映画ファンには、2011年のペドロ・アルモドバル監督の映画『私が、生きる肌』のセカ役に出演したことで、ご存知の方もいるかもしれません。
参考映像:『私が、生きる肌』予告編
参考映画:『La gran familia española』予告編
2013年に南アフリカのワールドカップの決勝の日に結婚式を行なう、スペインの5人兄弟の大家族とモチーフにしたコメディ映画『La gran familia española』。
その中のベンジャミン役でゴヤ賞助演男優賞を受賞。またフェロス賞助演男優賞にノミネートされました。
2016年に『ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件(原題:Que Dios nos perdone)』で、ふたたびゴヤ賞にノミネートされると主演男優賞を受賞。そしてまたも翌年に同作でフェロス賞で主演男優賞を受賞を獲得。
型破りな刑事ハビエル役の演技が高く評価されたロベルト・アラモ
映画『ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件(原題:Que Dios nos perdone)』スペイン版予告編
俳優ロベルト・アラモに関連するインスタグラムや、予告編の動画を見比べるだけでも、彼がスペインで知られる俳優であることがお分かりいただけたでしょうか。
本作でルイス刑事役で共演した名優アントニオ・デ・ラ・トレは、9度のゴヤ賞の演技賞ノミネートされるなど、スペインを代表する俳優ですが、ロベルト・アラモも役者としても演技力に幅がある同じくスペインを代表する1人です。
4.映画『ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件』のあらすじ
2011年夏、ローマ法王の来訪が間近に迫り、その熱気に沸くスペインのマドリード。
しかし、市内のアパートでは一人暮らしの老女の命が奪われます。
現場に向かったのは、高い捜査能力を持ちながらコミュニケーション能力に難のある刑事ルイス。
そして、もう1人の刑事は直情的な性格から度々トラブルを起こす暴力刑事のハビエルでした。
当初は単純な強盗殺人事件かと予測されたが、ルイスは被害者が強姦されていた事実に気付きます。
老女強姦殺人事件という、前代未聞の特殊な事件に捜査は難航していきます。
ほどなくして、またも新たな被害者が出てしまう事件…
しかし、法王来訪を目前に事を荒立てたくない警察上層部は“老女強姦”をなかったと、隠蔽するよう捜査陣に命令を下します。
だが、それに納得のいかないルイスとハビエルは水面下で捜査を進めるが…。
まとめ
ロドリゴ・ソロゴイェン監督の『ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件』は、10月22日(日)よりヒューマントラストシネマ渋谷、また関西では、11月4日(土)よりシネ・リーブル梅田にて公開されます。
刑事ハビエル役のロベルト・アラモと、刑事ルイス役のアントニオ・デ・ラ・トレ。
2人がどのように事件の真相にたどり着くのか?また犯人は誰なのか?
ぜひ、お見逃しなく!