『ガールズ&パンツァー 最終章 4D~第1話+第2話~』は2019年10月11日(金)より全国ロードショー公開中!
2012年に放映され、可愛らしいキャラクターに相反するほどストイックな戦車の描写と演出が話題を集めたテレビアニメ「ガールズ&パンツァー」。
2015年に公開された『ガールズ&パンツァー 劇場版』(2015)は、ぴあによる初日満足度ランキングでは満足度90点を越えた上で累計観客動員数100万人を突破するなど、テレビアニメの劇場版としては異例なほどの大ヒットとなりました。
そして今回、2017年からシリーズ最終章と銘打たれ製作がなおも進行中である『ガールズ&パンツァー 最終章』シリーズが4DX作品として劇場に復活。
体感型の4DX上映としてさらなる進化を遂げた本作の魅力をご紹介させていただきます。
CONTENTS
映画『ガールズ&パンツァー 最終章 4D~第1話+第2話~』の作品情報
【公開】
2019年(日本映画)
【監督】
水島努
【キャスト】
渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実、中上育実、井口裕香、福圓美里、高橋美佳子、植田佳奈、原由実、津田美波、安済知佳
【作品概要】
テレビアニメ及び劇場版「クレヨンしんちゃん」シリーズに長期的に貢献し、現在では複数の作品で監督を務める水島努が製作した「ガールズ&パンツァー」の最終章を4DX版として劇場へ復活させた特別版。
全6話のうち、現在までに公開された1話と2話がセットとなった本作では、仲間の進路をかけたトーナメントにおいて新規登場したBC自由学園や知波単学園との死闘が描かれています。
映画『ガールズ&パンツァー 最終章 4D~第1話+第2話~』のあらすじとネタバレ
夏の大会や大学選抜チームとの戦いを終え、「大洗女子学園」でも代替わりの季節がやってきました。
生徒会のメンバーも一新される中、受験シーズンを迎えているはずの元生徒会広報の河嶋桃が留年すると言うビッグニュースが学園内に広まります。
河嶋と同じく戦車道を履修するメンバーたちから糾弾され、留年ではなく学力不足で入れる大学がないだけと言う事実が分かり、西住みほを始めとした戦車道のメンバーはAO入試で河嶋を大学へ進学させるために冬に行われる戦車道のトーナメント「無限軌道杯」へ河嶋を隊長として参加することを決めます。
戦車数で他校に劣る大洗女子学園のために戦車を残そうとしていた河嶋の調査により、学園艦の底部に新たな戦車の反応を検知しており、西住たちは元風紀委員の園の案内で「大洗のヨハネスブルク」と呼ばれるほど治安の悪い底部へと向かいます。
「竜巻のお銀」と呼ばれる少女を筆頭とした一派が底部を指揮しており、情報を聞き出すため西住たちは様々な勝負を挑みます。
西住たちが勝利しても戦車の捜索に協力をしようとしないお銀でしたが、河嶋のピンチと知るや否や態度を一変させます。
河嶋は以前お銀たちの退学を庇った過去があり、底部の人間たちからは尊敬の対象でした。
燻製の作成のために使われていた部屋そのものが戦車「マークIV」であることが分かった西住たちは、お銀たちも戦車道のメンバーとして仲間に加え無限軌道杯へと挑みます。
秋山優花里の潜入調査により初戦の相手「BC自由学園」はフランス系のお嬢様学校であり、中高一貫で高校へと進学したお嬢様気質の「エスカレーター組」と、受験で高校へと入学した外部生である「受験組」に大きな溝があり、リーダーのマリーを筆頭とした戦車道メンバーの中でもエスカレーター組の安藤と受験組の押田は常に衝突を繰り返しているとのことでした。
無限軌道杯には夏の大会で敵として戦い、大学選抜チームとの戦いでは共闘もした「黒森峰女学園」や「聖グロリアーナ女学院」など、主だった高校のすべてが参加していました。
ルールは隊長車が先頭不能となった時点で勝敗の決まる「フラッグ戦」として、大洗女子学園とBC自由学園の試合が開始。
副隊長兼参謀として河嶋をサポートする西住は、偵察からBC自由学園の安藤と押田がそれぞれ両翼から接近していると聞き、エスカレーター組と受験組での統率が取れておらず、隊長車であるマリーの防衛に隙があると考え前進します。
BC自由学園の隊長車がいる場所へと向かうため橋を渡り始めた途中、園はあることに気が付きました。
映画『ガールズ&パンツァー 最終章 4D~第1話+第2話~』の感想と評価
安全性が極限まで保証された「スポーツ」としての「戦車戦」を描いたテレビアニメ「ガールズ&パンツァー」。
エンタメ性を重視するため現実から乖離した設定の数々が目立つ中、搭乗する戦車は実在のものであり、砲撃音などの効果音は出来るだけ実物のものを取り入れ、専門家からしっかりと監修を受けるなど「戦車」に対する凄まじい熱意が人気の秘訣ともなりました。
全6話を予定している最終章は現在2話までが公開されており、本作でもその熱意は留まることを知らず、「ひし形戦車」こと「マークⅣ」が新登場するなどミリタリー好きにはたまらない作品になっています。
一方で、物語もテレビアニメ版と劇場版での戦いを経た上でのライバルたちの成長がしっかりと描写されており、これまではネタ枠であった高校も強豪校へと成長を遂げており、先がとにかく気になる展開。
仲間の未来を繋ぐため戦う大洗女子学園と、勝利を手にするため全力でトーナメントに挑む数々の精鋭高校。
各学園の策略が入り乱れる戦車戦は手に汗握ること間違いなしです。
4DX版感想!砲弾が飛び交う戦車戦を肌で感じろ!
音響に拘った「ガールズ&パンツァー」は、東京都立川市のシネマシティにおいて「極上爆音上映」として劇場版が公開され話題となりました。
砲撃音がまるで座席が震えるほどであり、筆者も感動した記憶がある「極上爆音上映」でしたが、今度は10月11日より4DX版として最終章の上映が開始。
砲弾を発射すると反動で戦車全体が揺れ、被弾することで衝撃が走る。
戦車に搭乗している人には常識であっても、鑑賞している人間にはその様子が画面からでしか伝わらない大きな「壁」がありましたが、その「壁」が崩壊し、この4DX上映はまるで戦車に搭乗しているかのようでした。
砲撃により座席が振動し、被弾すれば衝撃が走り、砲弾が近くを通ればエアが噴射される。
運転中の振動ももちろん座席側に反映され、特に乱戦となりがちな本作は砲弾の雨あられを体感することになり、「戦場」に自らも参戦している気持ちを身をもって味わえるほどに没入できます。
これ以上に4DXでの鑑賞に適している作品はないのではないか、とすら思える衝撃のクオリティを全身で味わうことの出来る貴重な2時間でした。
まとめ
いかがでしたか。
製作陣が拘り抜いた音響と、自身も戦車に搭乗し戦っているかのような体感が出来る迫力の4DX上映でどこまでも没入度の上がる「ガールズ&パンツァー」の世界。
まさしく「体感」する映画体験が出来るのは4DXでの鑑賞だけ!
ぜひとも上映期間内に映画館で楽しんでみてください。