Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2019/09/06
Update

映画『再会の夏』あらすじとキャスト。実話を基に犬がつなぐ絆をジャンベッケルが描く

  • Writer :
  • 石井夏子

“愛犬”だけが真実を叫び続けた。


© ICE3 – KJB PRODUCTION – APOLLO FILMS – FRANCE 3 CINEMA – UMEDIA

『最強のふたり』のフランソワ・クリュゼ主演、『画家と庭師とカンパーニュ』の名匠ジャン・ベッケルとタッグを組んで描く、フランス版“忠犬”物語「Le Collier Rouge」。

邦題が、『再会の夏』となり、2019年12月13日(金)よりシネスイッチ銀座ほかで公開されることが決定し、ポスタービジュアルも完成しました。

映画『再会の夏』について

© ICE3 – KJB PRODUCTION – APOLLO FILMS – FRANCE 3 CINEMA – UMEDIA

本作の舞台は1919年、第一次世界大戦後のフランス。美しい片田舎で、主人を待ち続ける一匹の犬と勲章にまつわる、戦争の傷とそれでも絶えることのない愛と信頼を描いた感動作です。

原作は、フランスで最も権威のあるゴンクール賞受賞者で、国境なき医師団の創設者としても名高いジャン=クリストフ・リュファンによる、史実をベースにした同名歴史小説でモーリス・ジェヌヴォワ文学賞を受賞しているベストセラー。

監督を務めたのは、トリュフォーやゴダールから敬愛されたフランスを代表する監督ジャック・ベッケルを父に持ち、『クリクリのいた夏』(1999)、『ピエロの赤い鼻』(2003)など、登場人物のほろ苦い戦争体験をフランスの美しい田園風景とともに描くことで知られる、86歳の名匠ジャン・ベッケルです。

魅力的なキャスト+ワン

© ICE3 – KJB PRODUCTION – APOLLO FILMS – FRANCE 3 CINEMA – UMEDIA

ジャン・ベッケル作品への出演は『殺意の夏』(1983)以来、36年ぶりとなる仏セザール賞の常連、フランソワ・クリュゼ(『最強のふたり』)がランティエ少佐役を、『ダリダ~あまい囁き~』(2017)のニコラ・デュヴォシェルがジャック・モルラック役を演じます。

そして、劇中重要な役割を果たす名もなき忠犬を演じたのは、2016年フランス国内で「一番美しいボースロン(フランス原産でドーベルマンの原種犬)」に選ばれたイェーガー君、当時3歳。

一部父犬のカルマも登場していますが、わずか2頭で撮影を乗り切るのはまれなこと。

ベッケル監督はこの撮影を通じてボースロンの魅力の虜となり、撮影後、家族に迎えようとしたほどだったといいます。

映画『再会の夏』のポスタービジュアル

© ICE3 – KJB PRODUCTION – APOLLO FILMS – FRANCE 3 CINEMA – UMEDIA

解禁となった日本版ポスタービジュアルは、美しい草原にたたずむジャックとヴァランティーヌ、戦争で何があったのかを解き明かしていくランティエ少佐、そして3人をつなぐ鍵となる一匹の犬が印象的に配置されています。

さわやかな印象のなかに戦火を生きた人間の人生をあらためて感じさせるビジュアルです。
                                  

映画『再会の夏』の予告編

1919年、平和が訪れたばかりのフランスの田舎町。

猛暑が続く留置所の外で、黒い一匹の犬が昼夜を問わず吠え続けていました。

その中では戦争の英雄ジャック・モルラックが国家侮辱罪で収監され、頑なに黙秘を続けています。

真相を調べるためにやってきた軍判事のランティエ少佐は、ジャックの体験した戦争の現実を調べていくうちに浮かび上がって来た、農婦にしてはあまりに学識豊かな若い女性ヴァランティーヌと幼い息子の存在。

男はなぜ、生きることを諦めるのか? 苛酷な戦場で何があったのか? 戦争を経て、愛し合う男女の間に何が? それを探る判事はどのような決断を下すのか? 真実は、戦地を共にした“一匹の犬”だけが知っています…。

「歴史的な物語を通して、パーソナルなストーリーを語るのが好きだ」と話すジャン・ベッケル監督の言葉通り、第一次世界大戦という大きな歴史のうねりの中で翻弄される、二人の男と一人の女、そして一匹の犬の運命を、名匠が慈しみながら丁寧に紡いでいく予告編となっています。

映画『再会の夏』の作品情報

© ICE3 – KJB PRODUCTION – APOLLO FILMS – FRANCE 3 CINEMA – UMEDIA

【日本公開】
2019年(フランス・ベルギー合作映画)

【原題】
Le Collier Rouge(英題:The Red Collar)

【監督・脚本】
ジャン・ベッケル

【撮影】
イヴ・アンジェロ

【キャスト】
フランソワ・クリュゼ、ニコラ・デュヴォシェル

映画『再会の夏』のあらすじ

© ICE3 – KJB PRODUCTION – APOLLO FILMS – FRANCE 3 CINEMA – UMEDIA

1919年、夏の盛り。終戦後の平和が訪れたばかりのフランスの片田舎。

第一次世界大戦の英雄で武勲をあげたはずのジャック・モルラックはひと気のない留置所に収監され、頑なに黙秘を続けています。

この男を軍法会議にかけるか否かを決めるため、パリからやって来た軍判事のランティエ少佐は、留置所の外で吠え続ける一匹の犬に関心を寄せました。

そして、モルラックを調べるうちに、農婦にしてはあまりにも学識豊かな恋人ヴァランティーヌの存在が浮かびあがり…。

名もない犬が留置所から決して離れようとしないのは、忠誠心からなのか?

判事の登場は、真実を解き明かし、傷ついた人々の心を溶かすのか?

男と女は愛ゆえにすれ違ったという事実を認めることができるのか?

まとめ

© ICE3 – KJB PRODUCTION – APOLLO FILMS – FRANCE 3 CINEMA – UMEDIA

本作は、第一次世界大戦終結から100年を記念して製作、2018年にフランスで公開されヒットしました。

ジャン・ベッケル監督の原点回帰にして、集大成と言える最新作となりました。

犬好きにも堪らない映画『再会の夏』は2019年12月13日(金)よりシネスイッチ銀座ほかで公開です。

関連記事

新作映画ニュース

映画『友達やめた。』公開日/上映館/予告動画。注目の女性監督今村彩子がアスペルガー症候群の友人との関係をドキュメンタリーで捉える

わたしたちってややこしい。 生まれつき耳の聞こえない今村彩子監督が、アスペルガー症候群の友人・まあちゃんとの関係に悩み、友達でいる方法を考えるために、自分たちに向けてカメラを回したドキュメンタリー映画 …

新作映画ニュース

映画『ミナリ』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。A24とPLAN Bが最新作で韓国出身の移民一家を描く

世界の観客賞を軒並み受賞!2020年一番の “愛され映画” 登場。 アカデミー賞最有力!オスカー常連のA24とPLAN Bがタッグを組んだ最新作。 『ムーンライト』や『レディ・バード』など作家性の強い …

新作映画ニュース

映画『Kfc』ホラー秘宝まつり2024とタッグ結成⁉︎高田世界館・2024年8月24日先行オールナイト上映に緊急参戦‼︎

勢い止まらぬ《ベトナム・ゴア》ムービー 変態映画の祭典とタッグ結成! 映画『Kfc』は2024年7月20日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開中の映画『Kfc』。 ベトナム映 …

新作映画ニュース

映画『湖底の空』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。⽇中韓合作でイ・テギョンが一人二役の双子を演じる

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020グランプリ&シネガーアワード受賞作 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020にて審査員の満場⼀致でグランプリに選ばれた、国境を超えてつながる、希 …

新作映画ニュース

【のむコレ2019】LGBTQ映画『虹色の朝が来るまで』あらすじとキャスト。上映館情報も!

ろう者の監督が描く、全編手話で綴られた ろう者×LGBTQの心温まる物語 制作時から地上波などのメディアに取り上げられ、国内外の映画祭で満席の上映を続けてきた本作『虹色の朝が来るまで』。 ©2018 …

Cinemago|想像力の海へ、シネマダイビング。
ACT1|次の物語は、人からはじまる。
Cinemagoオンラインショップ|DVD・鑑賞チケット・オリジナルグッズ
『血を吸うスマトラオオコンニャク』
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学