Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

映画『さらば青春の光』デジタルリマスター版が10月11日公開。予告編とビジュアルも解禁!

  • Writer :
  • 石井夏子

“モッズ・ブーム“を巻き起こし、全世界が熱狂した青春映画の金字塔!

このたび、青春映画の金字塔『さらば青春の光』デジタルリマスター版が、2019年10月11日(金)より、シネマート新宿、立川シネマシティを皮切りに全国で公開する運びとなりました。

Design: ©2006 Universal Studios. All Rights Reserved. Film ©1979 Who Films, Inc. All Rights Reserved.

1979年の初公開以来、40年ぶりにスクリーンに鮮やかに蘇ります。

典型的なモッズ・スタイルに身を包んだ主人公ジミーの姿が映し出されたビジュアル、そしてオリジナル予告編も一緒に解禁されましたのでご紹介します。

映画『さらば青春の光』について

本作は停滞するイギリス社会に生きる若者たちの行き場のない怒りと疎外感、刹那的な生き様を鮮烈に描きだしました。

モッズ・ブームを引き起こし、青春映画の金字塔としてミュージシャンやアーティストたちに多大なる影響を与え続けています。

デコレーションしたベスパ(イタリアのスクーター)やフレッドペリーのポロシャツ、サイドベンツの細身のスーツに、アメリカ製のモッズコート、デザートブーツ、そして、クラブで流れるロネッツやジェームス・ブラウン、キングスメンといったR&Bなど、ファッションや音楽で自己主張したモッズたちのライフスタイルをリアルに再現。

ザ・ジャムを始め再びモッズ・シーンが盛り上がってきた最中の1979年に公開され、ザ・ポリスのスティングも映画初出演を飾ったことでも話題を呼んだ本作は、公開されるや若者たちのバイブルとなり、全世界でカルト的熱狂を呼び、大ヒットを記録しました。

モッズとは?

Design: ©2006 Universal Studios. All Rights Reserved. Film ©1979 Who Films, Inc. All Rights Reserved.

1960年代のイギリス。

細身のスーツにミリタリーコートを重ね、ミラーやライトで飾り付けたスクーターに跨ってロンドン近郊を走り回る“怒れる若者たち”

古い道徳を振りかざす大人たちに「NO!」を突きつけ、街を彷徨う彼らは“モッズ”と呼ばれ、全世界に広がっていきました。

そんな“モッズ”たちの代表的存在だったのが、ロックバンド「ザ・フー」。

ギタリストのピート・タウンゼントが当時のことを振り返って、ファンの中にいたであろう一人の孤独なモッズ少年の物語を綴った1973年のロック・オペラ・アルバム「四重人格」(Quadrophenia=映画の原題でもある)をモチーフにした本作。

ザ・フーのメンバーもエグゼクティヴ・プロデューサーとして参加しています。

映画『さらば青春の光』の作品情報

Design: ©2006 Universal Studios. All Rights Reserved. Film ©1979 Who Films, Inc. All Rights Reserved.

【製作】
1979年(イギリス映画)

【デジタルリマスター版日本公開】
2019年

【原題】
QUADRENNIAL

【原作】
ザ・フー「四重人格」(QUADROPHENIA)

【監督】
フランク・ロッダム

【製作】
ロイ・ベアード、ビル・カービシュリー

【製作総指揮・主題歌】
ザ・フー

【脚本】
デイヴ・ハンフリーズ、マーティン・スティルマン、フランク・ロッダム

【音楽】
ロジャー・ダルトリー、ジョン・エントウィッスル、ピート・タウンゼント

【キャスト】
フィル・ダニエルズ、マーク・ウィンゲット、フィリップ・デイヴィス、レスリー・アッシュ、ゲイリー・クーパー、トーヤ・ウィルコックス、スティング(ポリス)

【作品概要】
ザ・フーによる1973年にリリースされた同タイトルのロックオペラを原作としたイギリス映画。

舞台は1960年代初期のロンドンで、ダンスやパーティー、アンフェタミン、スクーター、敵対するロッカーズたちとのケンカによって郵便係の仕事を失い、活気のない生活から逃避するモッズの青年ジミーをフィル・ダニエルズが演じました。

映画『さらば青春の光』のあらすじ

Design: ©2006 Universal Studios. All Rights Reserved. Film ©1979 Who Films, Inc. All Rights Reserved.

1965年、ロンドン。

広告代理店のメッセンジャーとして働くジミーは、今夜もクラブでどんちゃん騒ぎ。

両親はガミガミうるさいし仕事だって大して面白くないけど、ドラッグキメて仲間とつるんでればそれで十分。

ナンパやダンスに明け暮れ、街に出れば革ジャンにリーゼントのダサい格好をしたロッカーズたちと度々衝突。

そんな日々を送るジミーでしたが、週末に訪れたリゾート地、ブライトンでロッカーズとの全面衝突が勃発し…。

まとめ


Design: ©2006 Universal Studios. All Rights Reserved. Film ©1979 Who Films, Inc. All Rights Reserved.

『トレインスポッティング』(1996)、『THIS ISENGLAND』(2006)、『ノーザン・ソウル』(2014)に連なる英国ユースカルチャー・ムービーの原点も言える伝説的名作が、1979年の初公開以来、実に40年ぶりにスクリーンで上映されることとなります。

青春映画の金字塔『さらば青春の光』のデジタルリマスター版は2019年10月11日(金)よりシネマート新宿、立川シネマシティほか全国公開です。

関連記事

新作映画ニュース

映画『キャラクター』あらすじ/主人公の山城圭吾を演じるのは菅田将暉【演技評価とプロフィール】

映画『キャラクター』は2021年6月11日よりロードショー 菅田将暉と本作が俳優デビューとなる人気バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukaseの共演によるダークエンタテインメント。 …

新作映画ニュース

【中国映画祭電影2019】柳島克己トークイベントリポート。『駐在巡査 宝音(ボヤン)』の撮影秘話を語る

百花繚乱の魅力を放つ最新中国映画、厳選6本を一挙上映する中国映画祭「電影2019」が2019年3月6日(水)に開幕。 そして3月7日(木)には、ヤン・ジン監督の映画『駐在巡査 宝音(ボヤン)』がジャパ …

新作映画ニュース

【インディーズ映画支援事業】若き映像作家のSF・ホラー・特撮ジャンル映画をシネマルシェがサポート!

Cinemarche【インディーズ映画支援事業】 若きクリエーターのホップ・ステップ・ジャンプ! *注:画像はフリー素材の写真です、映画本編ではありません。 【趣旨】 映画情報サイト「Cinemarc …

新作映画ニュース

【イタリア映画祭2019情報】ゴールデンウィークに監督&キャスト11名の来日ゲスト登壇

「イタリア映画祭2019」の来日ゲストが発表  2019年で19回目の開催となるイタリア映画祭。 今年もゴールデンウィーク中の4/27(土)より有楽町朝日ホールで開催されます。 監督& …

新作映画ニュース

映画『もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。』あらすじ/キャスト/公開日。ライブですうが時空を超える!?

映画『もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。』は2020年5月8日(金)より上映。 結成10周年を迎える“SILENT SIREN”が、映画『もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。』で、ついに …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学