Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

まとめ記事

Entry 2017/04/07
Update

マリオン・コティヤール映画おすすめ5選!タクシーだけじゃない!

  • Writer :
  • Yuko


(C)2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
フランス出身の女優、マリオン・コティヤール。アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を受賞した経験を持つ実力派女優です。美しくどこか切なさのただよう表情が印象的ですね。

2017年2月には映画『マリアンヌ』、『たかが世界の終わり』、3月には『アサシンクリード』と続々と出演作が公開され話題を集めています!

マリオン・コティヤールは、16歳で映画デビューし、『そして僕は恋をする』や『TAXi』シリーズに出演して知名度を上げました。

2003年にティム・バートン監督の『ビッグ・フィッシュ』でハリウッドデビューを果たし、翌年『ロング・エンゲージメント』で第30回セザール賞助演女優賞を受賞しました。

2007年のフランス映画『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』で歌手のエディット・ピアフ役を演じ、第65回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)、第80回アカデミー賞主演女優賞も受賞し、フランス人女優として49年ぶりの受賞者となりました。

2010年『インセプション』で日本の渡辺謙と共演したこともあります。

今回は、ハリウッドでも活躍するフランスの女優マリオン・コティヤールの出演映画から、おすすめの5作品をピックアップしてお届けします!

1.圧巻の演技でアカデミー主演女優賞に輝いた『エディット・ピアフ 愛の讃歌』(2007)

『エディット・ピアフ 愛の讃歌』の作品概要

2007年のフランス・チェコ・イギリス合作。監督は、『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』のオリビエ・ダアン。出演は、マリオン・コティヤール、シルビー・テステュー、パスカル・グレゴリー、エマニュエル・セニエほか。

第65回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞。第80回アカデミー賞主演女優賞も受賞し、49年振りのフランス人女優の主演賞受賞者となった。

『エディット・ピアフ 愛の讃歌』のあらすじ

歌手を目指す母アネッタ(クロチルド・クロー)の娘エディット(マリオン・コティヤール)は、第1次大戦中の貧しい家庭に生まれ、祖母が経営する娼館で娼婦のティティーヌ(エマニュエル・セニエ)らに預けられ育っていきました。

やがて母のように路上で歌い始めたエディットは、名門キャバレーのオーナーであるルイ・ルプレ(ジェラール・ドパルデュー)の目に留まり、プロデビューし瞬く間に人気歌手へと成長していきますが…。

『エディット・ピアフ 愛の讃歌』のおすすめポイント

「愛の讃歌」「ばら色の人生」など、数々の名曲で世界中を魅了したフランスのシャンソン歌手、エディット・ピアフの生涯を描いた伝記ドラマです。

主演したマリオン・コティヤールが美しい歌声を披露し(一部口パクらしいですが)、47歳で幕を閉じたエディットのドラマチックな生涯を熱演しました。

40歳を超えたエディットは老女にみえるほど老け込んでいたといいます。マリオン・コティヤールはそんなエディットをリアルに演じるため、ゴムで皺を付けるなどさまざまな“老けメイク”を施したのだそう。

外見の変身ぶりだけでなく、歌を歌うシーンもビデオをチェックして自然に演じられるよう何度も何度も練習したのだそうです。

数々の映画賞を受賞し、彼女の代表作となったこの作品。一度は見ておきたい名作です!

2.豪華すぎるキャストの華麗なる競演!『NINE』(2009)

『NINE』の作品概要

2009年のアメリカ映画。監督は、『シカゴ』のロブ・マーシャル。出演は、マリオン・コティヤール、ダニエル=デイ・ルイス、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ニコール・キッドマン、ケイト・ハドソン、ソフィア・ローレンほか。

マリオン・コティヤールは、第67回ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞(コメディ・ミュージカル)にノミネート。

『NINE』のあらすじ

1964年のイタリア。映画監督のグイド・コンティーニ(ダニエル・デイ=ルイス)は新作映画の制作に行き詰っていました。そんな彼にとって、妻のルイザ(マリオン・コティヤール)だけが心のよりどころでした。

ところが、愛人のカルラ(ペネロペ・クルス)や主演女優のクローディア(ニコール・キッドマン)など美しい女たちに囲まれているグイドは、愛とプレッシャーとの間で幻想の世界へと陥っていき…。

『NINE』のおすすめポイント

トニー賞を受賞した同名ブロードウェイ・ミュージカルをオールスター・キャストで映画化。

アカデミー賞を2度受賞したことのある名優ダニエル・デイ=ルイスが主人公をつとめ、彼を取り巻く女性たちをマリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ニコール・キッドマン、ケイト・ハドソン、ジュディ・デンチ、ソフィア・ローレンなど、美しく豪華な女優陣が出演しています!

ストーリーは平凡かもしれませんが、キャスト、音楽、演出がすばらしく、これは映画館で観たかった…と感じさせられます。

マリオン・コティヤールの美しさ、寂し気な表情が印象的です。

3.プロヴァンスの魅力が詰まった人間ドラマ『プロヴァンスの贈りもの』(2006)


(C) 2005 TWENTIETH CENTURY FOX. All rights reserved.

『プロヴァンスの贈りもの』の作品概要

2006年のアメリカ映画。監督は、『グラディエーター』などのリドリー・スコット。出演は、ラッセル・クロウ、マリオン・コティヤール、アルバート・フィニー、フレディ・ハイモア、アビー・コーニッシュほか。

ピーター・メイルのベストセラー小説を映画化。

『プロヴァンスの贈りもの』のあらすじ

南フランスでワイン醸造家をしているヘンリー(アルバート・フィニー)をおじにもつマックス(ラッセル・クロウ)は、ロンドンで金融トレーダーをしていましたが、ある日彼の元におじの訃報が届きます。

遺産を相続することが決定していたマックスはそれをすべて売却することを考えていました。しかし、シャトーに来た途端、少年時代の思い出が次々に蘇り、心が揺らいできます。

さらに、地元でレストランを経営するファニー(マリオン・コティヤール)との出会いもまた、彼に変化をおよぼします。

『プロヴァンスの贈りもの』のおすすめポイント

ロンドンの敏腕ビジネスマンが、南フランスの地で人生を見つめ直す様を描いた、リドリー・スコット監督によるヒューマンドラマです。

マリオン・コティヤールは、主人公のラッセル・クロウが恋をするレストランのオーナーを演じています。

実際にプロヴァンス地方で撮影された風景がすごくきれいです。実際にあるワイナリーで撮影されていて、臨場感もあって映画の鑑賞後にはおいしいワインを飲みたくなるような作品です。

ラッセル・クロウの力を抜いた演技もなかなかのものです。

リドリー・スコット監督らしくない作品ですが、なんと彼はプロヴァンスにブドウ園をもっているのだとか。

こんなに素敵な場所で暮らせたら、と思わずにいられない、癒しの作品です。

4.ジョニー・デップの恋人役で出演『パブリック・エネミーズ』(2009)

『パブリック・エネミーズ』の作品概要

2009年のアメリカ映画。監督は、『ヒート』『インサイダー』のマイケル・マン。出演は、ジョニー・デップ、マリオン・コティヤール、クリスチャン・ベール、J・エドガー・フーバービリー・クラダップ、スティーブン・ドーフほか。

原作はブライアン・バーロウによる、実在した犯罪者ジョン・デリンジャーを主人公としたノンフィクション小説。

『パブリック・エネミーズ』のあらすじ

舞台は1933年、大恐慌時代のアメリカ。ジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)は紳士的な態度と鮮やかな手腕の銀行強盗として注目を集めていました。

ある日、彼はクラブのクローク係として働く神秘的で美しいビリー(マリオン・コティヤール)に出会い目を奪われます。2人はダンスを楽しみ、食事をするなど親密になりますが、いつの間にかビリーは彼の前から姿を消してしまいます。

『パブリック・エネミーズ』のおすすめポイント

実在した伝説のアウトロー、ジョン・デリンジャーと彼の恋人との逃亡劇を描いたラブストーリー映画です。

アメリカでは、ジョン・デリンジャーという人物は結構有名な人なんですね。世界恐慌時代に民衆の前に現れた痛快的な悪役だったそうで、ジョニー・デップが渋くて男気あふれる演技を見せています。

デリンジャーとビリー(マリオン・コティヤール)との恋愛をもっと濃く描いてほしかったですが、FBIとの攻防と手に汗握るアクションに思わずくぎ付けになります。

マリオン・コティヤールは1930年代の古風な雰囲気にとてもマッチして美しいです。

5.リュック・ベッソン製作・脚本!痛快カー・アクション『Taxi』(1997)

『Taxi』の作品概要

1997年のフランス映画。製作・脚本はリュック・ベッソン、監督はジェラール・ピレス。出演は、サミー・ナセリ、フレデリック・ディフェンタール、マリオン・コティヤール、エマ・シェーベルイ、マヌエラ・グーレリほか。

『Taxi』のあらすじ

宅配ピザ屋の配達員をするダニエル(サミー・ナセリ)は、念願のタクシードライバーへの転向を果たします。改造した愛車“プジョー406”で街中を爆走し、あっという間に客を目的地まで送り届けます。

ある日、運転免許試験に落ちた刑事エミリアン(フレデリック・ディーファンタル)にスピード違反で逮捕された彼は、違反取り消しを交換条件に事件の捜査に協力させられます。

『Taxi』のおすすめポイント

フランスのマルセイユを舞台にタクシー運転手と新米刑事が強盗団を相手に奮闘するカー・アクション映画です。

マリオン・コティヤールは、主人公ダニエルのスピード狂を快く思っていない恋人のリリーを演じています。この作品で彼女の知名度が一気に高まりました。その後の続編2作品にも出演しています。

映画はリュック・ベッソン製作・脚本ということで、スピード感・ユーモアたっぷりで全く退屈さを感じさせません。アクション以外のシーンでもたっぷり楽しませてくれます。

まとめ

マリオン・コティヤールの出演映画から5作品をピックアップしてお届けしました。

中でも『エディット・ピアフ 愛の讃歌』は女優として実力が認められた作品なので、ぜひご覧になってみて下さい。エディット・ピアフの人物像を知ることもできますよ。

演技力が素晴らしいので、どんな作品でも見る人を映画の中に引き込んでくれます。

今後どのような役柄や作品で映画ファンを楽しませてくれるのか、これからの活躍にも期待したいですね!

関連記事

まとめ記事

2018年1月公開の洋画メジャー&ミニシアターおすすめ映画4選!

(C)ZIEGLER FILM GMBH & CO. KG, SEVENPICTURES FILM GMBH, STUDIOCANAL FILM GMBH 2018年1月半ば過ぎから公開され …

まとめ記事

西島秀俊映画おすすめ5選!ストイックな役作りと演技力で魅了

(C)2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C)逢坂剛/集英社 映画やドラマ、CMに大活躍中の人気俳優、西島秀俊。 クールな雰囲気、細マッチョな体型、年齢を重ねる毎に増している男の色気が魅力的で、世 …

まとめ記事

映画『キャッツ』がゴールデンラズベリー賞6冠!最低主演男優賞から名誉挽回賞まで【第40回ラジー賞2020】

2020年に発表された、第40回ゴールデン・ラズベリー賞! その年に公開された映画の中から最低作品を選ぶ、ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)。 例年ですと、アカデミー賞授賞式の前夜に発表されるのです …

まとめ記事

80年代音楽映画おすすめ3選!ミュージシャンのプリンスやマドンナが主演を果たした“アーティスト”の影響を紐解く

80年代音楽シーンのアーティストによる主演が光る映画三作品をピックアップ! ドキュメント映画『a-ha THE MOVIE』で知られるアーティストa-haは、80年代のポピュラー音楽界において大ヒット …

まとめ記事

【Cinemarche映画ライター紹介】森谷秀プロフィール

映画感想レビュー&考察サイトCinemarcheで、お薦め映画のスクリーン・ダイバーとして、作品の深掘り記事を書いているライターさんを紹介するコーナー。 今回は映画ライターの森谷秀さんの紹介 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学