Netflixドラマ『君は私の春』が2021年7月5日(月)から配信されています。
ホテルのコンシェルジュとして働くカン・ダジョン(ソ・ヒョンジン)が暮らすビルに、クリニックを開業した精神科医のチュ・ヨンド(キム・ドンウク)。幼い頃にトラウマを抱えた2人の間に少しずつ信頼感が生まれ、絆が芽生えます。
『君は私の春』の作品情報
【配信】
2021年7月5日より配信(韓国ドラマ)
【演出】
チョン・ジヒョン
【脚本】
イ・ミナ
【キャスト】
ソ・ヒョンジン、キム・ドンウク、ユン・バク
【作品概要】
チェ・ジュンこと、チェ・ジョンミン(ユン・パク)が衝撃の死を遂げ、ショックを受けたカン・ダジョン(ソ・ヒョンジン)を陰ながら支える精神科医のチュ・ヨンド(キム・ドンウク)。
穏やかな日々が戻ってきたかのように見えましたが、ジュンと同じ顔をしたアメリカ人医師・イアン(ユン・パク)がダジョンの前に現れます。
『君は私の春』4話のあらすじとネタバレ
ダジョンの勤務先のホテルに宿泊していたジュンと同じ顔をしたアメリカ人医師のイアン・ノーマン・チェイス(ユン・パク)。
彼を見て衝撃を受けたダジョンは、VIPとして宿泊している彼の顧客情報で正体を知ろうとします。
そこには、出生地はアメリカ、韓国語が堪能、勤務先の病院が聖カイザー病院という基本情報以外に、「歯ブラシを10本常備している」という少し変わった情報が書かれていました。
その時ダジョンは、幼い頃教会で自分の頭を撫でた少年のことを思い出していました。
その少年に向かってダジョンは「どうしてあの時私の頭を撫でたの?」と問い詰めると「僕は撫でていない。バカ」と言い返されたのです。
そのあと教会の前で記念撮影をし、その時写した写真が、ジョンミンがコインロッカーに入れたオルゴールに貼られてありました。
ダジョンの横に頭を撫でた少年が立っていたのですが、先ほど問い詰めた少年とは服装が違っています。ジョンミンと同じ顔の少年がその時に存在していたようです。
コ刑事は、記念写真が撮られた教会を訪れていました。教会の関係者は「今は当時と違って、健全な普通の教会です」と言います。
「当時はいろいろ問題があったようですね」とコ刑事が問いかけると、偽者の牧師が教会の近くで児童養護施設を運営しており、失踪児童の監禁、違法養子縁組、児童虐待など、犯罪の温床だったといいます。
ナヌムジェイル祈祷院と名付けられた児童養護施設の跡地へ行ったコ刑事。荒れ放題の跡地には、コップに残された複数の歯ブラシがありました。
ヨンドは、ダジョンからもらったドクター・ホローのフィギュアを、クリニックの机に飾って眺めていました。
ちょうどその時、アン・ガヨン(ナム・ギュリ)がクリニックを訪れます。カンヌンでガヨンが頼んだピザの支払いをするためにやってきたのです。
食事を一緒にしようというガヨンに「彼氏と食べろ」と突き放すガヨン。するとガヨンは、机の上に飾ってあったドクター・ホロ―のフィギュアを手にします。
めずらしく「もとのところに戻せ!」と声を荒げるヨンドに驚くガヨン。とにかく外で話そうと促すヨンドにガヨンは「私が許す。恋愛しなさい」と言います。
そんなガヨンに「お前の許可がいるとは…でもありがとう」と応えます。
ダジョンと恋愛するのかどうか、さらに詰め寄るガヨン。離婚歴があるのが問題なのか、元妻が美人女優なのが問題なのか、心臓のことが気になるのか…と次々に問い詰めるガヨンに、ヨンドは話をはぐらかします。
そんなヨンドに「私のことが好きだった? 患者としてでなく女性として抱きしめたいと思った?」と聞くガヨン。
その質問には答えず「カンヌンには事情があって一緒に行った。ダジョンは単に同じビルの上下階に住む同士以外、何でもない」とヨンドは言います。
そんなヨンドにイライラしたガヨンはその場を立ち去りますが、実はこっそりドクター・ホロ―のフィギュアを持ち出していました。ガヨンはフィギュアに「君が消えたら分かる。ヨンドの心がどこになるのか」とつぶやきます。
以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『君は私の春 4話』ネタバレ・結末の記載がございます。『君は私の春 4話』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
その頃、ダジョンは警察署を訪れ、コ刑事に会っていました。ホテルで会ったジョンミンと同じ顔の男性のことを相談しに来たのです。
「チェ・ジョンミンに兄弟はいますか?」と聞くダジョン。しかしジョンミンに家族はいない、調べたから間違いないというコ刑事。
他人で同じ顔なんであり得るのでしょうかと訴えるダジョンに、コ刑事は詳しい情報を教えてほしいと言いますが、個人情報に関わるのでダメだと断るダジョン。
その時、教会で撮影した写真について覚えていることはないか、逆質問をするコ刑事。本をもらいに行った記憶しかないけれど、一緒に行った弟にも聞いてみるとダジョンは答えます。
同じ時、ヨンドも警察署を訪れていました。ダジョンが来たとコ刑事から聞くと、動揺するヨンド。ダジョンに何かあったのかと聞かれたコ刑事は、ジョンミンと同じ顔をした男性が現れたことを話します。
ダジョンは、弟のカン・テジョン(カン・フン)が働く店を訪れ、昔教会へ行ったことを覚えているか尋ねます。するとテジョンは「覚えている。姉さんが鐘の形のチョコをもらっていた」と答えます。
まだ幼かったテジョンが覚えていたことに驚くダジョンですが、「チョコではなく、もらっていたのは本でしょ」と問いかけます。するとテジョンは、チョコを布団に隠して溶けてしまい、母親に怒られていたじゃないかと言います。
それを聞いたダジョンは、教会のクリスマスツリーに飾ってあった鐘の形をしたチョコを取る時、ツリーの中に誰かが隠れていたことを思い出します。
クリニックに戻ったヨンドは、ドクター・ホロ―のフィギュアがなくなっていることに気付きます。ガヨンの仕業だと即座に電話をかけるのですが、トレーニングをしているガヨンは電話に出ようとしません。
しかし何度もかけてくるヨンドに、彼の心がどこにあるのか、察するガヨンでした。
ヨンドはドクター・ホロ―のフィギュアを再び手に入れるべく、ガチャガチャにチャレンジしていました。
その様子を偶然ダジョンに見られてしまいます。すると店主が出て来て「この間もいい歳した女性がドクター・ホロ―が出るまで粘っていたわ」とあきれ顔で言います。
その場に立っていたダジョンを見て「あ、この人だわ」という店主に、ダジョンはバツが悪そうな表情をします。
ヨンドは、もらったドクター・ホロ―をなくしてしまったと正直に言います。するとダジョンはヨンドと交代してガチャガチャを始めました。
なかなかドクター・ホロ―が出ず、諦めたかけた時に、ドクター・ホローが出てきて2人で喜びます。
帰り道、警察署へ行ったことをダジョンに尋ねるヨンド。その理由も聞いたというヨンドにダジョンは昔見た映画の話をし、「ドッペルゲンガーって実在すると思います?」と質問します。
ヨンドはあり得ると答え「近しい人が亡くなると、なんでも信じたくなる。魂、天国、転生、何もかも」と言います。
そんな話をしている最中、ダジョンのスマホに母のミランから電話が入ります。出るのが遅れたダジョンに「一人なの? 誰かといるの? ヨンドとかヨンドとか…」と言います。
「お母さんは監視カメラなの?」と苦笑いするミランに「ヨンドは元気? 代わって」と相変わらずの強引さで攻めてきます。
ミランの迫力にタジタジのヨンド。するとミランは「あなたが精神科医だから質問する」とミランが昼間に会った、素行の悪い夫となかなか別れない女性の心理について質問します。
「具合が悪いのになぜ我慢するのか分からない」というミランにヨンドは丁寧に答えます。
タジタジになりながらも、長々と話す母親とヨンドの姿を感慨深く眺めるダジョン。
一方、チェ・ジョンミンと同じ顔をしたイアンは、悪夢にうなされていました。寝覚めが悪い朝、イアンは、自らが映るテレビニュースを見ています。
イアンは、韓国大企業の会長の治療を手掛けるアメリカ医療チームの一人として来韓していたのです。そして、イアンが映るテレビニュースをたまたま見ていたジョンミンを知る人物・コ刑事たちは驚愕します。
早速コ刑事は、イアンが宿泊するホテルへ行き面会を求めるも拒絶され、イアン宛てに書類を託します。そしてコ刑事は部下パク刑事に2日間尾行を命じます。
ヨンドのクリニックが入るビルの2階に、ヨンドの親友ソ・ハヌルが動物病院を開院することになりました。その手伝いをするヨンドともう一人の親友・チョン・スウォンは、ダジョンを交えて、食事会をすることになりました。
動物以外に興味を示さないハヌルをからかうヨンドとスウォン。友達の前では、これまで見たことがない表情を見せるヨンドに、ダジョンは新鮮な感情を抱きます。
そこで思いがけずカンヌンへ一緒に出掛けたことがバレてしまい、ダジョンはハヌルから「チュ夫人」と呼ばれ、からかわれます。
イアンは、ホテルでコ刑事からの手紙を受け取り、その中に入ってたジョンミンの写真を手にしていました。ランニングしている時、尾行に気付いてはいるのですが、あえて知らないふりをしています。
チョルド(ハンミン)が出掛けようとしていたところ、慌てて出掛けようとするハヌルにぶつかります。「ヨンドがケガをした」といって立ち去るハヌルを見ていたダジョンは、心配になってチョルドに電話をします。
ところが女性と会っていたチョルドは、「ヨンドはマジン病院の外来にいるだろ?」と素っ気なく答えます。
ダジョンは余計心配になり、マジン病院へ向かいます。しかしそこでヨンドは勤務医として仕事をしていました。ハヌルが言っていたヨンドというのは、自身が診ていた犬の名前だったのです。
そうとは知らず、ダジョンはヨンドに電話をかけ続けます。診察が終わりようやくダジョンからの着信に気付くヨンド。
何かあったのかと慌てて電話をすると、今度はダジョンが出ません。急いで病院の中を走るヨンド。すると病院の外で電話を手にしているダジョンを見つけます。そしてお互い「電話に出てくださいよ!」と叫びます。
「何これ?ドッキリ?」とキョトンとするダジョンは、そこで初めてヨンドが犬の名前だったと知るのでした。
缶コーヒーを飲みながら、話を始めるダジョンとヨンド。思わず「眠れていますか?」と聞いてしまったヨンドですが、「聞かない約束でした」と即座に訂正します。
するとダジョンは「何度も電話して、約束を破ったのは私のほうです」と言い、「だいぶ回復したけどまだダメです」と本音を話します。
「ガラスのハートだったみたい」というダジョンに「ガラスのハートが割れたら、病院に来ればいい。そのために僕がいます」と言うヨンド。
「今は割れないように最善を尽くします」というダジョンに、ヨンドは「割れてもいい。頑張らなくていい。誰かを頼っていい。その誰かが僕だったらいいな」と心の中で思うのです。
ある夜、テジョンの店にイアンが訪れていました。驚くテジョンですが、偶然店にやってきたダジョンにイアンが来ていることを教えます。硬直するダジョン。
そんなダジョンをイアンは外へ呼び出し、「僕と同じ顔の人を知っていますか?」とダイレクトな質問をしてきます。ダジョンはしばらくためらったものの「チェ・ジョンミンを知っていますか?」と答えます。
それを聞いたイアンは「なぜそれを聞こうと? 被害者家族なのか。同じ顔の僕に謝れと言うのか。僕に興味を持つな。最後の通告だ」と突然怒り出します。そして「そんな目で二度と見るな」と怒鳴ります。
緊迫した二人の間に、テジョンとイアンの連れの女性が仲裁に入ったことで、事なきを得ました。ダジョンは「無意識におびえていた私が悪い。不快でしたよね。すみません」とイアンに謝罪をします。
気遣うテジョンに「かえってスッキリした。恐怖心が和らいだ」とダジョンは答えます。
事件を調べなおしているコ刑事は、教会での養子縁組の記録を記したノートをヨンドに見せていました。
牧師の姓は「キム」なのに子どもたちの姓が「ホン」であることに疑問を抱きます。そして、テレビで報道されていたイアンの姿をコピーした書類もヨンドに見せます。
その夜、ヨンドはジョンミンが身を投げたビルへ向かいました。するとそこには、イアンの姿がありました…。
『君は私の春』4話の感想と評価
ダジョンの表情に集中するカメラワークが秀逸
平穏は日々を取り戻したかと思ったら、ジョンミンと同じ顔のアメリカ人医師・イアンがダジョンの前に現れます。衝撃的なことが起こるダジョンには心から同情をしてしまいます。
そんなダジョンを演じるソ・ヒョンジンは、心の動きを表情で事細かに表現しています。
そのさまをゆっくり、じっくり映し出しているカメラワークが素晴らしく、特に今回はそれを堪能できるシーンがいくつかあるので、注目してほしいです。
ヨンドとダジョンを支える陽気な人々
ヨンドとダジョンを支える人々もたくさん出演しているのが、本作の魅力。ウナ&チョルドの双子の姉弟に加え、ヨンドの高校時代の友人2人、獣医師のソ・ハヌルと少々おちゃらけた雰囲気のチョン・スウォンが本格的に登場してきました。
ハヌルは、ヨンドと同じビルに動物病院を開院したので、今後いろいろな意味でヨンドの力になってくれそうです。
そして今回もダジョンの母・ミランの見せ場がありました。ヨンドと電話するシーンは、いつもどおりの迫力がありつつも微笑ましく見ることができます。
気難しいミランですが、カンヌンに来た時からヨンドのことがとても気に入ったのかもしれません。
2人を取り囲む陽気な人たちが、今後緊迫した物語が展開していく中で、やすらぎとなりそうです。
まとめ
どこか謎めいた雰囲気のあるイアン。ジョンミンとは無関係なのか、それとも…。
そして今回は、ダジョンとヨンドがお互い憎からず思っていることが分かるシーンもありました。
2人の関係が進展することを願いつつ、ラスト、ヨンドとイアンが初めて対面し、一体何が起きるのか、次回が待ち遠しいです。