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トーキョーグール窪田正孝(カネキ)演技力と評価【東京喰種実写映画】

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

「週刊ヤングジャンプ」にて、2011年よりデビュー作した漫画家・石田スイの大人気コミック『東京喰種トーキョーグール』。

実写化映画は2017年7月29日より全国公開!

人肉を食べて生きる怪人「喰種(グール)」がはびこる東京を舞台に、喰種(グール)に襲われて半喰種になった主人公・金木の葛藤と戦いを描いた人気SFサスペンスに注目です!

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1.映画『東京喰種トーキョーグール』の作品情報

【公開】
2017年(日本映画)

【監督】
萩原健太郎

【キャスト】
窪田正考、清水富美加、鈴木伸之、桜田ひより、蒼井優、大泉洋、村井國夫、小笠原海、白石隼也、相田翔子、栁俊太郎、坂東巳之助、佐々木希、浜野謙太、古畑星夏、前野朋哉、ダンカン、岩松了

【作品概要】
「週刊ヤングジャンプ」に連載の漫画家・石田スイによる人気コミックで、すでにアニメ化もされた『東京喰種トーキョーグール』を実写化映画。
『MARS ただ、君を愛してる』の窪田正孝が主人公カネキ、NHK連続テレビ小説『まれ』の清水富美加がヒロインのトーカを演じる。

2.窪田正考(カネキ役)プロフィール


(C)2017「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ/集英社

窪田正孝(くぼたまさたか)は、1988年8月6日生まれの神奈川県出身の俳優。事務所はスターダストプロモーション所属。

2006年にテレビドラマ『チェケラッチョ!! in TOKYO』にて主演でデビュー。

2008年に『ケータイ捜査官7』に主演の網島ケイタ役、2009年にNHK土曜時代劇『浪花の華 緒方洪庵事件帳」でも主演の緒方章役を務めます。

2010年にNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』、2011年『下流の宴』などに出演をしています。

スクリーン・デビュー作は2006年『ユモレスク 逆さまの蝶』。ヤンキー映画『ガチバン』シリーズの 主演の黒永勇人役を務めます。

その他の作品に、三池崇史監督の『十三人の刺客』(10)、深作健太監督の『僕たちは世界を変えることができない。』(11)などがあり、

テレビドラマでは『THE LAST COP/ラストコップ(15)の望月亮太役や、『デスノート』(15)の主演の夜神月役などでも知られています。

【窪田正孝の受賞歴】

ふがいない僕は空を見た』(2011)


第34回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞(『ふがいない僕は空を見た』『はさみ hasami』)
第27回高崎映画祭 最優秀助演男優賞(『ふがいない僕は空を見た』)
第1回ジャパンアクションアワード ベストアクション男優(『ガチバン』シリーズ)
第83回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 助演男優賞(『Nのために』)
第24回TV LIFE 年間ドラマ大賞 助演男優賞、新人賞(『Nのために』『花子とアン』)
第86回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 最優秀主演男優賞(『デスノート』)
Yahoo!検索大賞 2015・俳優部門賞

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3.窪田正孝が『東京喰種トーキョーグール』の主人公・金木研に見たものとは?


(C)2017「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ/集英社

①人物の心にある光と陰

THE LAST COP/ラストコップ』(2017年5月3日公開)

窪田正孝の映画出演となった前作は『ラストコップ』。望月亮太役という極端にポップでデフォルメされた役柄を演じていました。

しかし、窪田正孝といえば、近年の出演作は『デスノート』の夜神月役はじめ、心に陰のある役が多いようです。

今作『東京喰種トーキョーグール』の金木研という主人公もその一人に挙げられます。

窪田正孝は、人間の本質について次のように述べています。

「光があるから影がある。影が際立った分だけ光が美しく見えたりもする
(PICT-UP107インタビュー)」

このよう言いながら、役を演じる時のこの両立ができたら、登場人物の心の陰もより映えるのではないかと感じているようです。

窪田正孝は、カネキという人物の印象を「ごく普通の子で、自分を出さず、表面的に人と接している。光が宿ってない」、そこがカネキっぽさだとも述べています。

また、原作コミックがある場合、キャラクターのイメージは、映画を見る人それぞれが持っていると述べています。

カネキ役を演じることについて自分がやるからにはと思う反面、自分だからできるカネキ像みたいなことには固執していないようです。

なるべく自身(窪田正孝)を消して役柄を演じたいそうです。完成試射を観た窪田正孝はもっと自分を消したかったとさらに演じることの高み見ているようです。

『東京喰種トーキョーグール』の中で、窪田正孝がどのような金木研(カネキ)を演じたのか要注目ですね。

②カネキが「半喰種」となった後の心境の変化


https://www.amazon.co.jp/東京喰種トーキョーグール-コミック-全14巻完結セット-ヤングジャンプコミックス-石田/dp/B00O4VIBUW

窪田正孝は漫画『東京喰種トーキョーグール』を読んでも金木研という人間が何を考えているのかよく分からない部分があったと話しています。

それでもカネキという人物に関して次のような考察もしています。

「自分に入り込んでしまう瞬間がものすごくあって。人の話は聞いているけど、それをデータとして処理しているだけで、心まで届いているか分からない
(PICT-UP107インタビュー)」

このようにカネキという人物の性格は掴みにくいと語っています。

しかし、「半喰種」として、喰種と人間の間で自身が何者なのか分からなくなっていることについては、窪田正孝は自分も同じであると言っています。

そのことの真意についてはこのように語ります。

「仕事(芸能活動)をさせてもらっていく上で、自分の好みや一番幸せな時間が分からなくなる
(PICT-UP107インタビュー)」

窪田正孝は俳優として人気も高く、コンスタントに映画やドラマで主役と出演もこなしています。

つまり、何人もの人間の人生の生き死にを演じていることになりますから、時に分からなくなっても仕方がないですよね。

このことから、窪田正孝という俳優は、それだけ役柄に入り込み、成りきって演じていることが理解できます。

③原作者石田スイはカネキを窪田正孝に見つけていた

僕たちは世界を変えることができない。』(2011)

漫画『東京喰種トーキョーグール』の原作者石田スイは、窪田正孝の過去作の中でカネキに近い人物を見つけていました。

2011年9月に公開された『僕たちは世界を変えることができない。』の中で、窪田正孝が演じていた矢野雅之役です

この作品を観ていた石田スイは、「カネキが実際にいたらこういう感じだろう」と窪田正孝にコメントをくれたようです。

これを聞いた窪田正孝は、仕事は繋がっているんだと実感をしたようです。

今回、述べてきたように光と陰のある人物に代表作の多い窪田正孝。

また、俳優として何人もの人生を生き死にしている窪田正孝。

さらには、原作者の石田スイや映画化にあたりスタッフにも信頼のある窪田正孝。

俳優として、これからも窪田正孝は伸び代の予感がしますね。

まずは、『東京喰種トーキョーグール』の金木研(カネキ)を見てみたいですね。

4.『東京喰種トーキョーグール』のあらすじは?


(C)2017「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ/集英社

大学生の金木研(カネキケン)ごく普通な青年。趣味である読書を通じて女性リゼと知り合いデートに行きます。

可愛いらしくておしとやかなリゼ。カネキは彼女とのひとときを楽しんでいた。

しかし、実はリゼは「喰種(グール)」と呼ばれる人を喰らう怪人だったのです。

突如、リゼに襲われたカネキは絶体絶命のピンチを迎えたが、工事現場の事故に巻き込まれ、リゼともども負傷してしまいます。

その後、ふたりは病院へ運び込まれました。そこで緊急オペを行う医師は、カネキの命を救うため、瀕死状態のリゼから臓器が移植することを判断します。

こうして身体の一部が「喰種(グール)」となってしまったカネキの苦悩と葛藤の日々が始まります…。

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5.まとめ

今回は実写化された映画『東京喰種トーキョーグール』から、窪田正孝が演じる主人公・金木研(カネキ)に注目してみました。

実写化映画は2017年7月29日より全国公開!

人肉を食べて生きる怪人「喰種(グール)」がはびこる東京を舞台に、半喰種になった主人公・カネキはどうなるのか?

ぜひ、カネキの葛藤と戦いを描いたSFサスペンスを、ぜひ、お見逃しなく!

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