映画『メイヘムガールズ』は2022年11月25日(金)より新宿シネマカリテ/池袋シネマ・ロサほか全国公開
平凡な女子高生が窮屈な日常をぶち壊すキュートで爽快な青春サイキック・エンタテインメント『メイヘムガールズ』が2022年11月25日(金)より新宿シネマカリテ/池袋シネマ・ロサ他全国公開されます。
感染症の拡大によってソーシャルディスタンスとマスク着用の日々がいつまでも続く日本で、女子高生たちが、ある日突然に超能力に目覚める物語です。
映画『メイヘムガールズ』の作品情報
【公開】
2022年(日本映画)
【監督】
藤田真一
【脚本】
なかやまえりか
【撮影】
中澤正行
【出演】
吉田美月喜、井頭愛海、神谷天音、菊地姫奈、木戸大聖、生稲晃子、大浦龍宇一 / カンニング竹山、内田奈那、畑中有里、ゴーシュ凜、乃上桃音、舞沢萌愛未、中野恵那、莓瑚、三和万亜子(from めにぱら)、あいだあい
【作品概要】
感染症により青春を奪われた女子高生たちが突然超能力に目覚めて戦う姿を描くサイキックアクション。
Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」や映画『たぶん』(2020)で活躍中の吉田美月喜、『鬼ガール!』(2020)の井頭愛海、第8回東宝シンデレラオーディション審査委員特別賞の神谷天音、「ミス週刊少年マガジン2020」の菊地姫奈らフレッシュな若手俳優陣が集結しています。
大浦龍宇一、カンニング竹山、生稲晃子らが共演。
映画『メイヘムガールズ』のあらすじ
感染が拡大し続け、ソーシャルディスタンスとマスク着用が終わらない日本。
女子高生の瑞穂は授業中に無気力に携帯をいじっているのを若い女教師に注意されました。
その後教師は母を呼び出し、瑞穂に暴力を振るわれたと言って腕のあざを見せます。内申に響くことを恐れて瑞穂は反論できません。
閉塞感に憂うつになっていた瑞穂は、突然念力が使えるようになっていることに気づきました。
やがて、自分が無意識に見えない力で教師の腕を押さえつけ、携帯を取り返していたことがわかります。
テレパスの才能を持ったクラスメイトの環、瞬間移動を使いこなすあかね、ネット世界を自在に飛び回るケイも集まり、仲を深めていきます。
瑞穂は就職に失敗した元家庭教師の祐介を心配し、ケイに彼の居場所を特定してもらって会いに行きました。
瑞穂の力でテレポーションを体験した祐介が、超能力に目を付けたことをきっかけに、4人は大都会を暴走し始め……。
映画『メイヘムガールズ』の感想と評価
純粋なサイキック少女たちの青春
感染症拡大により、世界中の誰もが実感している閉塞感をスクリーンに映し出した青春サイキックアクション作品です。
突然超能力を手に入れた4人の少女たちの、心の葛藤と変遷が描かれます。さまざまな活動を封じ込められている中、「こんな力があったらいいな」と思わされる一作です。
女子高生たちを演じるのは、個性豊かな魅力を持つ4人のフレッシュな若手女優たち。それぞれが異なる能力に目覚めたことから仲を深め、協力し合ったり反発し合ったりしながら共に過ごすようになっていきます。
さまざまな抑圧の中もがいていた若者たちが、突然手に入れた超能力によって心が解放される姿は爽快です。
彼女たちは能力を純粋に楽しむようになりキラキラした青春を手に入れますが、一方で互いの超能力の種類の違いやその使い方の難しさに悩むようになります。
まだ幼い精神しか持たない彼女たち。恋という劇薬を知った主人公の瑞穂は、無垢ゆえに大変なことに関わり始めるのです。
前半ののどかな空気とはうってかわって、後半はハラハラするサスペンスフルな展開となっています。
最後に彼女たちを待ち受ける運命とはいったいどんなものなのでしょうか。どうぞ最後まで見届けて下さい。
まとめ
2019年以降、長いコロナ禍を経験し、誰もが閉塞感に向き合って生活してきました。
押さえつけられてきた若い子たちはパワーを持て余して、こんな不思議な能力が目覚めてもおかしくないのかもしれない…そんな気にさせてくれるファンタジーアクション作品です。
超能力という刺激的な力を手に入れた少女たちは、初めはまるでおもちゃを手に入れた幼い子どものようにはしゃぎます。
しかし、子どもと大人の狭間にいる彼女たちの表情は、悩める大人になったり、恋に揺れる女性の顔になったりとくるくると目まぐるしく変わり続けるのです。
超能力を使っての奇想天外なストーリーの中で、しっかりと女子高生たちの心の変化と成長を描いた本作は独特の輝きを放っています。
前半と後半の対比が素晴らしい一作なので、どうぞ最後までハラハラドキドキしながらお楽しみください。
青春サイキック・エンタテインメント『メイヘムガールズ』は2022年11月25日(金)より新宿シネマカリテ/池袋シネマ・ロサ他全国公開です。