今度は未来とタイムトラベル騒動を描いた、待望の第2作を紹介
第1作公開から4年後、ついに完成し公開された『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』。
ビデオデッキやレンタルビデオが普及した当時、1985年に公開された第1作は、ビデオソフトの形で更に新たなファンを獲得、続編の製作が強く待ち望まれていました。
その期待に応えるべく、第1作の脚本を書いたロバート・ゼメキスとボブ・ゲイルは、前作から引き続く物語を、練りに練って書き上げます。
1本の映画に収まりきらないと判断した彼らは、同時にPART2、3となる2本の映画の製作を選びます。『~PART2』の仮題は「PARADOX」、タイムパラドックスをテーマにした作品で、世界の中でも特に日本で大ヒットした作品です。
CONTENTS
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』の作品情報
【公開】
1989年(アメリカ映画)
【原題】
Back to the Future Part II
【監督・脚本】
ロバート・ゼメキス
【キャスト】
マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、トーマス・F・ウィルソン、エリザベス・シュー
【作品概要】
前作のラストシーンから始まるシリーズ第2作。今度は未来に起こるトラブルを解決したマーティとドク。しかし思わぬことから塗り替えられた歴史を正すために、2人はデロリアンに乗り、過去へのタイムトラベルに出発します。
製作総指揮は前作に続きスティーヴン・スピルバーグ。盟友ボブ・ゲイルと共に書き上げた脚本を、ロバート・ゼメキスが監督した作品です。
マイケル・J・フォックスが演じたマーティと、クリストファー・ロイドが演じたドク、トーマス・F・ウィルソン演じる悪役ビフなど、お馴染みの主要メンバーが前作に引き続いて登場する作品です。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』のあらすじとネタバレ
1985年10月26日、時空を超えた大冒険の末、ヒルバレーの街に戻って来た高校生のマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)は、恋人のジェニファー(エリザベス・シュー)とデートするはずでした。
ところがそこに、2015年の世界を目撃した、エメット・ブラウン博士ことドク(クリストファー・ロイド)が、デロリアンを改造したタイムマシンで現れます。
2015年の世界でマーティとジェニファーは、所帯を持ち子供もいました。その子供がトラブルに巻き込まれるので、解決に2人の力が必要だと告げるドク。
ドクはマーティと事情が呑み込めないジェニファーを、燃料にゴミが利用可能で、飛行機能を持つように改造されたデロリアンに乗せ、空に舞い上がると未来に戻る旅、Back to the Futureに出発しました。
ここまでは前作のラストとほぼ同じ。ところが、未来に向け旅立ったデロリアンの姿を、歴史が変わった結果、マクフライ家の使用人となったビフ(トーマス・F・ウィルソン)が目撃していたのです…。
3人を乗せたデロリアンは、2015年10月21日午後4時29分に到着します。そこは空を無数の車が行きかう世界で、マーティとジェニファーは驚きます。
ようやくジェニファーも、本当に未来の世界に来たと理解しました。マーティと結婚したと聞き、結婚式の様子や生まれた子供について、あれこれ聞き始めたジェニファーを、ドクは未来で手に入れた催眠装置で眠らせました。
驚くマーティに、ドクは未来を知り過ぎるのは良くないと説明します。本当は事情の知らない彼女を同行すべきではないのですが、タイムマシンを見られた以上、連れてくるしかなかったと言うドク。
彼女は眠らせ元の時代に戻り目覚めたら、全ては夢だと思うだろうと語るドク。彼は歴史を変える行為に対して慎重に振る舞っていました。
とはいえドクは、未来のマーティ一家を襲う危機を見過ごせなかったのです。それを回避するため、マーティを2015年の世界に連れて来たのです。
デロリアンを路地の止め、マーティに未来の服とスニーカーを着せるドク。それは自在に体に合うサイズとなり、自動で着られる機能を持っていました。
ドクはマーティに、2分後に80年代風に装飾された、レトロカフェに行くよう指示ます。そこで彼はマーティの息子、マーティJr(マイケル・J・フォックス)を装うのです。
グリフという男が現れ、誘いに乗るか、断るかと聞かれたら、拒絶するよう告げます。それを終えたらここにすぐ戻れと、と厳しく指示するドク。
マーティが理由を訊ねると、ドクは未来の新聞を見せます。グリフに悪事に誘われ、断り切れずにマーティJrは犯罪に加担し、逮捕され裁判無しの即決処理で、懲役15年の計を下されます。
そしてマーティJrの妹、マーリーン(マイケル・J・フォックス)が兄を救おうと脱獄を企てて逮捕、懲役20年となりマーティ一家は離散の憂き目となる、それが悪夢の未来でした。
しかし今日、この瞬間に起きる出来事を阻止すれば、未来は変えられると言うドク。こうしてジェニファーを残し、ドクはマーティJrの足止めに向かいます。
様々なハイテクマシンに、イケてる(?)近未来ファッションの人々、『ジョーズ19』上映中の映画館の、立体3D看板からサメが飛び出します。1985年のヒルバレー市長の孫が経営する、自動車店の街頭ビジョン広告…。それらを眺めカフェに向かうマーティ。
そこはレトログッズを扱う店を兼ねてました。マーティはショーウィンドウの、「スポーツ年鑑1950年~2000年」に目をやります。
マイケル・ジャクソンが歌う、「今夜はビートイット」が流れる店内に入ったマーティを、モニター画面のCGの、レーガン大統領とホメイニ師が出迎えます。戸惑いつつドクの指示通り、彼はペプシを注文します。
店内に年老いたビフがいました。いささかボケているのかマーティを、マーティJrと勘違いしたビフ。彼は杖を振るい、マーティがいかに人生を無駄にしたか悪口を言います。
自分の将来を聞かされ、動揺するマーティの前にグリフ(トーマス・F・ウィルソン)が登場します。グリフはビフを爺ちゃんと呼び、自分の車にワックスをかけろと命じます。
ビフとグリフが出た後、残されたマーティは子供たちの前で、任天堂のアーケードシューティングゲーム「ワイルドガンマン」で、名人級の早打ちを披露します。この無駄な才能が後に役に立つとは、マーティはまだ知りません。
ところがドクが足止めに失敗したのか、カフェに本物のマーティJrが現れます。慌ててカウンター内に身を隠すマーティ。
マーティJrに続き、グルフと取り巻きの不良連中が現れます。どうやらマーティJrは第1作目の、1955年のマーティの父ジョージに輪をかけた軟弱男で、グリフに逆らえません。
グルフによってカウンター内に投げ込まれるマーティJr。ここでマーティが未来の息子に成り代わり、答えはノーだとキッパリ告げました。
突然の態度の変化に、グリフは驚きます。これで帰るのがドクの計画でしたが、グリフに「チキン(臆病者)」と呼ばれ、思わず立ち止まるマーティ。
この言葉がマーティの怒りにスイッチを入れ、彼はグリフに立ち向かいます。しかし若き日のビフ同様の乱暴者、グリフに腕力では敵いません。カフェから逃げたマーティを、グリフ一味が追います。その姿をビフが見ていました。
幼い女の子のキックボードを手に取り、マーティは得意のスケボーに変えます。ところがボードにタイヤはありません。それをホバーボートにして逃れるマーティ。
マーティをホバーボートで追うグリフ一味は、勢い余って裁判所の建物に突っ込み、逮捕されます。ホバーボートを返そうとして、グリフの物で良いと女の子から譲られたマーティ。
男から裁判所の由緒ある、60年前に落雷を受けた大時計の保存する募金を求められます。その時計は第1作に登場した、例の時計塔のものでした。
街頭ビジョンを見て、大リーグのシカゴ・カブスが、ワールドシリーズで大判狂わせの全勝優勝したとマーティは知ります。
スポーツの結果を知った上で、勝つ方に賭ければ大儲けできる。そう考えてレトロカフェに戻り、「スポーツ年鑑1950年~2000年」を手に入れたマーティ。
ようやくドクの乗ったデロリアンが現れます。それを目撃したビフは、あれは30年前に目撃した、空飛ぶ車だと気付きます。そして今頃カフェから飛び出したマーティJrとぶつかり、目の前にはマーティとドクがいる光景に、何かを悟ったビフ。
ドクの計画通りには運びませんでしたが、彼が手にするマーティJr逮捕を報じた新聞は、裁判所に突っ込んだ、グリフたちの逮捕を報ずる内容に変化していきます。
グリフが逮捕される形でマーティJrの犯罪は阻止され、悪夢の未来は避けられました。デロリアンにホバーボートを積んだマーティは、スポーツ年鑑を落しました。
それを拾ったドクは彼の企てを見抜き、タイムマシンは金儲けの道具ではないと怒って、年鑑をゴミ箱に棄てようとします。
ところが眠らせて隠したジェニファーが、婦人警官に見つかり指紋データで身元を照会されます。警官は不審を覚えながらも、彼女を現住所、つまり2015年のマーティ一家に届けるでしょう。
ドクは過去のジェニファーと未来のジェニファーが出会った場合、時空連続体が破壊され、宇宙全体が消滅する可能性があると気付きます。
スポーツ年鑑を捨て、マーティ家に向かうマーティとドク。隠れて話を全て聞いた上で、年鑑を拾い上げたビフ。
婦人警官はマーティ家につくと、ジェニファーの指紋でドアを解錠し、彼女を家に入れました。目覚めたジェニファーは、ここは未来だと悟り、ショックを受けつつ住人に気付かれないよう身を隠します。
その2015年のマーティ家を、老いたロレイン(リー・トンプソン)とジョージの、マーティの両親が訪ねてきました。
そしてマーティとドク、ドクの愛犬アインシュタインを乗せたデロリアンも、家の傍に到着します。それをビフの乗ったタクシーが付けていました。
ドクはマーティが未来の自分と出会うことを恐れ、彼を残し家に向かいます。マーティが離れた隙に、スポーツ年鑑を手にしたビフがデロリアンに乗り込みます。
近未来の家電を使いこなし、ピザで夕食をとるマーティ一家。2015年のマーティ、マーティJr、マーリーンの同じ顔だらけの光景に、更にショックを受けるジェニファー。
ニードルスなる人物から電話がかかってきます、彼の勧める違法な取引は、バレればたらクビになるとマーティは断りますが、「チキン」と呼ばれカッとなり契約します。
契約は直後に会社にバレ、上司の”富士通さん”からクビを宣告されるマーティ。傷付いた彼は、若き日に演奏したギターを鳴らし心を慰めました。
ジェニファーの部屋の窓にドクが現れ、彼女に玄関に行って、指紋認証でドアを解錠するよう指示します。
玄関に向かったジェニファーは、ちょうど帰宅した2015年の自分に出くわします。互いに老いた、そして若い自分を見た2人は気絶しました。
倒れたジェニファーを、ドクはマーティと共に運び出します。その時ビフの乗ったデロリアンが元の場所に帰ってきました。苦しみながら車を降り、その際に持っていた杖を折り、破片を車内に残したビフ。
ジェニファーをデロリアンに運び込んだマーティとドク。ドクは今回の経験から、タイムマシンが悪用される危険性を痛感しました。憧れの西部開拓時代に行くのは諦め、1985年に戻り次第、タイムマシンを破壊すると宣言します。
デロリアンの行き先を、1985年10月26日午後9時に設定し、気を失ったジェニファーと愛犬アインシュタインを乗せ、元の時代へ旅立つマーティとドク。
1985年に戻ると、まずジェニファーを家に帰します。彼女は体験した出来事を全て夢と思うだろうと、ドクはマーティを納得させました。
ドクはマーティを家に送り、実験室でデロリアンを解体すると告げて去ります。よく見ると家の様子が異なります。そこで塀を乗り越え、窓から家に入るマーティ。
ところが家には見知らぬ黒人一家が住んでいました。怒り狂う主人から逃れ、マーティは外へ飛び出します。周囲には廃車が無数に放置された、荒れ果てた光景が広がります。
疑念を覚えたマーティは、とある家の前に配達された新聞を手にします。日付は間違いなく1985年の10月26日でした。
家の主が銃を手に現れますが、それはマーティの高校の教頭、ストリックランドです。
自分は先週指導を受けた、問題児の生徒・マーティだと訴えますが、教頭は覚えていません。高校は6年前火事で焼け落ちたと告げられたマーティ。。
その時車に乗ったギャングが現れ、いきなり銃を浴びせます。マーティと教頭は慌てて身を隠しました。
元の世界ではありません。ギャングがたむろするスラム化した街を進むマーティの目の前に、趣味の悪い看板を付けた、”ビフ・タワー”と呼ばれる巨大なビルがそびえ立っていました…。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』の感想と評価
参考映像:「“Diner” Back to the Future Presented by Toyota Mirai」(2015CM)
映画が描いた未来の世界も、既に過去となりました。映画で描いた未来がどれだけ「正解」
していたかと話題となり、2015年にそれに因んだトヨタのCMも作られました。
映画に登場する様々なアイテムについては、今も楽しみながら検証できるでしょう。面白いところでは、本作で2015年にワールドシリーズで、奇跡の全勝優勝を遂げることになったメジャーリーグの万年(?)弱小球団シカゴ・カブス。
現実には2015年は、惜しくもワールドシリーズ出場を果たせません。しかし翌2016年に、108年ぶりにワールドシリーズ制覇を達成、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』の設定とのニアミスぶりが話題になりました。
そんな検証も楽しい本作ですが、前作を出来事をストーリーに組み入れ、3作目への複線を展開する、心憎い仕掛けが無数に散りばめられています。
そして第1作以上に、タイムパラドックスをストーリーの主題とした、本格的なSF映画として描かれています。
無論大ヒットした作品ですが、アメリカでは懐かしい1955年を描いた前作に比べると、かなり物足りない興行成績となり、世界全体でもやや前作に劣る結果となりました。
ところが日本では、前作を上回る興行成績を記録します。これには様々な要因がありますが、90年代頃までは、日本人は他国に比べSF映画好きだったから、と言われています。
無論アメリカも古くから熱狂的なSFファンがおり、『スター・ウォーズ』シリーズ登場以降、SFはポップカルチャー化しています。しかしまだSFファンは限られた存在でした。
一方日本は手塚治虫らの漫画作品などでアメリカより早い時期から、幼少よりSF作品に慣れ親しんだ者が育っていました。そして本作に登場する、タイムマシンと未来の道具と言えば「ドラえもん」。今も続く名作は1969年に連載が開始されています。
将に日本人好みのSF作品であった本作。日本ではシリーズ3部作で最もヒットしています。
現在ではSF、ファンタジー作品は多くの国で等しく受け入れられ、映画興行を支える主力ジャンルになっています。
しかし当時は、SFに関しては日本人が世界で最も娯楽として受け入れていました。そんな環境で育った日本のクリエイターが、漫画やアニメやゲームの分野で、世界で受け入れられる活躍を開始した時代でもありました。
4年ぶりの続編はお遊びとトラブルだらけ
前作よりタイムトラベルを大きく取り扱う、SF要素が強調された本作。あらすじ・ネタバレ紹介では、その部分が判るように紹介させてもらいました。
前作から4年ぶりに製作された本作。それゆえに様々な問題も発生しました。まずマーティの恋人ジェニファーは、前作のクローディア・ウェルズが家族の闘病が原因で降板、本作では変わってエリザベス・シューが演じます。
よって前作のラストシーンから始まる本作ですが、ジェニファー交代から新たに取り直したシーンを使用しています。
そしてマーティの父ジョージを演じたクリスピン・グローバーは、ギャラで折り合わないなど様々な理由で降板。これはストーリーの内容にも大きな影響を与えました。
本作以降のジョージは、ジェフリー・ウェイスマンが特殊メイクを施し演じています。ジョージがどこか不自然な撮り方で登場しているのは、そんな理由があるのです。
その一方でビフの取り巻き3人組は、前作と同じメンバーが登場。その1人が後の『タイタニック』(1997)の悪役、ビリー・ゼインです。
ストリックランド教頭も、引き続きジェームズ・トールカンが出演。彼は1955年と2つの1985年の世界をつなぐ、重要かつお遊び的人物として登場します。PART3ではどうなるのでしょうか。
面白いのがアーケードゲーム「ワイルドガンマン」のシーンで、マーティに絡む子供を演じているのがイライジャ・ウッド。これが彼の映画デビュー作でした。
本当は1本の映画のはずだったPART2と3
PART2と3は、当初1本の映画として企画されました。まず未来、次には過去へのトラベル。しかしアイデアが増えるにつれ1本の映画に収まらず、2本の映画となりました。
本作で完結しないことが、アメリカで観客を失望させ興行成績を落した、とも言われています。しかしお蔭で2作目は、未来とタイムトラベル描写に徹することが出来ました。製作時の仮題、「PARADOX」の意味は言うまでもありません。
そんな経緯と、また続編への役者起用のトラブルに懲りたのか、本作とPART3は同時に撮影されることになりました。最後に”完璧な”予告編が登場する訳です。
大作映画の製作費が巨額化した現在、同シリーズの複数本の映画を、同時に撮影するケースは度々見受けられますが、当時は珍しい事例でした。
そんな製作背景もあって、ロバート・ゼメキスとボブ・ゲイルは本作に、PART3につながる様々な仕掛けや小ネタを用意しています。あらすじ・ネタバレ紹介ではできるだけ、そういった部分にも触れて紹介しました。
シリーズ3作を続けてご覧になる場合は、そこに注目して楽しんで下さい。
まとめ
前作とうって変わり、SF要素が強調された『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』。本作を世界で一番愛しているのは、当時リアルタイムで見た、日本人ファンかもしれません。
ところで稀に、このシリーズを嫌う方もいるようですが、その理由の多くが「ビフの扱いが酷すぎる」、というものです。
「ドラえもん」のジャイアンでも、映画になると”きれいなジャイアン”になる…と比べれば、確かに可哀想な扱いかもしれません。
しかし映画監督など、映画製作に関わる人間は大抵学生時代はいじめられっ子。自分の映画で、いじめっ子に復讐を果たすのは当然(?)の行為です。ティム・バートン監督は自作で、そんないじめっ子キャラを殺害していた時期すらありました…。
それに比べればビフはむしろ幸せな存在。終始間抜けで粗暴な悪党として描かれたおかげで、人々から愛されるキャラクターに成長します。マーティ、ドクに並ぶ存在で、ビフを演じたトーマス・F・ウィルソンを代表する、当たり役となりました。
ちなみに改変された1985年のビフのモデルは、当時のドナルド・トランプです。本作に登場する趣味の悪い”ビフ・タワー”のモデルも、あのニューヨークに建つ”トランプ・タワー”で、1983年には完成していました。
来るべき未来を描いて多くを当て、幾つかは外した本作ですが、作り手が想像すら出来なかったのはビフ…ではなく、トランプが大統領になる世界でしょうか。