蘇った最強のサイボーグは、人間の心を持った美しい少女でした。
実写で撮影した映像をベースにVFX技術で作り上げた主人公・アリータの存在は、人間とサイボーグの域を超え、私たちに感動のドラマを与えてくれます。
『アバター』で全世界を映像技術で驚愕させた巨匠・ジェームス・キャメロンが、更なる進化を遂げて世界に届ける映画『アリータ:バトル・エンジェル』
究極の映像体験はもちろん、人間の心を持ったサイボーグ少女・アリータに誰もが恋をしてしまうはず。
映画『アリータ:バトル・エンジェル』の作品情報
【公開】
2019年(アメリカ映画)
【原作】
木城ゆきと「銃夢」
【監督】
ロバート・ロドリゲス
【製作・脚本】
ジェームス・キャメロン
【キャスト】
ローサ・サラザール、クリストフ・ワルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、キーアン・ジョンソン、エド・スクレイン、ジャッキー・アール・ヘイリー、エイザ・ゴンザレス
【作品概要】
「タイタニック」「アバター」のジェームス・キャメロンが、日本のSFコミック木城ゆきとの「銃夢」に惚れ込み、最新の映像技術を持って映画化へと導いた作品。
監督は『スパイ・キッズ』『シン・シティ』のロバート・ロドリゲス。
実写で撮影した映像をベースにVFX技術で作り上げた主人公・アリータを演じたのは、『メイズランナー』シリーズのローサ・サラザール。彼女の表情や演技力により、アリータに人間らしい魂が吹き込まれています。
映画『アリータ:バトル・エンジェル』のあらすじとネタバレ
2563年、世界は二つに分断されていました。支配する者が住む「空中都市ザレム」と、支配されるものが住む「荒廃したアイアンシティ」です。
アイアンシティに住むサイバー医師のイドは、ザレムのゴミが捨てられる瓦礫の山で、頭だけの少女のサイボーグを拾います。
イドは少女に新しいドールボディを取り付け蘇らせます。しかし目覚めた少女は、過去の記憶を失っていました。
少女の美しく細工されたドールボディは、イドの亡くなった娘のものでした。名前を付けてと頼まれたイドは、娘の名「アリータ」と名付けます。
アリータは、好奇心旺盛で心の優しい女の子です。オレンジを与えると美味しいそうに食べます。大きな目とクルクル変わる表情がとてもキュートです。
少しづつ、この世界のことをアリータに教えていくイド。ザレムには選ばれたものしか行けないこと、アイアンシティのルール。まるで本当の親子のようです。
そこでアリータは、人間の少年ヒューゴと出会います。急激に仲良くなるアリータとヒューゴ。ヒューゴはアリータに、チョコレートの美味しさや誰もが熱狂する「モーターボール」を教えます。ヒューゴの夢は、いつかザレムに行くことでした。
アイアンシティでは、夜な夜な人が襲われる事件が起きていました。
ある夜、アリータは、腕に怪我をして帰ってきたイドを見かけます。不審に思い後をつけると、大きな剣でいまにも女性を襲おうとするイドの姿が。
慌てて止めに入るアリータ。しかし、そこに現れたのは「ハンター戦士」と呼ばれる、サイボーグの部品を狩り、賞金稼ぎをしている連中でした。
窮地に立つイドをかばい、アリータは立ち上がります。体が戦闘を覚えているかのように勝手に動き、戦いの記憶がよぎります。
イドの裏の顔は「ハンター戦士」でした。それには娘の死が関係していました。モーターボールで最強の選手を作る手助けをしていたイドは、強さを求めて薬を奪いにきたサイボーグに娘を殺されてしまいます。
自分が強化したサイボーグに娘の命を奪われたイドは、ハンター戦士へと転身。
妻のチレンは悲しみでイドの元を離れザレムに戻ろうと、闇の顔を持つモーターボールのオーナー・ベクターと行動を共にしています。
モーターボールを良く思っていないイドの気持ちに反比例するかのように、アリータは、モーターボールにのめり込んでいきます。戦うことで、自分が何者なのか、少しづつ記憶が戻りつつありました。
ある日、ヒューゴに連れられ水辺に沈む戦闘機を見に出かけます。その戦闘機は300年前、ザレム同様、空中都市が数多くあった時代にURM(火星連合)との戦い、ザ・フォールで使用されたものでした。
ためらうことなく司令塔に向かうアリータ。そこで発見したのは、頭のないサイボーグでした。
自分の脳がこの体を求めている。真の姿になりたい。アリータはイドに、この体に戻して欲しいとお願いするも、許してくれません。
力を持て余すアリータは、イドと同じハンター戦士の登録を行います。そのままハンターの集まるBarへ出向くアリータ。そこで、以前イドを襲ったグリシュカと因縁の対決となります。
グリシュカはベクターの手下で、イドの元妻チレンにより、アップグレードされていました。
戦いは互角、仲間の協力もありグリシュカは去りますが、アリータは頭と片腕だけの姿になってしまいます。
イドによりURMのボディを移植したアリータは、みるみる適合を見せ、真の姿に生まれ変わりました。
アリータは300年前URMによって創られた最終兵器99番でした。記憶を取り戻し、アリータは少女からレディに変身していきます。
アリータは感情も目覚めていくように、ヒューゴへの愛を深めていきます。ヒューゴの夢、ザレムに行く資金を稼ぐためモーターボールに出場するアリータ。
アリータの最先端のテクノロジーと戦闘能力を知り、どうしても手に入れたいベクターは、モーターボールの試合にハンター戦士を集め、アリータを潰しにかかります。
一方、試合会場へ向かうヒューゴは、ある決意を胸に仲間の所に立ち寄っていました。
映画『アリータ:バトル・エンジェル』の感想と評価
今や大ヒット映画には、最新のグラフィック技術が使われており、よりリアルで迫力ある映像が欠かせません。
映画『アリータ:バトル・エンジェル』は、一から作り上げるCGとは違い、実写で撮影した映像をベースにVFXを組み合わせ、現実にあるものと作り上げた架空のものを合成、違和感がないように作り上げられています。
主人公のアリータの元を演じているのは、「メイズランナー」シリーズのローサ・サラザールです。
確かにアリータの表情やしぐさは人間そのものです。
目が異様に大きいアリータの姿に最初は戸惑いを感じるものの、早い段階で違和感は消え、可愛らしいアリータのファンになってしまいます。これは『アバター』のナヴィを最初に見た時と似ています。
原作が日本のSFコミック木城ゆきとの「銃夢」ということで、人間ドラマとしてもその世界観に引き込まれます。
300年の時を経て蘇ったサイボーグの少女が、食べ物の美味しさに感動したり、少年に恋をしたり、家族を守るために戦う姿は、誰よりも人間らしいです。
自分の記憶を取り戻し自分の存在が危険なものと知っても、アリータは強く前を向き、戦います。アリータの魅力は、戦闘の強さだけではなく、心の強さにあります。
まとめ
世界を映像技術で驚かせ続ける巨匠・ジェームス・キャメロンが、日本のSFコミック木城ゆきとの「銃夢」に惚れ込み、長い年月をかけ完成させた映画『アリータ バトル・エンジェル』を紹介しました。
『アバター』をも超える究極の映像技術に、誰もが驚くことでしょう。現実と架空が融合した世界はまるでゲームの世界に自分が入り込んだような感覚です。
迫力ある映像美はもちろん、人間とサイボーグが暮らす世界、その世界観に魅了されます。
人間よりも人間らしい心を持ったサイボーグ少女・アリータの、世界を変える戦いが始まります。
続編も待ち遠しい『アリータ バトル・エンジェル』この映像美をぜひ堪能してください。