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Entry 2019/02/26
Update

映画『バイオレンス・ボイジャー』あらすじとキャスト。宇治茶監督のアニメを超えた劇メーション逆輸入

  • Writer :
  • 中村綾子

全世界がガクブル((((;゚Д゚))))

世界各国の映画祭から招待され、「この映画は、挑発的で良い意味で気味が悪い!」「名作カルトとなるべき運命の映画です」。

また「もっとも狂気的でオリジナリティあふれる映画」と絶賛を受けた映画『バイオレンス・ボイジャー』が2019年5月24日(金)よりシネ・リーブル池袋ほかにて公開決定です!

“ゲキメーション”とは何ぞや?と思われている方のために、ゲキメーションについての紹介と、キャストとポスタービジュアルをご紹介します。

映画『バイオレンス・ボイジャー』について

ホラー、アクション、コメディ、クライム、ドラマ、ファンタジー、ミステリー、ロマンス などあらゆるジャンルを詰め込んだ、史上初の全編ゲキメーション長編映画です。

孤高の天才作家、宇治茶が3年の歳月をかけて完成させました。

宇治茶監督プロフィール

宇治茶監督は京都府宇治市生まれ、宇治市育ち。

京都嵯峨芸術大学在学中からゲキメーションという映像表現に興味を持ち、自身で作品作りをはじめました。

当初は監督自身が監督、脚本、撮影、作画、編集、音楽、アフレコとすべてをこなしていたそうです。

衝撃のデビュー作品『燃える仏像人間』は第17回メディア芸術祭のエンタテイメント部門で優秀賞を受賞するなど、各方面から絶賛されました。

本作『バイオレンス・ボイジャー』も、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭のコンペティション部門で世界初上映され、審査員特別賞を受賞しています。

声のキャストが超豪華

(C)吉本興業

主人公・ボビーの声に『魔法少女まどか☆マギカ』『ブギーポップは笑わない』などに出演した人気声優の悠木碧。

2019年3月8日公開の『スパイダーマン:スパイダーバース』の日本語吹替版では、スパイダー・グウェンの声を担当しています。

ボビーの父親・ジョージの声にお笑いコンビ・ココリコの田中直樹。

三谷幸喜監督の映画『みんなのいえ』(2001)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した経歴を持っています。

ボビーの母・よし子の声には、VOCALOIDシリーズ初音ミクの音声データ提供で知られる藤田咲。

ボビーの友達・あっくんの声に、声の出演経験が多く映画『ドラえもん のび太の月面探査機』(2019)の公開が控えるお笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄。

ボビーとあっくんの親友・たかあきの声には、声優以外の活動にも幅広い活躍を見せる小野大輔。

「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズや『おそ松さん』などで知られています。

謎の娯楽施設バイオレンス・ボイジャーの運営者・古池の声には俳優、ナレーター、映画監督とマルチに活躍する田口トモロヲ。

声優、芸人、俳優と、豪華かつバラエティ豊かな実力派が結集しています。

さらにナレーションには松本人志が特別出演。

2013年公開の自身の監督作『R100』以来の映画作品参加です。

映画『バイオレンス・ボイジャー』のポスター・ビジュアル


(C)吉本興業

今回解禁されたビジュアルでは、世界19の映画祭に正式出品された月桂樹の冠が眩しく輝いています。

まさしく映画祭で上映された際の観客の反応であった「全世界、ガクブル」のキャッチコピーと共に、何か作業中の毛髪に特徴のある男性を物陰からジッと見つめる、人間ではない誰かが描かれています。

これだけの情報ではどんな物語か全く分かりません。

しかし、目が離せない上に興味を沸かせるビジュアルに仕上がっているのは確かですね!

ゲキメーションとは

宇治茶監督『燃える仏像人間』(2013)

劇メーション(ゲキメーション)とは、アニメーションと漫画(劇画)を融合した表現方法です。

作画した絵を切り取り、その原画をペープサート(紙人形劇)のようにカメラの前で動かし撮影していきます。

1976年のテレビアニメ『妖怪伝 猫目小僧』(原作:楳図かずお)で広く知られるようになり、従来のアニメーションよりも話題にはなりましたが、継承はされませんでした。

電気グルーヴの「モノノケダンス」(2008)のプロモーションビデオでも採用されました。

2013年に宇治茶監督デビュー作のアニメ映画『燃える仏像人間』でゲキメーションが用いられています。

一部実写シーンはありますが、80分という長編アニメはこの『燃える仏像人間』が初めてです。

映画『バイオレンス・ボイジャー』の作品情報

【公開】
2019年(日本映画)

【監督・脚本・作画・撮影・編集・キャラクターデザイン】
宇治茶

【キャスト(声の出演)】
悠木碧、田中直樹(ココリコ)、藤田咲、高橋茂雄(サバンナ)、小野大輔、田口トモロヲ、松本人志

【作品概要】
アニメーションと漫画(劇画)を融合したゲキメーションと呼ばれる表現方法で製作された、長編映画です。

ホラー、アクション、コメディ、クライム、ドラマ、ファンタジー、ミステリー、ロマンスなどのあらゆるジャンルを詰め込んでいます。

監督は宇治茶。彼1人で、監督、脚本、編集、キャラクターデザイン、作画、撮影の6役を担当しています。

主人公ボビー役には日本語吹替版『スパイダーマン:スパイダーバース』でスパイダー・グウェンの声を務めた悠木碧。

ボビーの父親にはお笑いコンビ・ココリコの田中直樹、母親役は声優の藤田咲が務めます。

ボビーの友達あっくんにはお笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄。

謎の娯楽施設バイオレンス・ボイジャーの運営者には田口トモロヲ。

声優から芸人、俳優と幅広いジャンルの実力派が集結しています。

さらに特別出演として、お笑いコンビダウンタウンの松本人志がナレーションを担当しています。

映画『バイオレンス・ボイジャー』のあらすじ

日本の山奥の村に住むアメリカ人少年のボビー。

彼は数少ない友人のあっくんと飼い猫のデレクを連れて、村はずれの山に遊びに出かけました。

その道中、娯楽施設“バイオレンス・ボイジャー”と書かれた看板を発見。

ボビーとあっくんは、その看板に惹かれてその施設を目指すことにしました。

彼らが遊び疲れて休憩していたところ、ボロボロの服を着た少女・時子と出会いました。

彼女は、数日前からここを出られずにいると言います。

ボビーとあっくんと時子は、先客として迷い込んでいた村の子どもたちに出会います。

しかし謎の白スーツを着た子どもの襲撃を受け、次々と捕獲されてしまいました。

時子の救出と復讐を果たすために、ボビーとあっくんは立ち上がるのでした…!

まとめ

おそらく初めて聞いたであろう表現方法“ゲキメーション”

参考映像を観てみると、何となくは知っているものでした。

そこに来て劇画タッチが不気味ではありますが、なんとも癖になるキャラクター達…。

海外からの高評価を受けて、日本への逆輸入という形での公開となります。

CGを使った現代のアニメーション制作とは逆を行く“ゲキメーション”がもっと高く評価されるとともに、さらなる作品が少しずつでも作られることを楽しみにしたいですね。

映画『バイオレンス・ボイジャー』はシネ・リーブル池袋ほかで2019年5月24日(金)より衝撃のロードショー!

ぜひ、お見逃しなく!

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