東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」オープニング作品『アンダードッグ』。
『全裸監督』の武正晴監督が、『百円の恋』以来6年ぶりにボクシングをテーマに、森山未來、北村匠海、勝地涼をキャストに迎え製作した作品『アンダードッグ』。前後編の2部で構成された劇場版が2020年11月27日に同日公開されます。
原作・脚本の足立紳をはじめ、多数映画賞を受賞した秀作『百円の恋』の製作チームが再び集結。
主人公の崖っぷちボクサーを演じるのは、ダンサーとしても国内外で活躍する演技派俳優・森山未來。ストイックなトレーニングを積み、迫真のボクシングシーンに挑んでいます。
児童養護施設で育った若きボクサー役に若手実力派筆頭の北村匠海、チャラい一方でボクシングに一心に打ち込む芸人ボクサー役に勝地涼。
三人の負け犬らが夢をつかむためにリングで熱き戦いを繰り広げる姿が描かれます。
水川あさみ、瀧内公美、冨手麻妙ら実力派女優陣に加え、風間杜夫、柄本明らベテラン勢が豪華共演。
元WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修、元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二、プロボクサーでありトレーナーライセンスも取得しているお笑いトリオ『ロバート』の山本博も出演しています。
この記事では主人公・末永晃役の森山未來について詳しくお伝えしていきます。
CONTENTS
映画『アンダードッグ』の作品情報
【上映】
2020年(日本映画)
【監督】
武正晴
【キャスト】
森山未來、北村匠海、勝地涼、瀧内公美、熊谷真実、水川あさみ、冨手麻妙、萩原みのり、二ノ宮隆太郎、風間杜夫、柄本明
【作品情報】
『百円の恋』の監督・武正晴と、原作・脚本の足立紳が再タッグを組んだボクシング映画。
チャンピオンへの夢を諦めきれずにボクシングにしがみつく主人公の〝かませ犬(=アンダードッグ)〟ボクサー・末永晃を、『モテキ』『怒り』の森山未來が演じます。
児童養護施設出身で秘めた過去を持つ若手ボクサー・大村龍太役に人気急上昇中の北村匠海、大物俳優の2世タレントの芸人ボクサー・宮木瞬役に勝地涼。
三者三様の事情を持つボクサーたちの、再起をかけた熱い生き様が描かれます。共演は熊谷真実、水川あさみ、瀧内公美、風間杜夫、柄本明ほか。
映画『アンダードッグ』のあらすじ
かつて一度は掴みかけたチャンピオンの夢を諦めきれずにいるプロボクサーの末永晃。
現在も“かませ犬(=アンダードッグ)”としてリングに上がり、ボクシングにしがみつく日々を送っていました。
しかし、息子の太郎に父親としての背中すら見せてやることができないまま、“かませ犬”から“負け犬”に。燃えカスとなった彼は、宿命的な出会いを果たします。
一人は児童養護施設出身で秘密の過去を持つ若き天才ボクサー・大村龍太。
もう一人は半人前な芸人ボクサー・宮木瞬。大物俳優の二世タレントで、芸人としても鳴かず飛ばずの宮木は、テレビ企画でボクシングの試合に挑むこととなります。
三者三様の理由を持つ男たちが、再起をかけてリングで拳を交えますが…。
映画『アンダードッグ』末永晃役は森山未來
参考映像:『モテキ』(2011)
映画『アンダードッグ』で主人公・末永晃役を演じる森山未來は1984年8月20日生まれ。兵庫県出身。
5歳からジャズダンス、タップダンス、バレエ、ヒップホップなど様々なジャンルのダンスを学び、15歳で本格的に舞台デビュー。
2003年ドラマ『WATER BOYS』にメインキャストとして出演し注目されました。
2004年の映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で主人公・サクの高校生時代を演じ、さまざまな映画賞を受賞。
2011年の主演映画『モテキ』が大ヒットとなり、前年放送のドラマ版も多数の賞を受賞しました。
演劇、映像、パフォーミングアーツなど多方面での表現者として活躍中。
2019年には、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に出演。
そのほか映画『苦役列車』『北のカナリアたち』『怒り』『サムライマラソン』、日本・カザフスタン合作映画『オルジャスの白い馬』など数多くの作品に出演しています。
映画『アンダードッグ』末永晃はどんな役?
森山未來演じる末永晃は、簑島ジムに所属する元日本ライト級1位のプロボクサー。
デリヘルの送迎で日銭を稼ぎながら、ボクシングを続けていますが、昔とは違い今ではヤサグレてしまい“かませ犬”と呼ばれるまでに落ちぶれています。
しかも、仕事のみならず、別居する妻と別れることもできず、尊敬してくる息子に良いところ見せられずにおり、プライドも無く、どん底を這いずりまわっています。
正直な話しを言えば末永晃は、どうしようもない男というキャラクターであり、そのことは劇場版では前編に色濃く描かれています。
そんな崖っぷちなボクサー人生を生きる末永晃が、後編でどのようななるのか、その変化の姿勢に注目です。
男は何のために闘うのか?ボクサーにとって勝敗とは何か?末永晃はリングの上で何を見つけるのでしょうか。
森山未來の演技力の評価は
参考映像:『怒り』(2016)
実力派俳優という顔に加え、ダンサーとしても国際的に活躍中の森山未來。
2004年には大ヒット純愛映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で主人公・サクの高校生時代を演じ、第47回ブルーリボン賞新人賞に加え、第28回日本アカデミー賞で新人俳優賞と優秀助演男優賞をダブル受賞しました。
2011年の映画『モテキ』では、非モテの草食系ながら「モテ期」を迎え大騒動を巻き起こす主人公を好演し、第66回毎日映画コンクール男優主演賞などを受賞。
その後も『北のカナリアたち』『苦役列車』で第36回日本アカデミー賞優秀助演男優賞や第86回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞など多数映画賞を受賞しています。
ミュージカル舞台『100万回生きたねこ』でも第21回読売演劇大賞男優賞を受賞するなど、様々な方面での作品での演技を高く評価されています。
ダンサーとしては15歳にしてすでに頭角を現しており、デビュー舞台『BOYS TIME』の演出家・宮本亜門は、「フレッド・アステア以来の恐るべき天才」だと絶賛。
第40回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した映画『怒り』では、その高い身体能力を発揮。怪しいバックパッカー役を、軽やかな身のこなしで演じ上げ、無駄のない動きで観客を魅了しました。
怒りを狂気的に爆発させるシーンでは、観る者に恐怖を与えるほどの怪演ぶり。柔軟性と幅の広さをみせつける演技で圧倒しました。
本作『アンダードッグ』で森山未來が演じるのは、一度はつかみかけた栄冠を求めて再起をかけて闘う主人公・アキラ。
磨き上げた肉体、円熟味を増した演技、そのすべてに大きな期待が寄せられています。
森山未來の公式SNSの紹介
森山未來の公式SNSをみつけましたのでご紹介させて頂きます。
まとめ
『百円の恋』の監督・武正晴と脚本家・足立紳の最強タッグによる熱きボクシング映画『アンダードッグ』。
ダンサーとしても世界的に活躍する高い身体能力を備えた演技派・森山未來が、主人公のかませ犬ボクサー・アキラを凄みある演技で魅せます。
森山と三つ巴で再起をかけて戦う男を演じるのは、若手実力派・北村匠海と勝地涼。
彼らといかにリングで闘うのかは、ボクシング映画史に残る、すざましいファイトを見せています。
また、共演には熊谷真実、二ノ宮隆太郎、水川あさみ、風間杜夫、柄本明ら豪華俳優陣派とのリング以外での描写もとてもハートフルであり、厳しい現実を描いてもいます。
注目のボクシング映画『アンダードッグ』は、2020年11月27日よりロードショーです。