Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2021/09/10
Update

映画『ちょっと思い出しただけ』あらすじ/キャスト。伊藤沙莉×池松壮亮W主演で松居大悟監督が描く“戻れない”ラブストーリー

  • Writer :
  • 大塚まき

『くれなずめ』松居大悟監督が描くオリジナルラブストーリー!

バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画をつくったら〜』や『くれなずめ』など2021年も注目作を放ち続ける松居大悟監督が、主演に池松壮亮と伊藤沙莉を迎えたオリジナルラブストーリー映画『ちょっと思い出しただけ』。


(C)2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会

この度、映画『ちょっと思い出しただけ』は2021年7月から8月にかけて撮影を行い、2022年早春での全国公開が決定しました。

あわせて場面写真3点と松居大悟監督・池松壮亮・伊藤沙莉からのコメントも解禁となります。

映画『ちょっと思い出しただけ』について


(C)2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会

クリープハイプの尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュの名作映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた新曲。それが『ナイトオンザプラネット』です。

松居大悟監督がこの楽曲を受けて、初となる完全オリジナルラブストーリーとして書き上げたのが映画『ちょっと思い出しただけ』です。

怪我でダンサーの道を諦めた照生(てるお)とタクシードライバーの葉(よう)。2人を中心に関わる登場人物たちとの会話を通じて、都会の夜に無数に輝く人生たちの機微を繊細かつユーモラスに描写。年に一度訪れる「ある1日」を、現代を反映させつつ描いた松居監督独自の物語を完成させました。

主演は実力・人気を兼ね備え、これまで映画『君が君で君だ』やクリープハイプの楽曲『憂、燦々』のMVなどで松居監督作品にも多く出演してきた池松壮亮と、子役から確実にキャリアを積み重ね今やNETFLIXドラマ『全裸監督』出演や2021年のエランドール賞新人賞・ブルーリボン賞助演女優賞を受賞、数々の作品から引く手数多の伊藤沙莉

日本の映画界を背負う若手俳優のトップを走る2人の初共演が本作で実現し、さらに今後、2人が出会う人々に豪華キャストも決定しています。

恋人と過ごす夜に感じる「世界に今、私たちだけ」というあの感覚

くれなずめ』で日が暮れていくあの誰もが輝く時間を切り取って描いた松居監督が、本作では誰しも孤独と不安を感じたことのある夜に少しだけ無敵になれる一瞬の永遠を切なく映し出し、やがて夜が明けて再び世界が動き出す直前の澄んだ空気を見事に表現しています。

松居大悟監督のコメント

誰にも見つからないように、誰にも気づかれないように、離れてしまった手と手を無理やり引き合わせて、それを運命だとか必然だとか、都合のいい単語で括って知らないふりをしてる。単に時間が経っただけなのに、時間が関係性を引き離すなんて思い込んでるのは自分のエゴで。構ってほしかっただけなのかもなぁ。前より思い出す機会が増えたのは、年齢なのか、時代なのか、思い出そのものが大きすぎるのか。
オリジナルで、初めてのラブストーリーです。尾崎くんがきっとバンド人生を賭けて紡いだ曲を聴きながら、コロナ禍でうんうん悩んだ物語は、小さくて眩しいあの日を思い出す映画になりそうです。盟友の池松君と、鮮やかな伊藤沙莉さんと、素敵な役者スタッフたちと作りました。
きっと花束みたいとか色々言われるんだろうな。言われるよもう。言われる前に言うよ。でも当たってるしなぁ。そんな迷いにこの先何度も包まれる気がするけど、それ以上に、かけがえのない優しい想いに包まれる人に届いたらいいなと思います。
愛がすべてなんかじゃないけど、愛がすべてで。愛ってなんだよ。愛がなんだだよ。また別の映画のタイトルを言ってしまった。『ちょっと思い出しただけ』です、俺はまだ本気出してないだけ、みたいとか言うなよ。俺は本気出したよ。マスクの向こうでニコニコさせられますように。
楽しみにしてくれたら嬉しいです。

池松壮亮のコメント

決定的に戻れないあの頃、コロナ以前からの6年間を描いたラブストーリーです。あの頃を成仏する映画や、あの頃を慈しむ映画は時代の変わり目には沢山作られるものですが、今と過去を同時にすくいとろうというこの作品の心意気にとても共感しました。
思い出せないことと、忘れられないこととが、人生そのものをかたどっているように思います。過去にしがみつくではなく、過去を無かったことにするではなく、全ての地続きに今があると信じています。あらゆる人の人生の過去が、その人の人生にあったことを感謝出来ますように。過去と今が、無かったことになりませんように。昔の気持ちを思い出して、色々あったけど今はもう大丈夫。でも、ちょっと思い出しただけ。そんな私たち自身についての映画になってくれることを願っています。

伊藤沙莉のコメント

松居大悟×池松壮亮×クリープハイプという私にとってかなり熱いゴールデンタッグの作品に携われることが決まってからインまで、はやる気持ちでいっぱいでした。
綺麗事を言うつもりなんてさらさらないし、ポジティブ、ネガティブな出来事を全て肯定するべきなんて全く思いませんが、私は確かに過去に存在したそれがあっての今なんじゃないかな、と常々思っています。
そういう過ぎた思い出や記憶を、ちょっと思い出しただけな時間もまた、悪くない一瞬だと思います。
ああ、あったなこんな時。とか
ああ、あの人元気かな。とか
そんな悪くない一瞬を、2人の時間を通してふと感じていただけたらいいなぁと思います。
そしてやはり音楽の力ってすごいと思います。
私は音楽に常に支えられていますし、それがあるだけでそのシーンや作品の深みが増したり彩が増します。
そんな音楽の力も感じていただけるといいなと思います。

映画『ちょっと思い出しただけ』の作品情報

【日本公開】
2022年(日本映画)

【監督・脚本】
松居大悟

【キャスト】
池松壮亮、伊藤沙莉

映画『ちょっと思い出しただけ』のあらすじ

怪我でダンサーの道を諦めた照生(てるお)とタクシードライバーの彼女・葉(よう)。

めまぐるしく変わっていく東京の中心で流れる、何気ない7月26日。

特別な日だったり、そうではなかったり…でも決して同じ日は来ない。

世界がコロナ以前に戻れないように、二度と戻れない愛しい日々を、“ちょっと思い出しただけ”。

まとめ


(C)2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会

『くれなずめ』などの注目作を手がけ続ける松居大悟監督が、主演に池松壮亮と伊藤沙莉を迎えたラブストーリー映画『ちょっと思い出しただけ』。

コロナ禍という時代性を纏った新しい形のちょっぴりビターなオリジナルラブストーリーの誕生です。

映画『ちょっと思い出しただけ』は、2022年早春より全国公開予定

続報をご期待ください。





関連記事

新作映画ニュース

映画『息子のままで、女子になる』キャスト/公開日/上映館/内容解説。トランスジェンダーアイコンのサリー楓をドキュメンタリーで映し出す

新しい世代を代表するトランスジェンダーアイコン “サリー楓”が誕生する瞬間を捉えた現在進行形のドキュメンタリー 新世代のトランスジェンダーのアイコンとして注目されるサリー楓が、“女性”として踏み出した …

新作映画ニュース

セルゲイ・ロズニツァのドキュメンタリー映画3選が日本初公開。開催日/上映館/予告動画情報も。

カンヌ国際映画祭で⼆冠、近作10作品すべてが世界三⼤映画祭に選出。 ⽇本未公開の⻤才セルゲイ・ロズニツァ待望の⽇本初公開! 「ヨーロッパ映画賞」(欧州におけるアカデミー賞)にセレクトされた、セルゲイ・ …

新作映画ニュース

イーストウッド出演映画『サッドヒルを掘り返せ』あらすじ。日本公開日と上映館情報も

STAR CHANNEL MOVIES作品『Sad Hill Unearthed(英題)』日本公開&邦題決定! 2017年東京国際映画祭で話題沸騰、強烈な爪痕を残した ドキュメンタリー映画『Sad H …

新作映画ニュース

映画『プラネティスト』キャスト/公開日/上映館。窪塚洋介が息子の愛流と訪れた小笠原諸島のドキュメンタリーとは?

最後の楽園・小笠原諸島を撮影した豊田利晃監督の1372日の奇跡。 6500万年前に誕生した原始の地球の風景が残る、“世界自然遺産“最後の楽園・小笠原諸島。 (C)プラネティスト製作委員会 世界でも類い …

新作映画ニュース

韓国映画『安市城 グレート・バトル』あらすじとキャスト。公開日決定と予告映像解禁!

戦え、命尽きるまで。 ©2018 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & SOOJAK FILM & STUDIO&NEW. All Rights Rese …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学