『くれなずめ』松居大悟監督が描くオリジナルラブストーリー!
『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画をつくったら〜』や『くれなずめ』など2021年も注目作を放ち続ける松居大悟監督が、主演に池松壮亮と伊藤沙莉を迎えたオリジナルラブストーリー映画『ちょっと思い出しただけ』。
この度、映画『ちょっと思い出しただけ』は2021年7月から8月にかけて撮影を行い、2022年早春での全国公開が決定しました。
あわせて場面写真3点と松居大悟監督・池松壮亮・伊藤沙莉からのコメントも解禁となります。
映画『ちょっと思い出しただけ』について
クリープハイプの尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュの名作映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた新曲。それが『ナイトオンザプラネット』です。
松居大悟監督がこの楽曲を受けて、初となる完全オリジナルラブストーリーとして書き上げたのが映画『ちょっと思い出しただけ』です。
怪我でダンサーの道を諦めた照生(てるお)とタクシードライバーの葉(よう)。2人を中心に関わる登場人物たちとの会話を通じて、都会の夜に無数に輝く人生たちの機微を繊細かつユーモラスに描写。年に一度訪れる「ある1日」を、現代を反映させつつ描いた松居監督独自の物語を完成させました。
主演は実力・人気を兼ね備え、これまで映画『君が君で君だ』やクリープハイプの楽曲『憂、燦々』のMVなどで松居監督作品にも多く出演してきた池松壮亮と、子役から確実にキャリアを積み重ね今やNETFLIXドラマ『全裸監督』出演や2021年のエランドール賞新人賞・ブルーリボン賞助演女優賞を受賞、数々の作品から引く手数多の伊藤沙莉。
日本の映画界を背負う若手俳優のトップを走る2人の初共演が本作で実現し、さらに今後、2人が出会う人々に豪華キャストも決定しています。
恋人と過ごす夜に感じる「世界に今、私たちだけ」というあの感覚。
『くれなずめ』で日が暮れていくあの誰もが輝く時間を切り取って描いた松居監督が、本作では誰しも孤独と不安を感じたことのある夜に少しだけ無敵になれる一瞬の永遠を切なく映し出し、やがて夜が明けて再び世界が動き出す直前の澄んだ空気を見事に表現しています。
松居大悟監督のコメント
誰にも見つからないように、誰にも気づかれないように、離れてしまった手と手を無理やり引き合わせて、それを運命だとか必然だとか、都合のいい単語で括って知らないふりをしてる。単に時間が経っただけなのに、時間が関係性を引き離すなんて思い込んでるのは自分のエゴで。構ってほしかっただけなのかもなぁ。前より思い出す機会が増えたのは、年齢なのか、時代なのか、思い出そのものが大きすぎるのか。
オリジナルで、初めてのラブストーリーです。尾崎くんがきっとバンド人生を賭けて紡いだ曲を聴きながら、コロナ禍でうんうん悩んだ物語は、小さくて眩しいあの日を思い出す映画になりそうです。盟友の池松君と、鮮やかな伊藤沙莉さんと、素敵な役者スタッフたちと作りました。
きっと花束みたいとか色々言われるんだろうな。言われるよもう。言われる前に言うよ。でも当たってるしなぁ。そんな迷いにこの先何度も包まれる気がするけど、それ以上に、かけがえのない優しい想いに包まれる人に届いたらいいなと思います。
愛がすべてなんかじゃないけど、愛がすべてで。愛ってなんだよ。愛がなんだだよ。また別の映画のタイトルを言ってしまった。『ちょっと思い出しただけ』です、俺はまだ本気出してないだけ、みたいとか言うなよ。俺は本気出したよ。マスクの向こうでニコニコさせられますように。
楽しみにしてくれたら嬉しいです。
池松壮亮のコメント
決定的に戻れないあの頃、コロナ以前からの6年間を描いたラブストーリーです。あの頃を成仏する映画や、あの頃を慈しむ映画は時代の変わり目には沢山作られるものですが、今と過去を同時にすくいとろうというこの作品の心意気にとても共感しました。
思い出せないことと、忘れられないこととが、人生そのものをかたどっているように思います。過去にしがみつくではなく、過去を無かったことにするではなく、全ての地続きに今があると信じています。あらゆる人の人生の過去が、その人の人生にあったことを感謝出来ますように。過去と今が、無かったことになりませんように。昔の気持ちを思い出して、色々あったけど今はもう大丈夫。でも、ちょっと思い出しただけ。そんな私たち自身についての映画になってくれることを願っています。
伊藤沙莉のコメント
松居大悟×池松壮亮×クリープハイプという私にとってかなり熱いゴールデンタッグの作品に携われることが決まってからインまで、はやる気持ちでいっぱいでした。
綺麗事を言うつもりなんてさらさらないし、ポジティブ、ネガティブな出来事を全て肯定するべきなんて全く思いませんが、私は確かに過去に存在したそれがあっての今なんじゃないかな、と常々思っています。
そういう過ぎた思い出や記憶を、ちょっと思い出しただけな時間もまた、悪くない一瞬だと思います。
ああ、あったなこんな時。とか
ああ、あの人元気かな。とか
そんな悪くない一瞬を、2人の時間を通してふと感じていただけたらいいなぁと思います。
そしてやはり音楽の力ってすごいと思います。
私は音楽に常に支えられていますし、それがあるだけでそのシーンや作品の深みが増したり彩が増します。
そんな音楽の力も感じていただけるといいなと思います。
映画『ちょっと思い出しただけ』の作品情報
【日本公開】
2022年(日本映画)
【監督・脚本】
松居大悟
【キャスト】
池松壮亮、伊藤沙莉
映画『ちょっと思い出しただけ』のあらすじ
怪我でダンサーの道を諦めた照生(てるお)とタクシードライバーの彼女・葉(よう)。
めまぐるしく変わっていく東京の中心で流れる、何気ない7月26日。
特別な日だったり、そうではなかったり…でも決して同じ日は来ない。
世界がコロナ以前に戻れないように、二度と戻れない愛しい日々を、“ちょっと思い出しただけ”。
まとめ
『くれなずめ』などの注目作を手がけ続ける松居大悟監督が、主演に池松壮亮と伊藤沙莉を迎えたラブストーリー映画『ちょっと思い出しただけ』。
コロナ禍という時代性を纏った新しい形のちょっぴりビターなオリジナルラブストーリーの誕生です。
映画『ちょっと思い出しただけ』は、2022年早春より全国公開予定。
続報をご期待ください。