Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2019/08/03
Update

映画『楽園』キャストの藤木五郎役は柄本明。【演技力の評価とプロフィール】 

  • Writer :
  • 谷川裕美子

映画『楽園』が2019年10月18日より全国で公開。

『悪人』『怒り』など映像化が続くベストセラー作家・吉田修一。

その最高傑作と評される『犯罪小説集』が、『64-ロクヨン-』を大ヒットさせた名匠・瀬々敬久によって映画化され、『楽園』という題名で2019年10月18日(金)に公開されます。

主演にはその実力と人気の高さからトップスターの座を築いた綾野剛。

確かな演技力で急成長をみせる杉咲花が緊張感溢れる本編に華を添え、日本を代表する名優・佐藤浩市が作品世界に説得力を与えます。

この記事では、藤木五郎役を演じる柄本明について詳しくお伝えしていきます。

映画『楽園』の作品情報


(C)2019「楽園」製作委員会

【公開】
2019年(日本映画)

【原作】
吉田修一『犯罪小説集』(角川書店)

【監督】
瀬々敬久

【キャスト】
綾野剛、杉咲花、村上虹郎、片岡礼子、黒沢あすか、石橋静河、根岸季衣、柄本明、佐藤浩市

【作品概要】

『悪人』『怒り』など数々の著作が映画化されてきたベストセラー作家・吉田修一の『犯罪小説集』を、『64-ロクヨン-』(2016)『菊とギロチン』(2018)の瀬々敬久監督が映画化。

綾野剛、杉咲花、佐藤浩市ら豪華キャストが集結し、重厚なドラマを支えて犯罪をめぐる喪失と再生を描き出します。

更に、柄本明、村上虹郎など実力派の顔ぶれが揃っています。

映画『楽園』のあらすじ


(C)2019「楽園」製作委員会

ある地方都市で起きた少女失踪事件。

家族と周辺住民に深い影を落とした出来事をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士(綾野剛)と、失踪した少女の親友だった紡(杉咲花)。

不幸な生い立ち、過去に受けた心の傷、それぞれの不遇に共感しあうふたりでしたが、事件から12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消したことで、事態は急変します。

一方、その場所にほど近い集落で暮らす善次郎(佐藤浩市)は、亡くした妻の忘れ形見である愛犬と穏やかな日々を過ごしていました。

ですが、ある行き違いから周辺住民といさかいとなり、孤立を深めて行きます。次第に正気は失われ、誰もが想像もつかなかった事件に発展。

2つの事件、3つの運命、その陰に隠される真実とは。“楽園”を求め、戻ることができない道を進んだ者の運命とは。

映画『楽園』藤木五郎役は柄本明

参考映像:『シン・ゴジラ』(2016)

映画『楽園』で藤木五郎役を演じる柄本明は1948年11月3日生まれの俳優・コメディアン。東京都出身。ノックアウト所属。

妻は故・角替和枝、息子は柄本佑、柄本時生、義娘は安藤サクラという俳優一家です。

生家が歌舞伎座の裏手にあり、映画や演劇好きの家族に囲まれて育ったことが、俳優を志すきっかけとなったそうです。

高校卒業後、商社に就職しましたが、俳優に憧れ金子信雄主宰の劇団「マールイ」演劇教室の生徒となり、同教室にいた松田優作と知り合います。

1974年に自由劇場に参加し、俳優として活動を始めます。1976年に退団し、ベンガル・綾田俊樹と共に劇団東京乾電池を結成。後に高田純次、岩松了らも入団しました。

独特の容貌と存在感で、テレビ・映画でも活躍し始めました。

1998年『カンゾー先生』で第23回報知映画賞主演男優賞や日本アカデミー賞最優秀主演男優賞などを受賞。

2004年『座頭市』などで、第58回毎日映画コンクール男優助演賞を受賞。

2011年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

1992年映画『空がこんなに青いわけがない』で監督を務めました。

NHK大河ドラマ『功名が辻』で次男の柄本時生と共演を果たしています。

ドラマ『グッド・ドクター』『砂の器』『監察医 朝顔』、映画『万引き家族』『シン・ゴジラ』『ぐるりのこと』など数多くの話題作に出演。

シリアスな演技だけではなく、笑いの演技も得意。志村けんとのコントも披露しています。

2011年に紫綬褒章を受賞。

映画『楽園』藤木五郎はどんな役?

柄本明演じる藤木五郎は、養女誘拐事件の被害少女の祖父です。

柄本が吉田修一原作作品に出るのは『悪人』に続き2回目。「今回もやはり吉田さんの世界だな」と感じたとコメントしています。

人間なんて恐ろしい存在だから本当のところは誰にも分からない、まぎれもなく瀬々監督の映画になっていると思うので、あとは映画を見て頂ければ嬉しい、と語っています。

柄本明の演技力の評価は

参考映像:『万引き家族』(2018)

40年に渡り、名バイプレイヤーとして日本演劇界を代表する俳優・柄本明。

幅広い役を完璧に演じ分けることで高く評価されています。

1998年『カンゾー先生』で第23回報知映画賞主演男優賞や日本アカデミー賞最優秀主演男優賞などを受賞。

2004年『座頭市』などで、第58回毎日映画コンクール男優助演賞を受賞。

2011年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

2011年には紫綬褒章を受賞しています。

本作『楽園』では、誘拐事件被害者少女の祖父という物語のキーパーソンを演じます。

柄本明の公式SNSの紹介

残念ながら柄本明の公式SNSはみつけられませんでした。

まとめ


(C)2019「楽園」製作委員会
人はなぜ罪を犯すのか、そしてなぜ自分だけが生き残ってしまったのか。それぞれの人生が交錯するとき、物語は衝撃のラストへと導かれます。

2016年に発売されたベストセラー作家・吉田修一の最高傑作と称される『犯罪小説集』を、『64-ロクヨン-』の瀬々敬久監督が映画化した『楽園』。

綾野剛、杉咲花、佐藤浩市ら、確かな演技力を持った俳優たちが集い、重厚な物語に説得力を持たせました。

誘拐事件被害者少女の祖父という大事な役どころを演じる、日本を代表するベテラン名優・柄本明の演技に注目です。

映画『楽園』は2019年10月18日(金)よりロードショーです。


関連記事

新作映画ニュース

映画『悲しき天使(2020)』あらすじ/キャスト/公開日/予告編。水野勝と和田瞳がエロティックなラブストーリーに挑む

美しき遊女と遊郭に流れ着いた青年の悲しき純愛を過激に描く。 『純平、考え直せ』『夜明けまで離さない』など、これまで悲しい男女のエロスを追い求めてきた森岡利行監督。 映画『悲しき天使』 森岡利行監督の最 …

新作映画ニュース

アイネクライネナハトムジークの原作者は伊坂幸太郎。書籍の小説評価とプロフィール紹介

映画『アイネクライネナハトムジーク』が2019年9月20日より全国で公開。 『アヒルと鴨のコインロッカー』『重力ピエロ』など数多くの作品が映像化されている大人気ベストセラー作家・伊坂幸太郎原作。 伊坂 …

新作映画ニュース

動画で見る『横須賀綺譚』大塚信一監督インタビュー|インディーズ映画の制作現場と名作『地獄の黙示録』の意外な共通点

映画『横須賀綺譚』は、いよいよ、2020年8月29日(土)より、大阪・シアターセブン、兵庫・元町映画館での公開スタート! 大塚信一監督の劇場デビュー作品となる映画『横須賀綺譚』は、7月に東京・新宿K’ …

新作映画ニュース

映画『ONODA』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。津田寛治と遠藤雄弥が実話を基にした人間ドラマにW主演!

太平洋戦争後、約30年目に生還した小野田旧陸軍少尉とは。 史実を基に小野田という1人の男が生き抜いた孤独と壮絶な日々を描いた人間ドラマが誕生しました。 (c)bathysphere – T …

新作映画ニュース

尾野真千子映画『茜色に焼かれる』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。石井裕也最新作は母子の愛と希望を描く

主演は尾野真千子、共演に和田庵、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏らキャスト解禁。 社会のゆがみがいよいよ表面化している現代なればこそ生まれ得た、激しくも深い魂の軌跡。これは、あなた自身の現実、今日を …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学