鬼才キリル・セレブレンニコフ監督が描く迷宮のような最新作
『LETO-レト-』(2018)で知られるロシア演劇界の鬼才にして気鋭の映画作家キリル・セレブレンニコフ監督が、大ベストセラー小説を原作に描き、カンヌを驚かせた最新作『インフル病みのペトロフ家』が4月23日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開されます。
現代ロシアの病か。それともコロナ禍の世界の予言か。刺激的な魅力溢れる予告編映像が解禁となります。
映画『インフル病みのペトロフ家』について
話題作が目白押しだった昨年のカンヌ国際映画祭の中でも名だたる批評家を驚かせ、息を呑むほどのパワーを感じさせるその撮影技術でフランス映画高等技術委員会賞を受賞した『インフル病みのペトロフ家』。
監督は、ロシア演劇界の鬼才として知られ、カンヌをはじめとする数々の映画祭で多数の賞を受賞するなど、すでに映画監督としても世界から注目を浴びている『LETO -レト-』(2018)のキリル・セレブレンニコフ監督。
ロシア文学界でセンセーションを巻き起こしたアレクセイ・サリニコフのベストセラー小説を映画化した作品です。
驚くべき長回しショット、めくるめく場面転換、ロシア社会へのブラックな風刺、型破りな芸術的感性、刺激的なアクション。強烈なインパクトに溢れています。
映画『インフル病みのペトロフ家』の予告編映像
このたび解禁された予告編には、本作の刺激的な魅力が凝縮しています。
MANGA(漫画)を描くのが好きな主人公・ペトロフがインフルエンザで咳き込む様子から始まり、やがてそれは息子へ感染し、妄想の世界へ。
男たちの銃殺シーン、図書館での衝撃的アクション、2004年のロシアと1976年のソヴィエト、“雪むすめ”の格好をした謎めいた女性、妻ペトロワの叫び…不穏な世界観を彩るのは、ダークな歌詞と複雑なライムが特徴的なロシアの人気ラッパー・Huskyの楽曲『Revenge』とヴィヴァルディの『四季〜冬』。
物語の説明より「わからないけど面白そう!」という疾走感がたまらない予告編となっています。
まるでコロナ禍の世界を予言したような、現代ロシアの迷宮を疾走し、映画の迷宮を疾走する『インフル病みのペトロフ家』、映画ファン必見の傑作にどうぞご期待ください。
映画『インフル病みのペトロフ家』の作品情報
【日本公開】
2022年(ロシア・フランス・スイス・ドイツ合作映画)
【監督・脚本】
キリル・セレブレンニコフ
【キャスト】
セミョーン・セルジン、チュルパン・ハマートワ、ユリヤ・ペレシリド
映画『インフル病みのペトロフ家』のあらすじ
ソヴィエト崩壊後のロシア、エカテリンブルグ。
インフルエンザが流行する中、ペトロフは高熱にうなされ、妄想と現実の間を行ったり来たりしていました。
やがてその妄想は、まだ国がソヴィエトだった子供時代の記憶へと回帰していき…。
まとめ
ロシア社会への強烈な風刺を込めながら、独創的な芸術的感性と刺激的なアクションで描く、迷宮に迷い込んだかのような作品『インフル病みのペトロフ家』。
ロシア演劇界の鬼才キリル・セレブレンニコフが、アレクセイ・サリニコフのベストセラー小説を映画化し、カンヌを驚愕させた後に喝采を受けました。
映画『インフル病みのペトロフ家』は、2022年4月23日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開です。