作者不明で謎の肖像画。
年老いた美術商がたどり着いた“本当に価値のあるもの”とは?
「幻の名画」に込められた真実が明かされるとき、すれ違っていた家族の秘めた想いが絆を紡ぎだします。
アカデミー賞のショートリストに選出され、ゴールデングローブ賞外国語映画賞にノミネートされた『こころに剣⼠を』のクラウス・ハロ監督作『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』が、2020年2⽉28⽇(⾦)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて公開されます。
本作のポスタービジュアルも合わせて解禁されましたのでご紹介します。
CONTENTS
映画『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』について
「幻の名画」を巡り、すれ違う家族の秘めた想いが絆を紡ぎだす『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』。
国宝級の絵画を多く所蔵するフィンランド国⽴アテネウム美術館や現地ギャラリーの全⾯協⼒のもと、街とともに歳を重ねたオラヴィの⼈⽣を愛でるかのように、ひとりのプロフェッショナルの⽣きざまを丁寧に描き出しています。
⽣涯を美術品に捧げた男がたどり着いた、真に値打ちある⼈⽣とは?
胸を打つエモーショナルなラストに心震える感動作です。
映画『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』のポスタービジュアル
解禁されたビジュアルポスターには、もの言いたげな表情をして、対面する美術商のオラヴィと孫息子のオットーに目が止まります。
二人の背景に老人と幼い子が手を引く絵画があり、「謎の肖像画がもたらす人生の真価―」という意味深げなキャッチコピーに興味をひかれます。
また、下部には、ある肖像画がオークションにかけられている会場の写真が。
「家族を捨て、仕事に生きた男が出会った「運命の絵」は作者不明。孫とともに挑む、すべてをかけた“最後の大勝負”がいまはじまる」という謎に満ちたキャッチコピーが期待を抱かせますね。
映画『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』の作品情報
【日本公開】
2020年(フィンランド映画)
【原題】
ONE LAST DEAL
【監督】
クラウス・ハロ
【脚本】
アナ・ヘイナマー
【キャスト】
ヘイッキ・ノウシアイネン、ピルヨ・ロンカ、アモス・ブロテルス、ステファン・サウク
【作品概要】
本作は、⻑編デビュー作でベルリン国際映画祭クリスタル・ベア賞受賞、過去4作品がアカデミー賞外国語映画賞フィンランド代表に選出され “フィンランドを代表する監督”と称賛されたクラウス・ハロ監督が2018年に製作。
アカデミー賞ショートリスト選出、ゴールデングローブ賞外国語映画賞にもノミネートされた前作『こころに剣⼠を』(2015)の脚本家アナ・ヘイナマーと再タッグした本作は、トロント国際映画祭へ正式出品。その後、世界各地の映画祭で上映され喝采を浴びました。
映画『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』のあらすじ
年⽼いた美術商のオラヴィは、家族よりも仕事を優先して⽣きてきました。
ある⽇、⾳信不通だった娘から電話がきます。問題児の孫息⼦オットーを職業体験のため数⽇預ってほしいというお願いでした。
その⽮先、オラヴィはオークションハウスで⼀枚の肖像画に⽬を奪われます。
価値ある作品だと確信しましたが、絵には署名がなく、作者不明のまま数⽇後のオークションに出品されるといいます。
オットーとともに作者を探し始めたオラヴィは、その画⾵から近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品といえる証拠を掴みました。
どうしても「幻の名画」を⼿にいれたいオラヴィは資⾦繰りに奔⾛しますが、その過程で想像もしていなかった娘親⼦の過去を知ることになり…。
イリヤ・レーピンとは?
参考:ロシアの絵画・美術のツイッター
Илья Репин «Отдых» イリヤ・レーピン『休息』(1882) pic.twitter.com/V6oXUpeDxR
— ロシアの絵画・美術 (@russianart_jp) October 12, 2019
本作で、作者不明だった絵画の真相を追うオラヴィは、その作者が画家のイリヤ・レーピンだと核心を抱きます。
イリヤ・レーピンとは、19世紀に⽂学のトルストイやドストエフスキー、作曲家のチャイコフスキーなどと並び、近代ロシア美術を牽引した国宝級と称される画家のひとり。
ロシア写実主義の旗⼿としても活躍し、⾵俗画や肖像画を数多く⼿掛けました。
まとめ
イリヤ・レーピンの名画かもしれない「幻の名画」の真相とともに明らかになる家族に秘められた想いとは一体なんでしょうか?
そして、年を重ねた美術商のオラヴィが見出した真に値打ちある⼈⽣とは?引退間際、人生のすべてをかけた“最後の大勝負” が、いまはじまります。
映画『ラスト・ディール 美術商と名前 を失くした肖像』は2020年2⽉28⽇(⾦)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにてロードショーです。