名匠・佐々部清監督、渾身のラストストーリー。
鹿児島県薩摩川内市に420年続く勇壮な“川内大綱引”(せんだいおおつなひき)に青春をかける鳶(とび)の跡取りと、甑島の診療所に勤務する韓国人女性研修医との切ない恋と、その二人を取り巻く家族模様を描いた映画『大綱引の恋』。
この度、2020年10月31日より鹿児島にて先行公開された映画『大綱引の恋』が、2021年5月7日(金)より全国公開に決定しました。
あわせて、本作の場面写真並びに、30秒及び60秒バージョンの2種類の予告映像が一挙に解禁となります。
映画『大綱引の恋』について
本作は、家族を軸にした物語の中で、男女の愛を描きます。
『陽はまた昇る』(2002)『半落ち』(2004)『ツレがうつになりまして。』(2011)『八重子のハミング』(2016)など、数多くのヒット作を産み出し、2020年3月31日に62歳で急逝した名匠・佐々部清監督による、渾身のラストストーリーです。
主人公・有馬武志(三浦貴大)を通し、愛を守りたいと願う男気を爽快にドラマチックに描き切っています。
鳶の三代目の有馬武志役を演じるのは、映画やテレビドラマで活躍中の三浦貴大。
そして、武志が思いを寄せる下甑島の瀬々野浦診療所に勤務する研修医のヨ・ジヒョン役を、映画、テレビドラマ、舞台で幅広い役柄を果敢にこなす 知英(ジヨン)が演じます。
鹿児島で400年以上にもおよぶ歴史と伝統を守り続けている川内大綱引のシーンには、実際の祭りのシーンが起用され、迫力ある名シーンとなって物語を盛り上げています。
川内大綱引とは?
川内大綱引は、慶長年間(1596~1614年)に始まり、一説には関が原の合戦の際、島津義弘が兵士の士気を高めるために始めたと言われています。
また、綱引そのものは隣国韓国にそのルーツがあるとされ、これをいわゆる青少年教育である郷中教育(子弟制度)の中に取り入れつつ継承されてきたものであるという説もあります。
以来、大綱引は川内の人々の心に強く根付き、仲秋の名物として受け継がれてきました。
400年以上にもおよぶ歴史と伝統を守り、後世に伝えてゆくために、昭和60年に川内大綱引保存会が設立、地域の文化振興・商工観光に勤めています。
大綱引当日に綱錬りで作られた大綱を約3000人の上半身裸にサラシを巻いた“ハダカ”と呼ばれる男たちが一斉に引き合い、そして相手の引き隊を邪魔するために相手陣内に押し込んでいく押し隊と呼ばれる男たちの体と体が激しくぶつかり合う様が見る物を圧倒する勇壮な綱引です。
映画『大綱引の恋』の予告編
解禁された予告編は、30秒バージョンと60秒バージョンの2種類。
本記事冒頭に掲載した30秒バージョンでは、川内大綱引に賭ける人々の熱い思いがクローズアップ。
60秒バージョンでは、武志とジヒョンのラブストーリーを中心に、家族の絆が描かれています。
映画『大綱引の恋』の作品情報
【日本公開】
2021年(日本映画)
【監督】
佐々部清
【企画・原案】
西田聖志郎
【主題歌】
AI『Story』
【キャスト】
三浦貴大、知英、比嘉愛未、中村優一、松本若菜、西田聖志郎、朝加真由美、升毅、石野真子、金児憲史、金井勇太、伊㟢充則、安倍萌生、月影瞳、小倉一郎、恵俊彰(友情出演)、沢村一樹(友情出演)
映画『大綱引の恋』のあらすじ
有馬武志(三浦貴大)は35歳にして奥手の独身。鳶の親方であり“大綱引”の師匠でもある父・寛志(西田聖志郎)から常々「早う嫁を貰うて、しっかりとした跡継ぎになれ」とうるさく言われていました。
とある日、ふとした事件から韓国人女性研修医ジヒョン(知英)と出会い、次第に心を通わせるようになります。
その頃有馬家では、母・文子(石野真子)が定年退職を宣言し女将も家事も放棄したため、妹・敦子(比嘉愛未)はじめ家族の皆が四苦八苦。
一方、年に一度の一大行事“大綱引”が迫るなか、武志はジヒョンから「あと2週間で帰国するの」と告げられ…。
まとめ
「出会いとは?」「結婚とは?」「家族とは?」「覚悟とは?」…。武志とジヒョンの恋を通して描かれる様々な愛の物語。
三浦貴大と知英が共演した『大綱引の恋』は、2021年5月7日(金)より、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開です。
佐々部監督が遺した、愛おしい人、大切な人への愛の物語に是非ご注目ください。