フランソワ・オゾン監督の『2重螺旋(らせん)の恋人』は、8月4日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。
本作は、アメリカの女性作家ジョイス・キャロル・オーツの短編小説を大胆に翻案、4年の構想期間を経て放つ、極上の心理サスペンス。
この度、主人公クロエが精神分析医の恋人・ポールと同じ職業、同じ容姿を持つ謎の男・ルイの正体を探るために、自分の素性を隠したまま彼の診察を初めて受ける緊迫のシーンの本編映像が特別解禁されました!
映画『2重螺旋の恋人』の作品情報
【公開】
2018年(フランス映画)
【原題】
L’amant Double
【原作】
ジョイス・キャロル・オーツ「Lives of the Twins」
【脚本・監督】
フランソワ・オゾン
【キャスト】
マリーヌ・ヴァクト、ジェレミー・レニエ、ジャクリーン・ビセット、ミリアム・ボワイエ、ドミニク・レイモン
【作品概要】
『まぼろし』『スイミング・プール』のフランソワ・オゾン監督が、アメリカの女性作家ジョイス・キャロル・オーツの短編小説を映画化。
性格が正反対な双子の精神分析医と、禁断の関係にのめり込んでいく女性の姿を官能的に描く心理サスペンス。
主人公クロエ役にオゾン作品『17歳』のマリーヌ・バクトが務め、『最後のマイ・ウェイ』のジェレミー・レニエが双子の精神科医を演じ分けます。共演に『映画に愛をこめて アメリカの夜』のジャクリーン・ビセットが固めます。
映画『2重螺旋の恋人』特別映像“ルイの診察室にて”解禁
フランソワ・オゾン監督の最新作『2重螺旋の恋人』の本編映像より特別に解禁となるのは、主人公クロエが、自分の素性を隠したまま彼の診察を初めて受ける緊迫した場面です。
精神分析医の恋人ポールと同じ職業、同じ容姿のルイの存在を偶然知ったクロエが、ルイの診察室の初診へと訪ねるシーンから始まります。
クロエはその正体を探るために「先生が知人のポール・メイエルに似ていて」と自身の素性を隠したまま尋ねます。
すると、ルイは「ポールは自分の双子の弟だ」と答えます。
クロエは初めて知る事実に動揺しますが、それらを隠すように“姉の存在”や、“母の死”など、自身の心境について嘘の設定を話します。
しかし、ルイは即座に嘘だと見抜いて、全て「自分を誘惑するための嘘」だと断じ…。
やはりこの次の展開が気になりますね。
なぜ、ポールに似たルイは真実の素性の双子の弟だと告げるのに、一方のクロエは嘘を付くのでしょう。
虚実が入り混じった人と人との関係性には、いったいどのような心の闇の扉があるのでしょう。
オゾン監督がこれまでの作風を一変させた、新たに本作を見るあなたに仕掛けたスリラー映画『2重螺旋の恋人』に、ぜひご期待ください。
映画『2重螺旋の恋人』のあらすじ
原因不明の腹痛に悩まされるクロエ。
彼女は精神分析医ポールの元を訪れます。
穏やかなカウンセリングにより、痛みから解放されたクロエはポールと恋に落ち、同居を始めます。
ある日、美術館の監視員の仕事を終えたクロエは、バスに乗り帰宅の途で、街角でポールに瓜二つの男を見かけます。
ポールは女性と浮気をしているのではないかと怪しんで、気になった男の元を訪ねます。
すると、ルイと名乗る男はポールと双子で、精神分析医だといいます。
しかも、なぜかポールはルイの存在を隠していました。
真実を突き止めるためルイの診察室に通い始めたクロエは、優しいポールと違い傲慢で、挑発的な態度を見せるルイに惹きつけられていきます。
やがて、クロエ、ポール、ルイの三角関係は、鏡合わせの様相と螺旋の謎にバランスを崩してしまい…。
まとめ
本作『2重螺旋の恋人』は、『スイミング・プール』『危険なプロット』などサイコスリラーの名手として知られ熱狂的なファンを持つオゾン監督が、4年の構想期間を経て放つ、謎が謎を呼ぶ極上の心理サスペンスです。
今回は主人公クロエが謎の男ルイの診察を初めて受ける、緊迫の本編映像が特別解禁されましたね。
オゾン監督自身が「精神分析の治療は場面は動きがないものになりがちだが、本作では心象とカットをリンクさせ、観客は精神分析医になって患者の話を聞いているように感じるだろう」と語っています。
本編では、穏やかで包み込むような治療をするポールの診察室との対称性や、シンメトリーに配置された美術にも注目ですね。
フランソワ・オゾン監督の『2重螺旋(らせん)の恋人』は、8月4日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開です。