映画『凪待ち』は2019年6月28日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー!
『人類資金』『クソ野郎 と美しき世界』で知られる俳優にして、第一線のアーティストとしても活動する香取慎吾。そして、『孤狼の血』『麻雀放浪記2020』など、現在の日本映画界を牽引する映画監督の一人である白石和彌。
そんな二人が主演・監督として初のタッグを組んだことで生み出されたのが、2019年6月28日(金)にロードショー公開される映画『凪待ち』です。
震災後の宮城県石巻市を舞台に、人生のどん底まで堕ち切ってゆく主人公・木野本郁男(香取慎吾)の暴力と狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして映画史上最も切ない暴力とその先に迎える「再生」を描いた骨太のヒューマン・サスペンスである本作。
今回、映画『凪待ち』のポスタービジュアルと30秒ヴァージョンの予告編が解禁されました!
本記事では、ついに解禁された映画『凪待ち』のポスタービジュアルや同作の30秒ヴァージョン予告編についてご紹介させていただきます。
映画『凪待ち』ポスタービジュアル
こちらが、今回ついに解禁された映画『凪待ち』のポスタービジュアル。
スリリングで終始緊張感が漂う本作のストーリーと空気感をイメージに作られたデザインです。
うつむき気味な主演・香取慎吾の表情からは、その心に抑えきれないほどの怒りや哀しみ、いわば「闇」を抱えながらもがき苦しむ男・郁男の有り様が伺えます。
またキャスト陣の背景には、本作のロケ地となった宮城県石巻市の港が映し出されており、キャスト、その前に並び立つキャスト陣の鬼気迫る表情も、本作の衝撃のラストを彷彿とさせます。
映画『凪待ち』30秒バージョン予告編
こちらが、今回ポスタービジュアルとともに解禁された映画『凪待ち』の30秒ヴァージョン予告編。
尺が短くなったことで、郁男の抑えられない怒りや哀しみ、暴力と狂気がより濃く、より剥き出しにされた内容となっています。
その勢いは、予告編を見ようとした人間にすらその怒りや暴力を向けるかのようであり、予告編を見ようとした人間が思わず慄いてしまうほどの迫力に溢れています。
主演・香取慎吾のプロフィール
映画『凪待ち』のロケ現場で郁男役に挑む香取慎吾
1977年生まれ、神奈川県横浜市出身。
1987年にジャニーズ事務所に入所。1988年にはSMAPの前身に当たるユニット「スケートボーイズ」の中から「SMAP」のメンバーに選ばれました。当時香取は11歳で、メンバーの中では最年少でした。
1995年にはドラマ『沙粧妙子-最後の事件-』『未成年』に出演。特に『未成年』では第7回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・助演男優賞を受賞し、10代の時点からその演技力と存在感を発揮し、各方面から注目を集めていました。
1996年には『透明人間』でドラマ初主演を果たし、同年には『ドク』で第11回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・主演男優賞を受賞しました。
1997年、『香港大夜総会 タッチ&マギー』で映画初主演。その後は数々のバラエティー番組のMCを務め、ドラマ・バラエティーと幅広く活躍します。
2004年にはNHK大河ドラマ『新選組!』にて近藤勇役として主演を務め、同作は高視聴率を獲得しました。
2009年には、ニューヨークのオフ・ブロードウェイでミュージカル『TALK LIKE SINGING』(脚本:三谷幸喜)に出演。日本のオリジナルミュージカルが初演をニューヨークで行うのは日本演劇界では史上初であり、翌年の2010年には日本公演も行われました。
また2014年には、小池修一郎演出のもと『オーシャンズ11』をミュージカル化、主人公ダニー・オーシャンを演じました。そして翌年の2015年には、長年の夢であった草彅剛との二人芝居を三谷幸喜演出の舞台『Burst!』で実現させました。
2016年12月31日のSMAP解散に合わせてソロタレントとして活動することを決意し、2017年に稲垣吾郎・草薙剛とともにジャニーズ事務所を退所。同年に公式共同ファンサイト「新しい地図」を開設し活動を本格的に開始しました。
独立後はアーティストとしての活動も幅広く行い、2018年3月には「香港アートマンス」プロジェクトに参加。香港島にある世界一長いエスカレーター中環至半山自動扶梯の壁画を制作しました。
同年4月30日には草彅と新たに“SingTuyo”(しんつよ)名義の音楽ユニットを結成し、歌手活動も開始。 8月には、SMAP時代からタッグを組んできたスタイリスト祐真朋樹とともにさまざまなブランドとのコラボ企画を行うポップアップショップ『JANTJE_ONTEMBAAR』(ヤンチェ・オンテンバール)を開業しました。
同年9月には、日仏友好160周年を記念してパリで開かれた芸術祭「ジャポニスム2018」の公式企画の一環として初の個展『NAKAMA des ARTS』を開催。
香取慎吾個展『BOUM!BOUM!BOUM!』(2019)
そして2019年の3月には、自身にとって国内初の個展『BOUM!BOUM!BOUM!』を開催、4月25日には来場者数10万人突破という快挙を成し遂げました。ちなみに同個展は、2019年6月16日まで開催中です。
2017年からはInstagramとTwitterを開始。Instagramアカウントは運用開始から3日でフォロワー数が843,000人を突破し、瞬く間に国内ユーザーのフォロワー数ランキング100位以内にランクインしました。また2019年には公式ブログを開設し、翌月にはAmebaの1月期におけるBest Rookie Awardが贈られました。
映画『凪待ち』の作品情報
【公開】
2019年(日本映画)
【監督】
白石和彌
【脚本】
加藤正人
【キャスト】
香取慎吾、恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキー
【作品概要】
宮城県石巻市を舞台に、人生につまずき零落れてしまった男の喪失、そして再生に至るまでの道のりを描く。
監督は、『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017)『孤狼の血』(2018)など、現在の日本映画界を担う映画監督の一人である白石和彌。
主演は、『クソ野郎と美しき世界』(2018)など俳優活動のみならず、アーティストとしてもその才能を遺憾なく発揮している香取慎吾。恋人・亜弓(西田尚美)とその娘・美波(恒松裕里)と共に、母娘の故郷である宮城県石巻市で再出発しようとする主人公・郁男を演じます。
多感な少女・美波を演じるのは、『くちびるに歌を』(2015)『散歩する侵略者』(2017)の恒松祐里。
また郁男の恋人・亜弓を演じるのは、映画・テレビドラマと幅広い分野で活躍する女優の西田尚美。
そして、『止められるか、俺たちを』(2018)『麻雀放浪記2020』(2019)と白石監督作品の常連俳優である吉澤健と音尾琢真、『凶悪』(2013)『万引き家族』(2018)のリリー・フランキーなど、実力派俳優陣が脇を固めました。
映画『凪待ち』のあらすじ
ギャンブル依存症を抱えながら、その人生をフラフラと過ごしていた木野本郁男(香取慎吾)。
彼は恋人の亜弓(西田尚美)が故郷である石巻に戻ることをきっかけに、ギャンブルから足を洗い、石巻で働き暮らすことを決心します。
郁男は亜弓やその娘・美波(恒松祐里)と共に石巻にある家へと向かいますが、そこには末期ガンを宣告されてからも漁師の仕事を続ける亜弓の父・勝美(吉澤健)が暮らしていました。
亜弓仕事先の同僚に誘われたのがきっかけとなり、再びギャンブルに、それも違法なギャンブルに手を染めてしまいました。
やがて些細な揉め事から、美波は母である亜弓と衝突してしまい、家を出て行ってしまいます。
その後、夜になっても戻らない彼女を郁男と亜弓は探しに行くものの、二人はその車中で口論となってしまい、郁男は車から亜弓を降ろしてそのままどこかへと去ってしまいました。
そして、ある重大な事件が起こります。郁男と別れた後、亜弓が何者かによって殺害されたのです。
あまりにも唐突な死に、茫然とする郁男と美波。葬式を終えた後も、家に帰ろうとしなかった自身を責め続ける美波に、郁男は自分が置き去りにしたせいで彼女を死なせてしまったと語ります。
そして、亜弓という“繋がり”を失ったことで、戸籍上親子ではない郁男と美波の関係も次第に崩れてゆきました。美波の将来を案じた小野寺は、彼女に実父である村上(音尾琢真)とともに暮らすことを勧めます。
一方、郁男は自分のせいで亜弓を死なせてしまったと考え続けていました。そして追い打ちをかけるかのように、郁男は社員を違法なギャンブルに巻き込んだという濡れ衣をかけられ、会社を解雇されてしまいました。
行き場のない怒りを職場で爆発させた後、郁男はどんどん自暴自棄に陥ってゆきます…。
まとめ
公開までついに2ヶ月を切った映画『凪待ち』。待望のポスタービジュアルもついに解禁され、その全貌は徐々にしかし確実に明らかにされてゆきます。
それは、同時に多くの人々の心を惹きつける本作の魅力が露わになりつつあることも意味しています。
果たして、衝撃のラストでは何が暴かれるのか。そして主人公・郁男はどのような結末、どのような「再生」にたどり着くのか。
その問いの答えは、劇場に訪れ本作を大スクリーンで鑑賞することですべて理解できます。また、その答えが提示された瞬間に滲み出てくる静かなる感動が、劇場に訪れたすべての人々の心に訪れるでしょう。
映画『凪待ち』は2019年6月28日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー!