ジバンシィでの貴重なコレクション映像
アレキサンダー・マックイーンを改めて探るドキュメンタリー映画『マックイーン:モードの反逆児』は、2019年4月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。
ロンドンの労働者階級出身で、日々の食費にも困っていた青年が、23歳で失業保険を資金にファッションデザイナーとしてデビューした、アレキサンダー・マックイーン。
弱冠27歳で“ジバンシィ”のデザイナーにも抜擢され世界を驚かせることになりました。
今回解禁されたのは映画本編でも使用される、初めて発表された“ジバンシィ”でのコレクション映像です。
映画『マックイーン:モードの反逆児』本編映像
23歳でデザイナーとしてデビューしたアレキサンダー・マックイーンが、次々と開いたセンセーショナルなショーは、大絶賛とバッシングで意見が真っ二つに分かれました、
結果的に彼の名前“アレキサンダー・マックイーン”がたちまち世に広まるきっかけとなりました。
その後、弱冠27歳で“ジバンシィ”のデザイナーにも抜擢され世界を驚かせることに。
解禁された映像は、そのニュースを伝えるキャスターのコメントから始まります。
「1997年1月19日私たちはファッションモーメントの生き証人になるでしょう」とキャスターが語るように、ファッション界にとってまさに“事件”でした。
未だ伝説と語り継がれるその初コレクション。
“ジバンシィ”のロゴの“G”から着想を得た“ギリシャ”、そしてテーマカラーである“白と金”からイメージを膨らませて作り上げられたコレクションたちは、美しさとクレイジーさが混在し、観客の目も心も奪いました。
マックイーンならではのクリエイティブセンスはファッションプレスたちの注目の的になります。
当時のコレクションにモデルとして参加していたデブラ・ショー。
彼女はインタビューで「リーたちは気取ったところに投げ込まれても“僕は僕だ”と主張してるのよ。自分に忠実でいいと思う。彼らなりの方法でフランスに英国を持ち込んだ」と語ります。
当時保守的であったパリのファッション業界。
異色の存在マックイーンが、自分を信じて作り上げた過激で華麗な“ジバンシィ”初コレクション映像の一部。
これだけでも彼の人生が垣間見えます。
映画『マックイーン:モードの反逆者』の作品情報
【日本公開】
2019年(イギリス映画)
【原題】
McQueen
【監督】
イアン・ボノート、ピーター・エテッドギー
【音楽】
マイケル・ナイマン
【キャスト】
リー・アレキサンダー・マックイーン、イザベラ・ブロウ、トム・フォードほか
【作品概要】
前衛的なデザインと独自の美学、ずば抜けた想像力から生み出される数々のショーで世界を魅了しながらも、その成功の影で悩み苦しんだ、天才にしてファッション界の反逆児アレキサンダー・マックイーン。
彼のドラマティックな人生を、友人や家族たちとの独占インタビュー、掘り起こされたファッションアーカイブ、そして友人でもあったマイケル・ナイマンによる極上の音楽を通して称賛を込めながら描き出します。
この作品は英国アカデミー賞では英国作品賞とドキュメンタリー映画賞にノミネート。
ロンドン映画批評家協会賞ではドキュメンタリー映画賞ノミネートされていて、トライベッカ映画祭ドキュメンタリー映画賞にもノミネートされています。
映画『マックイーン:モードの反逆者』のあらすじ
ロンドンの労働者階級出身の青年が、23歳で失業保険を資金にファッションデザイナーとしてデビュー。
センセーショナルなショーの評価、大絶賛とバッシングで真っ二つに分かれ、アレキサンダー・マックイーンの名は、たちまち世に広まりました。
1996年、弱冠27歳でジバンシィのデザイナーに抜擢。その一方で自身のブランドのショーはますます過激になり、モードの反逆児と名付けられます。
デビッド・ボウイやレディー・ガガの衣装やビョークのミュージックビデオの監督、プーマやティム・バートンとのコラボなど輝かしいキャリアを残し、34歳で大英帝国勲章を授与されますが、しかし、富と名声の絶頂期にいた40歳で突然、自ら命を断ってしまいます。
輝かしいはずの彼の人生はなぜ終止符を打つことになってしまったのでしょうか?
友人の証言やファッションアーカイブから描き出していきます。
まとめ
劇的でエモーショナルなドキュメンタリー映画『マックイーン:モードの反逆児』。
ファッションデザイナー、アレキサンダー・マックイーンの世界に影響を与え続けた人生を追います。
解禁された“ジバンシィ”でのコレクション映像は、彼がいついかなる場所であっても“自分”という存在を失わず、主張し続けていたことが伝わってきます。
ドキュメンタリー映画『マックイーン:モードの反逆児』は、2019年4月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開です。