映画『マダムのおかしな晩餐会』は、2018年11月30日 TOHO シネマズ シャンテ ほか全国公開。
マダムが開く豪華ディナーに正体を隠したメイドが出席し、客の紳士が彼女に一目惚れしたことから巻き起こるセレブ界の大騒動を描いた『マダムのおかしな晩餐会』。
トニ・コレット、ハーベイ・カルテル、ロッシ・デ・パルマらハリウッドとヨーロッパの個性派俳優が豪華共演を果たした作品です。
上流階級たちの豪華な暮らしと、スキャンダラスなゴシップを覗きながら、階級社会や夫婦の問題にさらりと直面させる、パリを舞台にした大人のロマンチック・コメディのあらすじと公開前のトークイベントをご紹介します。
CONTENTS
映画『マダムのおかしな晩餐会』の公開前トークイベント
上流社会を舞台に、メイドとマダムの階級差をシニカルに描いた本作公開にあたり、「執事」として国内外の超・富裕層に仕えてきた、日本バトラー&コンシェルジュ代表の新井直之さんを迎えたトークイベントが開かれました。
温泉も掘り当てる“スーパー執事”登壇イベント開催
映画『マダムのおかしな晩餐会』は、11月30日(金)よりTOHOシネマズシャンテほかで全国公開されるが、それを前に去る11月21日(水)に上映前トークイベントが開催されました。
登壇者は日本バトラー&コンシェルジュ代表の新井直之さん。
新井さんは映画版『黒執事』や『謎解きはディナーのあとで』などで、執事やメイドの所作監修を務めてきたほか、劇的にレアな人だけが出演する人気番組『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日)にスーパー執事として登場するなど、今大注目の本物の執事です。
執事の仕事は、生涯にわたって人と関われる仕事
新井さんは、フォーブス誌世界大富豪ランキングトップ10に入る大富豪、日本国内外の大富豪・超富裕層を顧客に持つ同社の代表を務める傍ら、企業向けに富裕層ビジネス、顧客満足度向上に関する講演・研修、コンサルティング、アドバイザリー業務を行なっています。
また『謎解きはディナーのあとで』と『黒執事』では執事監修を務め、『謎解きはディナーのあとで』のドラマ版・映画版では主演の櫻井翔さん、北川景子さん、舞台版ではDAIGOさん、西山茉希さん、『黒執事』では主演の水嶋ヒロさんの所作指導も担当されました。
Amazonランキング1位総合3位を獲得した『執事だけが知っている世界の大富豪58の習慣』(幻冬舎)をはじめ、著書も多数出版されています。
まずは、新井さんに、執事の仕事に興味を持った理由を伺いました。
もともとは一般企業で数億円の商品を扱う営業の仕事をしておりました。そんな環境の中で出会った人たちと仕事を超えて悩みを聞いたり、親睦を深めたりすることが多くなり、こういった方達のもっとお役にたちたいと思ったこと、あとは、これほど高額な商品を扱える役職の方達は、せっかく信頼関係を深めても知り合ってから数年で退任されてしまうことも多く、それは寂しいなあと。もっと生涯に渡って人と関われる仕事は何かな?と考えた時に思いついたのが執事でした。
新井さんが執事になった理由は、「生涯に渡って人と関われる仕事は何かな?」とは、コミュニケーションの達人であり、心の底から人間が好きな方なのかもしれませんね。
映画やドラマの所作指導も
お辞儀一つも作法があるそうです。
大事なのは「分離礼」ですね!言葉と体の動きを分けることがポイントです。話しながら動かない。足も揃えてください。女性は男性よりも、その一連の動作にもう少し時間をかけたほうがより丁寧な印象になると思います。
これをやると執事っぽい!という動作があるようです。
一つ一つの動作をゆっくりやるのが大事です。後、よく映画やドラマの執事の所作指導をやるんですが、演出の方からの希望があ り、よく胸に手を当てて「かしこまりました」という動作を入れます。この動きがとても執事っぽく見えるようです。
映画やドラマで、胸に手を当てて「かしこまりました」という動作をよく見掛けますね。
確かに、この動きが入ると執事らしく見える気がしてきします。
あなたはそのように思いませんか⁈
とんでもない経験談も
映画『マダムのおかしな晩餐会』にちなみ、実際に経験したいくつかを教えていただきました。
例えば、保護者と先生の集まりとか、お仕えしている方が“苦手な”イベント事に「親戚」と称して、私が代理で出席したりしたことはあります。
伊豆に別荘を持つヨーロッパの方が突然「別荘で掛け流し温泉に入りたい」と言い出したことですね!最初は「温泉のお湯を購入してバスタブに貯めればいいのかな?」と思っていたのですが、そうではなく「掛け流しに入りたい」と(笑)
成功者に「NO」は言ってはいけないのです。彼らは不可能なことを可能にしたことによって巨万の富を得ています。NO(出来ない)ということは、それはイコール仕事の契約解除につながるんですよ。悩み抜いた結果、温泉調査会社に入ってもらい、本当にその別荘の敷地内から温泉が出るか1年かけて探索、ようやく温泉を探しあてる事が出来、かけ流しのお湯に雇い主も納得。無事会社としての成功報酬を頂きました。
なるほど〜!成功者に「NO」は言ってはいけないのですね。
不可能なことを可能にしたこと人に接する中で、ベテランの執事とはいえ、ご苦労なことが多いんかもしれませんね。
映画『マダムのおかしな晩餐会』の作品情報
【公開】
2018年(フランス映画)
【原題】
MADAME
【脚本・監督】
アマンダ・ステール
【キャスト】
トニ・コレット、ハーベイ・カルテル、ロッシ・デ・パルマ
【作品概要】
ハリウッドとヨーロッパの個性的なキャストが顔をそろえた、人生がまた楽しくなるロマンチックコメディ。
『シックス・センス』でアカデミー助演女優賞にもノミネートされたトニ・コレット、『スモーク』でベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞した名優ハーベイ・カルテル、ペドロ・アルモドバル監督作品でおなじみのスペイン人女優ロッシ・デ・パルマと、個性豊かなキャストの共演が見ものです。
監督・脚本・原作は、新鋭のアマンダ・ステール。
映画『マダムのおかしな晩餐会』のあらすじ
エレガントな都、パリに引っ越してきた裕福なアメリカ人夫婦のアンとボブ。
セレブの友人たちを招いてとびきり豪華な晩餐会を開くことにしました。
ところが、手違いで出席客が13人という不吉な数になってしまい、急きょ14人目の出席者としてスペイン人メイドのマリアが参加することになりました。
マリアは”ミステリアスなレディ”に仕立て上げられ晩餐会の席に座らせられたのですが、緊張のあまりワインを飲み過ぎてしまいました。
場違いなお下品”ジョーク”を連発したマリアが逆に大ウケして、ダンディーな英国紳士から求愛されてしまいます。
いまさら正体を明かすことが出来ないアンとマリアたち。彼女たちのから騒ぎの行方はどうなるのでしょうか?
愛には嘘のソースをかけて、召し上がれ。
まとめ
もともと一般企業の営業職だった新井さんが日本でも珍しい“執事”を目指すことになったきっかけや、ホスピタリティを極めることに対する熱い思いを語られ、さらに、執事が教えるお辞儀の作法なども実演を交えて講演されました。
新井さんによると「雇い主の無理難題は自分の付加価値を上げるチャンスなので逆に嬉しくなります」という仕事のプロとして広く見習いたい信条に感心したりしながら、終始笑いの絶えないトークイベントとなりました。
映画『マダムのおかしな晩餐会』は、2018年11月30日TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー!
ぜひ、お見逃しなく!