Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2019/09/24
Update

映画『草間彌生∞INFINITY』あらすじ。ドキュメンタリーで前衛芸術家の人生を捉える!

  • Writer :
  • 石井夏子

世界が認める前衛芸術家、草間彌生の人生を
アメリカ人女性監督ヘザー・レンズが捉えたドキュメンタリー!

11月22日(金)に開業する渋谷PARCO8階のミニシアター「WHITE CINE QUINTO」のオープニング作品『KUSAMA:INFINITY』の邦題が『草間彌生∞INFINITY』に決定いたしました。

この度、邦題決定と共にポスタービジュアルが解禁

予告編と場面写真もあわせてご紹介致します。

また、10月17日(木)から20日(日)の日程で開催される京都国際映画祭での特別招待作品に決定し、ヘザー・レンズ監督の来日も併せて決定となりました。

映画『草間彌生∞INFINITY』について

Peter Moore, Photo of Yayoi Kusama with “My Flower Bed” in her NYC studio, c.
1965 © 2018 Barbara Moore / Licensed by VAGA at Artists Rights Society (ARS), NY, Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.

70年以上にわたる芸術活動の中で独自の芸術を表現し続け、世界で最も有名な芸術家の1人となった草間彌生

第2次世界大戦下の日本で暮らした過去、芸術への情熱を理解されなかった家庭環境、芸術界における人種差別や性差別、自身の病など、数々の困難を乗り越えながら様々な分野で輝かしい功績を残し、今もなお創作活動に全てを捧げる人生を送る彼女。

本作『草間彌生∞INFINITY』は、幼少期からアメリカへ単身で渡るまで、そしてニューヨーク時代に苦悩しながら行った創作活動と、当時それらの作品が国内外でどのように評価されたのか、草間彌生の知られざる過去をアメリカ人女性監督、ヘザー・レンズが捉えたドキュメンタリー作品です。

映画『草間彌生∞INFINITY』のポスタービジュアル

© 2018 TOKYO LEE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

解禁されたポスタービジュアルには、「天才芸術家の知られざるドラマティックな人生」「激動の1960年代ニューヨーク。彼女は、芸術の力で愛と平和のために世界に挑んだ―。」のコピーが。

そして全体に散りばめられた赤い水玉、そして赤い水玉の服を着て正面を見据える草間彌生の横には「草間彌生」の大きな文字が配置され、彼女の人生のようなインパクトの強いビジュアルに仕上がっています。

映画『草間彌生∞INFINITY』の作品情報


Artist Yayoi Kusama drawing in KUSAMA – INFINITY. © Tokyo Lee Productions, Inc. Courtesy of Magnolia Pictures.

【日本公開】
2019年(アメリカ映画)

【原題】
『KUSAMA: INFINITY』

【監督】
ヘザー・レンズ

【脚本】
へザー・レンズ、イデノケイタ

【キャスト】
草間彌生ほか

映画『草間彌生∞INFINITY』のあらすじ

SONG OF A MANHATTAN SUICIDE ADDICT, 2010-present. Image © Yayoi Kusama. Courtesy David Zwirner, New York; Ota Fine Arts,
Tokyo/Singapore/Shanghai; Victoria Miro, London/Venice; YAYOI KUSAMA Inc.

70年以上にわたり独自の芸術を表現し続け、2016年にTIMES誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出された草間彌生。

そんな彼女がまだ無名だった頃、芸術家としての高みを目指し、単身で渡米。本作で捉えるのは幼少期の芸術への目覚めから、アメリカへ移住するまでの日々。

そして激動の1960年代ニューヨークで苦悩しながら行った創作活動と、当時それらの作品が国内外でどのように評価されたのか、アメリカで活動するアーティストへ与えた影響といった、草間氏の知られざる過去が映されます。

映画『草間彌生∞INFINITY』の監督ヘザー・レンズとは?

参考動画:ヘザー・レンズ監督のインタビュー

本作で監督と共同脚本を務めたヘザー・レンズは、脚本家、映画監督、プロデューサーとして活動し、主に類稀な人生を歩む人々に焦点を当てたドキュメンタリー映画や自伝映画を手掛けてきました

ケント州立大学美術学部を卒業し、南カリフォルニア大学映画学部で美術学の修士を取得。

自転車発明家に焦点を当てた短編ドキュメンタリー映画『Back to Back』(2001・日本未公開)は学生アカデミー賞にノミネートされ、世界中の映画祭で上映されました。

本作が長編ドキュメンタリーデビューとなります。

まとめ


Portrait of Yayoi Kusama in her studio. Image © Yayoi Kusama. Courtesy of David Zwirner, New York; Ota Fine Arts,
Tokyo/Singapore/Shanghai; Victoria Miro, London; YAYOI KUSAMA Inc.

美術学生時代に草間彌生の作品にはじめて触れ、一目見た瞬間から魅了されたヘザー・レンズ監督。

草間彌生について探求していく中で、15年に渡る草間のニューヨークでの創作活動が、アメリカのアート界に及ぼした影響が見落とされていることに気が付いたそうです。

本作の企画を始めてから約10年。レンズ監督自身も、草間彌生が世界で最も売れた女性アーティストになるとは思ってもいなかったと言います。

本作では、世界中の人々から人気を博す彼女の作品が果たしてどのような想いで、どのようにして制作されてきたのかを描きました。

映画『草間彌生∞INFINITY』は2019年10月17日(木)から20日(日)の日程で開催される京都国際映画祭での特別上映と、11月22日(金)に開業する渋谷PARCO8階のミニシアター「WHITE CINE QUINTO」のオープニング作品として上映されます。


関連記事

新作映画ニュース

坂本サク映画『アラーニェの虫籠』ワールドプレミア決定!アニメを1人で制作したことに世界が注目

坂本サク監督が長きにわたり、たった1人で制作していた、2018年8月公開の劇場用アニメ『アラーニェの虫籠』。 去る6月にフランスで行われた、アヌシー国際アニメーション映画祭に併設された「国際見本市MI …

新作映画ニュース

映画『朝が来る』キャストの浅田美代子は養子縁組団体代表・浅見静恵役を演じる【演技評価とプロフィール】

辻村深月の原作を河瀬直美監督が映画化した『朝が来る』キャスト紹介 映画『朝が来る』は、2020年10月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。 世界で高い評価を受け、東京2020オリンピッ …

新作映画ニュース

浅川梨奈映画『黒い乙女Q』あらすじとキャスト。佐藤佐吉監督が放つホラー作品の予告解禁!

元SUPER☆GiRLSメンバーの浅川梨奈が絶叫する新感覚ジャパニーズホラー! 2019年1月にアイドルグループ「SUPER☆GiRLS」を卒業後、女優として活動中の浅川梨奈が主演し、『麻雀放浪記 2 …

新作映画ニュース

インディーズ映画★考察応援ラジオ【シネマストリーマー】配信。女優こんじゅりをMCに自主映画監督とシネマトーク!

ポッドキャスト番組「こんじゅりのシネマストリーマー」が9月よりスタート! cinemastreamer シネマストリーマー 映画感想レビュー&考察サイト「Cinemarche」は、インディペンデント映 …

新作映画ニュース

シン仮面ライダー|キャストは池松壮亮と浜辺美波。サイクロン号・蜘蛛男などの“シン”の姿も発表

庵野秀明監督作『シン・仮面ライダー』 メインキャストと新プロモーション映像がついに解禁! 『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『シン・ウルトラマン』に続く新たな“シン”映画として2023年 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学