Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2019/11/18
Update

映画『君がいる、いた、そんな時。』あらすじとキャスト。公開日は2020年初夏に決定した迫田公介作品のワールドプレミア上映情報も!

  • Writer :
  • 大塚まき

問題を抱えながらも不器用に生きる3人が織りなすハートウォーミングな物語

このたび、企画・脚本・監督を手がけた迫田公介監督の長編初映画『君がいる、いた、そんな時。』が完成しました。

©とび級プログラム

映画『君がいる、いた、そんな時。』が2020年5月29日(金)より呉ポポロシアター先行上映、6月13日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次ロードショーと決定しました。

また、2020年11月22日に広島国際映画祭2019で開催されるワールドプレミアにて上映されます。

映画『君がいる、いた、そんな時。』について


©とび級プログラム

日本人とフィリピン人とのハーフというだけでいじめられ、人との付き合いを避ける小学6年生の男の子。空回りして周囲から浮いているけれど、いつも笑顔で自分の居場所を求めている同じクラスの男の子。そして、彼らに唯一明るく接してくれる図書室の新任司書の女性。

本作は、それぞれに悩みや問題を抱えながら不器用に生きるこの3人が織りなすハートウォーミングな物語です。

主人公・岸本正哉(きしもとまさや)を演じるのは、本作の設定と同じく日本人とフィリピン人のハーフで今作が初主演となるマサマヨール忠

共演は呉市内で行われたオーディションで同級生の香山涼太(かやまりょうた)役に大抜擢され初主演・初出演を飾った坂本いろは

この2人が大切に想う存在の新任司書・山崎祥子(やまざきしょうこ)を演じるのは、映画、TV ドラマ、舞台等で活躍、演技派女優として注目される、小島藤子

明るく振る舞う反面、どうしようもない現実を抱えてあがいている弱さをもつ女性を可憐に演じています。

また、子どもたちを理解する校長先生役に個性派俳優として注目を浴びる、阪田マサノブ、そして、広島で絶大な人気の中国放送アナウンサー・横山雄二が脚本に心を動かされ、出演を志願し、正哉の父親役に扮しています。

迫田公介監督の紹介

参考:迫田公介監督のツイッター


本作『君がいる、いた、そんな時。』にて監督・脚本・プロデューサーを務めた迫田公介は1977年生まれの広島県呉市出身

2004年ニューシネマワークショップ在学中に短編映画『この窓、むこうがわ』を監督します。

繊細な心の揺れを表情に引き出す演出と独特の映像感覚が評価され、続いて制作された『の、なかに』と共に国内外の映画祭に多数入選し、招待上映されました。

長編映画準備中にうつ病となり、3年間の療養、入退院を経て、中編映画『父の愛人』にて復帰。

本作は迫田監督の出身地でもある広島県呉市にて撮影されたオリジナル作品で、「観た人の人生を変えてしまうほどの映画を作りたい、そのために広島・呉の力を貸して欲しい」という監督の熱意に賛同した多くの地元の方々に支えられ2007年に企画が立ち上がり、2017年に本格的に準備がスタート、2018年8月に撮影されました。

うつ病を患った経験のある監督自身、登場人物に自分を投影しながら想いを込めて脚本を書き上げたこともあり、背中をそっと押してくれるような優しさ溢れる作品が完成しました。

映画『君がいる、いた、そんな時。』の作品情報


©とび級プログラム

【日本公開】
2020年(日本映画)

【監督・脚本】
迫田公介

【キャスト】
マサマヨール忠、坂本いろは、小島藤子、おだしずえ、末武太、アイリン・サノ、沖原一生、山本正大、吉元宏介、渡邊海瑠、下村拓巳、山本偉地位、小川恭未子、藩飛礼・竜児、阪田マサノブ、横山雄二

映画『君がいる、いた、そんな時。』のあらすじ


©とび級プログラム
小学6年生の岸本正哉(マサマヨール忠)は、フィリピン人と日本人のハーフの男の子。クラスのいじめっ子たちから、何かにつけてちょっかいを受けていました。

嫌でしたが、自分がハーフだからしかたないと諦め、抵抗することなくやり過ごしていました。

そんな正哉の学校でのよりどころは、優しく見守ってくれる新任司書の山崎祥子(小島藤子)と過ごす図書室だけでした。

正哉と同じクラスの放送委員の香山涼太(坂本いろは)は、DJカヤマと称して必死で校内放送をしていますが皆に不評で、いつも空回り。クラスのなかでも浮いている存在でした。

ある日、いつもの通り、正哉が図書室に向かうと、涼太が祥子と楽しそうに話していました。

正哉は面白くありませんが、マイペースの涼太はある特別放送を企画していて、二人を巻き込もうとします。

当然ながら、正哉は乗り気ではありません。だが驚いたことに祥子は涼太の企画を手伝うと言います。

その祥子にはある秘密がありました。ある時、その秘密を目にした涼太は、正哉に話します。

「僕には話してくれたんだよ」と。涼太の小さな嘘に、正哉は「僕には話してくれなかった」と傷つきます。

とうとう特別放送日がやってきました。とんでもない涼太の企画を実行した祥子は謹慎処分となってしまします。

そんな祥子を励ますために、正哉と涼太はある計画を立てるのですが…。

「広島国際映画祭2019」にてワールドプレミア上映情報

2019年11月22日に開催の広島国際映画祭のワールドプレミアでは、新任司書を可憐に演じた小島藤子と迫田公介監督、そして呉市内で行われたオーディションで同級生の男の子役に大抜擢され初主演・初出演を飾った坂本いろは(実は女の子)ほか、広島在住のキャストたちが登壇し、初のお披露目を盛り上げる予定です。

【日時】
11月22日(金)19:30~開映、20:00~上映(上映時間:85分)

【場所】
NTT クレドホール 第1会場
広島市中区基町 6-78 基町クレド・パセーラ 11 階
※アクセスはこちらから
※上映前にトークイベントを予定しております。
※登壇ゲスト:小島藤子、迫田公介監督

詳しくは、広島国際映画祭の公式サイトにて!

まとめ


©とび級プログラム

企画・脚本・監督を手がけた迫田公介監督の長編初映画『君がいる、いた、そんな時。』が完成しました。

本作は迫田監督の出身地、広島県呉市にて撮影されたオリジナル作品です。

映画『君がいる、いた、そんな時。』は2020年5月29日(金)より呉ポポロシアター先行上映、6月13日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次ロードショーです。

関連記事

新作映画ニュース

森崎ウィン「東南アジア映画の巨匠たち」オープニングセレモニーに登壇!上映は7月10日まで開催

特集上映「東南アジア映画の巨匠たち」は2019年7月4日から7月10日にかけて開催中! 国際交流基金アジアセンターと公益財団法人ユニジャパン(東京国際映画祭)が共催し、躍進が目覚ましい東南アジア映画界 …

新作映画ニュース

映画『Cosmetic DNA』あらすじ/キャスト/公開劇場情報!ゆうばりファンタ映画祭にて北海道知事賞の快作

「ゆうばりファンタスティック映画祭2020」北海道知事賞・受賞作『Cosmetic DNA』 現代を生きる女性たちを取り巻く社会の不条理と理不尽を、センシティブ×ブラック×ブラッディに描き切った大久保 …

新作映画ニュース

映画『FUNAN フナン』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。実体験を基に描く感動のアニメーション!

第42回アヌシー国際アニメーション映画祭で見事グランプリを獲得! 今はただ進むしかない、わずかな希望を頼りに―。 ドゥニ・ドー監督自身の母親の体験を基に、クメール・ルージュの支配とカンボジアの人々の抵 …

新作映画ニュース

映画『ファンシー』のキャラクター場面写真が解禁!山本直樹原作の男女3人の三角関係とは

性愛と暴力の世界に溺れる男女3人のポエジーな三角関係 山本直樹原作の漫画『ファンシー』が国内外の話題作で圧倒的な存在感を放っている名優、永瀬正敏を主演に迎え、このうえなくユニークにして狂おしい実写映画 …

新作映画ニュース

映画『彼女が好きなものは』あらすじ。キャスト神尾楓珠がゲイの男子高校生役で“カノホモ”実写作品に初主演!

「異性を愛し、家庭を築きたい。」 僕はゲイだ。だからって“ふつう”の幸せをあきらめたくない・・・。 交わることのない二人の恋を描いた恋愛青春小説『彼⼥が好きなものはホモであって僕ではない』が、『彼女が …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学