Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2023/08/11
Update

SF映画『JOURNEY』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。霧生笙吾による全編60分のアブストラクトSF詩篇のポスタービジュアル解禁

  • Writer :
  • タキザワレオ

映画『JOURNEY』は2023年10月21日(土)より池袋シネマ・ロサで限定公開!

弱冠21歳(制作当時)にして「SKIPシティアワード賞2022」、2023年には欧州最大の日本映画祭であるドイツ「ニッポン・コネクション」にエントリーを果たし凱旋した霧生笙吾による長編監督第1作『JOURNEY』

このたび、2023年10月21日(土)より池袋シネマ・ロサにて限定劇場公開が決定されました。

映画の公開決定を記念し、ポスタービジュアル・場面写真が解禁

さらに60分のアブストラクトSF詩篇『JOURNEY』を手がけた、霧生監督からの記念コメントも到着しました。

映画『JOURNEY』について


(C)JOURNEY 2023/Cinemago

脚本・監督・製作を務めた霧生笙吾が、2022年武蔵野美術大学の卒業制作作品ながらも、早くも同年7月に開催されたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022・国内コンペティション長編部門に入選。見事グランプリにあたるSKIPアワードの栄冠に輝きました

2023年6月にはドイツで開催される「ニッポン・コネクション」に入選し、国内外問わずその独自の映像感覚を高く評価されています。

脚本・監督を務めた霧生笙吾は、大学在学中に「亡くなった母親が骨壷として家に戻り、火葬の際に焼け残った母親の銀歯を取り出す」というストーリーの約20分の短編を制作。同作で描いた“肉体が朽ちていくことへの恐怖”をより発展させ、本作の脚本を構想しました。

肉体と意識の隔たり”を“壮大な宇宙“と”親子2世代の継承“というモチーフで描いた、三部構成が連なる全編60分のアブストラクトSF詩篇が誕生しました。

映画『JOURNEY』応援コメント(敬称略/順不同)


(C)JOURNEY 2023/Cinemago

河合真也(プロデューサー)

『JOURNEY』を初めて観た時、自分が20代前半で『THX1138』に出会った時の感覚に近い何かを感じた。人間の肉体と精神はどういう形で存在しているのか。文明の進化、テクノロジーの恐るべきスピード。宇宙へ旅行に行けるようになりつつある今、大きな俯瞰から見ると、人間の存在とは何なのだろうと考えたくなる。

黒坂圭太(アニメーション作家)

『JOURNEY』に登場する人物や風景は、みな絵画の様に凍結している。だからこそ彼等が動いた時の衝撃度は背筋に稲妻が走るが如くである。ストーリーやキャラクター以前の原初的な興奮、長回しフィックスショットの中で揺らめく光と影、ラスト近くに樹木の下で語らう二人が紡ぎ出す時間軸は、官能的でさえある。それは正に「もうひとつのアニメーション表現」なのだ。霧生監督の切実なる“映画愛”に拍手を送りたい!

脚本・監督・編集:霧生笙吾からの記念コメント


(C)JOURNEY 2023/Cinemago

はじめて長編作品を手掛けるにあたり、自分自身、映画が好きになったルーツである「SF映画」の実現を目指し、世界観を構築していきました。

本作では、男女を中心とした「世代間のつながり」という小さな単位と自我と意識、時を司る宇宙といった大きな事象とを重ねて、SFの持つ壮大さを最小単位で描いています。

今回の池袋 シネマ・ロサでの上映は、私にとって初めての劇場公開となります。多くの人に自分の作品、存在を知覚していただき、たくさんの意見を聞きたいです。

霧生笙吾プロフィール

武蔵野美術大学芸術造形学部映像学科卒業。在学中は実写映画だけでなく、写真、アニメーション、CGなども制作。

2022年、長編初監督作品『JOURNEY』が卒業制作作品として、武蔵野美術大学で優秀賞を受賞。同作はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022・長編部門にてグランプリにあたるSKIPシティアワードに輝いた。

2023年6月にはドイツ「ニッポン・コネクション」に入選した『JOURNEY』は、このたび同年10月に池袋シネマ・ロサでの限定劇場公開を果たした。

映画『JOURNEY』の作品情報


(C)JOURNEY 2023/Cinemago

【日本公開】
2023年(日本映画)

【脚本・監督・編集】
霧生笙吾

【キャスト】
宮﨑良太、伊藤梢、森山翔悟、みやたに、山村ひびき、廣田直己

【作品概要】
脚本・監督・製作を務めた霧生笙吾による2022年武蔵野美術大学の卒業制作でありながら、早くも同年7月に開催されたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022における国内コンペティション長編部門に入選し「SKIPシティアワード」の栄冠に輝きました。

2023年6月にはドイツで開催される「ニッポン・コネクション」にて上映され、国内外問わずその独自の映像感覚を高く評価されています。

映画『JOURNEY』のあらすじ


(C)JOURNEY 2023/Cinemago

肉体から意識を解放することが可能となった近未来。

宇宙飛行士になることを諦め、地球で働く慶次は、心を病む妻の静と暮らしていました。

ある日、慶次は新たな宇宙開発の噂を聞き、静とともに「積極的選択としての死」にも等しい“意識のみの存在”になることへ憧れを抱き始める。

まとめ


(C)JOURNEY 2023/Cinemago

SF映画の金字塔としてカルト的な人気を誇る『2001年宇宙の旅』(1968)や『ブレードランナー』(1982)など、革新的映像表現と哲学的なテーマを内包する作品の影響を受け、映画の世界を構築した霧生笙吾監督。

壮大な世界観のもと肉体を喪失していく旅程(ジャーニー)を構図やアングル、繊細な空間の切り取り方を映像で表現しています。

『Journey』では人間を構成する最小単位である意識を出発点とした、概念の連想が3部構成の物語で描かれます。

生命のリレーのゴールにある“終わり”とは何か。映画祭上映版から装いを新たに、劇場版として公開されます。

霧生笙吾監督による60分のアブストラクトSF詩篇『JOURNEY』は2023年10月21日(土)より池袋シネマ・ロサにて限定公開!



関連記事

新作映画ニュース

映画『仮面病棟』キャストの田所院長役は高嶋政伸【演技評価とプロフィール】

映画『仮面病棟』は2020年3月6日より全国公開! 『屍人荘の殺人』の木村ひさしが監督をつとめ、現役医師でもある作家・知念実希人のミステリー小説を実写映画化した『仮面病棟』が2020年3月6日より全国 …

新作映画ニュース

映画『碁盤斬り』あらすじ/キャスト。主演の草彅剛と白石和彌監督で本格的時代劇の製作決定!コメントも到着

主演・草彅剛×監督・白石和彌×脚本・加藤正人による映画『碁盤斬り』製作が決定! 『ミッドナイトスワン』(2020)『台風家族』(2019)の草彅剛を主演に、時代劇を初めて手掛けることとなった『孤狼の血 …

新作映画ニュース

映画『かぐや様は告らせたい2』キャスト佐野勇斗は石上優役!演技評価とプロフィール【かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル】

映画『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル』は2021年8月20日よりロードショー アイドルグループ「King&Prince」の平野紫耀と橋本環奈がダブル主演を務め大ヒットしたラブコ …

新作映画ニュース

映画『小さなバイキング ビッケ』あらすじ/キャスト/公開日。伊藤沙莉がアニメ声優で主演のワンピースが影響を受けた名作とは?

進め!夢と希望の大海原へ! 完全オリジナルストーリーで贈る、新しい冒険と、新しいビッケの物語。 日本で最高視聴率20.5%を記録し、尾田栄一郎『ONE PIECE』のモチーフにもなった名作アニメ『小さ …

新作映画ニュース

映画祭『坪井篤史のカルトdeシネマ』開催日/公開劇場/上映作品。鉄男や狂った野獣などを池袋HUMAXシネマズのスクリーンで見る!

カルト映画の一般化大作戦。「坪井篤史のカルトdeシネマ」7月開催決定! 池袋HUMAXシネマズとシネマディスカバリーズが共同開催。 インディペンデント映画の配信サービス「CINEMA DISCOVER …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学