Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2021/03/04
Update

映画『グリード ファストファッション帝国の真実』あらすじ/キャスト/上映館。ウィンターボトム最新作は実話を基にしたブラックエンタメ!

  • Writer :
  • 石井夏子

ようこそ、ファストファッション帝国最悪の宴へ。
奇才、マイケル・ウィンターボトム監督が描く、衝撃のブラックエンターテインメント誕生!

ファストファッションブランドを経営し、業界トップにまで上り詰めたリチャード・マクリディの栄光と転落を、イギリスを代表する奇才、マイケル・ウィンターボトムが監督・脚本を手掛けた『GREED(原題)』。

(C)2019 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

『GREED(原題)』が、日本公開に向けて邦題『グリード ファストファッション帝国の真実』に決定しました。

イギリスらしい痛烈な風刺とウィットに富んだジョークをふんだんに散りばめたブラックエンターテインメント『グリード ファストファッション帝国の真実』は、2021年6月よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開となります。

映画『グリード ファストファッション帝国の真実』について

「グリード=強欲」の意味を持つ本作は、金と欲がすべてのリチャード・マクリディ卿のセレブレティな生活の裏に隠された、ファッションビジネスの闇を鋭い視線で暴き出します。

『イン・ディス・ワールド』(2002)、『グアンタナモ、僕達の見た真実』(2006)で国際問題を取り上げ、それぞれベルリン国際映画祭で金熊賞、銀熊賞を受賞したマイケル・ウィンターボトム監督が、今回はユーモアを織り交ぜながら経済第一主義の社会への問題提起に挑戦。

各国の企業が持続可能な開発(SDGs)を取り入れ始めている昨今において、ウィンターボトムは下記のようにコメントしています。

「資本主義の移り変わりと共に、グローバル化が世界をどう変えていったのか。例えばスリランカの縫製工場で働く女性たちや、イギリスのファストファッション業界の企業買収など。これらを架空の人物を通して見ることができるのがこの作品の良さだ」

資本主義のタブーを大いに笑い飛ばしながら楽しめる快作が誕生しました。

映画『グリード ファストファッション帝国の真実』キャスト紹介

参考:アイラ・フィッシャーのインスタグラム

主人公リチャードのモデルは、昨年に破産申請をした「TOPSHOP」を始めとする複数のファストファッションブランドを保有していたアルカディア・グループのオーナー、フィリップ・グリーン卿

日焼けした肌と不自然なまでに白く輝く歯という、富裕層特有の外見に近づけるために肌を小麦色に塗り、付け歯を装着して役に臨んだのは、イギリスのカリスマ的コメディ俳優、スティーヴ・クーガンです。

ウィンターボトム監督作『24アワー・パーティ・ピープル』(2002)の出演をきっかけに監督と交流を深め、本作で7度目のタッグとなるスティーヴが、資本主義が生んだ怪物・リチャードの生き様を皮肉たっぷりに演じています。

そしてリチャードに負けず劣らずお金に目がない元妻を『グランド・イリュージョン』のアイラ・フィッシャーが演じるほか、『24アワー・パーティ・ピープル』のシャーリー・ヘンダーソン、Netflixオリジナルシリーズ「セックス・エディケーション」の主演で注目を集めるエイサ・バターフィールドらが出演しました。

映画『グリード ファストファッション帝国の真実』の作品情報

【日本公開】
2021年(イギリス映画)

【原題】
GREED

【監督・脚本】
マイケル・ウィンターボトム

【キャスト】
スティーヴ・クーガン、アイラ・フィッシャー、シャーリー・ヘンダーソン、エイサ・バターフィールド

映画『グリード ファストファッション帝国の真実』のあらすじ

ギリシャ・ミコノス島。

ファストファッションのブランド経営で財を成したリチャード・マクリディ(スティーヴ・クーガン)の還暦を祝うため、リチャードの元妻サマンサ(アイラ・フィッシャー)、息子のフィン(エイサ・バターフィールド)、マクリディの母マーガレット(シャーリー・ヘンダーソン)を始めとする一家が集結し、パーティーの準備が進められていきます。

折しもイギリス当局から脱税疑惑や縫製工場の労働問題を追及されたリチャードは、ド派手にショーアップされたこのイベントでかつての威光を取り戻そうと目論んでいました。

しかし湯水のように金を使い、傲慢に振る舞うリチャードと、家族や部下、伝記作家との間には不協和音が生じてしまい……。

まとめ

参考:英国版トレーラー

人間が生きる上で欠かせない“衣食住”のひとつであるファッション。

そのファッションを作っているのは一体誰なのか。

マイケル・ウィンターボトム監督が贈る痛烈な笑いと衝撃の映画『グリード ファストファッション帝国の真実』は、2021年6月よりTOHOシネマズ シャンテにて全国ロードショーです。



関連記事

新作映画ニュース

【映画(2020)の予告動画】最新ゾンビ感染洋画『CURED キュアード』をデヴィド・フレイン監督が描く!

ゾンビパニック終焉後の世界。 元感染者たちの苦悩と、再び人間として生き抜くための戦いがはじまる 人間を凶暴化させる新種の病原体、メイズ・ウイルスのパンデミックによって大混乱に陥ったアイルランドを舞台に …

新作映画ニュース

【神戸インディペンデント映画祭2023】11/24〜11/26開催!コンペ部門上映プログラム×各作品情報が解禁

「神戸インディペンデント映画祭2023」は2023年11月24日(金)〜26日(日)に新開地アートひろばで開催! 「映像クリエイターの発表と交流の場を、神戸に」というコンセプトのもと、インディペンデン …

新作映画ニュース

今週おすすめ映画!上映される最新の洋画邦画の人気ランキングは?【2018/07/13より公開】

今週7月13日(金)より、劇場公開されるオススメの新作映画を、恒例の映画ライターさんイチオシまとめ! 「映画鑑賞するのに失敗したくない!」 「おすすめの動画配信サイトで何を見たらいいの?」などのお悩み …

新作映画ニュース

【望月歩×山田杏奈】初日舞台挨拶に登壇。文晟豪監督作品『五億円のじんせい』の2年越しの劇場公開にともに歓喜!

映画『五億円のじんせい』は2019年7月20日(土)よりユーロスペースほかにて公開中! GYAOとアミューズ(Amuse)がタッグを組み、“今後の次世代を担う新たな才能の発掘”を目指して始動した映画合 …

新作映画ニュース

前田多美・佐伯日菜子らがちば映画祭2020のゲスト!1月18日(土)アテネフランセ文化センターにて開催

新年一発! ちば映画祭2020 in アテネ・フランセ文化センターの来場ゲスト発表。 千葉県初上映の若手映画監督の作品上映をメインの作品を上映しているちば映画祭。 2020年1月18日(土)に、千葉県 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学