エヴァンスの51年の生涯とは。
現在でも多大なる影響と人気を誇るジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンス。
彼の人生を、貴重な証言・映像・写真の記録で構成したドキュメンタリー映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』が2019年4月27日(土)よりアップリンク渋谷・吉祥寺、角川シネマ有楽町、横浜シネマリンにてGWロードショー、以降全国順次公開されます。
この度本作の予告編が解禁されましたのでご紹介します。
映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』予告編
解禁された予告編には、歌手のトニー・ベネットの「ビル・エヴァンス以上に、情感を表現できる者はいない。この映画を見ると、彼の音楽における誠実さがひしひしと伝わってくる。」というコメントが使用されています。
また、2011年に逝去したポール・モチアンほか、エヴァンスと関係の深いジャズマンや恋人、家族がエヴァンスについて語っている姿、そして、エヴァンス本人のインタビュー映像やピアノの弾く姿も捉えられているのも魅力のひとつと言えるでしょう。
ピアニストとして才能に恵まれながらも、メンバーを事故で亡くし、恋人と兄が自ら命を断ち、孤独と戦い続けてきたビル・エヴァンス。
薬物に溺れ、身なりにも構わなくなっていったという彼ですが、最後までその音楽への力は損なわれなかったと語られます。
また、本作品の公開を記念して、映画内に登場する名曲の決定的ヴァージョンを、複数のレーベル(リヴァーサイド、ヴァーヴ、マイルストーン、ファンタジー)をまたいで、全16曲(約80分)収録したコンピレーションアルバム「ソングス・オン『タイム・リメンバード』」が5月1日(水)に発売されることも決定。
映画のサウンドトラックとしても、ビル・エヴァンスの入門編としても楽しめる作品。こちらも楽しみです。
映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』作品情報
【日本公開】
2019年(アメリカ映画)
【原題】
Time Remembered: Life & Music of Bill Evans
【監督】
ブルース・スピーゲル
【キャスト】
ポール・モチアン、ジャック・ディジョネット、ジョー・ラバーベラ、チャック・イスラエルズ、ゲイリー・ピーコック、マーク・ジョンソン、トニー・ベネット、ジム・ホール、ジョン・ヘンドリックス ほか
【作品概要】
数々の名盤を残し、後世のジャズにも大きく影響を与えたエヴァンスの51年の生涯は苦悩に満ちたものでした。
本作は、その出自からキャリアのスタート、エヴァンスを巡る人間模様、そして死の間際までを、貴重な証言・映像・写真の記録で構成したドキュメンタリー映画です。
8年の歳月をかけて制作された本作には、ジャック・ディジョネット、ジョン・ヘンドリックス、トニー・ベネットら、同時代に活躍した多くの古老ジャズマンたちが、エヴァンスについて語っています。
また、本編の制作中に亡くなったミュージシャンも多く、エヴァンスとは縁の深いポール・モチアン(2011年逝去)、ジム・ホール(2013年逝去)や、ボブ・ブルックマイヤー(2011年逝去)、ビリー・テイラー(2010年逝去)など、彼らの晩年を捉えた記録映像としても貴重な内容となりました。
これまで「五大陸国際映画祭」や「モンテヴィデオ国際映画祭」などをはじめとした世界各国の映画祭で最優秀ドキュメンタリー映画賞に輝いた本作が、ビル・エヴァンス生誕90周年を記念し、遂に日本に上陸。
映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』あらすじ
1958年にマイルス・デイヴィスのバンドに加入し『カインド・オブ・ブルー』を制作した当時の様子。
その後、ドラマーのポール・モチアンとベーシストのスコット・ラファロをメンバーに迎え、歴史に残るピアノトリオが残した名盤『ワルツ・フォー・デビイ』の制作経緯とスコット・ラファロの死。
また、現在まで公にされていなかった、エヴァンス自身の音楽への想い、そして肉親たちから見た素顔の姿、その一生涯を通じて苦しめられてきた薬物依存…。
エヴァンスの人生を垣間見るような証言の数々と、貴重なエヴァンスの演奏シーンが1時間25分に収められています。
まとめ
2019年4月27日(土)よりアップリンク渋谷・吉祥寺、角川シネマ有楽町、横浜シネマリンにてGWロードショー、以降全国順次公開される映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』。
本作への期待が高まる予告映像が解禁。
ビル・エヴァンスの音楽的才能と、その人生がうかがい知れる内容となっています。
“ジャズピアノの詩人”ビル・エヴァンス生誕90周年を記念した本作公開まで、楽しみにお待ちください。