34年の時を経て、幻のフィルムがスクリーンによみがえる。
1986年に公開された林海象監督のデビュー作『夢みるように眠りたい』。
34年の間、眠っていた幻のフィルム『夢みるように眠りたい』がデジタルリマスターとしてよみがえり、2020年12月19日(土)からユーロスペースほかにて全国順次公開が決定しました。
公開決定に併せ、予告編・場面写真が解禁となります。
映画『夢みるように眠りたい』について
「私立探偵濱マイク」シリーズはじめ『アジアンビート』『ZIPANG』『彌勒 MIROKU』などの作品を映画を世に放ってきた林海象監督のデビュー作『夢みるように眠りたい』は、映像探偵社製作、シネセゾン配給で1986年に劇場公開されました。
当時29歳、全く無名で現場経験もゼロだった林海象が、モノクロ・サイレントの手法を用いて撮った昭和30年代頃の浅草を舞台にした探偵物語です。
主演は佐野史郎。当時「状況劇場」(唐十郎)で活躍していた佐野史郎の映画初出演&主演作です。
吉田義夫、深水藤子、あがた森魚、遠藤賢司といった個性派が脇役を固めています。
映画『夢みるように眠りたい』の受賞歴
・1986 第8回ヨコハマ映画祭 自主制作映画賞/新人監督賞
・1986 第41回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞
・1986ヴェネチア国際映画祭 批評家週間正式招待
・1986 ニューヨーク映画祭 正式招待
・1987 フィゲイラ・ダ・フォズ国際映画祭 グランプリ
・1987 ベナルマデナ国際映画祭 グランプリ(ヘラクレス賞)
・1987 ブルーデンツ国際映画祭 実験映画部門 グランプリ
・1987 アントワープ映画祭 正式招待
・1987 香港国際映画祭 正式招待
・1987 シドニー映画祭 正式招待
・1987 バンクーバー映画祭 正式招待
・1987 メルボルン映画祭 正式招待
映画『夢みるように眠りたい』の作品情報
【初版公開】
1986年(日本映画)
【デジタルリマスター公開】
2020年
【監督・脚本】
林海象
【撮影】
長田勇市
【美術】
木村威夫
【音楽】
熊谷陽子、浦山秀彦、佳村萠、あがた森魚
【照明】
長田達也
【キャスト】
佳村萌、佐野史郎、大竹浩二、大泉滉、あがた森魚、小篠一成、中本龍夫、中本恒夫、十貫寺梅軒、遠藤賢司、草島競子、松田春翠、吉田義夫、深水藤子
映画『夢みるように眠りたい』のあらすじ
大正7年。
初めての女優主演映画といわれる帰山教正監督『生の輝き』の以前に、実は月島桜が主演した『永遠の謎』という映画がありました。
しかし、この『永遠の謎』は、警視庁の映画検閲によって妨害され、ラストシーンが遂に撮影されないまま、その名を映画史から消されてしまいます…。
昭和のはじめ、東京。
私立探偵・魚塚甚(佐野史郎)の元に、月島桜と名のる老婆(深水藤子)から、誘拐された娘・桔梗(佳村萠)を探して欲しいとの依頼が舞い込みました。
調査を続けるうちに、魚塚は、この事件全体がまるでドラマのように出来すぎていることに気がついていき…。
まとめ
2020年12月11日(金)より新作映画『BOLT』が公開を控えている林海象監督。
林海象監督の原点であるデビュー作『夢みるように眠りたい』が、デジタルリマスターとしてよみがえります。
映画『夢みるように眠りたい』は、2020年12月19日(土)からユーロスペースほかにて全国公開です。