ショーン・ベイカー、エドガー・ライトも驚嘆
第92回アカデミー賞®国際長編映画賞ノミネート作品
聖人か?それとも悪人か?信仰深き犯罪者が起こした聖なる罪。
実話からうまれた衝撃作がいよいよ日本上陸します。
ヤン・コマサ監督映画『聖なる犯罪者』が、2021年1月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、渋谷ホワイト シネクイントほかにて順次公開されます。
この度、本作の予告編、場面写真が解禁されました。
映画『聖なる犯罪者』について
2019年ヴェネチア国際映画祭内のヴェニス・デイズ部門でプレミア上映された本作は、その後トロント国際映画祭ほか世界中の映画祭で上映され数多くの賞を獲得しました。
またポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』やペドロ・アルモドバル監督『ペイン・アンド・グローリー』と肩を並べて第92回アカデミー賞®国際長編映画賞に見事ノミネート。
ポーランド代表作品がノミネートされたのは前年の『COLD WAR あの歌、2つの心』(2018)に続き2年連続の快挙です。
2020年3月2日ワルシャワで行われたポーランドのアカデミー賞とされる2020 ORL Eagle Awardsでは監督賞、作品賞、脚本賞、編集賞、撮影賞ほか11部門を受賞。
監督はNetflixにて配信中の最新作『ヘイター』(2020)も話題のポーランド出身のヤン・コマサ。
長編デビュー作『Suicide Room』(2011)は第61回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品され、長編2作目となる『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』(2014)は本国ポーランドで180万人を動員する大ヒットとなりました。
主演は、弱冠28歳のバルトシュ・ビィエレニア。
本作では第55回シカゴ国際映画祭、第30回ストックホルム映画祭にて主演男優賞受賞を受賞し、第70回ベルリン国際映画祭では若手俳優に与えられる2020ヨーロピアン・シューティングスターにも選出されました。
一度見ると忘れることのできない強い眼差しから放たれ、天使と悪魔の両面性をもった人物の危うさ、畏れ、悲しみ、怒り、諦めなど観る者を不安にさせるほど予測不可能なリアクションで見事に演じています。
ポーランド映画界を牽引する気鋭監督と若手俳優による渾身の衝撃作がいよいよ日本上陸となります。
映画『聖なる犯罪者』の予告編
この度、解禁された予告編では、冒頭で少年院に服役中のダニエルの姿が捉えられています。
少年院で敬虔なカトリック教徒となったダニエルは、牧師に「神の元で働きたい」と頼み込みますが、「前科者は聖職に就けない」と告げられます。
やがて仮釈放となり、少年院を出たダニエルが向かった先は、小さな田舎町でした。
そこで、たまたま教会に寄ったダニエルが、どこから入手したのか、牧師の洋服を見せたことから、本物と間違われ、その教会に迎え入れられるまでが描かれています。
その町では、少し前に凄惨な自動車事故が起き、多数の人々が亡くなったばかりでした。
傷が癒えぬ人々が告解に訪れますが、そのセリフや手順を、スマートフォンで盗み見しながら答える様子や、教会のミサで人々の前で説教を説く姿などが映し出されます。
やがて人々の信頼を勝ち得ていくダニエルでしたが、かつての少年院の仲間が現れることで事態は思わぬ方向に転がりだし…。
最後は「目の前にある事実を信じるな―」という本作のキャッチコピーと共に、牧師姿のダニエルの善とも悪ともつかない印象的な表情が捉えられています。
映画『聖なる犯罪者』の作品情報
【日本公開】
2021年(ポーランド・フランス合作映画)
【原題】
Boże Ciało
【英題】
Corpus Christi
【監督】
ヤン・コマサ
【キャスト】
バルトシュ・ビィエレニア、エリーザ・リチェムブル、アレクサンドラ・コニェチュナ、トマシュ・ジィェンテク
【日本語字幕翻訳】
小山美穂
【日本語字幕監修】
水谷江里
映画『聖なる犯罪者』のあらすじ
少年院で出会った神父の影響で熱心なキリスト教徒となった20歳の青年ダニエルは、前科者は聖職者になれないと知りながらも、神父になることを夢見ています。
仮釈放が決まり、ダニエルは少年院から遠く離れた田舎の製材所に就職することになりました。
製材所への道中、偶然立ち寄った教会で出会った少女マルタに「司祭だ」と冗談を言うが、新任の司祭と勘違いされそのまま司祭の代わりを任されました。
司祭らしからぬ言動や行動をするダニエルに村人たちは戸惑いますが、若者たちとも交流し親しみやすい司祭として人々の信頼を得ていきます。
一年前、この村で7人もの命を奪った凄惨な事故があったことを知ったダニエルは、この事故が村人たちに与えた深い傷を知ります。
残された家族を癒してあげたいと模索するダニエルの元に、同じ少年院にいた男が現れ事態は思わぬ方向へと転がりだし…。
まとめ
本記事で紹介した予告編では、ショーン・ベイカー監督(『フロリダ・プロジェクト』)が「大胆で、面白く、情け容赦ない映画。」と、エドガー・ライト監督(『ベイビー・ドライバー』)が「とんでもない映画だ!生々しい現実を、スリル満点に描いている。」と驚嘆した賛辞を送っています。
元犯罪者が司祭になりすました実在の事件を基に、聖と悪の境目とは一体何なのかを観る者に鋭く問いかける、第92回アカデミー賞国際長編映画賞に見事ノミネートされた衝撃の話題作がいよいよ日本上陸です。
映画『聖なる犯罪者』は、2021年1月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、渋谷ホワイト シネクイントほかにて全国順次ロードショーです。