岩井俊二監督が描く、もうひとつの『ラストレター』。
『Love Letter』(1995)、『スワロウテイル』(1996)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001)、『花とアリス』(2004)など、数々の名作を世に送りだしてきた岩井俊二監督。
岩井俊二が初めて中国で監督を務めた『チィファの手紙』(原題『你好、之華』)が、2020年9月11日(金)より、ついに日本に上陸します。
映画『チィファの手紙』について
本作は、2020年1月17日より公開された岩井俊二監督作『ラストレター』(出演:松たか子、広瀬すず、福山雅治)と同じく、自身の小説『ラストレター』を原作に岩井監督が中国で描くもうひとつの“ラストレター”です。
主演のチィファ役はアジア映画賞の女優賞を総なめにし、中国四大女優と称されるジョウ・シュン。
初恋相手チュアン役には、日中合作映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』(2017)にも出演したチン・ハオほか、日本版同様に国を代表する豪華キャストが集結しました。
岩井監督はプロデュース、脚本、編集、音楽も兼ね、撮影監督は日本版『ラストレター』でも撮影を務めた神戸千木、プロデューサーにはアジア映画業界の巨匠ピーター・チャンが名を連ねています。
2018年11月9日より中国で公開され、中国映画としてはその週の興行ランキング1位を獲得、北米、オーストラリアほか各国でも称賛を浴び、中国のアカデミー賞とされる第55回金馬奨では、最優秀主演女優賞・助演女優賞・脚本賞の3部門でノミネートされました。
岩井俊二監督のコメント
参考:岩井俊二監督のツイッター
最後までちゃんと生きていこう
流れ星にも祈りながら
それでも僕らはいきていく
ろくでもないこの素晴らしい日々を
(おしまい) pic.twitter.com/V8fbx1O8aC— 岩井俊二 (@sindyeye) June 28, 2019
日本での公開決定に伴い、岩井俊二監督よりコメントが届きました。
僕自身初めての中国映画であるということ。みずからの原案を複数の国で撮影するということ。
なかなか挑戦的なプロジェクトで実現に相当な時間もかかりましたが、無事完走出来て、改めて振り返るとすべてが忘れ難い思い出です。
撮影は素晴らしい俳優たちとスタッフに恵まれ、幸福な時間でした。
監督の想いを込めたプロジェクトが実を結び、こうして日本で公開されることへの喜びが伝わってくるコメントですね。
映画『チィファの手紙』の作品情報
【日本公開】
2020年(中国映画)
【原題】
你好、之華
【監督・脚本・原作・編集・音楽】
岩井俊二
【キャスト】
ジョウ・シュン、チン・ハオ、ドゥー・ジアン
映画『チィファの手紙』のあらすじ
亡くなった姉・チーナン宛に届いた同窓会の招待状。
妹のチィファ(ジョウ・シュン)は、姉の死を知らせるために同窓会に参加しますが、姉の同級生に姉本人と勘違いされた上に、初恋相手の先輩・チュアン(チン・ハオ)と再会してしまいます。
姉ではないことを言い出せぬまま姉のふりをして始めた文通が、あの頃の初恋の思い出を照らし出し…。
まとめ
過去と現在、2つの世代を通して紡がれる淡く美しいラブストーリーが、岩井俊二監督によって紡がれます。
映画『チィファの手紙』は2020年9月11日(金)より新宿バルト9ほか全国ロードショーです。
続報にご期待ください。